これを出すにあたり、私を公私ともに支えてくれた最愛の妻に、
父親と遊びたいのに我慢してくれた私の息子と娘に、
この本を書くきっかけを下さった編集者に、
この本を捧げよう。
……と言いたいところだがキモくてカネの無いオッサンには妻とか子供
とかそんな御大層な者はいないし、きっかけを下さった編集者も居ません。
この小説(というかエッセイ?)はビジネス書を模倣したビジネス書ではない別の何かであり、ビジネス書にお決まりのように書かれていることを挙げ足とって茶化すだけと言う、人生において本当に何の役にも立たない事ばかり書いてあります。
他にもビジネス書がビジネス書という形態をとっている以上必ず持つ弱点とか、エセビジネス本の餌食にならないための予防接種的なコーナーも設けてあります。
毎週水曜日と土曜日の17:00更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-04 17:00:00
34920文字
会話率:3%
『この本に自分の思いを書くと、その理想の世界に行くことが出来る』
誰もが喉から手が出るほど欲しい不思議な本。
誰が作ったのか、どこで発見されたのか、そもそも存在するのか……。都市伝説や風の噂で流行ったり流行らなかったり、ネット上では
本を探そうとする無謀な者や、はたまた科学的に証明しようとする者まで……。
それだけ現実から逃げたい世の中になってしまった。
たまたま通学路で拾ってしまった 私立砦城高校(わたくしりつさいじょうこうこう)に通う主人公「新海清彦(しんかいきよひこ)」は、その本の持つ特殊な能力に翻弄される。
少々、出血とかの文がありますので見る人は気をつけてください(R-15)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-24 15:35:53
43598文字
会話率:49%
霊亭高校に通う高校二年生、葛城裕太。
彼はごく普通の高校生だが、どうやら霊視能力があるらしい。
突如現れた幽霊、礼子さんに取り憑かれた裕太の高校生活は果たしてどうなってしまうのだろうか!?
ラーメン大好き裕太君とナイスバディな幽霊、礼子さん
が繰り広げる非日常学園ストーリー!
この本を読んだあなたの所にも礼子さんがやってくるかも…?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-22 00:29:21
8002文字
会話率:45%
黒い装丁のこの本を、手に取りし君よ。決して、無くしてはいけませんよ。
※これは別に連載している作品『ハープルシール』 ( https://ncode.syosetu.com/n5313fd/ )の、設定本(?)になります。作中にも登場す
る本で、著者も作中の人物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 16:05:55
1093文字
会話率:0%
はじめに
これを読んでいる誰かへ。
どうしてこの本を手に取ったのかは分からない。ただの偶然か神様の悪戯か。それでもどうか私の思いを聞いて欲しい。この本は私の思念。思念が消えれば私もまた消える。長くて退屈するような楽しいお話ではないけれど、
どうか少しでも心に響いて欲しい。それが私の願いであり、苦しむ人々を救う術である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 13:03:29
2797文字
会話率:7%
これはある本を開いたときの出来事である。
この本を開いた者はその場から消え去る。
この本は今いる世界とは別の世界へ送られる。
その様な本があった。
そして本は開かれる。それは運命にも似た強制的なものであった。
アルファポリスにも掲載して
います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-26 20:00:00
1168文字
会話率:26%
連載小説のプロローグまたは「序」つかみとして書いたものですが、お蔵入りとして短編小説に残しておきます。
ですので、能力のような『ラグ』の説明や使い方などはこの本編には書かれていません。
ただのメモとしての投稿です。
キーワード:
最終更新:2019-02-24 21:23:33
3015文字
会話率:22%
国内屈指の名門大学、帝東大学の学生である鷹本祐也は帰宅途中に事故に遭い、命を落としてしまうが、それを不憫に思った女神が彼を異世界に転生させる。さらに女神は祐也に魔力を付与するとともに、基礎を学べばすぐに応用に移すことができる【|天賦の才《イ
ル=ジェニオ》】という特殊能力を与える。この本質(ネイチャー)と呼ばれる特殊能力を用いて、祐也は転生先の世界で数々の成功を収めていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-11 21:26:17
8229文字
会話率:59%
転生する内容のライトノベルが人気な現代に生きる男の子が、転生に憧れラノベを読み妄想に浸るという毎日を過ごしていたある日、図書室の隅にて珍しい本を発見。
その本の題は『転生の実験 備忘録01』この本には様々な方法で転生を試みる女の子の記録
が何ページにも渡って掲載されていた。
