東京で一人暮らしをしている菊一郎の元に兄の娘の愛佳がしばらく菊一郎の家で泊まることになる。
久し振りに会った愛佳は大人になっており、その美しさは菊一郎も眼を惹かれる。
最終更新:2024-07-20 00:17:48
20983文字
会話率:43%
『ガラクタ娘と蔑まれた少女と百鬼夜行の王の結婚から始まる大正シンデレラストーリー!』
落雷で父親を亡くした色葉は十年間、母親と妹に「お前の呪いのせいでお父様は死んだ」と虐げられてきた。
ある日、色葉に妖怪の王・塵塚雪嶺との縁談が押
しつけられる。
雪嶺はかつて、百鬼夜行を束ねていたと言われているが現在は隠居し、百年間ひきこもっているという。
「とんでもなく恐ろしく醜い異形の妖怪と結婚するなんて色葉にぴったり!」と、母親と妹は嘲り笑いながら色葉を無理矢理に家から追い出した。
しかし、色葉の前に現れた雪嶺はとんでもなく美しく煌びやかな美形の殿方だった。
どんな男性よりも凜々しくて、どんな女性よりもたおやかな美貌を誇る、どうしようもないほどの美しさ。しかも、その声色は色気の権化の如く。
そんな雪嶺は色葉を一目見るや否や、電光石火の勢いで婚礼の儀を行う。曰く、色葉のことを「運命的」だと思ったらしい。
結婚当初は、不器用な雪嶺と引っ込み思案な色葉のギクシャクした生活が続いた。
だが、雪嶺は色葉の純粋さに心を開き、色葉は雪嶺の優しさに心を奪われて、やがて二人はお互いに惹かれ合っていく。
そして、二人は幸せな新婚旅行に出かけるのだが――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 21:32:14
84023文字
会話率:44%
美しさを追い求めれば求めるほど、人は醜くなるものです。いやぁ、骨に沁みますなぁ、えぇ、えぇ。
最終更新:2024-07-10 16:23:29
5495文字
会話率:42%
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」
シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を
示すようになり——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 17:37:08
10245文字
会話率:48%
アカデミー生の間で「悪魔公女」と呼ばれているシルビア・シャーノン。
彼女はその名の通り、悪魔のように冷血無慈悲で、人を惑わす美しさを持つ貴族令嬢だったのだが……
最終更新:2024-07-05 23:42:10
23043文字
会話率:42%
僕の名前は黒沢新。普通の高校生。だが、普通とは何だろう?この問いに答えを求めるとしたら、僕は普通ではないのかもしれない。少なくとも、今日の出来事を考えるとそう言わざるを得ない。
それは突然のことだった。放課後の静かな教室、僕は一人で宿題を
していた。窓の外には夕焼けが広がり、その美しさに一瞬目を奪われた。その時、不意に背後から声が聞こえた。
「やあ、黒沢新君。君は普通ではないんだよ。」
振り返ると、そこには僕と同じ顔をした人物が立っていた。まるで鏡に映った自分を見ているかのようだった。
「君は誰だ?」僕は驚きながらも尋ねた。
「僕は君だ。でも、君とは違う世界の君だよ。」彼は意味深な笑みを浮かべて答えた。
「違う世界?それは一体どういうことだ?」
「説明は後でするよ。今はただ、この鏡を見てくれ。」
彼が指さした先には、古びた大きな鏡があった。いつの間にか教室に現れたその鏡に僕は吸い寄せられるように近づいた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-01 19:20:04
399文字
会話率:34%
亡くなった母親と同じ病を患ってしまった令嬢は、そんな残酷な宣告を父親にできないまま時は流れ、父親から意にそぐわぬ結婚を迫られた。
それを拒むと自分の命にかかわる薬作りを禁止するよう命じられる。
薬作りがいつしか自分の命のほかに、沢山の人を救
う手段として役立てられないかと考えるようになっていた令嬢は、生きる気力を失いふらふらと家から出てしまった。
死にそうな顔で川辺にうずくまる令嬢を目撃した騎士は、自死すると思い込みとっさにその腕を掴む。
顔を見た瞬間、令嬢の儚さと美しさに一瞬で目を奪われ、息を飲むのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 18:31:40
