フューマンとは未来と人間を掛け合わせたアンドロイドの造語です。
主人公は離婚等を原因に安楽死を選択した38歳の中年男性。
死んだつもりが目を覚ますと35年後の世界、体は38歳のまま。
目の前には自分より年上になった息子がいました。
そして
主人公が眠っている間に生まれた、既に成人した孫もいます。
息子の傍らには美しい女性型フューマン、世の中は配偶者を必要としない世界になっていました。
しかし、息子と孫の関係はあまり上手くいっていませんでした。
主人公は二人の関係を修復するため、再び生きることを決心しました。
ある日、浦島太郎状態の主人公に息子が配偶者としてのフューマン購入を持ちかけます。
興味本位でフューマンを見に行く主人公でしたが、そこで15歳年下の女性と運命的な出会いを果たし、交際を始めます。
またその一方で、主人公は既に年老いた親友や元妻などとも邂逅を果たします。
幼少期から常に目で追い掛けていた元妻ではない、特別な存在とも。
様々な人間との関わりを経て、主人公はかつて安楽死を選択した自分を悔いるようになります。
女性との交際も順調に進んでいましたが、ある時、偶然にも孫に遭遇します。
女性と孫は、かつて交際していた恋人同士でした。
そしてその望まぬ別れの原因となったのが主人公の息子でした。
いきさつを知り、主人公は身を引くことを女性と孫へ伝えました。
そしてそのことを息子にも伝えます。息子は主人公から言われ、二人を祝福する言葉を並べます。
こうして女性と孫は再び恋人同士となりました。
しかしその頃から、女性の周りで妙な出来事が続くようになります。
そしてその妙な出来事の黒幕は、主人公の息子であるようにしか思えない状況です。
本心では二人を祝福していないのではと、孫の息子に対する疑念は増幅していきます。
そして次第にエスカレートしていく不自然な出来事に追い詰められた女性は、とうとう自殺を試みてしまいます。
主人公は孫と協力して何とか女性の自殺を食い止めますが、その事件を受けて孫が暴発し、とうとう息子と正面からぶつかりあってしまいます。
主人公の働きにより全ての誤解が解消し、親子の正面衝突は解決することになりますが、その代償はとても大きなものでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 22:52:22
75751文字
会話率:89%
三村 大知は現代の浦島太郎を体現したといってもよかった。
彼は『妣島(ははじま)サバイバル研修集団失踪事件』で30年ぶりに生還した1人だった。
政府機関に隔離され、2カ月にも及ぶのあらゆる検査を終え、ようやくこちら側に還ってきたというのに、
心は曇ったままだ。
かつての恋人、波多 真智子をドライブに連れ出し、悩みをぶつけることにする。
真智子もまた、妣島でなにがあったのか母親のように問いかけるのだが、三村は子どもっぽくはぐらかすしかない。
カーラジオから流れてきた音楽番組『大泉 仁志のミュージックG-LOC』でさえ、この集団失踪事件のことについて、あれこれ憶測で発言するほど、世間をにぎわせていた。
ディスクジョッキーたちの無責任なトークに苛立ちを憶えた三村は、ラジオ局に抗議の電話をかける。
応対したディレクターは、むしろ番組人気に火がつくと思い、三村に出演の交渉する。
そして生放送中、三村はスペシャルゲストとしてスタジオに飛び入り参加。ついに政府にも洩らさなかった集団失踪事件での真相を語りはじめる……。
「――まるでトラバサミに挟まれたも同然だった。おれたちは罠にかかったんだ」
三村たちは浦島太郎と同じく、異界へ行き、手厚いもてなしを受けたという。乙姫のような美女との契りまで交わしてしまった。
しかしそれは超えてはいけない一線だった。彼らは罰を受けたのだと告白するのだった……。
奇想天外な現代の龍宮城とは何か? そして謎の腰蓑姿の美女たちの狙いとは?
※本作は夏のホラー2022企画作です。テーマは『ラジオ』。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 06:12:52
52856文字
会話率:32%
現在よく知られている昔話。実はリメイクされる前のもっとひどい昔話があった!?
