西方諸国の列強国の一つ、ハイリグス帝国の第六皇子として生まれた“ギルベルト”は、皇宮内で役立たずと呼ばれ、皇子とは名ばかりの、使用人以下のみじめな生活を送る。
それでも彼は、自分は幸せなのだと信じていた。
皇宮で暮らして生きていられ
るのは、父である皇帝が守ってくれているからだと。
でも、そんなギルベルトの想いも虚しく、初めて対面した父に、数多くの魔獣が生息する“暗黒の森”に捨てられてしまう。
絶望し、生きることを諦めてしまったギルベルト。
そんな彼は捨てられた森で、傷だらけで倒れる巨大な黒い竜に出会った。
それは、配下に裏切られ、全ての竜から見捨てられた竜の国の王女“メルセデス”だった。
これは、父に捨てられ絶望した小さな少年が、裏切られ見捨てられ絶望した竜姫に愛され、ついに幸せをつかむ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 20:10:00
131640文字
会話率:40%
完全記憶能力を持つアルフレッドは、その卓越した知能と戦闘スキルを活かし、数々の極秘任務をこなしてきた。だが、彼の最新の任務は、これまでにない危険と謎に満ちていた。人類を取り巻く**「世界変動」**と呼ばれる異常事態の発生。突然現れた未知の大
地とそこに生息する凶暴な生物たち。さらに、それらを裏で操ると噂される謎の組織——。
エボルチオ研究所に潜入したアルフレッドは、実験の被験者として囚われているネオ・ヒューマンと呼ばれる異能者たちに出会う。念力を操る冷静沈着なロレイン、治癒能力を持つ心優しきフリーヤ、そして獣の力を宿す豪胆なマイケル。彼らは異なる過去と痛みを抱えながら、脱出と自由を目指して協力する。
一方、アルフレッドの任務の真の目的は、ネオ・ヒューマンの力を悪用しようとする世界政府の陰謀を暴くことだった。しかし、真実に迫るにつれて、彼自身の過去と能力に隠された秘密が浮かび上がる。果たして、彼は仲間たちと共にこの陰謀に立ち向かい、自由と正義を勝ち取ることができるのか?
SFとダークファンタジーが融合したスリリングなストーリー!
友情、裏切り、そして希望の物語が紡がれる「シークレット・エージェント」。未知の力と世界の陰謀が交錯する中で、彼らが辿る運命を見逃すな!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 12:10:00
42816文字
会話率:47%
遥か未来。
人類は生息域を太陽圏以上に広げ、いくつもの恒星圏に文明を作り暮らしていた。
既存の兵器のほとんどは宇宙・地上両方での戦闘に使用できず、結果としてその需要を満たす人型の兵器”C・C(コンバット・ケーシング)”が開発された。
これ
は、一人のC・Cパイロットが引き起こした大罪にまつわる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 00:00:00
54895文字
会話率:38%
人間達が住む大陸『モルディガンマ』から海を渡って遠く離れた、別名『魔族の住処』とも呼ばれる巨大な島。
魔界島『ディザストレ』。
この島には、普通の人間では生きて帰れないほど過酷な環境が存在する。
水面まで暗い海の中で獲物が来るのを待
ち続ける魔の海『バミューダ』。
生命を干からびさせるどころか燃やす灼熱地獄のような火山地帯『インフェルノ』。
身体に突き刺さるように凍て付く絶対零度の地とも言われる極寒地帯『フロスティア』。
常に食うか食われるかの過酷な弱肉強食の世界である森林地帯『グランノーム』。
その海と三つの地帯、中枢の居住地帯を持つディザストレには、いくつかの特徴を持つ。
様々な動物の骨が転がる大地には、異形の鳥や植物、獣などが生息する。
光が見えない青黒い海には、船体は穴だらけで帆はボロボロな船が浮かんでいる。
星のない夜のような暗い空には、赤紫の月の光が島の細部まで照らす。
……そして、島に大きく建てられた城『ジェノサイド城』には、魔族を統べる王が最上階の玉座に座る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 09:52:12
178876文字
会話率:43%
「春は綺麗ですか」季節は産まれ 季節は循環し 季節は時に殺される
季節は巡る。
《夏》には燃えるような日差しに勢いよく緑を繁らせて、赤や黄に錦をなす《秋》が終わると雪が舞い、《冬》が終わるまで大地は静かに眠りにつく。そうして待ちこがれた《
春》になれば、若葉が芽生え、美しい花が咲き群れて、大地を埋めつくすのだ。
季節は循環する。それが、理である。
だが、時にはその循環が妨げられ、季節が滞ることがある。
季節のとまった地域を訪れて、季節の循環を修正するものがいた。
季環師 KIKANSHI
季環師は季節と人を結ぶ調停者である。
季節とは生きものである。それらは生物のかたちを取り、それぞれの地域に生息している。ある地方では冬は氷に覆われた狼で、他の地域では美しい女の姿をしているという。地域ごとに異なるかたちをした季節がおり、そうした季節はみずからの出番が巡ってくるまでは眠りに就いている。
季節は生きている。
故に季節は死に、時には殺されることもある。
季節は基本、人とは係わらない。
だからこそ季環師が季節を観測し、意志の疎通をはかって、循環を修復するのだ。
ある山峡の町には長きに渡って、春が訪れていなかった。
雪に孤絶された町に ひとりの《季環師》が相棒たる《美しき少女》と共にたどり着いたところから、物語は幕をあげる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 07:32:45
126355文字
会話率:38%
世界中に生息する多種多様な『オニ』たちをカードに封印し。契約して、『シキ』にすれば何でも言うことを聞いてくれる!?