4044文字
会話率:40%
十八歳の僕は屍体が埋まった櫻を探しに出た冬に「私を埋めて」と言う何も読めない魔性の女性に出逢う。これはそんな僕が彼女に美しさを持たせ生きてもらう話。
最終更新:2024-06-26 23:49:21
892文字
会話率:34%
ルナは聖なる癒しの秘宝を身に秘めた純粋無垢な少女。
東の国から絹の道を通って、砂漠の小さな街ズサにやって来た。
彼女は幼馴染のアレン、弟のルカ、そして親友のカヤ、カイルと幸せに暮らしていた。
ルナが13歳になった時、アレンと結婚を誓い合うが
、アレンは突然町を去ってしまう。
最愛のアレンが戻って来ることを信じ、待ち続けたルナ。
街で疫病が横行し、ルナは砂漠の神殿に身を隠して、人々の傷や病を癒し続けた。
そしてとある日、ズサの街に近づく騎馬隊を見つける。
アレンが帰って来たと喜ぶルナだが、やって来たのは待ち続けた少年ではなく、誰もが恐れる西の大国の軍人だった。
ベーリング帝国の騎馬隊を率いるのは冷酷非道な第三王子、ジークフリート。
ジークは毒薬に体を侵されており、古の伝説に伝わる、強大な癒しの力を持つ秘宝を探しにやって来た。
ズサの街は殺戮され、ルナはジークに捕らわれてしまう。
純粋な美しさと強さを秘めたルナに苛立ちを感じるジーク。
彼はルナに欲望をぶつけ、汚し、辱め、そして喜びを教えて行く。
待ち続けた最愛の人アレンと再会したとき、ルナはジークの玩具と化していた。
心とは裏腹に、淫靡な喜びに体が震え、絶望の涙を流すルナ。
いつしかこの純粋な心を忘れぬ少女を、ジークは深く愛するようになる。
そして愛する娘をジークに辱められたアレンは、ルナを奪い返すため、自らの運命に従うことを決意する。
二人の美しく高貴な男に翻弄され、激動の運命に巻き込まれていくルナ。
そして彼女に秘める本当の力が目覚める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 12:07:45
5877文字
会話率:16%
「お前みたいなブスが、この俺の婚約者だと? 俺はこの国の王太子だぞ!」
綺麗な顔をした金髪碧眼の、いかにも生意気そうな少年は、クラウディアの顔を見るなり、そうほざいた。
初対面の婚約者――それも公爵家令嬢であるクラウディアに対して、よく
もそんな失礼な事が言えたものだ。
言っておくが、クラウディアは自分の美しさに絶対の自信を持っている。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 13:52:40
17818文字
会話率:45%
ボージェ侯爵家令嬢アンヌは、アシャール侯爵家令嬢オレリアが大嫌いである。ほとんど「憎んでいる」と言っていい程に。
同家格の侯爵家に、たまたま同じ年、同じ性別で産まれたアンヌとオレリア。アンヌには5歳年上の兄がいてオレリアには1つ下の弟が
いる、という点は少し違うが、ともに実家を継ぐ男兄弟がいて、自らは将来他家に嫁ぐ立場である、という事は同じだ。その為、幼い頃から何かにつけて、二人の令嬢は周囲から比較をされ続けて来た。
アンヌはうんざりしていた。
アンヌは可愛らしい容姿している。だが、オレリアは幼い頃から「可愛い」では表現しきれぬ、特別な美しさに恵まれた令嬢だった。そして、成長するにつれ、ますますその美貌に磨きがかかっている。
そんな二人は今年13歳になり、ともに王立貴族学園に入学した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 21:00:00
30236文字
会話率:52%
* ハイパー王太子殿下の隣はツライよ!~突然の婚約解消~の続編です。
* 「ツライよ!」シリーズ第2作目にして、完結編です。
私は王太子妃ナタリー。
アルベルト王太子殿下と結婚して、半年が経った。
当たり前だが、王太子妃となってからの私は
、アルベルト王太子殿下の隣に並ぶ場面が、大変多い。
相変わらず、美しすぎるアル様。
並外れた美貌の持ち主アル様の隣に並ぶと、普通レベルの美人に過ぎない私は、ゴミである。
しかし、毎度のことにいちいち凹んでいてはキリがない。
「美しさが足りなければ、仕事を頑張ればいいじゃない!」
私は、この半年で、前向きに生まれ変わっていた。
そんな時、我が国ナカーヤ王国は、同盟国サンドル王国の戦に巻き込まれる。
えっ? 同盟の証として人質を要求されてる?
