これはある双子の物語だ。
兄、あるいは弟は不完全な不死者。その名はバット。
彼に備わるのは、無から血液を際限なく生み出す異能。しかし、その命は有限である。
妹、あるいは姉は不完全な魔導師。その名はバスチー。
彼女は無数の魔導書と、比類な
き魔術の知識を携える。しかし、その魔力は涸れている。
冷血に見えて、誰よりも熱血なバットは、バスチーの我儘を受け入れて身を挺することを厭わない。
無鉄砲に見えて、誰よりも聡明なバスチーは、バットの強さと勝利を決して疑うことはない。
そんな双子は、貪欲に完璧を目指している。
見据えるのは前人未踏の地。望むモノ全てが存在する最果て――“虹の麓”。
そこは全てを飲み込む魔境の海か。
もしくは、雲を越える大樹の頂か。
はたまた、砂漠に浮かぶ太古の遺跡か。
誰もが夢見る完璧な世界を求めて、双子は冒険の第一歩を踏み出した――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 23:52:13
80808文字
会話率:54%
毎日いつでも同じ場所にある富士山。いつも同じな富士山だけど、いつも同じ見え方とは限らない。服を着ていたり女の人だったり。そわな富士の麓に暮らす人の物語。
最終更新:2024-06-20 15:38:32
8948文字
会話率:41%
山の麓の寺に住む和尚さんは、食べることが大好き。
でも、魚や獣の肉は戒律で禁じられているので、口にすることはできない。
「一度でいいから戒律を気にせず、思う存分に美味しいものを食べてみたいなぁ」
そんな和尚さんの願いを知った里の人々は、肉や
魚の代わりに野菜や穀物などを使って、美味しい「もどき料理」を作ってあげることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 00:00:00
11458文字
会話率:44%
ダイラボウという山がある。
その麓で生まれ育った望月拓は、孤独な人生を送っていた。
しかしそんな拓にも、唯一心を許せる相手がいた。
【どろだんごの神さま】である。
本当に神さまかどうかは拓は知らない。
ただ、神さまだと思ったから神さまと呼ん
でいる。
言葉は話せない。けれどずっと一緒にいる、拓と神さま。
そんな呑気で平和な日常は、拓の会社の後輩社員によって壊された。
後輩社員の名前は、宮沢一穂。
そしてその夏、事件は起こる。
全10話予定
カクヨム様にも同時刻投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 19:00:00
46969文字
会話率:36%
山の麓にある定食屋には、「怪奇箱」という変わった箱がある。
最終更新:2024-05-04 00:00:00
14587文字
会話率:41%
悠然とそびえる『フロウ山』のその麓で生まれる、『燻狼』と呼ばれる登山家たち。彼らは共通の使命と個有の役割を持ち、番と共に二人で生まれる。使命とは、フロウ山の頂にある『扉』を開くこと。燻狼たちは自らの役割をこなし、番や他の仲間と協力しながら、
フロウ山の攻略を試みていた。
そんな中、番を持たない生まれたての燻狼がひとり、フロウ山の麓に流れつく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 01:08:53
122642文字
会話率:38%
普通のサラリーマンが休日に趣味の山登りをして山頂の麓に自分しか知らない池に辿り着く。その池は神秘的な煌めきを放ちていた。池の中の方を覗いていると何かが光った様な気がした。もっと寄りたいと思った瞬間池に落ちて溺れてしまう。
目を開けて呼ばれた
言葉は「勇者」だった。
これは池に落ちて転生してしまった変わった「勇者」と変わったパーティとの魔王打倒のお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-10 00:14:52
4751文字
会話率:53%
天まで届く大樹、『星樹』。
その麓へと続く迷宮の入口に作られた町、ステラ・アルバリア。
フィルカは、町の外れにある湖の畔で倒れていた所を、魔法使いの少女メルティエに助けられる。
目覚める以前のことは、名前と不思議な力を持つことしか覚え
ていないフィルカ。
そんな彼女のため、この町で生活していけるようにと、メルティエは迷宮の探索を一緒にしようと提案する。
他にゆく宛もないフィルカは、その提案に乗り、助けてくれた恩返しのため、メルティエが探しているという、光り輝く木の枝、『星の光枝』を見つける冒険を始めることに。
ただ、その冒険は、ちょっとだけ前途多難で……。
世界は救わない、迷宮も攻略はしない、探しものをしながらゆるゆると楽しく過ごして、たまに落ち込んだりもして。
そんなふたりの女の子のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 20:00:00
152424文字
会話率:43%
とある町にある大きな山の麓に、閑古庵は存在する。
