むかしむかし、あるところに小さな村がありました。
その村では飢餓と病が蔓延し、村人の暮らしは大変貧しいものでした。
村人達は祈りました神よ我々を救って下さいと。
すると、ある日村に一人の大変美しい娘がやってきました。
娘は貧しい村
人達を見ると、懐から取り出した魔法の杖を振りました。すると何もない空間から美味しそうな食べ物が沢山現れました。それを娘は村人達に与えました。
初めて見るご馳走に村人達はたいそう喜びました。
喜ぶ村人達を見た娘が、再び杖を振ると今度は病で死んだはず村人が現れました。
村人達は歓喜し、娘を喜劇の魔女と呼び讃えました。
そんな中、村に貧しい格好をした娘がやって来ました。幸せに満ちた村人達は娘を快く迎え入れました。
しかし、その娘は喜劇の魔女を殺し、魔女が村人達に与えたものを全て消し去ってしまいました。
村人達はその娘を悲劇の魔女と呼び、恐れました。
これは、魔女達とそれに抗う者達の戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-23 13:04:43
31868文字
会話率:37%
とある外資系商社に勤める、一条静香は御年27歳。
気付いたら、数ある異世界の一つ『光と闇の邂逅 ~ようこそ!王立フォルミニス学院へ!どきワク・スクールライフ♪~』という乙女ゲームの世界に転生してしまう。
そこは貴族のいる剣と魔法の
世界。
正統派王子様を筆頭に、イケメン攻略対象やその婚約者候補が楽しいスクールライフにキャッキャウフフと言いながら、日夜激しい婚約者争奪戦を繰り広げる草刈り場だった。
歴史ある貴族社会で、まだまだ新興と言われる家系ながら一目置かれる子爵家の令嬢にして、光の加減で陰影や毛先がピンクがかって見える金髪のロングヘアに、くりくりと大きな丸い目に明るい茶色の瞳を持つ完璧美少女。
何よりも、万人に一人と言われる光の属性魔法に適正を持つ天賦の才を持つ娘。
誰もが愛おしいと思わざるを得ない容姿と、誰もが欲して止まない天賦の才。
そのあどけない笑みは男性の庇護欲を刺激し、一見奔放な行動は常に核心を突いてあらゆる問題を解決する。
他に類を見ない、多くの天賦の才に恵まれた少女。
天は、彼女に二物よりも多くのモノを与えていた。
その娘の名は、アリシア・ド・リジュー。
この乙女ゲームの主人公にして、一条静香が転生した姿である。
……ただし、一条静香は乙女ゲームを遊んだ事がない。
そもそもゲームにあまり興味が無く、子供の頃はまだしも、今でも通勤の暇つぶし兼同僚との会話ネタに、スマートフォンでパズルゲームをする程度だ。
それ以上に、唯一にして最大の問題を抱えている。
一条静香、27歳。
名前イジリは聞き飽きた、歴とした 男 である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-08 20:00:00
1185015文字
会話率:22%
ラシャ地の外套に覆われたひとの群れが数珠つなぎとなって歩いている。墓地へは向かうのでなく、その帰りだった。もとは紺色だった外套のひとまでが小糠雨に濡れきって、ぐっしょり黒く重たい水滴が膜を張り|傴僂《せむし》のように皆の背中を丸くする。
そんな雨も先頭で遺影をもつ二人に近づこうとしない、特にその母親には。彼女の輪郭には静寂な空気だけがふさわしいことを知っているからだ。この隊列の哀しみは、遺影の赤毛の|娘《こ》よりも、その娘の喪失を一身に引き受け飲み込もうとしている母親の喪失感から起こっている。
鎮魂が|相応しい《ふさわしい》この母の中には、赤い巻毛よりももっと赤い炎が燃え盛っている。が、そのことに気づくものは誰もいなかった。母であるこの女でさえまだ気づいてはいないのだから。
それを見ているのは、死んだ娘とその娘を死に追いやった三人の男たちだけだった・・・・・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-01 10:34:55
37744文字
会話率:20%
2020-04-22「Pixiv」にて投稿した作品を転載する。
[あらすじ] ジャパンマネーに沸いていたバブル真っ最中、「私」は別荘管理の仕事を任されることとなった。そこには雇い主のコレクションがあり、ドイツ語で「Für meine Eli
se」と彫られた、元華族から買ったというピアノがあった。
話によればそのピアノはナチから逃げたユダヤ人がその娘のために作ったものだという。主人公はそのドイツ語に触発されるようにして、ドイツ語圏の作曲家のCDを買ってくる。
