東京、郊外の公園。枯葉がチラホラ舞い落ちるベンチの傍らに、由香がプレゼントの包みを抱えて所在なげに佇んでいる。ややあって、下手から瞳が折りたたみ自転車のブレーキの音をきしませながら飛び込んできて、上手の端で、ようやく停まった。
最終更新:2020-12-13 07:09:05
20490文字
会話率:2%
短編というより連載の第一話みたいな感じです。
最終更新:2020-12-02 01:25:11
6701文字
会話率:28%
今代の聖女は平民出身の少女ティアナ。現在十六歳。
天真爛漫、無邪気で純粋なティアナの夢は、素敵な恋をすること。
なぜなら聖女は神の妻。
十代で聖なる力を授かり二十代で最盛期を迎え、時と共にゆっくり衰えて四十代にはお役御免となる。
つまり、女
の一番良い時、女盛りを神に捧げるのだ。
おまけに純潔を失えば聖なる力を失う罰ゲーム付き。夢くらい見たっていいじゃない!!
強行にねだって入学した学園は貴族ばかり。どうやら王子様もいるらしいけどぜんぜん会えない。
瘴気払いが聖女のお仕事。ぶっちゃけ学園通ってる暇もない!
そんなティアナの慰めは幼馴染のマティアスが作るパンとケーキ。
ある日、王子様の婚約者候補という公爵令嬢の領地から瘴気払いの依頼が来る。
美形の騎士まで護衛に加わって、どうやら裏で陰謀の気配が……。
悪い子には必殺『聖女の祝福』で改心させちゃうぞ!
果たしてティアナは夢を叶えることができるのか!?
完結済み。毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-19 07:00:00
41465文字
会話率:36%
――線野、貴一享年83歳
日本で生まれ育ち、そしてその生涯を終えられたらどんなに幸福だっただろう。
俺には前世での記憶がある。所謂『転生者』というやつだ。
とは言ってもよくある不慮の事故で天命を全うすることなく死んだと
かいうことは全くない。
一般家庭に生まれ、大学を出て、会社で働きながら愛する人を見つけて一緒になった。ごく普通の人生をそれなりに楽しんで、最期は家族全員に看取られて老衰で逝った。
気が付くと、全く見覚えのない土地に立っていた。
83年の生涯を閉じたと思った瞬間だ。
たった一瞬で『これが死後の世界?』だが明らかに感覚があり、世界に存在していると言う実感がある。
俺は寿命という避けられない死を体験している。
一度死と真剣に向き合いそして全うに受け入れた。今更何が起ころうと受け入れる事が出来る。
どうしてこの状況になったかはさっぱりだが、これは延長戦のようなものだと思える。
本来であればそこで終わっていた筈の命が、どういう訳かこうしてまだ続いている。
自分の身体……よれよれのジジイではない。若々しい張りのある肉体だ。正確な年齢までは分からないが、恐らくは二十代前半から半ば辺りだろう。
触っただけでもはっきりと分かる豊富な毛髪がいい証拠だ。まだ禿げていない。これは大事なことだ。
だが、一つだけ問題があった。食事に関してだ。誰もが口にするような食べ物を摂取した途端に吐き戻してしまう。そう胃が食べ物を受け付けなかったのだ。
これでは、今度は受け入れられない不慮の死を体験する事になってしまう。俺は焦っていた。
そんな拒食症な主人公の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 00:46:19
2181文字
会話率:31%
『その日は二十代最後の日だっていうのに、悪いニュースと最悪なニュースが手を繋いでやって来た』
ある若者が新たな人生を探すお話。
※この作品は『星空文庫』にも掲載しています。
最終更新:2020-09-10 10:26:06
3142文字
会話率:38%
二十代の少年の本当のようでいて完全なフィクションです
最終更新:2020-08-02 12:45:02
3761文字
会話率:43%
ミスターロックンロールは平成の始まりに生まれ、そして五年前の夏、二十代半ばという若さで亡くなった。若くして死んだという点を除けば、彼はその他大勢の人間と同じような人間、つまりは、自分の理想を叶えようともがき、愛を求め、そして結局何者にもなれ
なかった人間だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-31 22:06:06
5609文字
会話率:34%
これはとある一人の人間の、ただの日記。
しかし、たくさんの悩みを抱えた人間が、悩みと向き合っていく物語でもある。
そして、一人の人間が日頃思っていることを吐き出した、エッセイでもある。
ここには、とある青年の全てが記されている。
最終更新:2020-06-22 00:27:27
603文字
会話率:0%
Thank You ♥
君よ大志を抱いて勇者になれ!