「あの、私、行きます!」手を挙げた私。
大国サンドル王国での、人質生活が始まる。
* ハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-22 11:36:47
13648文字
会話率:38%
ジェットコースターも観覧車もない名ばかりなテーマパーク。
そのテーマパークでは、来場者が好きに屋台を出したりイベントをやったりと、自由な行動が許されており、更に準備は全てテーマパークがしてくれるという。
そんなテーマパークでは、人間離
れした美しさを誇る魔女が現れるという。
テーマパークにやってくる人々と魔女の織りなす不思議な物語を、お楽しみくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 05:50:31
9620文字
会話率:23%
彼女との出会いは22歳の時、僕は海辺の小さな町に住んでいた。ある日、海岸でひとり海を眺めていると、美しい人魚と出会う。その人魚の名前はミナ。俺はそんな彼女の美しさに魅了され、不思議な友情を育んでいく。
最終更新:2024-06-10 13:15:55
1625文字
会話率:23%
普通の高校生、篠崎健太は日常の中で特別なことなど一つもなかった。そんな彼がある日、突然異世界エンカンティアに転生することになる。「ここは……どこだ?」目を覚ますと、彼の周りには見たこともない美しい景色が広がっていた。空はピンクと紫の色彩に染
まり、星が輝く草原が広がる。風は花々の甘い香りを運び、夢のような世界が彼を包み込んでいた。
「あなたが篠崎健太様ですね?」透明な羽根を持つ天使のような存在が現れた。彼女はアリアと名乗り、エンカンティアの守護者だという。アリアは、健太がこの世界を救うために選ばれた存在であることを告げる。突然の使命に驚きと不安を感じながらも、健太は自分の中に眠る特別な力を解放し、エンカンティアを守るための訓練を受ける決意をする。
エンカンティアは五つのエリアに分かれており、それぞれが独特の文化と神秘を秘めている。無限の空が広がる「セレスティアの大空」、透明な水晶の海が広がる「クリスタリア・アクアリウム」、永遠の春が続く楽園「フローラ・ズ・エデン」、常に燃え盛る火山地帯「イグニス・ヴォルカルノ」、そして常に夜が訪れる「ラノクターン・シャドウ」。健太はアリアと共にこれらのエリアを巡り、各地での修練を重ねることになる。
初めの数日間、健太は自分の内なる力を引き出すことに苦労する。手を合わせ心を静めても何も感じることができず、不安な日々が続く。しかし、アリアの忍耐強い指導と優しい声に支えられ、次第に彼は自分の力を感じ始める。そしてある日、内側から湧き上がる力を感じた瞬間、彼の周りに輝く光が広がり、草木が芽吹き、風が彼の髪を撫でる。初めて自分の力を実感した健太は、喜びに満ちた笑顔を浮かべる。
健太の力は美しさと力強さを兼ね備えていた。植物を生やし、風を操り、光を呼び出す力を身に付けた彼は、エンカンティアの平和を守るための使命に立ち向かう覚悟を固めていく。アリアの導きの下、彼は自分の力を解放し、魔法の世界での冒険に挑む準備を整えた。
この物語は、普通の高校生が異世界で自分の力を開花させ、絆を深めながら成長していく冒険の物語である。エンカンティアという美しい異世界での冒険と訓練を通じて、健太は自分の力を信じ、新たな使命に立ち向かう勇気を見つける。異世界での彼の旅が、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 20:12:05
24093文字
会話率:26%
これは長崎県に伝わる不思議な唄の謎を探る物語。まずはこの物語の起因となる古代中華の事件から紐解いていかなければならない。中国史において絶大な人気を誇る三国時代。三国志の一角をなす英雄孫権(そんけん)、そして後の世で神となる関羽(かんう)。