それに触発されるように、ある日から主人公は夢を見るようになった。それは雇い主が話していたナチから逃げたユダヤ人の青年と、日本人の華族の娘の記憶だった。ゲッベルスらによって音楽すらプロパガンダとして使用され、ドイツ語を母語とする自分のアイデンティティも否定された彼は辛くも日本に逃れるも、直後に日独防共協定が成立し、日本とナチス・ドイツは事実上同盟国になってしまっていた。青年は憤懣を抱えつつも、雇い主の娘の家庭教師としてあいさつする。
雇い主の華族は国際情勢にも明るい、商才に長けた人々だった。娘が生まれた第一次世界大戦直後の暗雲とした状況から、彼女を生き延びさせるためには教養が必要と考え、教え込んでいたのだった。
そんな両親の意をくみ取った彼女は、ぎこちないドイツ語の挨拶と共に、青年にピアノ曲を披露し、青年は遠く離れた東洋でも、モーツァルトやベートーヴェンが息づいていることを知り、救われたような気持になる。二人の仲は徐々に深まっていく光景を「ピアノから」見せられる私だが、二人がどのような経緯をたどり、そして、青年が彫ったであろうピアノが売りに出されたかは決して見ることができない。
そんなある日、バブル崩壊が訪れ、人々は混乱の只中に投げ出されていた。主人公もまた雇い主の自殺によって無職となる予定だった。差し押さえは別荘にも及び、主人公はピアノと別れを告げる。
ピアノはそんな一連の騒動を冷徹に見守っていた。あたかも自分たちを買いたたいた人々をあざ笑うかのように見えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-03 13:37:45
9481文字
会話率:11%
幼い頃に家族と生き別れ、一人他国へ亡命した少女コチョウ。養母やその娘たちにつらく当たられる毎日だったが、彼女は昔出会ったある男の子の存在を心の支えにして日々を生きていた。
ある日王宮に呼び出され予期せぬ形でその男の子と再会したコチョウは
、やがて自分が幸運の女神と呼ばれる存在であることを知る。
古来から国の命運をも左右するほどの力を持つされ、多くの権力者たちに狙われてきた存在。コチョウは国の庇護という名の下自由のない生活を強いられるが、ある日突然何者かに誘拐されてしまい――。
守りたい人がいる、幸せになってほしい人がいる。
惜しみなくたくさんの幸せを与えてくれたその人はしかし、己の幸福にはいつだって無頓着で。
人々はいつの時代も、そんな彼らのことを親愛を込めてこう呼んだ――しあわせの人、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-02 22:27:32
63615文字
会話率:50%
人生に希望を感じなくなってゾンビ化したVtuberとその娘を推すオタクの物語
最終更新:2020-08-22 20:19:50
2651文字
会話率:38%
前妻の忘れ形見が継母とその娘にいびられる話はありふれていますが、それは容姿レベルに大差がないから成立するのです。もし、姉がとてつもない美人で妹が不細工だったときはどうなるでしょう?
これはそんな姉妹を描いた物語です。
最終更新:2020-08-12 20:28:22
1103文字
会話率:0%
はるか昔、アルモア王と三人の勇者によって倒された伝説の魔王が、再び蘇ろうとしていました。
だが魔王がいずれ復活することを察知していた時の人々は、魔王を完全に消し去るための魔法をすでに編み出していたのです。
世界を闇から救うために必要な究極の
魔法、ゾルドとハマン。
だが、この二つの魔法には悲しい定めが・・・。
ある日鉱山で働く青年アレンが、難破した船に乗っていた美しい娘を助けたが、その娘は記憶を失い、自分の名前以外何も覚えていなかった。やがてその娘(エレナ)に恋心を抱いたアレンは、少しづつ蘇る彼女の記憶をたどりながら、仲間のリサ(魔法使い)、ネイル(トレジャーハンター)たちと、壮大な冒険へと旅立つ。
そしてエレナのすべての記憶が戻った時、驚くべき事実が明らかに・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-10 08:43:27
269697文字
会話率:41%
「酷いわアリス様!」
その言葉からつらつらと続けて出てくる捏造発言。アリスはそれを額に青筋を立てて毎日聞いている。
婚約者、幼馴染、友人は軒並みその娘に奪われ、遂には婚約破棄を告げられた。
「よし!傷心旅行よ!」
「うちに来なさいよ!ホリ
デー期間はうちの国で遊び倒すわよ!」
「はい!私もお供させてください!遊びたいです!」
面倒な婚約者からも解放された!つまりお祝いだ!