適当に人生に飽きた二十代男性の田野山川大くん。
彼は面白半分に都市伝説を実行したことで、夢の中で一度死んで平行世界は異世界へと転生してしまう。
見た目も記憶もそのままだが、一度死んだ
ために元の世界へは帰れない。
愛が溢れる近未来ファンタジー世界。
そこで新しい人生を歩むことになった。
創作物が大好きな彼はモンスタートリマー専門学校に通うことを決める。
夢からついてきた妖精と、ほぼ年老いたクラスメイトと交流して明るい将来を描いていく。
ドラゴン、グリフォン、ユニコーン、スライム、ゴーレム、獅子、はむちい。
どのトリマーになろうかな。
堅い知識は柔らかく、ゆるふわ青春物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-27 16:33:38
129651文字
会話率:33%
うちの宿に泊まった元お客さま、見習い魔女のアガサが使える魔法は今のところたったの4つだけ。
其の一、鳩をつかって手紙のやりとりをする。
其の二、フレームの中の景色を絵画にできる。
其の三、鏡を使って通話することができる。ただし1日5分だけ
。
其の四、向かいあった人間の母国語を話すことができる。
彼女は通信制魔女学校の研修のため世界中飛び回っているけれど、どうにも同期から遅れをとっているらしい。そんな彼女を京都府のはずれの古民家から、コタツでみかんを剥きながらぼくは少々手伝うことになったのだった。
登場人物…
◆アガサ•クーパー
見習い魔女、陽気、能天気、145センチ。
マイペース、ひとり旅が好き。マイペースなので現代文明は苦手。彼女の知識は何時代で止まっているのだろう。見た目は十代後半から二十代前半だが…
◆石田コウタ
大学一回生の春休み中。半ひきこもり、昼寝が好き、1日9時間寝る。そうじ好き、本が好き、日本が好き。
パスポートももっていないし英語なんてまったくできない。いくら誘われても絶対にアガサについて旅になんていかない。
祖母の古民家を引き継ぎ、母屋を1日2組までの旅行客に貸し出している。安楽椅子探偵を気取る予定。
◆ジェシカ•ウィアー
モデル体型、赤髪ボブ、15歳の女の子。アメリカ人。写真が趣味。
◆ルシア先生
通信制魔術学校の講師で上級魔女。アガサの担当教官。ローブをまとっているがふくよかな印象。緑色の前髪はふわりとゆるやか。
◆アサヒ
お団子頭の陽気な女性
※カリブ海編は純粋な旅行記プラスちょっとした謎解きです。アガサのIQに合わせていて平和でほのぼの。のはず。
※魔術学校編は舞台が基本的に異世界です。コウタの出番はちょろっとでアガサ目線。グロい表現はしていませんが、死体がでてくる話はちょっとという方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-05 10:28:29
75970文字
会話率:36%
あなたの知らない一億総格差社会の暗部。
就活負け犬の行く先にあるものは。
格闘技を導入した就活戦争。収入格差により二十代にして家を失って、なにもかも失った主人公は、記憶喪失の女性と出会う。
しかし彼女の余命はあと一分。
そっとした方がい
いなんて、言わせない。彼女は余命17秒で全記憶を取り戻すのだから。
「そっとした方がいい」ことを決断する現代のguysに送る悪夢の日記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-30 15:34:58
4001文字
会話率:11%
二十代の働く女性が、過去が原因の小さな問題を処理しようとする話。
最終更新:2020-03-01 21:22:52
2035文字
会話率:59%
普通に生活して
普通に出勤・登校
それがひとつの天災により変わる…
それが人々にとって是となるか、否となるか、
それは誰にもわからない…
まぁ、とりあえず異世界転移しちゃったオッサン(二十代後半)と勇者となった者達の物語
最終更新:2020-02-23 22:05:59
32140文字
会話率:54%
