商家の生まれである「エマ = ウィルバーフォース」は、長い黒髪、漆黒(オニキス)の瞳に豊かな胸と非常に美しい娘なのだが、年頃だというのに「どうすれば強くなれるのでしょうか」といった話ばかりな上、剣の腕前も足技も相当なもの。さらに180cm
近い長身ともなれば、いかに見た目がよかろうと、縁談の話など舞い込んでも来なくなる。だがそれは、「グーベルク国で女騎士になる」という夢を持つエマには好都合であった。
そんなエマが騎士になるべくひとり向かったグーベルク国には、金の髪、子猫の青(キトゥンブルー)の瞳の、天使と見まごうばかりの愛らしい容姿を持つ騎士団長、「アシュリー = オルブライト」がいた。
160cm程度と小柄だが、剣の腕前は確かであり、軽やかな性格と口調もあって国民から大人気――なのだが。彼も国王陛下直々に「伴侶を選びなってば!」とせっつかれては、「やだ!」と断固拒否する日々を送っていた。
当然、出会うべくして出会ったふたりだが、エマにとって彼の最初の印象は「おっぱい好きのおかしな小動物」であり。アシュリーにとってのエマは、「強い人って素敵、抱いて!」と、かなり対象的。
それもあってエマは絶賛塩対応をしていたが、アシュリーの人柄や剣の腕前、城下町を騒がすある出来事をきっかけに、対応は変わっていき――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 07:14:14
119757文字
会話率:56%
私は、ヴェリディア王国の第一王女であるイリス=ヴェリデ。
双子の兄レニ=ヴェリデと共に王城の外に出て、城下町を散歩しようとしたが。。。
失敗し、落下。
そのことで前世の記憶を思い出す。
今度こそ、恋をしたい!
寿命まで生きたい!
好きなこ
とをしたい!
イリス王女の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-21 20:00:33
120053文字
会話率:35%
「盟約の花嫁~星の刻印」「星の記憶」の外伝です。時系列的には「星の記憶」のその後です。
ティアナの頼もしい侍女ドロテーのシンデレラストーリー。
レギナルト皇子が珍しく歯切れ悪く喋り出した。威圧的な紫の瞳も何処か定まっていない感じでドロテ
ーを見ていない。
「…ドロテー…実は・・相談なんだが」
「相談でございますか?」
ドロテーは驚いて瞳を大きく見開いた。相談という言葉自体、皇子が使うのが珍しいと思ったのだ。その内容はティアナが喜ぶ贈物を考えて用意して欲しいとのことだった。本当は宮殿ひとつ分と同じ価値のある真珠の簪を用意していたが…それは贈ってしまっていた。そこで皇子の注文は…
「もちろんティアナには内緒だ。驚かせたいからな。それに幾ら金がかかっても構わない。あの真珠の簪以上のものを用意するように」との事だった。
「そ、それは無理かと…」と反論してみたものの…レギナルト皇子のその誰もがその表情に震えるという紫の瞳を細めて口の端を上げた。
「否とは言わせない。頼んだぞ、ドロテー」
ドロテーはもう引きつって笑うしかなかった―――早速、帝都の城下町で行動を開始したドロテーの前に護衛として現れた名門貴族の次男エリク。そして下町で医者をしている変わり者のベッケラート公爵も関わって来ての贈物探し。ドロテーは皇子の希望する贈物を用意出来るのか?また彼女の恋の行方は?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-16 22:35:14
59152文字
会話率:47%
不老不死の魔王デュルクは、ある日、部下に魔王の座を降りろと宣告される。そればかりか、それを部下の目の前で宣言する。 デュルクは自ら追放を受け入れる。 魔王城を飛び出したデュルクだったが、孤島に、魔法で城をあっという間に完成させてしまう。
これからこの城で暮らしていこうとそう思っていたのだが———— 住人が勝手に増えていくにつれ、デュルクは、肩身が狭くなったしまう。だが、ある日デュルクが魔王だと気づかれたが、住人たちは驚きもせずに歓迎した。そして気づけば、小さな島に城下町ができており、世界の一つの国として数えられるほどになる…………!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 22:35:29
75424文字
