夢に囚われた探偵・夢路 醒(ゆめじ さめる)の所に、小さな女の子のような<それ>が現れる。<それ>はピンクのランドセルとブツブツと呟くだけだった。立ち去ろうとしない<それ>を何とかする為に醒は夢を展開する。
夢の中に囚われている少女「夢路
醒(ゆめじ さめる)」が、夢を使って依頼を解決する3作目の作品です。
この作品は、「第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞」の応募作です。
テーマは「ランドセル」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 10:07:12
933文字
会話率:40%
屋根裏部屋に並べた彼女との想い出。それを全て処分した。去って行った彼女に変わった自分を見てもらおうと、写真と共に呟く。メッセージを添えて。
最終更新:2022-12-24 08:00:00
992文字
会話率:11%
ある作家が飛行機の中で倒れた。
偶然居合わせた医者が作家に駆け寄る。
「か……感想を、褒め褒めの……感想を……」
作家が苦しそうに呟く。
「いかん!
感想欠乏症だ!
急いで乗客の中から感想を書ける人間を探すんだ!」
果たして作家の命は
助かるのか?
完結まで残り820文字しかないぞ!!
▼「第4回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」応募作品です。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろう先行投稿です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-16 13:41:03
974文字
会話率:36%
ニート生活を続けること八年、ついに所持金が尽きた俺は苦肉の策で妹のパンツを顔写真付きでフリマサイトに出品して見た。
もちろん身バレしないように目線ぐらいは入れておいたが、これが飛ぶように売れるではないかっ!?
しかも懐が潤った俺がお小
遣いを上げることで何も知らない妹本人も大喜びと良いこと尽くめだ。
こんな美味しい商売を逃す手はない……そう思って調子に乗った俺は次から次へと妹の衣類を出品していった。
「ふははははっ!! 俺こそが現代の錬金術師だぁっ!!」
「……お兄さんお兄さん、ちょっといいですかぁ?」
「あん?」
「このアカウント……お兄さんのですよね?」
「なぁっ!?」
そんなある日、ウチに遊びに来た妹のお友達に俺がフリマサイトでしていることがバレてしまった。
このままでは妹に告げ口されてこの商売を失ってしまう……こうなったら口封じを兼ねて土下座するしかないと覚悟を決めていた俺に彼女はとても厭らしい笑みを浮かべながら声を潜めて呟くのだった。
「お兄さぁん、このことをばらされたくなかったら……わかってますよねぇ?」
「くぅっ!? な、何が望みだっ!?」
「それはもちろん……もっともっと過激な品ですよっ!! 出来れば染み付きだったり脱ぎたてで温もりの残っている下着なんか出品してくれればもう最高ですっ!!」
「えぇ……?」
どうやら彼女は俺から沢山の品を買い取ってくれていた常連中の常連、大お得意様だったようだ。
そんな彼女に弱みを握られてしまった俺は、彼女の望むままに妹の更に過激な品を求めて四苦八苦する羽目になるのだった。
「はぅううっ!! ま、まさか汗が渇く前の運動着が手に入るなんてぇええっ!! 流石ですお兄さんっ!! 最高のお仕事ですぅっ!!」
「は、ははは……け、けど流石にあいつも身の回りの物が無くなってるって気付き始めてるしそろそろこの辺りで……」
「すぅはぁすぅはぁぁっ!! ああ、この匂いを嗅いでいるだけで……あっ!? そうそう忘れるところでしたっ!! はい、今回の代金の十万円ですっ!! またお願いしますねっ!!」
「ひゃっはぁああっ!! 毎度ご利用ありがとうございますっ!! 今後ともより過激な品物を調達してまいりますのでご贔屓のほどよろしくお願いいたしますでぇええすっ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-13 22:12:20
148458文字
会話率:46%
顔も知らない曽祖父が決めた婚約者、それは俺の住む領地一帯を治める公爵家のご令嬢であるアリシアだった。
最初はその美しさに惹かれて、次第に清廉潔白で自他ともに厳しくも凛々しい彼女の内面にも惚れた俺は彼女の婚約者に相応しい男に成ろうと毎日努
力を積み重ねていった。
だけど駄目だった、才能に満ち溢れる彼女はその美貌と共にどんどん高みへと昇って行って凡人な俺との差はつく一方だった。
そしてついには王族からも目をつけられたことで、俺との婚約はただの足かせになってしまった。
周りから疎まれ陰口をたたかれ、彼女の両親から疎まれ自分の親すらも圧力に負けて俺に婚約解消を迫る中……それでも必死で努力して彼女の隣に立とうとした。
しかしやっぱり駄目だった、こうなると俺が彼女にして上げれることは一つだけだ。
「婚約を……破棄してください」
本当は愛している彼女との婚約を破棄した俺は、もうこの街にはいられなかった。
生まれ故郷すら捨てて、彼女から貰った剣一つを手に領内を後にして俺は紆余曲折の後に隣国の冒険者ギルドへとたどり着いた。
そこで少しずつ実績を積み上げ、人々からの信頼を確保していく俺……だけどそれでも彼女のことを忘れられなかった。
そんなある日、アリシアは……何故か俺のいる宿屋へと姿を現した。
憔悴しきった様子で、彼女はかつての気高さを投げ捨てたように俺の身体へ縋りつくと泣きそうな声で呟くのだった
