羊飼いマリーは、父と二人だけで羊の群れを市場のある街まで連れて行こうとしていた。とこれが、夜になって隕石(いんせき)が近くに落下し、その影響で牧羊犬たちは動揺し、群れの統率が危ぶまれた。
父の判断で焚き火を増やし、出掛けていた三人の兄た
ちが戻るのを待つことにした。二人はそれぞれ別の場所で警戒しながら夜を過ごしていたが、マリーは眠気におそわれ、寝入ってしまった。
そこに、狼たちがおそってきた。父は馬に乗り鞭で追い払おうとするが、その鞭が狼に噛みつかれ、バランスを失い落馬して怪我を負った。マリーは眠気から覚め、慌てて父を救おうと、素手で狼に立ち向かおうとしたそのとき、更に近くに隕石が落下し一面衝撃と砂煙に覆われた。狼たちは驚いて逃げて行き、二人は奇跡的に救われた。そして、そこに兄たちが駆けつけ羊の群れを立直した。兄たちは、母の出産のため家に戻っていたが、危険を予見し夜通し戻って来たのであった。
父は、遊牧民の伝えに『流星の覇者』があることを息子たちに伝え、お互いの結束と慈愛の大切さを、改めて確認しあうのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-03 09:26:48
3937文字
会話率:54%
名もなき未開の地に一人立つ、自称トレジャーハンターの若者。そこへある日、まだ幼き羊飼いの少年が通りかかった。少年は直後魔物に襲われて身ぐるみをはがされた。助けを求める悲痛な声が、空しく草原に響き渡った。若者も戦闘経験がなくて手助けが出来なか
った。若者はその足で街へ行き、酒場へ入った。酒場の奥には、冒険者ギルドも併設してあり、若者はそこで羊飼いから、宿屋の見習いに転職したいと申し出たのだ。人間の格好さえしていれば、転職が叶う世の中だ。──草原で羊飼いの少年を襲った魔物こそ、この若者だったのだ。魔物が転職して人間に姿を変えた……いつか天罰を受ける日が来ることも考えずに?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 03:00:28
34329文字
会話率:28%
昔、『最も美しいものへ』と刻まれた黄金のリンゴを巡って三柱の女神が争った。
最高神の妃ヘラ、才色兼備のアテナ、そして愛の女神アフロディーテ。
自分が一番美しいに違いないと目を血走らせる女神たちへの返答に困った最高神は、そのリンゴを人間
の羊飼いパリスに委ねた。
彼はアフロディーテを選び、褒美として「美しい妻」、ヘレナを得るが、それがトロイア戦争へと発展し、パリス死をもってこの黄金のリンゴの裁判はうやむやになってしまった・・・
時は流れ20XX年日本。
パリスの魂を持つ000は妹、幼馴染、保健室の先生、バイト先の先輩などなど、美女に囲まれながらもごくごく平凡に暮らしていたが、幼い頃から度々見ていた夢に不思議な女性が現れる。
次の日、「英玲奈」という名の少女が転校して来ると彼の世界は一変。
今再び黄金のリンゴの裁判が再び始まろうとしている・・・
このお話は超長編の美少女ゲーム風に進みます。
アフロディーテが黄金のリンゴを得る為に、パリスの生まれかわに「美しい妻」を与えようと、ヘレナの復活を目論むも、
今回は他の神話の女神が待ったをかけた!