現代の科学技術になんて目もくれず、『不思議』は人間の側に存在し、迷惑をかけ、またかけられ。
それは付喪神だったり、百鬼夜行にいる妖怪だったり、はたまた生霊だったり…… 。
そんな不思議を私達
が解き明かします。
閑古庵への道、あなたにはお分かりでしょう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 19:21:04
67088文字
会話率:54%
この作品はカクヨム様にも先行して掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330658769882074
帝国暦997年 世界一の巨大国家マンチニール帝国はその圧倒的な国力で世界を統治し平和を維
持してきた。
他国を圧倒する国家戦力であるマンチニール帝国騎士団によって世界の約5分の1を統治している。
そんな帝国の従属国であるアルゾワールの外れ、大樹の麓の古屋敷に住むジオラスは本を読むことが好きな12歳の少年。偉大な父に憧れ、8歳の頃から同じ帝国騎士を目指すも、自分より後に入った子供達にですら模擬試合で勝てたことがなく自信を無くしていた。
稽古場から足が遠のき約1年が経とうとしていた時、父から一通の手紙が届く、その日から彼の人生は波乱に満ちていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 17:27:55
73947文字
会話率:39%
各地の国や街を巡りながら、夏を過ごす北の街を目指す魔法使いの少女ベティー。
越冬した町をあとにして、最初に向かった町は険しい山脈の麓の村。
いつものように数日立ち寄って、アルバイトをしたあと出発しようとした頃、無謀にも冬の大山脈を越えてきた
男がいた。怪我をし凍傷で瀕死の男は、村で病が流行り薬を命がけで買いに来たと言う。
ベティーはいつも山脈の麓を遠く迂回するのだが、その大山脈を越える決意をする。
※以前作った「渡り魔女ベティー・コルネ」の続きになります。
よければこちらを参照ください https://ncode.syosetu.com/n9056im/
短編で完結させようと思っていましたが、なんだか、旅をするベティーの物語が浮かんでしまうので作ってみました。話は独立しているので、ここから読まれても結構です。
健気に生きていく渡り魔女の物語の短編なので、軽くお付き合いくださいませ。m(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-16 16:10:00
18786文字
会話率:46%
その昔。五つの感情を掌った龍“五色の龍”は、魔王を倒し、各地へ散り散りに去って行った。
『また逢おう』
そう、約束を交わして。
それから千年後。山麓の小さな村に一人の冒険者が降り立つ。
名はレイチェル。五色の龍を探して各地を巡る旅をし、
レイチェルが村で出会った少年、ノア。
彼らの邂逅で、世界はまた、大きく動き出す折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 00:01:10
2805文字
会話率:46%
かつて名門伯爵家の令嬢にして王太子妃候補だったエヴィ・シャトレ(元アドリーヌ・シャトレ)。
エヴィは16歳のとある日、王太子(元)に婚約破棄されてしまい国外追放となった身だ。
紆余曲折あったものの、恩人である魔法使いのおばば様とランプチャー
ムの魔人と一緒に、今では隣の国の人里離れた山の麓で楽しい辺境暮らしをしている。
口の悪い老魔女とランプチャームの魔人、天然系お嬢様のほんわかスローライフ……ならぬファストライフ。
今作では新しい目標に邁進しながらも、東の方から来た九尾のキツネや、地元モンスターたちとの楽しい(?)生活が待ち受ける。
※前作『捨てられ伯爵令嬢が走りますわよ!~婚約破棄&追放されましたが、「新しい私」として楽しく過ごす所存です(キリリッ!)~』(N5806HV)の続編となります。
独立した作品としてお読みいただけますが、そちらもお読みいただけますとより楽しんでいただけるかと思います。
2024/2/15本編完結しました。時折SSなど更新する予定です。
お気が向かれましたら時折覗いていただけましたら、登場人物達も喜びます。
※あくまで架空の世界ですので、地球基準とは違う・似て非なるところが多々ございます。
そういう世界なんだなぁと薄目で見ていただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 13:08:19
352171文字
会話率:37%
神と精霊の加護が普く世を覆う地で「生きる」物語
獣も越えぬ程高いピレ山の麓、辺境の村ヌンレに住まうアシュラは十二才。かつての戦乱によって生まれた混血のアシュラは村の内で疎まれ、口をきく相手すら居ない暮らしをおくっていた。成人の儀である
環も近いが、唯一の家族である母とも上手くいかない。