そんなリメイク前の昔話劇場!
最終更新:2022-07-25 12:00:00
1490文字
会話率:0%
童話「浦島太郎」――読者諸兄に、この物語に違和感を覚えた人は多いだろう。
亀を助けたお礼が「知らないうちに何十年もたってしまう歓迎会」や「開けると老人になる罠」では、あまりに救いがない。
いったい、これはどういう事だろうか? と。
今回は、
これを解き明かそうと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 18:58:23
2851文字
会話率:6%
平成10年7月、尾張多賀神社の裏手にある部落の一軒家に1人の老人が無断入居する。近所の人はびっくりして追い出そうする。空き家だが無人の家ではないからだ。この家の持ち主は2年前に旅に出ると言って出ていったままだ。当時35歳。
近所の人がび
っくりしたのは、老人がこの家の持ち主で、まだ37歳だと言い張る事だ。誰がどう見ても80歳か90歳位に見える。
老人は2年前に旅先で亥世界に入り込んでこの歳になっていたと語る。
老人の入り込んだ世界は常識では理解できないものだった。
常世の国――2百人の若者たちが暮らす世界。生活水準も縄文時代。政治や文化もない。生活に必要な物は必要なだけ作る。貨幣もない。人々は歳をとらない。老人にとってはあこがれの国だった。彼もこの世界では20代の初めのように若々しい。
しかし、1ヵ月に1人子供が生まれると、20歳の後半になった若者が1人消える。その場所も部落の北側にある、巨大な鉄塔の中に吸い込まれていく。
新月の前夜、塔の中から3メートルもある鬼が出てくる。鬼は部落に入って咆哮する。1人の若者がその咆哮に応じて、鬼と共に鉄塔に入っていく。
老人(主人公、山下統一郎)は鉄塔の中に入って見守る。
鬼が若者を貪り食う。その凄惨な光景を見た時、山下は鬼を殺すことを計画する。そして火で鬼を焼き殺す。
だが鬼が殺された事で、山下は部落から追い出される。
この世界に戻って山下は見る見るうちに老人と化す。
この世界に戻っても、あの世界で夫婦となったイトから霊感で情報が送られてくる。鬼は牛頭天王で、彼は蘇ろうとしている。山下はあの世界に帰る事を許される。
老人は新月の前の晩にあの世界=常世の世界に帰る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 08:25:59
51239文字
会話率:10%
現代に玉手箱が登場、開発したのは医療機器企業。
中を見た人の意識を朦朧とさせ、過去のつらい記憶を思い出しにくく、
新しい記憶を作りにくく、記憶を保持しにくくすることで患者の治療に役立てる。
自分と同じつらい記憶に苦しむ人を救いたいと社長が
作り出した医療機器だった。
そんな玉手箱の臨床試験に、ある事件の関係者たちが集められた。
事件のつらい記憶を封じることで快方する患者もいれば、
罪から逃避することで浦島太郎になってしまう患者もいた。
現代に現れた玉手箱が引き起こすホラーミステリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-13 02:44:22
7864文字
会話率:12%
桃太郎・かぐや姫・浦島太郎・金太郎・一寸法師・赤ずきん・鶴は同じ孤児院で育つ六人は院長…おじいさんの還暦祝いに八年ぶり集まった。
しかし、中々来ないおじいさん。そんな中、桃太郎の唯一のお供である柴犬の太郎がここ掘れワンワンとベランダに埋まっ
たおじいさんの死体を見つける。
その時、六人は思った。
犯人は自分に違いない!と
しかし、犯罪者並の性格・思考を持つ彼らだが、犯人はただ一人。性悪六人の犯人探し…犯罪の擦り付け合いが今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-08 22:00:00
3479文字
会話率:45%
老後資金の心配をしていた浦島太郎がある日突然若返り、竜宮城へ行くことになった!個性的な仲間と出会いながら、地上世界への帰還を目指すしょうもない男の物語。
最終更新:2022-06-04 21:00:00
9190文字
会話率:62%
バイ・セクシャルという自覚がある朝凪が、少しぶっきらぼうで、でも優しい同級生の熊倉に恋をする話です。高校生の夏休みにおきた、少し苦くて、その何倍も苦しくて、その何倍も何倍も甘酸っぱいBLです。
最終更新:2022-05-15 22:04:27
1129文字
会話率:70%
皆様なじみの童話をモチーフにして推理小説を書いてみます。よろしくお願いします。
最終更新:2022-05-08 02:00:00
24129文字
会話率:14%
浦島太郎という話を知っているだろうか?