会話率:47%
山の中の屋敷に奉公するジンベは足をくじき、旅の方術師の老人に助けられた。その老人はジンベの傷を診るため、しばらくその屋敷に滞在することになった。そこにはユリという名の上品な物腰の使用人がおり、彼女は何かわけありのようだった。またその屋敷の
主人であるダンローは王様不在の国で専横をふるう次席大臣のゲキと対立してその策略にはまり、スザキ道場の師範代を斬ったことで城下追放の身にあった。そしてその道場主のイサカ公爵の令嬢のアサカとの婚約も破棄されてしまった。それでもダンローは政に復帰する機会を狙っていた。それを恐れたゲキ大臣はダンローを亡き者にするために策略を巡らすのであった。
なおこの話に登場するキリン、ビャッコ、ゲンブ、スザクは、方術師の老人が召還した、人の姿に身をやつした幻獣です。
「メカラス連邦諸国記」の1編です。ちなみに「メカラス連邦」は多数の王国からなる連合体である。その中枢には、人々が平和で豊かに暮らせるように王の任命権をもつ評議会があった。その評議会は有力な王や司祭、学者などで構成されるが、そこで大きな発言権を持つのは稀代の方術師、ハークレイ法師だった。彼は学識豊かで人徳があり人々から慕われていた。ただ姿をくらますことが多く、その行方はようとして知れなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-29 21:28:26
33067文字
会話率:53%
城下町に住む小学生・茉莉花はおばあちゃんが大好き。ずっと一緒にいられるものと思っていたが、ある日、変化が訪れる。
最終更新:2022-11-22 09:00:00
2194文字
会話率:35%
「アイル・トーンブール、もうすべてわかっている。民を慈しむべき存在の王妃候補である君が、平民のローズ・タンドルに対し陰湿な嫌がらせと呼ぶに果ての余る行為をしていたことを」
その言葉の後に続くはずだった彼女への救いの言葉は何も届かず目が覚め
ればそこには幼い日の自分がいる。
きっとあの世界は滅んでしまったのだろう、自分の愛した両親も、自分がアイル嬢と共に生きると決めた時王権を譲ると決断し託した弟も、民の生きる美しい城下町の夕焼けも。
「僕はただ君と。罪を清算して二人で生きていけたらよかったのに、!」
どうしてあんな結末になってしまったのか。天使のようだった彼女はいつからあんなことを、人を傷つけるような人になってしまったのか。毎日のように後悔し、己の弱さを無力さを恥じた。だけれど今からやり直せる。
これは僕が。主人公である、アッシュ・グーレイが彼女を幸せにして自分も幸せになるための愛の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 19:00:00
2394文字
会話率:45%
大して変わらない日々、期待の持てない未来。
成績、家庭環境、どうやったら今の状況を変えれるのだろうか。
何か才能があれば人生はもっと華やかだっただろうか。誰しもがそんな淡い夢を持つ。
そんな悩みを持つ主人公の前に異世界からやってきた女性が
現れ、その隠れた才能を見出しスカウトしてきた。
ただし、その才能を得るにはこの世界を捨てて異世界に行かなければならない。
才能があれば楽に人より優位に立てる。確かにそういう一面はある。
だがそれが幸せにつながるとは限らない。
それでも主人公は今までの環境を捨て異世界へと行くことを決意する。
今の嫌な世界から逃げ、いい環境とハーレムを夢見て・・・。
転移した異世界で、彼が何をなせるのか。
世界にとってどんな存在になるのか。
それはまだ誰も予想できない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 23:59:29
2644111文字
会話率:32%
天には海があり、そこには聖域と呼ばれる浮島がある。
リリー・エウルは、その聖域の城の近衛兵として働く17歳の少女。最愛の姫君の横で働くため大事な試験を控えるその日、城下では残酷な事件が起きていた。
七年前に国家を分裂させる原因とな
った、非情な事件。天使の世界に平和を取り戻そうと事件の解決を決心するリリーだったが、捜査機関によって容疑者の一人に挙げられてしまう。
疑いを晴らし、本当の意味での事件の収束を目指すため、少女は奔走する。