「やっと見つけたぞレイド……やっと……」
そして妙に従順になった彼女との生活が始まるのだった。
【婚約を解消して心が折れた男女が、必死に立ち直りながら再構築しようとする話】
出来る限り、毎日一話ずつ投稿したいと思っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 06:21:46
1010436文字
会話率:50%
缶コーヒーの売り上げを上げるため「#缶コーヒーと一緒」で呟くが……
最終更新:2022-12-11 20:12:59
998文字
会話率:42%
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」
悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。
公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。
「これからは、三食きち
んと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」
――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 18:06:21
7435文字
会話率:60%
「うふふ」
部屋の壁一面に飾ってある昆虫の標本を眺めていると、思わず口角が上がる。
アゲハ蝶、カブトムシ、コオロギ、ギンヤンマ、等々――。
昆虫のフォルムというのは、見れば見るほど美しい。
いくら眺めていても飽きないわ。
私はそ
れらの標本の中央にある、一つだけ中身が空のケースに右手を当て、感慨にふける。
――その時だった。
「お嬢様、そろそろ夜会のお時間です」
侍女のアレハンドラに声を掛けられ、すっと現実に戻された。
「ええ、今行くわ」
「……相変わらず、圧巻の光景ですね」
無機質な表情で標本を見つめながら、アレハンドラが呟く。
「うふふ、そうでしょ」
本心ではどう思っているかはさておき、そう言われるのは悪い気はしない。
さて、今日は大事な大事な夜会。
気を引き締めないとね――。
「フェリシア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……」
宴もたけなわとなった夜会の最中。
私の婚約者であり、侯爵家の次男でもあるカルロス様が、唐突にそう宣言した。
カルロス様には男爵令嬢のマルガリータさんが、庇護欲をそそる憂いを帯びた表情でしなだれかかっている。
会場中の貴族の視線が、一点に集まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-09 21:19:36
2942文字
会話率:48%
トラックにブチ当たり、転生した先は伝説のおふざけインディーズゲームの世界だった!
ただ都市名を呟く俺の周囲は、濃ゆいモブばかりで・・・
勇者とか魔王とか、ナニソレおいしいの?状態な話です。
最終更新:2022-12-04 10:00:00
11846文字
会話率:35%
Twitterで呟くのも良いけど、こうしてまとめて文章にするのも良いと思いました!
キーワード:
最終更新:2022-12-04 01:37:41
1141文字
会話率:5%
「はぁ、これで何回目よ」
店長が呆れたように呟く。スタッフルームには店長と僕しかいないのだから、その言葉は必然的に僕に向けられたものということになる。僕だってやりたくてやったわけじゃないのに。
「どれだけできない子でも殴ったり蹴ったりする
のはやめてって言ったよね?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-02 00:22:12
2080文字
会話率:57%
「月が綺麗ですね…。」
ふとそう呟くと「そうですね」と見知らぬ少女が返事ををした。
ーーー
満月の日の帰り道、主人公の望月冬夜はある一人の少女と出会う…
そこから僕らの物語は動き出した。
最終更新:2022-11-18 21:06:24
7034文字
会話率:41%
@wamekugoblinは 『喚くゴブリン』は超高位存在の魔女が、転生した世界をめちゃくちゃにしてしまった異世界人をゴブリンに変えて鳥籠に閉じ込めて一生見聞きした不思議な物語を書かせる世界観の下、プロットを呟くアカウントです。
最終更新:2022-11-18 00:04:16
64699文字
会話率:9%
世界最悪のテロリスト組織【カズラの樹】―――それを統べるのはヴァインという青年だった。
ヴァインは口を開けば罵詈雑言、自分にも他人にもスパルタ、笑ったと思えばそれは嫌味。
……そうせざるを得なかった。自分の求めるヒーローになるため
には。そう、かつて世界樹を枯らした事もあるという『蔓』の能力を使うには、そういう呪いが課せられるのだった。
ヴァインが求めるのは正義も悪もない、だけど寂しくて怖くて辛い思いをする人を助けてくれるヒーローだった。それはただの慈善稼業。だけどヴァインはそれでよかった。
自分は嫌われ去って行くだけ。その足跡に幸せの種を残せればいい。そんな彼に、ついて行こうと思う人は徐々に増えていき……いつの間にか、各地で『語られない正義』を執行する組織の頭になっていたのだった。
ヴァインは玉座でニヤリと嗤いこう呟く……
(俺の求める孤高のヒーローはどこにいった? この状況はなんだ?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-17 00:00:00
29895文字
会話率:48%
「ハァァァァ!!」
ヒュン!