アシュラは神事のために王都から来た、シュウレという見習い神官と知り合った。初めての友達にアシュラは夢中になる。そんな中、アシュラは精霊を封じたと言う神籠石と雨の剣に触れてしまう。村の掟を破ったアシュラは環を受ける事が出来なくなり…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 10:00:00
68723文字
会話率:37%
なろうラジオ大賞5応募作品。
美術館に展示された雪山の絵を巡る、少女と女子高生芸術家の出会い。
最終更新:2023-12-30 17:30:34
999文字
会話率:46%
〝帰れずの山〟と呼ばれる霊峰の麓には、小さな三つの村が隣接していた。
この三つの村には、百年に一度現れる〝魔物〟を鎮めるために、同じく百年に一度、山の主に生贄を捧げるという習わしがあった。
しかし、この習わしに疑念を抱く青年、星辰は、
誰かを犠牲にすることなく生きられる世を手に入れるため、霊峰に住まう山の主のもとに赴くのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 18:00:00
53408文字
会話率:44%
物語は大陸歴1075年のとある辺境の村から始まる。
人間種と亜人種との壮絶な戦いは勇者と魔族の王と相打ちに終わり、大陸内に平和が訪れた。
あれから5年・・・大戦の傷は少しずつ癒え、大陸を支配する人間種三カ国はその支配域を拡大すべく辺境への移
住政策を薦めていく。
セントバナリウス神教国の東部辺境にある小さな村、ウッズ。東部大森林の麓に佇む「開拓の為に作られた村」は、小さいながらも冒険者ギルドの出張所も設置され順調な生活が営まれていた。そこで働く冒険者ギルド職員の青年。本物語の主人公であるが、彼には重大な秘密が隠されていた。
この物語は辺境村で働く主人公が、5年前の過ちを正す為にやがて三カ国の政争を利用して「真の平和」をつかみ取るまでの異世界ファンタジーです。アクションやや多め、ギャグ少なめの、魔法・スキルで敵と戦うヒューマンドラマです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-19 07:00:00
26758文字
会話率:51%
あの日、僕は山にいた。
大好きだったお婆ちゃんが、行方不明になった日に。
高校を卒業して、家を継ぐことになった木下ユウスケ。
彼は学生時代に、いじめられた過去を持っていた。
人と馴染めない日々。
バラバラになった家族。
そんな彼の元に、1通の手紙が届く。
遠方に住んでいる祖母からだった。
『もし貴方が良ければ、いつでも遊びに来なさい』
住む場所も、行くあてもなく、祖母の家に足を運んだ彼は、それから10年間、彼女の家に住むことになった。
生きるとはどういうことか、夢を持つとはどういうことか、祖母は教えてくれた。
いつか、家族と、——みんなと笑い合える日々を取り戻したい。
彼女はいつも願っていた。
山の麓にある海の店。
かつて家族と共に過ごしていた小さな店に、海で溺れた娘がいたこと。
あの日の出来事を変えることができないとしても、前を向こう。
あの子の分まで笑っていよう。
——そう、口ずさんで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 10:39:01
484文字
会話率:28%
ある山の麓に小さな村がある。
山と村の間には大きな大きな岩が、村を守るように立っている。
村人達が『雪ん子岩』と呼んで大事にする、その岩の由来とは……?
『第5回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』参加作品です。
最終更新:2023-12-07 23:00:12
1000文字
会話率:12%
山の中の洞窟で静かに暮らすドラゴン。その元に麓の村人が生贄と称して盲目の少女を置いていく。身を捧げようとする少女。身に覚えのないドラゴン。戸惑いから始まった関係の行く末は……。
最終更新:2020-12-03 00:00:00
1000文字
会話率:89%
リーシャの職業は「マッパー」。パーティーの中でマッピングをするのが仕事。戦闘能力がないという理由で軽く扱われてきた彼女ですが、ついに自動的にマッピングをするナビゲーションクリスタルを手に入れたという理由でパーティーをクビになります。
途方に
暮れていたリーシャを雇ったのは熊のような風貌をした筋骨隆々の男フィル。
フィルはただマッピングするばかりでなく、その先に潜むモンスターの存在も見抜くというリーシャの能力に気づき、フル活用。リーシャもやり甲斐を覚えます。
そんなある日フィルはヴォルケーノ山麓を平穏にするというクエストの請負に指名されます。
ところが高額な報酬に目が眩んだリーシャの以前の雇用主ブラムがこのクエストを横取りしたことから登場人物は全員己の過去と対峙することになるのです。
ざまぁ、もう遅い込み、ハイファン風味の異世界恋愛。ハピエンです。
家紋武範様主催の「夕焼け企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-14 19:00:00
18007文字
会話率:55%