そしての最後のページだけは真っ黒な紙に手書きでこう書かれていた。
『転生の方法』
なぜここまで転生にこだわるのか、この本をどうするのか、そしてこの本は誰が書いたのか。
ベタでライトな転生小説。邪道な王道、矛盾だらけのアイディアメモを傍らに描かれるストーリー。
作者の気まぐれで話が大きく変わる破天荒な設定。
小説のが好きな人に怒られるかもしれないくらいメチャクチャなお話を気まぐれで投稿。
@main_neon2401折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 05:27:32
2826文字
会話率:33%
此処は、とある書店。
訪れる者に手渡される、数多もの本。
皆が皆、胸をときめかせながら本を開くが、中身は白紙の頁のみ。
題名しか記されていない本を手渡した店主が、にこやかに微笑む。
「君も書き手ならば、【題名しかない本】に命を吹き込んで
ご覧」
書き手によって、
様々な時間に、
季節に、
登場人物が紡ぎ出される、
無限の世界が頁の先にはあるよ、と。
その本を抱えて、書き手は書店を出る。
────────さぁ、紡ごう、この本を捲ってくれる、人達の為に。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
✱下記の診断メーカー様よりお借りした、新刊のタイトルより、連想したSSとなります。
↓↓↓
https://shindanmaker.com/804547
✱既存の作品キャラとは異なった世界線のものも含みます。また、敢えて主語を入れていないものもあります。個々人でお好きな方を当て嵌めてお楽しみ下されば幸いです。
✱こちらのSSは、不定期更新となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-23 02:32:54
4187文字
会話率:36%
今より少し未来の世界。魔法の存在が認知され、日常に紛れ込むようになった。
しかしその魔法はあるものたちによる恩恵によるものだった。
その者たちは地域によって呼ばれ方は多岐にわたり
妖怪、悪魔、天使、妖精などなど名前は多くつけられている。
こ
の本ではそれらを総称して特別体とでも言っておこう
その事実を知る人はごくわずかであり
主人公の金子栄司もその事実を知る人物である。
これはそんな青年がまだ見ぬ両親の姿を探しながら
魔法によって引き起こされる様々な出来事に立ち向かう物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-09 21:38:21
6758文字
会話率:38%
「死にたい」と思っておられる方は多いと思います。
かくいうわたくしもその一人でありまして理由ははっきりわかっております。うつ病です。
2000年代、「科学技術とそのリスク」というテーマで研究を行ってまいりましたが、科学技術の問題を研究しなが
ら横目でいつも自殺のことを考えておりました。
10年以上続いた「自殺者3万人時代」。
中規模都市が消滅するほどの規模で人が亡くなりました。
今、幾分ましになったとはいえ、相変わらず多い自殺者。まことに狂える時代であります。
さて、聖書という本でありますが、この本を歴史ととらえた場合、「古代ユダヤ人の苦難の歴史を描いた著書」とも見ることができます。
古代エジプトやアッシリア、セレウコス朝、ローマ帝国。
小国であったユダヤ人の国の民は恐るべき残虐さをもって殺され続けます。
その救いを神に求めるところに堅信の理由があるのですが、ここに人生の試練に耐える意味を徹底して考え、見出す契機が生まれました。
自殺を考える人は救いを求めておられると思います。
本文章は救いを与えるというよりは、耐える力を与え、さらに耐えることの意義を与えることを目的としています。
問題の社会的・精神医学的・経済的な解決につきましては「序」にまとめましたので、そちらをご覧ください。
本文章はキリスト教の伝道や知識の普及を目的とはしておりません。
キリスト教の専門家によって書かれたものでも、自殺対応の専門家によって書かれたものでもありません。
もっとも事実的な次元で誤りがございましたら、お知らせいただけると幸いです。
表題にある通り、「自殺したい」と考えておられる方の慰めとする、その一事が成れば幸いと存じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-19 08:11:18
14605文字
会話率:2%
私は科学や学問は全ての人間のものであり、
正しい知識を独占して利益を得ることは
誤りだと考えている。
けれども労働に対してその正当な対価を得ることは、
それは決して間違ったことではないだろう。
なので商業的に言わせていただけば、
この本は
アカシックレコードの現代語訳版である。
全てのことが書かれた宇宙に一冊だけの本、
それがこの本だ。
この本を理解した先には
人間の行き先が見えてくる。
更に私は、あらゆる宗教を否定しない。
信仰を持つ全ての人々に聞いて頂きたいのは、
この本はあなたの経典や聖書の現代語訳版であり、
全く同じ本だということだ。
2000年前と現代では
理解するために必要となる言葉は異なる。
この本を最後まで読んでいただければ
あなたの理解と同じ内容が書かれていることに
きっと気付けることだろう。