「ウォオオリャアア!!」
ブゥオン!
勇者が剣を振るうのを聖女は見守っている。
だがしかし、彼の目の前にはその空気さえないかのように見えた。
聖女は呟く。
「彼はいったい、何と戦っているとい
うの――?」
答えるものは、誰もいなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 15:18:46
2160文字
会話率:2%
――世界を脅かしていた魔王が封印されたその日、預言の神子は力を失った。
未来で何が起こるかを視、勇者を導き続けた“私”は青空を見上げながら呟く。「預言の神子はもう、未来を視ることはありません」。なぜなら――エンディング後は最後のセーブポイ
ントに戻されるため、クリア後の世界で何が起こるか分からないからだ!
前世プレイしたRPGの世界に転生した私は、プレイした記憶を預言と称して勇者に伝えていた偽・預言の神子だった。しかしクリア後のことは何も分からないため、力を失ったと偽って隠居生活を送るべく山奥の屋敷に移り住む。
ある日、隠居して早々に暇を持て余していた私の許に、パーティーメンバーの一人である世界一の変人魔術師ジルヴァジオ・アッヘンバッハが訪ねてきて――
「叫ぶくらい暇なら、僕と恋でもしないか」
暇つぶしから始まる元預言の神子と変人魔術師の恋の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-05 19:00:00
100054文字
会話率:32%
黒木史佳。
彼女は不倫で幸せな結婚生活を失った。
『返して貰うからね』
一人別れた旦那の携帯電話に呟く史佳。
解約された携帯から連絡は返って来ない。
それだけの話。
最終更新:2022-10-28 18:46:53
10297文字
会話率:35%
ハリシム王国の第三王女アリシアは隣国の王子タランと政略結婚をした。
愛の無い結婚生活。
アリシアには忘れられない初恋の人が居た。
「サリウム様...」
愛しい人の名を呟くアリシア。
そして三年が過ぎた。
「サリウム様の妻が亡くなった?
」
突如知らされた事実にアリシアは叫んだ。
「タランと離縁してサリウム様と結婚します!」
人望の厚いタランと一方的に別れ、サリウムと再婚を企むアリシア。
そして彼女の希望は果たされるのだった。
自らの決断が母国に多大な損失を招く事になるとも知らず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-27 20:51:26
6877文字
会話率:48%
山口紗央莉33歳。
5年前に離婚した彼女は現在48歳の男と同棲生活を送っていた。
「...こんな筈じゃ無かったのに」
男と暮らす空虚な日々に紗央莉は呟く。
そんなある日、彼女は別れた元夫と偶然再会する。
その隣には若い女性の姿が...
貴女は最低な人間ですね
女の言葉に紗央莉は全てを知る。
自ら過ちと破滅を。
それだけの話。
全2話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 20:29:44
5932文字
会話率:34%
生を問う彼と、死を考える彼女。
最終更新:2022-10-23 00:00:46
1293文字
会話率:14%
磨いたグラスを並べながら、マスターが穏やかに問う。
「昔の自分と今の自分を見ているよう?」
貴族の女がぐいと酒をあおる。度数の強い酒が喉を焼くいつもの感覚と、そのあとにくる心地よい酩酊感に身を任せながら、
「うっさいよ」
ふてくされたように
、小さく呟く。
***
飲んだくれの大人たちを軽蔑しながら引率する、ナイトツアーバイトの学生さんの話。
トラウマの描写があります。
#ファンタジーワンドロライ 参加作品
お題「破壊神」、「永遠に降り続く雨」、「涙」
#いけおぢ豊穣祭 参加作品
(恋愛要素なし。性癖が他作品のみなさまと違いすぎてげらげら笑っています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 23:00:00
6019文字
会話率:47%
[召喚術師の少年 × 飼われたい獣化種]
希少な銀獅子を従える召喚術師の少年。
ことあるごとに彼に会いにくる、黒髪の偉大な魔術師。
召喚をためらって瓦礫の下敷きになった少年を、『呼んでもいない』魔獣が現れて助け、そして。
***
そこ
かしこから、和やかな談笑の声。
賑やかな広間の片隅で、黒髪の男は小さく呟く。
「……飼われたいのは、」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-04 18:00:00
