半年前に妻と娘、そして両親を一度に亡くした『俺』は、緩慢に狂っていた。なめくじのように緩やかに。気が狂って、そして気が違ってしまっていた。
物事の変化は緩やかなので、はじまりはいつかは知れない。しかし、ある日『俺』は老婆に首輪をはめて散歩
させる人を見た。隣家ではいつも窓際に座る少女がいる。動物園では檻に入れられた人々が叫んでいた。
『俺』は動物が人間に見えるようになっていた。笑いたければ笑え。
どうやらいよいよ狂ってしまったらしい。
そう思った『俺』のもとに、夜深くになって瀕死の親子猫が現れた。
そして仔猫だけをおいて、親猫は逝ってしまった。
『俺』の目の前には、ほんの三歳ほどの幼子がうずくまっていた。
『俺』は書き残そうと思う。
ユキと名付けた猫の少女との、死と再生の物語を。
いや、幸福とは寓話であり、不幸は物語とするならば、これは『俺』にとって寓話であることを望む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-31 21:21:32
23805文字
会話率:20%
私は奴隷です。そしてご主人様は世界を救った勇者様。
私の「ご主人様」は異世界から召喚されて、勇者として魔王を倒しました。平和になった世界で「ご主人様」は美しい女たちに囲まれてこの世の春を謳歌しています。けれど「ご主人様」はもう私の知るご
主人様ではなくて……
あぁ、貴方は変わってしまった。これは私の穢れた罪の告白で、私が罪の魔王へとなるまでの物語。
スノードロップの花を受け取ってくれませんか?
この小説は私が以前投稿した短篇を改稿したものです。分量がかなり増えたので新しく投稿しました。元の短編はこちらから『雪の雫を貴方にあげる』(https://ncode.syosetu.com/n2516eq/)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-21 19:19:53
21550文字
会話率:30%
あぁ、貴方は変わってしまった。
私は奴隷です。そして私のご主人様は世界を救った勇者様。ご主人さなは異世界から召喚されて、艱難辛苦の末に魔王を滅ぼしたのです。英雄となったご主人様は王都にある離宮で仲間の女たちと日々を過ごし、この世の春を
謳歌しています。私は離宮のメイドとしてご主人様に仕えています。
ですが、貴方の中に「私」はいない。これは私とご主人様のかつての日々の懐古であり、私の犯した「罪」の告白です。
スノードロップの花を、受け取ってくれませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-16 23:10:22
13044文字
会話率:41%
(※毎週月曜更新予定)
アルビオン大英帝国に相並び立つふたつの公爵家、白雪公スノードロップ家と黒馬公セングレン家。
白と黒の両家が興された昔からずっと、白雪公と執事、そして黒馬公の三者は、古き因縁による復讐の連鎖に絡め取られ、数百年も殺し合
ってきた。
春荒れの嵐の日、白雪公と執事が亡くなり、突然の出来事にスノードロップ家は動揺する。
わずか七歳でスノードロップ家を継ぐことになった白雪姫・リィンセル。
白雪公の執事たるボイド家の一人息子・コハク。
執事の父と長年仲たがいしてきたコハクは、それまでの考えを曲げ、幼いリィンセルの頼みにより新品執事となる。
白雪公と執事を葬り去ったのは、黒馬公セングレン家現当主、黒太守・ダネル公。
父を殺す息子になりそこねたコハクは、慈悲の十字短剣<ミセリコルデ>をもって、ダネル公へのねじれた復讐を求める中、スノードロップ家には印度から来たサーカス団の踊り子・アリアドネが現れる。
彼女は生き別れになったアルビオン人の肉親を捜していた。
「白雪姫には呪いと毒がつきものだ。白の公爵家の小さなお姫様はこの先無事にはいられまいよ」
不吉な予言を告げるダネル公は過去、白雪公と執事の凶行により妻子を喪っていた。
「お父様がおっしゃってましたわ。古き因縁は、いつか、だれかが、断ち切らねばならない、と」
七人のしもべを従えたリィンセルの願いをかなえるためには、十字短剣をもつコハクの復讐を止めなければならない。
「私のほんとうの父がここにいたら、こんなふうだったかしら」
まだ幼いリィンセルを守りたいと思うアリアドネは、正体を知らぬままダネル公に父の面影を見ていた。
(※カクヨム、Pixivにも同じものを投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-09 23:00:30
127411文字
会話率:41%
夕暮れの公園に彼女は彼を呼び出した。
スノードロップに託された想いとは何なのか。
-冬童話2018参加作品-
最終更新:2017-12-14 14:00:00
3020文字
会話率:38%
これは、私と親友とスノードロップのお話。
最終更新:2017-11-10 18:04:36
1253文字
会話率:29%
120年前の大事件をきっかけに、オリジンという不思議な力に目覚めた人間達。
しかし、この世界で唯一オリジンを持たない人間、天海 誠はなぜか都内でも有数の名門魔法学校に特待生として迎え入れられることになった!