主人公の一人として、レベルを上げて。手札を揃えて。誰よりも強いマスターとなるも良し。お気に入りのオニをただただ愛でるも良し
。ゲットできるオニをコンプリートするも良し。
そんな、遊び方いろいろ、愛らしい登場キャラクター多数の、全世界で大人気だった『ヒャッキ・ヤオヨロズ』という作品が好きで、大好きで、愛しすぎた『おっさん』が女の子に転生したから、さぁ大変!
原作との違い。リアルだからこその、原作では描かれなかったアレコレに四苦八苦し、七転八倒する少女の明日はどっちだ!?
※ この作品は毎日正午に更新予定です。
※ 感想、ご指摘、誤字脱字などの報告などいただけると幸いです。どうかよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 12:00:00
118366文字
会話率:25%
これは一人の男性による、地球人類に擬態し生息する宇宙生命体の発見と捕獲の記録である!
主観では、ですが。
最終更新:2024-11-28 21:11:50
948文字
会話率:7%
二十二世紀初頭、長いあいだ危惧されていた最終戦争がついに勃発。
NBC兵器の大量使用により地上からの避難を余儀なくされた人類は、かかる事態に備え建造が進められていたメギドという名の地下シェルターへ逃げ込んだ。そこはあらゆる機能がAIによっ
て管理された巨大地下都市。中央にそびえる人工知能塔は、汚染された水や空気の浄化機能や大規模な発電機能、さらには地下空間上部に疑似的な空を作り出す人工気象機能までも備えている。そして、随所に設置された無人倉庫には膨大な備蓄品を無駄なく平等に支給するための仕組みが組み込まれており、これらによって人類は絶滅を免れることに成功した。
それから数年、地下での暮らしがようやく安定の兆しを見せ始めた頃、思いもよらない災厄が再び人類を襲う。地上から突如として侵入してきた獰猛な変異生物――鬼獣が人々を襲い始めたのだ。それは環境汚染が生んだ突然変異体とも、戦前に研究されていた生物兵器ともいわれ、強大な力と恐ろしいまでの獰猛さで次々に人間を捕食していった。
地上での過ちを教訓にメギドへの銃火器の持ち込みを是としなかった人類は、徐々に支配領域を狭めていく。そんな彼らに救いの手を差し伸べたのは、またしてもメギドであった。都市を管理するAIは、当時の科学技術の粋を集めた人工知能塔の機能を用いて対鬼獣用人工生命体――騎士を生み出すことを決定。遺伝子工学的に特殊能力を付与された彼らの活躍により、人類はメギド第二層までの奪還に成功した。
それからおよそ一世紀、人類と鬼獣の戦線は第二層外壁を境に拮抗していた。そんな中、九十世代の騎士として生を受けたアキツは、騎士訓練校の卒業を間近に控えていた。生まれながらに背負わされた騎士としての重い宿命。それに不満を抱きながらも日々の訓練に励んでいた彼は、友人が足繁く通う孤児院で子供の失踪事件に巻き込まれる。友人たちと共に、草食鬼獣の生息域である森林公園に捜索に入るアキツ。果たして彼らの運命は? いま、大きな運命の歯車が静かに回り始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 22:10:00
123542文字
会話率:61%
朝は人の世界、夜は闇の世界。
かつて世界は、闇の住人が人間と同じ位、生息し昼間は人間が動物を狩っていた様に、夜になると闇が人間を狩っていた。
そんな闇の住人に対抗すべく、人間達は数々の対抗作を生み出した。
〝天才〟は夜を明るくする術を
産み、銃火器を作り出し。
〝霊能者〟は八百万の神に力を借りて闇を払って行き。
〝能力者〟は神と崇められたり闇と呼ばれ討たれたり…能力の種類と産まれた場所によって、その扱いは左右された。
長きにわたる戦いの末、何時しか闇の住人の数が減り、世界は人間の天下となる。
しかし世界から闇の住人が減ると、人間達の中から闇を抱き産まれてくる者が現れた。
人間の母から産まれ落ちた筈。
しかし持つべき力は異形のものであり、まるで友人が会いに来るかの如く闇の住人を引き寄せ、まるで産まれ故郷に足を運ぶが如く、闇の世界に消えていく事も少なくなかった。
人間であり人間でない、闇の住人であり闇の住人でない。
人々は人でも闇の住人でも無いその存在を“闇の者”と呼ぶようになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 16:44:19
226940文字
会話率:70%
ある日、小さな男の子のところに文字型のビスケット、カロピーが助けを求めにやって来る。
「おかしのくには、いま、たいへんな、ききに、みまわれているんです」
カロピーが言うには、謎の伯爵、ティンバー・ブートレグ卿が突如として現われ、数々の悪