その言葉とともに友人が旅行に誘ってくれたのでホリデーで旅行を友だちと満喫しますわ!まぁ、私の友達は『金髪碧眼、まさに王子様フェイスなのにどことなく残念』な人と『褐色黒髪、アジアンビューティなイケメンで女口調をした男性』な人という濃ゆい方々ですし、退屈しませんわね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-10 21:00:00
13372文字
会話率:36%
国を隣国へ売り渡したと言われる王。その娘である姫。叔父である現王に生贄として竜の住む洞穴へと使わされた姫は、そこで暗殺者に襲われる。しかし、姫は洞穴に住む竜によって助けられる。国中の者から虐げられる姫は自分の人生は地獄であると嘆き、退屈を持
て余す竜はその言葉に興味を持つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-17 19:16:41
25998文字
会話率:28%
父親の再婚相手と顔合わせをすることになった。
別に反対する気もさらさらにない。
むしろ、喜ばしい事だと思う。
そんな気持ちで、父親の再婚相手の事を待っていた。
そして、現れた再婚相手とその娘さん。
ここまでは別に何でもなかった。
しかし
、父親の再婚相手の連れ子がまさかの
学校一の美少女で誰にでも優しく聖女様と呼ばれる俺のクラスメイトだった。
そして、顔合わせ後、何事もなく父親は再婚。
学校で聖女様と呼ばれる可愛い義妹との新しい日常が始まったのであった。
学校一優しいしっかり者な聖女様。
しかし、家族となれば少し違って、学校では見せてくれないお茶目な一面を見せてくれるようになっていく。
「お兄ちゃんって呼ぶのか、兄さんって呼ぶのどっちが良いですか?」
こんな感じで、傍から見てどうでもいい事をお茶目に言ってくれたり、朝はちょっとお寝坊さんでうとうとしててしっかり者じゃ無かったりする聖女様。
そんな彼女と一緒に暮らすのもそう悪くない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-14 17:05:54
47892文字
会話率:42%
田中負拓は人生を半分諦めていた。
だが目が覚めると幼児になっており、数年かかって自分は転生したのだと知る。
新垣悠(あらがきゆう)となった負拓は高校生になり、前世の初恋相手とその娘の茅根千夏(かやねちなつ)出会ってしまう。
それなりに楽
しい高校生活を送っていた悠だったが、とある場面に出くわしまう……。
これは前世で青春ラブコメを体験出来なかった男が今度こそラブコメをしようとする話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-07 17:41:24
15358文字
会話率:43%
リスターシャ侯爵家のメリルは幸せな少女だった、彼女の両親が生きている内は。
両親が亡くなり、当主の座を叔父が引き継いでからメリルは他者の悪意に晒され続けるという不幸に襲われる。
美しく聡明だったメリルは叔父夫妻とその娘、使用人たちからいじめ
られ続けやがて絶望に沈んだ。
やがてメリルに死が歩み寄ってきたその時、悪魔が現れ彼女に手を差し伸べながら契約を迫ってきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-31 12:17:52
5106文字
会話率:29%
第四次人魔戦役。
人が住まう北の大陸『バルティカ』と、魔族が住まう南の大陸『ヌーナ』の狭間、血みどろに塗られた歴史を持つ亜大陸『アメイジア』で起こった悲劇。
人側の最後の防衛の砦・マトゥラ要塞の戦いで、人は奇跡の大勝を収める。
その奇跡の陰
には、後に長きに渡って語り草となる6人の勇者の姿があった。
勇者たちは戦いの後、人々の歓喜に押し流されるように、皆、英雄となった。
―――
時、所を別にして、現代日本。
自分が何者かであることを忘れた青年・晴(ハル)は、恩人である理詠花(リエカ)とその娘・琳(リン)と共に、穏やかとは言い難いものの、幸せな日々を送っていた。
しかし、それは束の間の安息。
自分の存在意義を追い求める晴の望みに応じるように、異界の扉は開かれる。
晴の目の前に現れた、少女・ロルカ。
「さぁ。帰りましょう。兄さま」
ロルカのその言葉にいざなわれ、晴は様々な思惑が渦巻く戦いへと足を踏み入れることになる。
自己の存在意義と存在証明を掛けて、晴は剣を取った。
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【作中の記号について】
「」・・・セリフ
“”・・・心の声
◇・・・場面転換
⇆・・・視点の切り替え
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・更新頻度は低いです。
