「なあソフィア、僕達の為に死んでくれないか?」
王城の地下にある暗いジメジメとした牢屋。
排水管さえマトモに管理されていないのだろう、
夜中にはネズミがキィキィ鳴いて恐ろしくてとてもまともに寝れなかった。
この目の前にたつ男を信じて待
っていた私に今何と言った?
私は聞き違いかと唖然としてしまった。
「ねえソフィア姉様、仕方ないのよ。
あのまま陛下が生きていたらアーサー王子様といつ結婚出来るか分からないじゃない」
そこには派手な赤いドレスを着てニタニタと男の腕にしがみついている私の実の妹がいた。
全てを悟った。
私は実の妹に婚約者を奪われたばかりか、この女の犯した罪を被せられたんだ。
数日後、時折霧雨がふる天気の中で私の斬首刑が行われた。
「悪女ソフィア、婚約を破棄された腹いせに我が父上の国王陛下に毒殺するとは、
なんと卑劣な行いをしたのだ、最後に申し開きがあるなら聞いてやる。」
「いいえ何も、心よりお慕いしておりましたアーサー様。
私を騙して掴んだ束の間の幸せを今だけ楽しんでいて下さいな。
必ず必ずこの恨みを晴らしに戻って参ります。
そう私が言い放つと首筋に刃の感触を感じた。
ゴロリと回る視界の中で怯えるアーサー王子を睨みながら
私はその日、確かに死んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 12:00:00
19411文字
会話率:30%
いじめられっ子の中学2年生、坂井モネは下校中にクラスメイトの芹沢エリカに遭遇する。いじめや家庭での虐待で疲弊していたモネはエリカを慕い、次第に頼るようになっていった。しかし、エリカの発言や不可解な行動に、モネは不信感を覚えていくのであった。
いじめられっ子から始まる残酷でアウトローな人間ドラマをご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-23 20:44:50
1401文字
会話率:34%
手紙で振り返る元伯爵令嬢と護衛の今まで。
見つけた手紙の内容は、元伯爵令嬢が元護衛にあてた苦言だった。
元護衛があの頃を振り返る。平民だった自分と伯爵令嬢とその婚約者との出会い。その所感のなかで自分の中の伯爵令嬢はどんな存在だったのか。傲慢
なお貴族様なのか、街に溶け込もうとする純粋な少女か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 21:17:44
8234文字
会話率:28%
騒がしいクラスに多少呆れたり、時には隣の席の不真面目な生徒にイライラさせられたりする中学2年生、茶山桃花。
桃花の中学校に異動してきた国語の先生、雨宮紗霧。
ある事件をきっかけに、桃花は雨宮先生を慕いはじめる。
次第に先生に巨大感情を抱
く女の子と、その先生との1年間の物語。
「貴女に捧ぐ夜恋歌(セレナーデ)」の過去のお話。
※この小説はカクヨム、ノベルアッププラスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 21:00:00
15570文字
会話率:29%
魔王──それはたった一人で国を滅ぼす人類の仇敵。
人魔戦争から百年後、ローランド王国は魔王と停戦条約を結ぶ。
それは人類が王女を魔王に捧げる生贄の儀だった。
「エリィ。私の身代わりになりなさい」
しかし王女は婚姻を拒み、偽の婚約者を仕立
て上げる。
そこで白羽の矢が立ったのが、王家に仕えていたメイドのエリィだ。
「三年! 三年だけだから! それまで私のフリしてて!」
「無理ですけど!?」
偽物の王女であることがバレたら魔族に殺される。
エリィは高飛車な王女のフリをして魔族の中に飛び込んだ。
魔王に好かれないように、三年だけ耐えようと思っていたのだが……。
「お前、面白いな」
王女のフリをすればするほど、なぜか魔王はエリィを溺愛し始める。
(気付いてるの? 気付いてないの? どっち!?)