11379文字
会話率:25%
食べ終えた皿の中に銅貨を落として、鎧の大男がのしのしと店から出ていく。朗らかな礼と挨拶の言葉をかけて見送ったエプロン姿の青年は、ふと表情を消しーー窓の外を見つめ、ぽつりと呟く。
「うーん……神が冒険者たちを試すためにつくった、前人未踏のダ
ンジョン、ねぇ」
***
剣と魔法の世界で、未踏のダンジョンを進む、寡黙な男と明るい青年の話。
その1…前後編の全2話短編。
番外編…前日譚。全1話短編。
その2…前後編の全2話短編。
***
「待って待って、裏メニュー解禁でどう」
ぴくりと男の肩が動いたのを見て、青年がふふと笑う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-08 00:29:48
10820文字
会話率:44%
「面白い女だ。私の側妃になれ」
とか、王太子が馬鹿なことを言い出すからこんなことになったのだ。
いわれのない罪をかぶせられている友人の冤罪を、正論と証拠をもって晴らそうとしただけなのに。
ジゼル=アーリヤードは名誉も何もないのに負債だ
けたっぷりある貧乏伯爵家の娘であり、王太子と結婚なんてことになったらこの国に不利益しかない。
国のためを思えばこそお断りすると、「ほう。面白い女だ。後悔するがいい」と面白い女を繰り返された。
その翌日、城に呼ばれ王太子に対する不敬を理由に『罰』を言い渡された。
それは、クアンツ=シークラント公爵の妻になること。
王太子ではなく何故いきなり公爵なのかといえば、心当たりはあった。
公爵といえば、「嫁とその家に金銭は渡さない」「私の命令は絶対である」「妻は夫の付属物であり何も要求してはならない」などなど、結婚する相手に対するモラハラを公言していることで有名だったからだ。
いつも眉を寄せ、周囲を睨みつけるような顔で、社交界にも滅多に顔を出さない。
そんな人と結婚など断固拒否したいが、国王の命令に逆らえるわけもなく、本人の同意なしに既に結婚手続きは完了していた。
そのまま公爵家へとドナドナ運ばれ、覚悟を決めてドアを開けると――
アホな王太子、親バカな国王、モラハラ公言する夫。
本当にそんな人間ばかりなら、この国を乗っ取ってやろうかしら。
たくましくもそんなことをぼそりと呟くジゼルは、何故夫がモラハラを公言していたのか、その経緯を知る。
それも、本人を目の前にすれば一目で納得した。
だって、そこにいたのは(以下略)
公爵の事情を知ったジゼルは、とある条件を突き付けて協力することにする。
その結果、ジゼルは夫であり、顔面兵器である美顔の公爵に毎日口づけをすることになり――
※無断転載・複写はお断りいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-10 12:48:25
113551文字
会話率:37%
こんなはずじゃなかった……。
東京での就活に失敗し、逃げ帰るように地元へ戻ってきた……須賀達樹(すがたつき)23歳。
地元企業に就職するため、就活浪人という形で再度就活に励むが――……就活浪人という厄介者を企業の採用担当は、腫物扱いの如く軽
くあしらい、不採用にしていく……。
お祈りメールの嵐、そして、夢も希望もない現状に、青年の心は、ドス黒い負の感情に浸食されていき――……
「もう……色んな意味で疲れたよ……」
自分の人生に嫌気が差し、自らの死を考えるほどに……心はすり減っていた……。
そんな中、達樹のもとに突如としてかかってきた、1本の電話。
「久しぶりね……達樹くん」
高校時代の先輩、桐嶋理沙奈(きりしまりさな)が電話越しで透き通る綺麗な声でそう呟く。
どこで嗅ぎつけたのやら……自分の後輩が地元に戻って燻ってることを知った彼女は、1年ぶりにコンタクトを取ってきて……飲みに誘う。
最初は丁重にお断りしたものの……人を脅してまでいち後輩の現状を把握しようとする、彼女の恐ろしい行動歴が耳に入り、心揺さぶられる達樹……。
結局……不可解過ぎる彼女の意図を探りたいという探求心に駆られ、返事を訂正する形で了承。
後日、待ち合わせ場所の居酒屋へ足を運ぶのだが——……そこで待ち受けていた衝撃の事実や展開に達樹は、どうしようもなく頭を悩ませる……‼︎
これは人生の転換期で失敗し、生きる活力を失いかけていた青年がもう一度……前を向いて歩き出すための物語。
そして、彼女の私利私欲や策略が織りなす、不器用過ぎる恋模様――……!
人生……なにが起きるか、不確定だからこそ面白い。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 22:25:45
7268文字
会話率:22%