「「美しい妻」なら私があげるから、その私にリンゴをよこしなさい」
北欧、ケルト、エジプト、シュメール、それぞれの神話の「美の女神」が自分のオシを褒美にリンゴを奪い合います!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-30 19:59:53
1698文字
会話率:4%
剣と魔法の世界に生きる四人の職業冒険者。
主人公・羊飼いは神様の加護でモンスターに攻撃できない/狙われないの役立たず。
僧侶はオツムとガードがゆるく、シーフはどうせ私はサブヒロインといじけ気味。
魔法使いの魔法さんは拷問知識が豊富。
互いを職業名で呼ぶ彼らは、とあるアイテムを求めて地下迷宮を漂う日々。
そんな名も無き冒険者たちによるダンジョン探索ショートコメディです。
※一話2000字未満(文庫4ページ相当)の全五十話。残酷描写は保険です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-14 20:18:58
91311文字
会話率:47%
羊飼いのディアは魔王城の近くの村で、平凡な毎日に退屈しながらも、ひっそりと暮らしていた。
突然、大群のモンスターの群れに村が襲われてしまう。
そこに駆けつけた勇者パーティーと共にディアは懸命に戦い”魔物使い”としての力が開花し出すが、育て
の親と村を失ってしまう。
失意のどん底に落ちたディアは、
村を襲った魔王軍と何も救えなかった勇者たちに”魔物使い”の力を使い復讐することを誓う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-10 17:00:10
4754文字
会話率:12%
『ブラックドッグ』イングランドの魔犬の伝承。死を告げる不吉な漆黒の毛並みの犬。
ヘルハウンド、バーゲスト、チャーチグリムの名で知る人もいるでしょうか?
犬は人の古き友、なのにこの黒い犬には悪魔めいた不気味さが。
わたしは、この不吉な黒犬にふ
としたきっかけで興味をもち、調べてみました。黒い犬と死と魔に繋がるものとは? 世界各地の犬と彼岸の伝承の探索をお届けします。うんちくの終わりに示されたものに、皆さんは納得できるでしょうか?
ブラックドッグの起源に近づけているでしょうか?
…… なお、本稿は、キリスト教の隠喩に触れる部分があります。信仰を毀損する意図はありませんが、途中の注意をご確認の上で読み進めてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-30 19:00:00
15575文字
会話率:15%
樫緒科学捜査研究所を訪れた鈴鹿の依頼を受け、所員の柊シュリとスルガは、連絡が取れなくなっている筒鳥大の学生三人の行方調査をはじめる。
最終更新:2021-07-26 12:43:18
174798文字
会話率:48%
羊飼いの杖っていう呪いの杖のお話からの連想
ブラックな職場環境とか部活とかで身動き取れない時の
一つの考え方?
お説教みたいだったらごめんなさい。
悩んだときにくれぐれも、反省しすぎて、自分を痛めつけるほうに行かないでほしいから。
反撃しな
くてもいいから、そういう自分に優しくない場所から理屈抜きで離れてほしいから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 08:17:41
700文字
会話率:0%
これは、世界樹の森で見た、遥か昔、遙か遠くの夢の記憶。
中世、中欧にスイスという国がまだ生まれる前、そして建国の時を迎えようとしている胎動の時代。
神聖ローマ帝国は長く王の空位の時代が続いて、アルプスの領邦はそれぞれに独自の自治を築き
上げていたが、新しくハプスブルク家の王が立つと、それらの領は次々と王の支配下に組み入れられていった。
一番山奥の領邦で、修道院を主な領主とするウーリは、アルプスの峠道の開拓をし、独立の自治の体制を築き上げていた。それは青空会議で政治的決定をする直接民主制で、王や領主からも独立した自治の特許を得たものだった。このウーリにも新しい王の魔手は迫っていた。