さを繰り返しているのだとという。すでに大勢の仲間もブートレグ伯爵に浚われていた。折も折り、重力通信の-便りに、宇宙大怪獣「なんでもたべちゃうゴン」を退治した男の子たちの武勇を聞きつけたお菓子の国の住人たちは、そんなお菓子の国の窮状を打破するため、男の子の元にカロピーを送ったのだった。
「それに、お菓子の国には子供、少なくとも子供の心を持った人しか入れないのです」
闘志に燃える自在猫のシュレーディンガーと、いやがる飛行犬の弘左衛門を好物のジャムパンで説得した男の子たち一行は、
「本当に危ない目にあったら使いなさい」と、弘左衛門の飼い主、大乗寺啓之助翁から授かった三つの願望具現化球を携え、お菓子の国へと出発した。
自動販売機に食べられることによってお菓子の国への移動を試みた一行だったが、その行動を察知したブートレグ伯爵が販売機のベクトル指向を改変し、男の子たちを〈非在の森〉に落下させた。そこは恐怖の公害怪獣、なんでも欲しがる「タコペロリン」の生息地であった。ヌメヌメの体皮を持った、真っ赤な怪獣、タコペロリンが男の子たち一行に襲いかかる。タコを苦手なシュレーディンガーが気を失ってしまったため、テレポーテーションでで逃げることもできない。男の子たちの持ち物がひとつひとつと強力な吸盤に吸いつけられては消えていく。
「くれっ、くれっ、くれっ。今度はお前たちの命をくれっ!」
吸い取ったものを飲み込んで、どんどん巨大になってゆくタコペロリン。小さな男の子、絶体絶命の危機!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 09:08:46
107829文字
会話率:50%
病弱引きこもり少女のミルピィ(偽名)は、異世界に転移した。
そして、あっという間に力尽き、倒れているところを盗賊に助けられて、何やかんやで仲間入り。
・盗賊は町に入れない
・町の外は魔物が生息しており危険
・盗賊には討伐依頼が出される
いろ
いろ厳しい職業だけど、チートがあればなんとかなる。
盗賊団副団長となったミルピィは、スキルを駆使して今日も町に忍び込む。
(タイトルは念のため仮で)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 01:55:52
442106文字
会話率:46%
辺境の町、スーナ。
近隣にはダンジョンや魔物生息地など資源がいっぱい。
冒険者ギルドならぬ冒険公社というものが貴族によって運営され、今日も業務報告を行う。
遠い帝都の陰謀、面倒な近隣住民、貴族の面倒さ、そういった日常のお話
キーワード:
最終更新:2024-11-13 11:00:00
9623文字
会話率:0%
今まさに倒されようとしていた『魔王』の前に現れたのは、その世界には生息しない不思議な生物、『タヌキ』。自分どころか、物まで変幻自在の化けタヌキによる異世界無双と、『魔王』の逆襲が始まる。
最終更新:2024-11-09 00:00:00
359554文字
会話率:25%
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし
、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 17:00:00
108304文字
会話率:50%
『ティラノサウルス』
約7000万年から6600万年前の白亜紀に存在していたという恐竜のことだ。
主な生息地は北アメリカ大陸。日本にも化石が見つかったという報告がある。
その生態は化石が発掘されて以降多くの謎に包まれた存在だったため、直立だ
った説や走行が困難だった説、羽毛が生えていた説など議論が絶えなかった。
今から語る物語はとある出来事でティラノサウルスという存在が大きく変わった世界。
世界各地で神の悪戯で残されたかのように氷柱の中で保存されていたティラノサウルスが複数見つかったのだ。
それらを持ち帰った科学者はクローン技術によって復元に成功し、人間世界に順応させるように学習させ人語を理解し話せるようになった。生活の中で力仕事を手伝うティラノサウルスが存在するレベルまで発展している。
そんなティラノサウルスでも闘争本能は生き物としての性か当然残っている。
それを補うために人間と同じくオリンピックのようなスポーツで戦わせていくのだ。
一番のメジャーは最速の王を決めるティラノサウルスレース。
王者を目指す物語を語ろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 07:00:14
2804文字
会話率:50%
グラッセ王国で、勇者パーティーの一員として戦い続けた魔法戦士、リック。
しかし、突然勇者アレンに追放されて、国からも反逆者として追われる身となってしまう。