しかし、事件の調べを進めるうち、17歳の少女には苦痛に思えるような事実が判明する。白銀が包む天上の世界は、おぞましい形のナイフを持って、リリーを待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 19:18:05
131303文字
会話率:47%
天上には殺意を持つ者はいない。
天使たちは、それ故に平和に暮らしていた。
十七歳のリリーもまたそのうちの一人だった。マクナイル城の近衛兵として働きながら、小さな事件を解決しながら、大好きな姫君の横で働くことを夢見ていた。
そんなあ
る日、城下で無残な殺害事件が起こった。
天上には殺意を持つ者はいない。それ故に平和に暮らしているはずだった。
七年前に起きたものと類似した殺害事件。
リリー・エウルは近衛兵として、一度は解決したはずの事件の終息を目指すことになる。
――が、そこには少女にとって残酷な運命だけが待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-03 11:46:43
227453文字
会話率:45%
友達は居らず、両親は厳しい。多少の問題を抱えつつ、充実した人生を送ってきた主人公。必死で勝ち取った大学の合格通知に胸を踊らせ、夢見心地のまま入学式を迎えたその日ーー気が付いたら異世界にいた。
一々努力が報われず凹みながらも、何とかこの異世界
で、新たな絆を築いていく。
※美大生チョイスは何となくです。
※小説初心者です。更新は不定期です。
エタる可能性が高いので期待はなさらずに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 16:00:00
16842文字
会話率:32%
江戸時代中期。尾張徳川家第7代当主にして名古屋藩第7代藩主、徳川 宗春。城下町で出会った「いく」との泡沫の時間。しゃぼんの恋。
最終更新:2022-10-18 19:21:48
1058文字
会話率:62%
本作品は『トケルマデノユメ』に出てきた魔法の仕組みとタフィ・バーターと同じ魔法が使える人を出します。
あらすじ
城下町の裏通りで夢売りの店を営む男、アレク・トリバー。
そんな彼の店に、いろんな悩みや夢を抱える客が現れる。
彼ら彼女らの
夢を見せることにより起こる騒動。
その騒動を相棒のマティス・オーキンドの共に解決してゆく。
ボーイズラブタグは保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 20:24:33
16137文字
会話率:20%
土佐城下に、“仁王”と恐れられている人物が居た。
身長五尺八寸(約一七五センチメートル)、体重三十貫(約一一二キログラム)。剣術・馬術・弓術に長け、書道・和歌・舞踊・三味線も上手という文武両道の人物。
幕末の時期、こういう人物こそ時代
は求めていたのだが、生憎“彼女”は性別が最大の障壁だった。
坂本乙女。幕末の志士・坂本龍馬の姉に当たる人物だ。
※一部、史実と異なる展開が含まれます。
◇この作品は『小説家になろう・秋の公式企画(お題:手紙)』参加作品となります。◇
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 19:29:47
15209文字
会話率:13%
数人纏めての異世界転生に巻き込まれた私は、特典として空間に関するスキルのうち、【工房】のスキルを手に入れた。胡散臭い偉い人たちには聖女と共に国を救うために旅に出ろ、と言われたが一晩保留している間に他の人達は旅立ってしまった。
一人置いて
行かれた私。城にいてもいいらしいけど若干きな臭い。仕方がないので城下町に飛び出し、趣味であるハンドメイドアクセサリーを作って生計を立てよう。だが、世の中そんなに甘くない。次々問題が舞い込んでくるのだった。
ハンドメイドで街の人々の悩みを解決していくほのぼのストーリー?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-12 17:00:00
450300文字
会話率:64%
半円球世界(リクラード)に存在するザルド王国に不穏な噂が流れていた。
凶戦士マルスが、山猫族セグが、それぞれが王国の城下町を目指していた。
同時にジタンとロイドも向かっていたが途中の宿場町で、怪物退治を頼まれるハメになってしまた。