ある日、羊飼いのアルノルトと妹のアフラは迷子の子羊を追い掛けて、眠りの森の中に大きな楢の木と小さな家を見つけた。そこで出会ったヴァリス人の子供に手掛かりを聞いて、さらに山を探して歩くと、そこで高貴な人々に出会う事になる。それは周辺国の王族の子供達だった。アフラは王族の子供達に気に入られてしまい、そこからこの兄妹達とウーリに様々な騒動と、歴史的出来事が起こって行く。
そして、この子供達は旅を通じて成長して行き、弓の名手、ヴィルヘルム・テルと共に、スイスの建国の前身を作って行くことになる。
この物語は夢の中の風景であるに関わらず、実在の人物が登場する、スイス建国の詳細な物語でもあります。
読む人は中世中欧の当時の生活風景や、今や消えかけたその伝統を、明快な歴史ビジョンで辿って見て行けます。そのため、所々、学究的な難しい話を含みます。
中世ヨーロッパの精神の中心に到達する、夢の奥源の旅でもあります。
この作品には歴史研究として5つの試みが篭められています。
① スイス建国の歴史的背景、中世当時の民族風景を描く
② スイス圏を始め、ドイツ、ブルグンド、イタリア、チェコ、
中央ヨーロッパの歴史文化を広く拾遺し、文化や思想の源流を描く
③ 初期ハプスブルク王家とブルグント圏との戦いの歴史に、新たなビジョンを示す
④ 当時を席捲し、消えていった、エックハルトの神学を判りやすい言葉で解題する
⑤ 中世当時の医療のあり方と、ハーブ医療の歴史
これらを研究する方は、より明快な全体像を見ることでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-05 22:34:30
819069文字
会話率:60%
羊飼いの少女が見上げたものは。
最終更新:2021-04-11 02:28:19
563文字
会話率:0%
とある地方に遺る羊飼いのダークメルヘン。
※ノベルアップ+でも掲載しています。
最終更新:2021-02-17 00:18:18
2455文字
会話率:31%
3月27日タイトル変更 旧題 初代勇者な賢者と嫁な女神、ハッピーエンドの後に新米勇者の仲間になる
これは少女と英雄、そしてパンダを乗せた使い魔の物語
六つの世界で構成された六色世界。百年周期で出現する魔族に対抗するべく神に選ばれた勇
者は仲間と共に世界を救って来た。そして最も平穏な世界である橙の世界で暮らす羊飼いの少女に前に勇者を導く賢者が現れた時、新たな伝説が幕を開ける。これは世界を救ったイチャラブ最強夫婦やパンダを操りキグルミを従える自由な使い魔に振り回されながらも成長する少女が世界を救うまでの物語。
※最強要素(賢者)・成長要素(勇者) 兼備
※主にギャグ寄り、シリアスも時々 基本気軽に読める内容です
挿し絵有る話には☆付けています
短編 ハッピーエンドのその後で…… の連載版です 一章10万字 平均6000文字を目指しています
ハーメルン カクヨムで掲載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-23 21:43:01
1160062文字
会話率:57%
メロスは羊飼いである。両親はすでになく、妹との二人ぐらしをしている。
その妹がこの秋結婚することになった。立派な式で送り出すのが兄のつとめだ。
そうだ、王都へ行こう。王都で婚礼の衣装を買ってくるのだ。
そうして王都へ行ったメロスは王の那智暴
虐な行いを知り、王宮に突入するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-16 00:00:00
4858文字
会話率:59%
羊飼いの少年が、友達のハイエナとの日常を過ごしながら
空に浮かぶ鯨を捕まえる夢を見る。ハイエナはそんな少年を
馬鹿にしていたが、徐々に共感していく。
そして、ある日、空を見上げると. . .
最終更新:2020-12-27 18:44:20
7527文字
会話率:39%
★本編は完結しましたが、やっぱり第二部始めました。
主人公は銀河の弟シリウス、ヒロインはパトリシアです! もちろんパトリシアの恋のライバルヒロインもでてきます。どっちも可愛いですよ。シリウスはパトリシアが好きだけど、ちょっと女ったらしでモ
テモテです。顔がよくて身長が高くて、大貴族の長男なのだからムチャクチャもてます。モテない要素が見つからないぐらいです。ただ、残念なことに夜型の羊飼いな人見知りなのです。
王国は激動の時代へと突入し、戦乱の濁流にのまれてゆきます。第二部もよろしくお願いします!