全ては孫権が関羽を処刑した事から始まる。
およそ千八百年前、呉(ご)の王、孫権に厄災が降りかかる。原因は関羽を処刑した事から始まった変死事件だ。このところ、関羽の処刑に関わった人物が次々と死んでいく。よりによって魏(ぎ)の王、曹操(そうそう)までもが変死にいたったとなれば、これは関羽の呪いと言うより他に無かった。
そして関羽の呪いの最終目標は、処刑を決行した自分である。若い頃、道志の呪いで兄を亡くした孫権は呪いと言うものを決して軽くは見ていない。むしろ過敏に反応していた。しかし入念に行われるお祓いもあまり意味をなさず、不明な死は兵達の間で後を絶たない。結局、生半可なお祓いではなんの効果もあげられていないのだ。
そこで孫権は神剣をもって関羽の霊を鎮めようと試みる。
大勢の配下に命じ、九振りの神剣を作らせた。神剣を関羽の墓前に供えると、それまで続いた変死騒動は治まり、孫権はその後三十年以上たいした厄災にも見舞われる事なく、天寿を全うする。
その後、呉の国が滅ぶまで九振りの神剣は祭られ続けるが、亡国時の混乱により、所在不明となってしまった。
この九振りの神剣の話は、伝説として現在でも中国に伝えられている。
その時造られた九振りの神剣に、百錬(びゃくれん)という大振りな美しい剣があったとも記録には残っている。刀身は青銅ではなく当時、精製の難しかった鋼で出来ており、その洗練された美しさは、見る者の眼を引きつけ離さなかったそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 20:30:00
99598文字
会話率:30%
不平等に引き裂かれた王国の中心で、ケロソロス王子は希望の光として立っていました。その優しさと先見の明のある理想により庶民から尊敬されていた彼は、生まれに関係なくすべての国民が自由と繁栄を分かち合う統一王国を夢見ていました。しかし、彼の高貴な
願望は、彼を危険な反逆者と見なしていた兄弟や支配階級の確固たる権力を脅かしました。
ケロソロスは反逆罪で無実の罪を着せられ、荒涼とした荒野に追放され、彼の夢は打ち砕かれたように見えました。絶望が覆いのように彼にまとわりついていましたが、不思議なファーランドバースの守護者を自称する奇妙なウサギとの偶然の出会いが、彼にわずかな慰めを与えました。自分の才能と美徳が大切にされるユートピアの約束に誘われて、ケロソロス 1 はウサギを追って超現実的な美しさと無限の喜びの領域へと向かいました。
若い王子は知らなかったが、この牧歌的な安息の地は綿密に作られた幻想であり、悪意のあるウサギの悪魔が仕掛けた罠だった。太陽神の生まれ変わりであるケロソロスは強大な力を持っており、悪魔はその力を世界に対する歪んだ復讐行為で消そうとした。しかし、ウサギの悪魔の邪悪な陰謀が展開し、楽園の幻想を打ち砕くと、ケロソロスの決意は固くなった。新たに見つけた幸福が破壊されるのを目撃したことで、彼の中に火が点火し、夢を取り戻し、ファーランドバースの魅惑的な外見の下に潜む闇を暴く決意が生まれた。
こうして、悪魔の神の暴君的な支配に対する聖戦、壮大な抵抗の旅が始まった。かつては亡命王子だったが、今では正義の擁護者であるケロソロスは、闇の勢力に挑み、絶望の淵に揺れる王国に希望を取り戻すために立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 17:24:24
8065文字
会話率:17%
王家には精霊の血が入っている。
数百年に一度、先祖返りした子供が生まれ、精霊の子と呼ばれる。
人とは思えぬ美しさと、人とは思えぬ膨大な魔力の流れ。
王の一夜の過ちから芽生えた命。祝福されないはずの子供は精霊の子として生まれた。
罪の証
として、悪魔の子と呼ぶ者もいる。
崇め奉られ、恐れられる。
◆ ◆ ◆
母が死んだ。