・ご質問・ご指摘はこちらから↓
Twitter:https://twitter.com/bul_tre_dra折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-30 12:00:00
68382文字
会話率:36%
アーテノワ国の北側、ひときわ大きく高い山には心優しい龍が住んでいるのだという。
その姿は誰も見たことがなく、アーテノワ国に住む人々は、この龍を神の様に崇め、奉っていたのだそうだ。
その龍とは、龍の最高ランクに位置付けられる『黒龍』
。この黒龍がアーテノワ国を魔物の脅威から守り、人々に安全という安心感を与えていた。まさに神龍として崇め奉られていたのだ。
そのひときわ大きく高い山の頂上付近で暮らす黒龍の親子がいた。父親とその娘は仲良くひっそりと暮らしていたが、ある日父親は動かなくなってしまった。
ひとりになった龍の子はこれからどうしていけば良いか分からずに、父親を殺した魔物を憎み飛び立った。
これはそんな、小さな黒龍の子の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-30 08:13:02
410617文字
会話率:52%
「草履隠し」あらすじ
のどかな山里を見下ろす大きな山があった。その山は村人達が恐れ敬う山で、数々の伝説や曰くが今も語り継がれている山だった。
その山裾に或るリゾート計画が持ち上がり、その工事は村人達の思いとは裏腹に順調に進んでいった。け
れどもある日、その作業中に重機が斜面を転がり落ちるという事故が起きた。しかもその事故とは本人が言うにはそれは単なる事故ではなく、信じ難い不思議な事故だと言い張り、もうあの現場には出たくは無いと現場監督の山崎に告げた。更にその補充として雇った二人の作業者が、一人は事故に遭い、もう一人は忽然と姿を消すという事態が起きた。そんな状況に、山崎は頭を抱え込んで思い悩んだ。そんな時ふとした事から、村に住む木村源司とその孫の一樹と知り合った。源司は山崎にその山に纏わる話と、その山の聖域との結界を教えた。そしてその後、再度一樹と顔を合わせた山崎は一樹に誘われて木村家に行くこととなった。その席で山崎は偶然、予てより密かに恋心を抱いていた咲子と、その娘の弥生と出会った。そしてその席でみんなと打ち解けた山崎は、それから彼らとの関係を深めていった。しかしその山に伝わる不思議で奇怪な話と共に、いつしか彼らは、その語り継がれる伝説の渦中へと引き摺り込まれていく事になる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-23 08:00:00
65587文字
会話率:11%
ある時隣に引っ越して来た桜庭さん、そしてその娘である桜庭 日奈子はなぜかいつも藤宮 涼と一緒に居たがる。そんな日奈子から逃げようとする涼だが!
最終更新:2020-05-17 03:43:20
25139文字
会話率:59%
勇者の手によって竜王ラウルは討たれ、人と魔族の戦争は終結を迎えた。
それから百年の時が過ぎ、ラウルは人間へと転生した。
自分の役目は終わったはず――そう考えていたラウルに、今もなお戦争が続いている、という最悪の事態が突き付けられる。
今のラウルにはかつての竜のように一人で戦争を終わらせる力はない。
戦争を起こしたのは自分なのに、止めることが出来ない。
無力さに苛まれるラウルは、失意のまま流れ着いた村でひっそりと暮らすこととなる。
戦争で夫を失った女性ハナユリと穏やかな時を過ごし、その娘リンとの交流を経て、ラウルは少しずつ活力を取り戻していく。
そして、村に傷ついた魔族の子供が迷い込んだ時、ラウルは自分のするべき事を見出した。
「守るのだ、未来を担う子供を。子供を守る世界を。世界に人も魔族も、関係ない――!」
ラウルは無力であることを理解した。
だからこそ、一人では駄目だと確信した。
同志を集め、立ち上がろう。
未だ続く戦争から、未来を守るために。
希望の旗を振りかざし、かつての竜王はちっぽけな人間として再び立ち上がる。
それが王の再臨であることを、世界はまだ気付いていない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-01 13:32:50
125879文字
会話率:41%
生まれたばかりで人間の小娘に見つかるヘマをした神獣のわたくしめですが、その娘が健気で可愛いので全力で守ります!!
最終更新:2020-04-18 10:00:00
3235文字
会話率:56%
「濃厚接触、しちゃったね」青年の唇が離れるとその娘は微かな声を発した。
最終更新:2020-04-17 12:47:14
244文字
会話率:29%