必死なエリィはとにかく必死で王女のフリを続けた。
そうしていると、魔王だけじゃなく魔族たちもエリィを慕い始め……。
身代わりから始まるのは恋か。偽物か──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-27 08:02:51
201032文字
会話率:47%
大規模な自然災害により絶滅寸前となった兎耳族の生き残りは、大帝国の皇帝の計らいにより宮廷で保護という名目の軟禁下に置かれている。
彼らは宮廷内の仕事に従事しながら、一切の外出を許可されず、婚姻は同族間のみと定義づけられ、宮廷内の籠の鳥と化し
ていた。
そんな中、宮廷薬師となった兎耳族のユーファは、帝国に滅ぼされた亡国の王子で今は皇宮の側用人となったスレンツェと共に、生まれつき病弱で両親から次期皇帝候補になることはないと見限られた五歳の第四皇子フラムアーク付きとなり、皇子という地位にありながら冷遇された彼を献身的に支えてきた。
フラムアークはユーファに懐き、スレンツェを慕い、成長と共に少しずつ丈夫になっていく。
だがそれは、彼が現実という名の壁に直面し、自らの境遇に立ち向かっていかねばならないことを意味していた―――。
柔和な性格ながら確たる覚悟を内に秘め、男としての牙を隠す第四皇子と、高潔で侠気に富み、自らの過去と戦いながら彼を補佐する亡国の王子、彼らの心の支えとなり、国の制約と湧き起こる感情の狭間で葛藤する亜人の宮廷薬師。
三者三様の立ち位置にある彼らが手を携え合い、ひとつひとつ困難を乗り越えて掴み取る、思慕と軌跡の逆転劇。
※自サイトからの作者本人による転載です。
※アルファポリス、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 23:00:00
516207文字
会話率:44%
え、私に友達っていましたっけ?
私、モニアレア・ディザーレアは不慮の事故で貴族院の人間関係に関する記憶を無くしてしまった。
私は個人的にお慕いしている婚約者が居たらしいのですが、その婚約者様は別の人をお慕いしているとか…
嫉妬でその人を
虐めていたらしいのですけど、記憶が無いのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-06 14:07:49
15850文字
会話率:43%
私は王太子殿下の想い人とやらに嫌がらせをした罪により婚約破棄されようとしていました。
いえ、どうして私、嫉妬とやらをしたという動機により嫌がらせをしたと断定されてますの?
私、あなたをお慕いなどしておりませんのに?
最終更新:2023-01-18 16:03:26
1236文字
会話率:42%
「ずっと、貴方をお慕いしておりました」
かなうことのない恋。失恋したミシェルは最後に何を言うのか──
最終更新:2022-12-31 15:46:32
951文字
会話率:41%
『恋の終わり』『恋の思い出』それでいて『移り変わらぬ心』
王城にて職務に励む騎士ヴィンセントと、密かに慕いつつもなかなか話を切り出せないタビサが勇気を出すまでのお話。
最終更新:2022-12-31 00:04:05
19082文字
会話率:33%
紅葉が舞う並木道。私はそこをよく散歩していました。
ある日、その並木道の中心で、悲劇のヒロインのように儚げな表情で突っ立っている美人な女性を見かけました。
彼女は毎日のようにそこにいました。
私はあの人を紅葉さんと密かに呼び、いつの
日かお慕いするようになっていました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-27 19:47:54
5142文字
会話率:42%
編み物が好きな女子高校生『羊屋可留』は、ある日突然、異世界の羊に転生してしまう。
生きる為に必死に魔力を蓄えた結果『魔王』になり、長いこと国を治めていた羊屋は、そろそろ隠居生活を送ろうと転移魔法を発動した結果、何故か転生前に住んでいた
地球に戻ってきてしまう。
しかも自分が高校生だった時代に戻れたので、折角だから再び学園生活を送ろうと意気揚々と学校に向かった。
だが、そこで彼女は思い出した。自分が極度の人見知りであったという事を……
普段は人間として頑張って学校に通い、夜は妙な慕い方をする魔物達と共に街を飛び回り、勇者や魔法少女から力を取り上げる大人気ない魔王として暗躍する、ラブコメ?ハーレム?小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-27 12:26:49
123856文字
会話率:66%
幼なじみで初恋相手、今は決して婚約者にはならない殿下の婚約者候補の一人の私。ちゃんと自身の立場はわかっているが、殿下をお慕いすることを表向きに出さないだけではダメなのですか?
最終更新:2022-12-15 13:06:22
879文字
会話率:0%
国一番の美しさを誇るフランチェスカは、今宵もまた夜会で令嬢達からひどい仕打ちを受けていた。彼女を慕い、彼女の愛を欲するがあまり、その身を亡ぼす若い令息たち。そんな彼女に対し、執着にも似た想いを募らせ、彼女を見守り続けるフロイド子爵。いつし
かその想いは狂愛と呼べるものへと変化していく。
王命により夫婦となってもなお、ふたりの想いが交わることは無く、変質的な愛を刻み続けていくのだった。
ただ、変態的な愛を書きたかっただけで、話の内容に意味はありません。
人から見たら引いてしまうような愛し方しかできない男女のお話しです。
途中「気持ち悪」って思ってもらえたら、作者的には大成功です。
どうか、自己判断でお読みください。
※ 他サイトでも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 07:00:00
33255文字
会話率:29%
気が付いたら異世界転生をして小さな子供になっていた。
手を繋いでいるのは兄であり王位継承権第1位を持つ人物。我儘は言わない良い子になります。だから悪役ではありませんように。
そんな願いも忘れた頃、兄に婚約者ができお義姉様と慕い兄共々仲良
くしていたのに、学園へと入学してからどうも雲行きが怪しい。
お義姉様の悲しんだ表情に兄の隣には男爵令嬢が居る。え?優しいお義姉様が悪役令嬢なの?