追い詰められたリックは、崖から飛び降りて、魔の森に落ちてしまった。
魔の森は、王国
に昔から伝わる。冥府の入り口と言われる禁忌の森。
森の中には凶悪な魔物が生息しているため、王国に入らない様に、国境伝いに強力な結界が張り巡らされていた。
だが、森にいる凶悪な魔物は、森の地底に広がるダンジョンから漏れ出た雑魚に過ぎなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 07:13:30
374620文字
会話率:44%
伝説の天才自爆男、故K尾K司と同じ生年月日の私、大倉は、自宅に「国内底辺研究所」を設立。
主席研究員として、各地に生息する「底辺冒険家」の生き様収集に日々励んでいる、日本で唯一の底辺学者である。
最終更新:2024-10-09 10:35:33
32815文字
会話率:26%
とある島に漂着した兄妹が泉の精霊をと出会い、この島に生息するという魔物から身を守るため獣人へと|変化《へんげ》させられる。
兄はゴリラの獣人、璃々香は白い虎の獣人に。
その後、新たに二人の姉妹が漂着し獣人化、島での生活者は四人になった。
ある日のこと「ココナッツ・ミルクが飲みたい」とヤシの実を採りに行った璃々香。だが彼女に危機が訪れたと知らせを聞き兄が駆けつけてみると、璃々香はヤシの木のてっぺんで進退きわまっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 20:36:20
2289文字
会話率:48%
乗っていた船が沈没してとある島に漂着してしまった兄妹。
水を求めて島を探索していると泉を発見する。
その泉の中から精霊を名乗る女性が現れ、彼女の話では、この島には魔獣が生息し普通の人間が生きていくことはできないらしい。
そこで精霊が、兄妹二
人を魔物とも戦えるように獣人にしてくれるということになった。
*カクヨムに投稿した短編作品をタイトルを変えて投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 20:20:51
3308文字
会話率:46%
大金の使い道に困っていたミクトは、奴隷商人にひどい扱いを受けていた一人の少女を買い取ることにした。
しかし、その少女は自らの不幸を願うドM……マゾ……ええっと、破滅願望があった。困ったミクトだったが、野放しにするわけにもいかず、少女の世
話をすることにする。
そんなある日、花屋で働くミクトの元に野花の採取依頼が入る。依頼された野花の原生地は魔法生物が生息していて、最近では盗賊による人身被害も相次いでいる場所だった。
魔法の使えないミクトは断ったが、少女が行きたがるので渋々同行することにした。
野花を穫ってすぐに帰る予定だったミクトだったが、運悪く盗賊に見つかり命を狙われてしまう。
「あなたに強大な力を分けてあげます。そう、人間じゃ到底使いこなすことのできない、世界を滅ぼすほどの強大な力を」
そんなとき、少女は不敵に笑うとミクトの胸に手を添えてこう言ったのだ。
「そうすれば、きっとあなたは国から……いえ、世界から狙われる。大丈夫。わたしも一緒に、追われる身になります。もう二度と、普通には生きられない罪を背負って」
奴隷少女は不幸になりたい。どんな手を使ってでも。
「ね? それってとっても、不幸でしょう?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 14:17:34
8975文字
会話率:62%
『この世界は未知と可能性で溢れている。各地に生息する【魔物】と出会うことは「世界」の一端を知ることに他ならない
──【深化生物学の祖】グレイ・J・コルピド
魔王討伐から500年。世界の掌握を目論む魔王は討たれ、平和が訪れた世の中の話。巨
大な悪も巨大な正義も無い世の中。
魔王が生み出し築き上げた生態系は崩壊し、魔物たちは各地に散らばり独自の生態系を築いて行った。
一気に市民権を得た「ギルド」は人々に害をなす魔物たちを討伐することが主な仕事となった。
一方で魔物たちの環境への適応も凄まじく、魔物の対応は後手に回っていた。
500年間の時の中で魔物たちは魔力によって異なる進化を遂げた。魔物より深く進化した生物として、彼らを「深化生物」と呼ぶようになった。
そして次第に魔物たちがときたま起こす甚大な被害をもたらす「深災」に目を瞑るようになった。
被害を最小限に抑えるべく、ギルドから精鋭が派遣されるが、効果的な対処法は未だ見つかっていなかった。
これは、1人の青年と1匹の竜のフィールドワークの記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 20:00:00
4803文字
会話率:28%