恐らく、知らない日本人はいないだろう。
最終更新:2022-04-20 22:54:45
1270文字
会話率:8%
今日も電車に揺られる。
片道2時間、マイホームの為の遠距離通勤。寝不足、食欲不振、倦怠感。プラス高血圧、白髪も増えた。
最近、ふと思う。私の人生は、何なんだろう⋯
最終更新:2022-04-20 00:13:46
2618文字
会話率:37%
ある日、SNSを通じて桃太郎から宣戦布告をされた赤鬼。
桃太郎軍五百に対し、こちらは赤鬼と青鬼の二人だけ。
さすがにヤバいと思った赤鬼は、他の國のヴィランの力を借りるため、
『日本國神話(ヒノモトノクニノシンワ)』という分厚い本の中に存
在する、
摩訶不思議な國々へと出発する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-02 19:00:00
4374文字
会話率:56%
浦島瞬太郎(うらしましゅんたろう)25歳は
高校の同窓会に参加していた。
最終更新:2022-03-31 07:24:58
787文字
会話率:74%
桃太郎を拾う前の
お爺さんが芝刈りにいったときのバトル(?)です。
完全にネタの本格バトルものとなっております。
最終更新:2022-02-24 02:10:32
2617文字
会話率:16%
赤ずきんのオオカミ
彼は石を詰められ湖に沈められかけるも復活を果たす。
しかしそれを見つめる影ひとつあり。
亀・かぐや姫・浦島太郎をはじめとする個性豊かなキャラクターたちが織りなすハーモニー。
ぜひ一度彼らの物語、のその後を覗いてくだされば
何か新たな発見が…?
この作品は「カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816700427516100449」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 19:06:53
12052文字
会話率:35%
浦島太郎のヴァーチャル世界アレンジです。
最終更新:2022-01-13 10:56:23
1856文字
会話率:25%
物心ついた頃から海を避け続けた主人公「裏縞多良」(うらしまたろう)。
あの有名な物語の主人公と同じ発音の名前の持ち主が、ある日強制参加の社員旅行で外国の島へと行き、そこで不思議な現象に巻き込まれ、摩訶不思議な空間に閉じ込めらてしまう。
そし
てその空間ごと強制的に連行されて行った先の竜宮城で「裏縞多良」の出生の秘密が明かされる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 08:40:24
4990文字
会話率:47%
乙姫様はカメを抱きしめ、その顔に付いた傷口を舐めながら言いました。そこから人間の時間で大体五時間くらい、カメは乙姫様とふたりであの子どもを苦しめるための計画を練りました。死んだほうがましだ、と思えるくらいの復讐を。
※この作品は、no
te、カクヨム、ノベルアップ+などにも掲載しております。
〈参考〉
「浦島太郎 <福娘童話集 きょうの日本昔話>」
http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/07/01.htm
「浦島太郎 楠山正雄」(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/3390_33153.html
(本童話の再確認のため、参考にさせていただきました。元々の作品を貶める意図は一切ありません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 20:15:18
3035文字
会話率:47%
むかしむかし、とある漁村に浦島江五郎というゴリゴリのヤンキーがおりました。江五郎には太郎という覇気の無いニートみたいな感じの弟がありました。
その太郎と亀と乙姫や竜宮城の皆さんとのあの話の核心をついたスペクタクルストーリーである。
最終更新:2021-12-31 00:00:00
5696文字
会話率:48%