無実の証拠を探さねば!お兄様へのざまぁを止めなければ!
そんな妹が頑張るお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 21:00:00
54490文字
会話率:34%
最強の処刑人
死刑制度廃止によりクビになる
【王立特務機関バブイル】の処刑人シンサキ レイはある日突然、仕事を失った。
自分を慕いついてきた公爵家の娘、ミレット・リィン・ディスガルグと共に王都を離れる事になるも、過去と、なにより女難の
相が牙を向く。
暗躍する黒い闇に若干の怖い女性陣と共に立ち向かえ。
カクヨムにも投稿しており、あちらでは一章完結済み。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 00:12:32
110962文字
会話率:46%
毒殺未遂により記憶を失った(フリ)王子 × 陛下直属の隠密部隊の家門で育った天使な侯爵令嬢 のおはなし
幼い頃から恋慕ってきた婚約者である王子フォードリアムが毒殺未遂により記憶喪失に。事件前とは違い、政治も外交も剣術にも、そしてクリス
ティーナにも興味のない様子の殿下。
それでもお慕いする気持ちは少しも変わりませんわ!
暗殺も護衛もできる侯爵令嬢クリスティーナ(王子にとっては天使)が、大好きな殿下(金髪腹黒イケメン)に溺愛されるお話(にしたい)
溺愛ゲロ甘大好き作者ですが、王子が毒殺未遂されたり、侯爵家が国王陛下直属の隠密部隊をやっちゃってる為、ちょくちょくシリアスシーンあるかもです。
予定は未定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-19 12:57:42
74205文字
会話率:42%
ここは、神様に与えられた「メトリア」と呼ばれる力で、人間が繁栄してきた大陸世界。
「流星」を浴びたことで新たなメトリアを宿したハルは、指導者を名乗る男・ウィルに誘われ、伝説の剣を手に入れるための冒険の旅へと出掛けることに。
メトリアのこと
を何も知らず、都会暮らしに憧れる少年・ハル。
ハルを慕い生活を共にする、異国の少女・皐月。
メトリアの行使を専門とする、「術士」の世界で生きてきた少女・マッキーナ。
そして、今から十五年前、かつてハルと同じメトリアを宿した青年――「英雄」の結末を知る男・ウィル。
そのメトリアは誰のため、何のための力なのか。ハルはなぜ、メトリアをその身に宿すことになったのか。
メトリアの数だけ物語(ドラマ)がある——新たな英雄譚(ヒロイック・ファンタジー)、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 20:20:55
313071文字
会話率:32%
馬車の事故に遭ったセレスティーヌの元に、レナートという美しい青年が訪ねて来た。国で最高ランクの魔術師であることを示す、魔術師団の濃紺のローブを纏った彼は、セレスティーヌの両親と侍女の話によると彼女の婚約者なのだという。しかも、セレスティーヌ
が慕い続けてようやく婚約を承諾してもらった相手のようだった。
けれど、彼女はレナートを前にしても彼の顔すら記憶にないどころか、彼を思い出そうとすると頭の奥が疼くように痛んだ。セレスティーヌを見舞いに来たというレナートの様子が、婚約者というにはどこかよそよそしいものであるように感じたセレスティーヌは、彼に自分との婚約解消を提案する。
セレスティーヌの予想に反して、レナートは彼女との婚約を解消する気はないと言う。セレスティーヌの心を取り戻そうと懸命なレナートの姿に、セレスティーヌは次第に心惹かれていきながらも、レナートと過ごすうちに、なぜ彼のことを思い出せなかったのかに気付いてしまい…?
ハッピーエンドのラブストーリーです。
(タイトルは変更の可能性があります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 12:02:12
85712文字
会話率:46%
フランメル辺境伯令嬢アニス。
闇属性のスキルを操り、岩をも砕く「指弾」の名手。
そんな勇ましい彼女は三年前、王太子妃補となった。
サフラン殿下は年下ながらも「愛おしい女性」とアニスのことを慕い、愛を注いでくれる。
そんな彼は寒が
りだから、手編みセーターの一つでも贈って差し上げよう。
そう思い買い物を済ませた彼女が、宿泊するホテルのスイートルームに戻ってきたとき。
中からは、仲睦まじい男女の声が聞こえてくる。
扉の向こうにはサフランと見知らぬ令嬢が愛し合う姿があり……。
アニスは紙袋から編み棒を取り出すと、二人の座る長椅子に深々と突き立てた。
別の投稿サイトでも別名義で掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-11 06:00:00
126996文字
会話率:36%