この本はあなたの更なる信仰のためのものである。
もちろん、あなた方の宗教が
正しいものであることは前提である。
この本の主旨はただひとつ、
「無を理解すること」である。
時間も持たず、体積も面積もなく、
長さも持たない、それなのに確かに存在するもの。
それが「点」である。
この「点」が「無と同じもの」であり
モナドと呼ばれる「実体」である。
それを理解できれば
現実に世界は出来上がるのだ。
それが宇宙の誕生であり、
我々の本当の科学の始まりである。
私たちはこれから
「本当のこと」を理解することになる。
全ての人間の疑問と、世界と存在に対する解答。
全てを理解した時、
あなたの意志は宇宙の意志である。
(この本は大統一理論について書かれた科学書です。
同時に本当の哲学書であり、
全ての存在を理解するための宇宙の物語です。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-26 11:04:07
185692文字
会話率:2%
00:前書き
まず初めに宣言させて頂く。この本は小説ではなく、日記でもなく、自伝でもなく、レポートである。即ち、ありのままの真実を記した報告書である。これが果たして世に出るか、それが許されるものなのか、そうなったとして信じて貰えるのか定
かではないが、それでも私はここに記すのだ。とある少女達を取り巻く環境と、非現実的な事件の数々を───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 00:00:32
3521文字
会話率:11%
☆小惑星の衝突によって荒廃した地球世界。内戦状態の日本列島を駆け抜けよう!☆
「…この子を、我が子を死なせはしません! 何があっても、絶対に…私があなたを、必ず守り抜いて見せます!」
あの年の夏を思い出すたびに、私は推し量る。彼女達の
眼には、百年後の世界が映っていたのではないか…と。
天体衝突の危機から地球文明を防衛するため、人類は有りとあらゆる技術を結集し、「対小惑星隕石砲」を開発した。しかし、水素爆弾などの大量破壊兵器を搭載する事も可能なこの機構は、独裁政権やテロリストによって軍事転用され、遂に私達の祖国、日本列島にまで脅威を及ぼしつつあった。我が国の連合政府は、「反射砲」と呼ばれるレーザー兵器を実用化させると共に、対小惑星隕石砲を破壊する作戦を決行し、今この瞬間も戦闘機・攻撃機が次々と飛び立って行く。風雲急を告げる中、ミステリアスな教会の末裔にして、魔女の妹である十三宮仁(とさみや めぐみ)は、この戦争の真実を語り継ぎ、何より愛する家族を守り抜くため、約束の場所へと向かっていた。だが、そのためには、死んだ人間を復活させ、異世界への扉を開くと云う、禁じられた「星」の呪術が必要であった…。
この日記を書き始めた頃、私はまだ子供だった。けれど、この日記を書き終え、読み返す頃には、私自身も、日本も世界も、ひいては地球・宇宙さえも、過去や現在とは異なっているだろう。それを忘れぬため、この地球世界で、日本列島で何が起き、その中で自分は如何なる運命を選択したのか、この本に記録して行きたいと思う。今この瞬間、本書を読んでいるであろう、未来の私…そう、あなたのために…。
★文章だけでなく、挿絵としてキャラクターイラストや背景写真などの画像を積極的に活用しており、臨場感の溢れるビジュアルな世界観を楽しめます!★
※掲載されているキャラクターイラストは全て、小説作者「スライダーの会」(代表:十三宮顕)がイラストレーターに発注して使用許諾を得た物であり、それ以外の挿絵画像に関しましても、作者が著作権または使用権を保有しております。
※この作品は「スライダーの会」ウェブサイト及び、ほかの小説投稿サイトにも同時掲載しております。
http://スライダーの会.blogspot.com/2017/11/Planet-Blue-Ich-Roman.html
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-07 04:38:32
16910文字
会話率:64%
短い小説です。何となく作った処女作なのでご容赦願います。
「ある所に男の子と女の子がいるのかもしれません。その2人は本を読んでいるのかもしれません。2人は自分が何でここにいるか分からないかもしれないので、この本を読んでいるのかもしれません
。それが本当かどうかは読んだら分かるかもしれません」
すこし覗いてみましょう。男の子と女の子がどうなっているのか分かるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-28 19:02:55
2244文字
会話率:47%
主人公は本を手に入れる。途端に呪われる。でろでろでろでろでんでん。猫のコンビニ店員に呪われたと聞かされた主人公は教会へ呪いを時に行く。しかし、教会では懺悔室へ案内され、しがないサラリーマン生活をとくとくと懺悔室で語るはめに。
変な敵が続々現
れ、勝手にやられて去っていく。変なイメージが続々流れ、風評被害を被る。周囲に主人公の感情が同化している。もうこの本いやだ。。。
しかし、主人公は諦めず、魔王のページへたどり着く。魔王のバカな手に引っかかることなく、追い詰める。
魔王はあなた私に恋したのねと言ってきた。
落ちるか!!!!