これは、不平等な世界で起きる奇跡
の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-05 21:10:24
16255文字
会話率:48%
深〜いどこかに堕ちた獣が、スノードロップを持って人を誘惑している。
最終更新:2017-09-10 14:58:44
252文字
会話率:0%
暑中お見舞い申し上げます。(他にも出します。)
最終更新:2017-07-31 11:51:21
398文字
会話率:0%
恵まれない体を持った少女(星ステラ)は、父には愛されていなかったが母には愛されていると思っていた。
母に愛されていないと知った星は母と父を殺してしまう。そこから芽生えた殺しの高揚感に溺れていると、自称悪魔と名乗る男が現れる。
自称悪魔と一緒
に暮らしながら人を殺していく日々、星はどうなるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-12 22:35:39
1428文字
会話率:59%
その日、暇潰しをしていたフリーターの瑞希はぶつかった年上の男性に詫びだと言われてアイスを奢ってもらう。急な展開にアタフタとするが、彼との会話に次第と興味を持ち始める。けれど、その人との出逢いで日常だった瑞希の人生が大きく変わってしまう。しか
し、瑞希にはある秘密があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-07 17:52:04
23302文字
会話率:56%
この物語は未完成です。
完結こそしていますが、きっとそのうちひっそりと消して投稿し直します。
飽くまでも、ノートの端っこに書かれた落書きと思ってお読みください。
最終更新:2017-02-14 16:34:43
3744文字
会話率:44%
冬の女王様の王女スノー。彼女は女王さまを救うため友人ニールとスノードロップ(雪のような花)を探しに行ます。2人は見つけることが出来るのでしょうか?
最終更新:2016-12-24 20:18:47
1883文字
会話率:45%
いつも通り高校を一人で過ごし、今日も一人の家に帰る。そうなるはずだったのに、何故か結城 いつ花は追われていた!?狙われストーリー開幕。
最終更新:2016-12-18 12:49:06
6833文字
会話率:63%
私はもうすぐ死んでしまう
それなら、あいつと一緒に死にたい
鈍感でデリカリシーがないくせに、私の全てを知っている優しいあいつと――
最終更新:2016-12-14 05:46:30
1061文字
会話率:35%
作家である女性のちょっと冷たい恋。
本当に、それは愛なのか。
彼を愛せる?
彼は愛してる?
春から始まる冷たい愛心。
最終更新:2016-11-09 20:16:31
1552文字
会話率:18%
変わってしまった世界を、変えるため。もう一度、四季を取り戻すため。私はキミと走りだそう。
私は魔法なんて使えない。だけど、それでも、きっとできることがある。
「お前にはあるよ、特別な力。
この世界で誰も持ってないお前だけの力。
だから、
絶対に死ぬな。
お前はこの世界に、いや、俺にとって大切なんだ」
キミとなら、いくらだって強くなれる。
キミとなら、世界を変えられる。
さあ、冒険に出かけよう。
仲間たちとともに。世界を変える冒険へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-21 22:33:09
494文字
会話率:0%
彼にとって、春告鳥もスノードロップも、死の宣告者に過ぎなかった。
最終更新:2016-06-16 00:01:54
816文字
会話率:71%
妹を探す、旅に出ている。
凶暴化する魔物
魔王の存在
永遠の命が手に入る、禁断の果実の噂
世界が異例の事態に差し掛かってしまった今、妹を探してくれる人はどこにもいない。
自分の力で妹 エバ・スノードロップを探すべく、主人公アド・スノード
ロップは旅に出る。
そこで見た真実は……
執筆中の小説ではありますが、訳あって小説の創作意欲が薄れてしまいました。申し訳ありませんが、執筆を一時中断させて頂きます。今のところまた書き始める予定はございませんので期待しないでください。
ほんとに申し訳ないです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-09 12:34:55
27052文字
会話率:41%
花言葉とか見て、思いついたので書いてみました。
最終更新:2015-10-01 14:38:02
1123文字
会話率:16%
中学の同窓会で10年ぶりに再会した8人。
4組の男女の物語をそれぞれに描いていく。
最終更新:2015-08-03 21:27:21
14153文字
会話率:38%