私は一人になった。
父も、誰も私を愛さない。
私の目は誰も映さないし、映させない。
それなのに、あなたの姿が私の視界から、思考から消えてくれない。
人のことで笑って、人のために泣くあなた。
私のことを好きだと言ったあなた。
私の心を掻き乱すあなたが、私は大嫌いだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 10:09:09
270630文字
会話率:44%
推桐葵。
それはこの世に生まれた至宝であり、言葉では語りつくせないほどの美しさを秘めた女性。
簡潔に言うのであれば俺の『推し』である。
そんな何物にも代えがたい俺の推しがある日学校の屋上でたたずんでいた。
あまりにもこの世から消えてしまいそ
うな雰囲気を醸し出していた彼女に俺は思わず声をかけてしまった。
「君の遺伝子を後世に残すべきだ」と。
そこから俺の日常に推しとの絡みが、彩りが加えられていく。
これは深く関わりあうことがないと思っていた俺と推しとの話。ただそれだけの話である。
※本作品はカクヨム様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-24 21:50:00
102278文字
会話率:41%
少女の暮らしていた小さな農村が他国の軍隊に襲われ、若い男は労働力に、若い女は軍兵たちの慰み者として捕らえられ、老人や子供は皆殺しにされた。主人公エンジュは、12歳という微妙な年齢だったが、労働力に使えると捕らえられ、他の女たちと共に王国に連
れてこられる。そこで下働きとして暮らすのだが、ある日少女は月光で輝く白い竜と出会った。竜はこの世界でも貴重な存在で、その鱗は防具として使え、血肉は貴重な薬となった。王宮で竜を飼っているというだけで格が上がると言われるほどだ。しかし、竜が人に懐くことはない。調教することを求められたが、誰もそれを果たせずにいた。そんな中、エンジュはその竜の美しさに魅了され、度々大人たちの目を盗んで覗きに来ていた。それを知った調教師の1人が、この手こずる竜の世話をエンジュにさせることに決めた。エンジュがどんなに寄り添おうとしても答えようとしない竜。近づけば怪我をさせられ、暴れることもしばしば。それでも彼女は懸命に竜を世話した。そして、彼女に幻の美しい花、『月下美人(カドゥプル)』という名を付けた。毎年恒例の王国の祭りの日、調教師の兵士たちも浮かれ、皆酒に酔い油断していた。その好機を逃すまいと兵士から竜につけられていた鎖のカギを盗み、彼女を城から救い出そうとするが、思いのほか大暴れした竜はエンジュと共に深い森の中に逃げ込んでいったのだ。それを必死に探し出そうとする兵士たち。そして、それに逆らい少女が竜を伝説の竜の楽園(故郷)の島、『レジュノルティア』に返そうと奮闘する物語である……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 18:51:28
104762文字
会話率:17%
世界が灼熱の砂漠に包まれ、人類は絶滅の危機に瀕している。そんな世界で貧困層として生まれた、人一倍心が優しいウルメスは世界と、そこに生きる人々の残酷さに翻弄され続ける。けれど、過酷な環境下でも大切な人を守ろうと尽力するウルメス。母、恋人、友人
、子供。大切な人のために尽力する姿、その誠の行動に潜む美しさが描かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 00:06:20
4286文字
会話率:21%
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ
放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 20:00:00
1689388文字
会話率:43%