バコッと殴ると魔王は消し去り、本は閉じて呪いは溶けた。
青空の下に美女が一人。主人公は真の恋に落ちた。おしまい
おわり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-26 19:37:15
1423文字
会話率:31%
この本は一ノ瀬亜音(いちのせ あのん)がまとめた鬼灯虎姫(ほおずき とらひめ)の事件簿です。
鬼灯虎姫は「鬼」と「姫」の文字から「キキさん」と呼ばれています。最初にそう呼んだのは私です。
キキさんは毛先の跳ねた長い黒髪と鋭くも凛々しい眼差
しを持つお方で、かの有名な鬼灯グループの令嬢でありながら、生徒のためのあらぬる力を振るって学園の秩序を保つ正義のヒロインです。
男女共にファンが多く、その人望は学生でありながら教師陣がこうべを垂れるほどです。多少、喧嘩っ早いのがたまにキズですが。
身長は167センチ。体重は●●キロ。
スリーサイズはヒ・ミ・ツ。
好きな食べ物はお寿司。
嫌いな食べ物は納豆。
趣味はアニメを観ることで、もっぱら少年漫画系が多いようです。
一番のお気に入りはプリ●ュアだとか。面白くてかっこよくて可愛いですよね、プ●キュア。私も毎週録画してます。
まだ整理整頓ができていないので、時系列はバラバラになります。パソコンを使えば手っ取り早いのですが、こういうものはデータにしておくといつ消えるかわかりません。悪しからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-05 09:44:23
2542文字
会話率:55%
廃人寸前のおっさんライターは異世界転移しないで仕事する 中七七三氏
https://www.alphapolis.co.jp/novel/498151074/178166498
こちらのエッセイに刺激されて、精神科医の斉藤学氏(さとる
っち)の家族機能研究所のコミュ二ティにいた三十代の頃の話など書きます。
http://www.iff.co.jp/index.html
幼児虐待から来るアダルトチルドレンとかの話ですが、狂気に自覚があるうちはまだ大丈夫かと思う。
超訳「心的外傷と回復」(この本、書棚にあるけどお勧めよ)
http://vchi.jp/natural/empowerment-and-reconnect/
心的外傷と回復、心理療法としての創作について(アルファポリスより転載しています)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/771049446/551167042折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 09:00:00
35372文字
会話率:3%
コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書) Kindle版
川上 量生 (著)
https://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00VVKIBF4/
この本なんだけど、多様性を求めるはずの小説
投稿サイトのネットコンテンツは何故かマンネリ、ワンパターンになっていくというお話。
「コンテンツとは現実の模倣である」という話から始まる川上 量生氏のジブリ修行の成果本の感想文である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-11 07:00:13
3112文字
会話率:0%
演劇部の部長を務めている土河勇[ツチカワ ユウ]は、大聖高校の3年生である。毎年9月の文化祭で演劇部は劇をやっているのだが、高校最後の劇を前に勇は脚本を全く書けないでいた。アイデアを考えるためにいつも通っている公園に行った勇は、その公園で偶
然1人の老婆に出会う。
「この本を貸してあげるから、参考にしなさい。」
老婆はそう言って、脚本が煮詰まっていた勇に黒い背表紙でかなりの年季の入った一冊の歴史書を手渡す。どうやらその黒い本には戦国時代に起きた1つの事件のことが書いてあるらしかった。これも何かの縁だと思った勇は、一風変わった転校生である佐山とこの黒い本を基に脚本を書くことを決意する。老婆との出会い、一冊の黒い本との出会いから時代を超えた事件に巻き込まれていくとはこの時の勇はまだ知る由もなかった。
そして、劇の当日。勇の作った脚本は現実を飛び越えて、思いもよらぬ結末へと向かっていくこととなる。
一方、時は1583年の戦国時代。織田信長が本能寺の変で家臣であった明智光秀の下剋上によって殺されてしまった翌年、実家で酒屋を営んでいる高山利彦は、30歳になっても家業を継ぐ気もなく自由気ままにしがない探偵をしていた。利彦は独身ということもあり見合いの話も進んでいたのだが、いまいち気乗りしないでいた。
そんなある日、報酬が少なかったり自分の不利益になるような依頼は一切引き受けてこなかった利彦の元に、ある依頼人から一枚の手紙が届く。その手紙を読んだ利彦の中で何かが変わる。そして、この手紙を送ってきた依頼人のために、ある城への潜入捜査を開始するのだが・・・。
本に書かれていた戦国時代に起きた1つの小さな事件・・・土埼[とき]城の変。
この事件に関わった探偵や武士達、そして、現代を生きるどこにでもいる高校生達。決して交わることがないその人間達が、勇の劇を通して交差し引き起こしてしまった1つの時代ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-13 16:49:05
53439文字
会話率:51%