【こちら完結した第一部のあらすじ】 主人公は勇者を殺す者として悪名高い伝説のアサシンだけど、家でゴロゴロしていたい、のんびり屋さん。無職で怠けていると近所のガキにまで馬鹿にされるので冒険者ギルドに所属しながら、人を探すお仕事をすることになります。
失踪者の捜索依頼や、誘拐された子どもを探したり、困難な依頼に失敗して行方不明になった冒険者を救出するという、やりがいのある仕事です。
転生前も不遇、転生後も序盤は不遇からスタートします。
苦手な方は『序章プロローグ』を飛ばして『第一章』からお読みください。
これは家族も兄弟たちも全てを失ってアサシンとなった少年ディミトリと、貴族の地位も華やかな暮らしも全てを捨てて冒険者に身をやつす訳ありの聖騎士エルネッタ(偽名)の物語。
残酷な描写は控えめ。性的な描写は意図的に抑えていますが、R15をそのまんまの意味に解釈し、ターゲット年齢は少し高め。主人公がモテるのでハーレム要素ありますが話中では基本的にヒロイン一筋で浮気しません(物語のラストに二人目の嫁と出会いますが)
主人公の仕事が行方不明者の捜索という関係上、どっかの奥さんの浮気現場を目撃したり、女性誘拐といったシーンがあります。描写は意図的に軽くしますが苦手な方はご注意ください。
この世界はアビリティ、スキル、レベル制でパラメータ優位です。
ありがちですが主人公最強(夜間限定)。
★★本編完結しました★★応援ありがとうございました。
今後しばらく回収しきれなかった伏線など書いて、後日談として投稿するつもりです。
『サブタイトルに【挿絵】と書かれていたら挿絵あります、環境によっては重くなるかもしれません。ご注意ください』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-26 12:29:09
1029269文字
会話率:43%
羊飼いの少年が見た、一匹の狼の姿。それは人の姿に化ける魔物でした。
すでに村に紛れ込んだ狼を見つけ出すために、村人は集会所に集まります。
――この中に狼がいる
不安と緊張の中、人に化けた狼探しが始まろうとしていました。
最終更新:2020-09-12 22:29:32
4134文字
会話率:54%
夜空に深紅の光が走るメージュの夜、羊飼いの若者ティールは、竜と出会った。宿命への扉が開かれた。遙か祖先の足跡を自らのものとすべく、ティールは旅だった。
最終更新:2020-08-20 20:11:42
100618文字
会話率:25%
スノーフレーク・オブシディアンは勇者である
運だけは良い平凡な村の羊飼いスノーフレークは、試したら抜けてしまった伝説の剣を持った勇者として、幼なじみの農夫ナリム・チャロアイトと旅に出る。
伝説の装備を手に入れたスノーフレークは、魔王の力で動
きを止められてしまい、そこに女神が現れた。
伝説の装備に秘められた必殺技を伝授されたスノーフレークは魔王を倒せるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-18 08:50:18
4303文字
会話率:37%
浮浪少女と貧乏店員。
曖昧な関係を保つ二人の、ただの雑談。
……そう、ただの、雑談。
最終更新:2020-08-17 00:58:57
7585文字
会話率:96%
───────魔法使いは人ではない、魔物である。
この世界で唯一『魔力』を扱うことができる少数民族ガナン人。
彼らは自身の『価値あるもの』を対価に『魔法』を行使する。しかし魔に近い彼らは、只の人よりも容易くその身を魔物へと堕としやすいと
いう負の面を持っていた。
人はそんな彼らを『魔法使い』と呼び、そしてその性質から迫害した。
三千年前の大戦に敗北し、帝国に完全に支配された魔法使い達。
そんな帝国の辺境にて、ガナン人の少年、クレル・シェパードはひっそりと生きていた。
身寄りのないクレルは、領主の娘であるアリシア・スカーレットと出逢う。
領主の屋敷の下働きとして過ごすクレルと、そんな彼の魔法を綺麗なものとして受け入れるアリシア……共に語らい、遊び、学びながら友情を育む二人であったが、ある日二人を引き裂く『魔物災害』が起こり――
アリシアはクレルを助けるために片腕を犠牲にし、クレルもアリシアを助けるために『アリシアとの思い出』を対価に捧げた。
――スカーレット家は没落。そして、事件の騒動が冷めやらぬうちにクレルは魔法使いの地下組織『奈落の底《アバドン》』に、アリシアは魔法使いを狩る皇帝直轄組織『特別対魔機関・バルバトス』に引きとられる。
記憶を失い、しかし想いだけが残ったクレル。
左腕を失い、再会の誓いを胸に抱くアリシア。
敵対し合う組織に身を置く事になった二人は、再び出逢い、笑い合う事が許されるのか……それはまだ誰にもわからない。
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この小説はダブル主人公であり序章では二人の幼少期を、それから一章ごとに視点を切り替えて話を進めます。
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この小説はカクヨムやノベルアッププラスでも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-05 00:00:00
402084文字
会話率:66%