白い闇
の森に向かった二人はそこで変異したトカゲの群れに囲まれてしまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-05 20:14:06
32232文字
会話率:24%
ジタンとロイドは宿場町の依頼を受けトカゲ退治を受け、トカゲ人と一戦交えるが、敵対する意思が無いこと確認し、和解する。
二人は宿場町の一件を解決し、一路城下町に向いマルスとセグの二人と合流した。
宿屋で夢見の姫の依頼を聞き、5年前の事件のやり
残した、案件が動き出した事を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 20:56:56
7834文字
会話率:32%
広大な所領を治めるヴァート・ウルガン帝国の第四王子として生まれた『ファーア・ラズヴァート』。
偉大な父親と真面目な三人の兄の活躍をよそに、みそっかす扱いの彼はいつしかやさぐれ、城下で毎日毎日遊び散らかして莫大な金を浪費していた。
それに怒っ
た父により勘当され、ついには孤島の流刑地に送られてしまう。
そこには殺人や強盗などの重犯罪者だけではなく、戦争犯罪者、あるいは税を収めることができなかった貧しい市民も容赦なく送り込まれる、弱肉強食の荒んだ無法の島だった。
その島で虐げられて暮らす少女との出会いがフィーアを少しずつ変えていく。
腐っても王子として帝王学を学び、剣術や魔術にも秀でた才能を持つフィーア。
彼はこの島の覇権を握り、秩序をもたらし、王となることができるだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 20:27:02
181319文字
会話率:55%
父親の手伝いでお城へ食材の納品をしている商人の娘モニカ。
休みをもらったある日、お嬢様風の格好で城下町を一望できる公園で景色を眺めていると、銀髪の少年に声をかけられる。
観光案内をしてほしいと頼まれたモニカは自分の正体を明かさず少年を街へ案
内するが、少年も正体を隠していて――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 10:15:05
18527文字
会話率:43%
◆HJ小説大賞2021後期二次選考通過作品◆
高貴なる公爵令嬢ロージア・アークレイは神国ペテラスの紅薔薇と讃えられていた。 ある日ロージアは異母妹リリーエの企みで公爵家から追放される。
「驚かないで聞いてくださいましね」「お姉様の亡き母
君の不貞が発覚したのです。そして調査の末、ロージア・アークレイはお父様の実子でないのが確定したというわけですわ」
罠にかけられ、爵位ばかりか王太子の婚約者の座も失ってしまったロージア。彼女を襲った悲劇はそれだけにとどまらなかった。
押し込められた城下の家でロージアはリリーエの騎士に殺される。 だが次に気がついたとき、ロージアは自我を保ったまま幽体として浮かんでいて──!? 聖女の力を授かった悪(役)霊(嬢)ロージアの華麗なる逆襲が始まる!!
虐待・暴力・性表現を含むエピソードがあります。
またこのお話には一部ボーイズラブ要素があります。
既に完結しておりますのであまり間を空けずに投稿していきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-10 07:00:00
205656文字
会話率:30%
広がる森、豊富に湧き出る水。
土地に実る作物と、美味しい料理。
賑わいのある城下町。
一見豊かな国は、およそ80年間“霧”につつまれていた。
朝か夜、太陽か月の光か、すべてが朧げに国を包む不可解な“霧”は国から出ることも、外から入ることも拒
むものだった。
この国の王子ルムンは、生まれてた時から“霧”につつまれる国に親しみを持ちながらも、疑問を持ち始めた。
そして、80年ぶりに“霧”の外から訪れる者が現れて…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-03 04:00:00
1943文字
会話率:33%
『牛の首』という怪談が城下町で流行っているらしい。
宮廷魔術師であるエドガーは笑い飛ばしながらも好奇心に負けて『牛の首』について調べ出すのだが……
最終更新:2022-07-19 22:38:56
4025文字
会話率:34%