主人公の白糸葉奈子(しらいとはなこ)は、母方の叔母、豆島美富子(まめしまみとこ)の元勤務先JAを相手に金融ADRを起こす。ADRとは裁判によらない紛争解決方だが、不正をしていた美富子は優位な立場を利用してJAをも操作してうまく逃げる。実
は美富子は農協勤務時の二十代から巨額の横領をしていたが、母親の一族全員がそれを知っていた。誰もが美富子の罪を問えず、逆にそれを暴いた葉奈子が苦境に陥る。
本編は第一章「来し方」 で葉奈子の幼少時代並びに祖母の夕子(ゆうこ)の気鬱、並びに葉奈子と美富子との気まずい関係を書く。
第二章「行く末」 で一族の誰もが美富子の横領を知っていたことが判明する。金融ADRを起こした葉奈子に対し、母親の春子すら「あんたが勝手なことをしたせいで、姉妹仲がおかしくなってしもた」 と責める。
寡黙だった亡父公男、見栄っ張りの春子、巨大組織のJAや国会議員を後ろ盾に悠々と生きる美富子とその一族を対比させ、誠実とは何か、人生で何を一番大事にすべきかを問う小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-22 06:00:00
108159文字
会話率:45%
一人で黙々とある物を製作するのが生きがいだった主人公。有名寿司屋の板前になって十年、まだまだ修行中の三十代男性。体が引き締まっており、正義感の強そうな二十代男性。杖をつき、今にも倒れそうだが確りとした顔つきの爺さん。スーツに身を着込み、普通
の会社員であっただろう二十代女性。
異世界に行って何が刺激に変わるのだろうか。どんな刺激を与えるのだろうか。混沌の神は何を望むのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-21 14:40:12
9822文字
会話率:45%
いつの間にか忘れてしまった情熱を、今ここに!
かつての二十代の頃の私は無計画というか、とにかくその場の勢いでやらかしてしまう馬鹿な男だった。
だけど、そんな情けない男が数十年を経ていろいろと経験を積んで一人前の大人になったのだから世の中とは
侮れないものだと思う!
こんな時代だから若者に大志を抱け、とかそういう無責任なことは言わない。
だけど、今を生きる情けないおっさんにだって言い分はあるのだ!
まずは読んでくれ!これが私の今の段階での結論だ!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-28 02:21:50
3425文字
会話率:25%
王の臣下として務めるラートとシリン。
二人は二十代半ばと若いものの優秀だった。
そしてある謀反によってシリンは瀕死の状態に至る。
ラートは決して彼女とは仲はよくなかったが、ある目的の為に魔術師に頼んで延命させる。
最終更新:2019-12-16 20:25:31
9589文字
会話率:53%
クリスマスに待ち合わせ場所まで赴いたのに、軽い調子でふられてしまった。結局そこに残されたのは男と女で、そして半年前から予約していた一組分のディナーの時間が差し迫る。クリスマスの負け犬たちがあやかったクリスマスの魔法について。
最終更新:2019-12-14 15:00:00
13074文字
会話率:12%
勇者に選ばれたから、皆んなの期待に応える為に、そうやって背負って心を擦り減らして戦い続けた勇者の最後。
最終更新:2019-12-09 05:31:42
1905文字
会話率:0%
人体の寿命はだいたい八十くらいだけど、心の寿命はいくつだろうか。
新入社員として入ってきた同期四人は、それぞれの思うところを抱えながら、日常を演じ続ける。
大切な人の自殺に、自らも惹かれる男、
別れた男にいいように利用されている女、
楽観
的であることを自らに課した男、
どんな話題にも相槌を打ってしまう女。
それぞれが抱える心のあり様と、すり減らす心の寿命について、どう向き合えば良いのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-15 19:32:46
21261文字
会話率:54%