天涯孤独だった幼少期、顔が瓜二つだという理由で琇家の令嬢に拾われ名を与えられた彩花(サイカ)は、誠心誠意令嬢に仕え、どのようなことでも力になりたいと思っていた。そんな彩花に突然身体の弱い令嬢の身代わりとなり下級妃として単身後宮入りせよという
想定外の命令が当主から下される。
下級妃だけあって後宮での日々は皇帝の渡もなく平穏そのもので野菜の栽培等を楽しむ日々だったが、ある日何の前触れもなく、大勢の宦官と共に皇帝に押しかけられる。騒動自体は誤解が原因だとすぐに解決するが、その裏で大きな問題が起きており、場合によっては自身の平穏な生活が崩れる可能性を聞かされた彩花は自ら皇帝に協力を申し出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 18:00:00
54084文字
会話率:40%
メルク王国の王立魔法学園で学ぶ下級貴族、ストーンパイン家四男のロミオは兄たちと比べて魔法の才能がない。このままでは中等学年に上がれず退学の可能性もある。幼馴染みの上級貴族令嬢シズカ・ロングフィールドの協力を得て、何とか学園に留まろうと努力す
るが、シズカ・ロングフィールドに横恋慕するクラスメートに陥れられ闇に墜ちる。絶望の果てに彼が見たものは?
生まれ変わった彼は、その姿と名前を変えて再びシズカ・ロングフィールドの前に現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 21:00:00
63592文字
会話率:44%
女学生の主人公琴(こと)とその友人希帆。二人は放課後に学校近くのデパートへ向かう。
途中すれ違った下級生が最近街に出没している怪人物“モンペさん”の話をしているのを耳にする。
好奇心旺盛の希帆。モンペさんの正体はいかに――。
最終更新:2023-01-09 02:13:33
4015文字
会話率:62%
時は西暦718年。
奈良の都、平城京が舞台。
ある一人の下級役人が平城宮へ仕事に出かけるところから始まります。
*平城京の舞台を借りたフィクションです。
*史実を無視した部分が多々あります。
最終更新:2022-12-29 20:03:10
8021文字
会話率:25%
目が覚めたら、乙ゲーの『プラトニックラバーズ』に似た世界だったーーーーー
エロ無し、超ー純愛ラブ!
王子は清純なヒロインアンリ(勿論下級貴族の男爵令嬢)にラブきゅんし、婚約者の豊満美女の悪役令嬢役のアディル(お約束の侯爵令嬢)との婚約破棄を
ーーーーー
その噂がアディルの耳に入り、ヒロインアンリを虐めまくるストーリーで王子とヒロインは更にラブきゅんしちゃいますーーーーー。
実はーーーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 19:02:21
4494文字
会話率:26%
ゲーム・アニメ等々大好きな中学生の男の子!
友人を庇って異世界転生?!周りを見渡すと知らないものばかりの物に興味津々!それに、神の力によってスキルを使用できるようになっている!さっそく、スキルを使おうとすると
『お題をクリアしてください
』
という文字が表れスキルが使えない?!?!
他のスキルを使おうとしてもさっきの文が出てくるだけ。
僕…全部のスキルを開放するのに全部のお題をクリアしなくちゃいけないの?
【火の玉︙下級魔法レベル1】と書かれたスキルを使うためにお題を見てみると
『お題︙火を自力で起こしてください』
どうしてこうなったの!!!!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 12:55:14
1328文字
会話率:60%
【pixivより転載】
私としては、ここpixivでは珍しく「非18禁」の短編です。
舞台は江戸時代です。
タイトルどおり、アソコが「馬並み」(!)のお侍さんが主人公なので、モロに性的なストーリーではありますが、直接的な官能描写や
官能表現は「一切」ありません。
このお話は江戸時代の南町奉行、根岸 鎮衛(1737-1815)が書き記した「耳嚢」(みみぶくろ)の巻之一「異物亦(また)奇遇あること」という短い記述をベースにしています。
個人的に江戸時代が好きで、よく当時書かれたものを読んでいるのですが、ダントツに面白いのが、下級旗本(町人という説も!)から驚異的な出世を遂げ、勘定奉行から南町奉行までを歴任した根岸 鎮衛(ねぎし やすもり)が江戸の事件、噂話、珍談、奇談、猥談から怪談にいたるまでを、30年以上に渡って書き溜めた「耳嚢」でしょう。
岩波文庫から全三巻で注釈付きの良書が出ているので江戸時代の入門書としても最適です。
耳嚢の中には、今回ベースにした並外れた巨根の男性のエピソードの類話が数話あったように記憶しています。
約七千文字のハッピーエンドの短編、お気軽にお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 21:45:36
7786文字
会話率:31%
【アルファポリスより転載】
江戸時代、下級武士の出身から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之二」に掲載されているお話「異変に臨み
熟計の事」を原話として、翻案したものです。
小身の旗本、森島金之助は、ある夜屋敷の中で物音がするのに気づく。
盗賊かと思った金之助は襖から飛び出してきた二つの影を一刀のもとに斬り倒すが、その一人は自分の母親だった・・・
四千字程度の一話完結の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 21:24:38
4632文字
会話率:27%
【アルファポリスより転載】
江戸時代、下級武士の家柄から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之七」に二部構成で掲載されている短いお
話を、軽く小説風にした二幕構成の超短編小説です。
第一幕が「女の一心群を出し事」
第二幕が「了簡をもつて悪名を除幸ひある事」
が元ネタとなっています。
江戸の大店の道楽息子、伊之助が長崎で妻をつくり、彼女を捨てて江戸へと戻ってくるところから始まるお話。
おめでたいハッピーエンドなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-31 22:00:00
3418文字
会話率:30%
「盟約の花嫁Ⅱ」外伝
下級貴族の娘ジョゼットと公爵夫人リリアーヌは身分を越えた大親友だ。
ある日、ジョゼットがまた仕事が首になったと聞いた。リリアーヌはジョゼットの性格は良く分かっていた。正直者で曲がった事は大嫌いで、気が早くて間が抜けた
失敗をする。でもそれが彼女の魅力になっていて憎めないのだ。そんなジョゼットに世間は厳しいみたいだった。
彼女の仕事ぐらい幾らでも手助け出来るリリアーヌだったが、それをジョゼットが嫌がるのも分かっていた。公爵家で雇えば解決する事だったが彼女は受けないだろう。でも此処じゃなかったらいいのでは?とリリアーヌは思いついた。
「ジョゼ、あのね。気を悪くしたらごめんなさい。実はお仕事の心当たりがあるのよ。受けて頂くと嬉しいのだけれど…」
その仕事は王宮の資料室だった。しかし話を進めるとそこに必要だったのは偏見だらけの理由で女性は却下で男性のみ必要だというのだ。それに腹を立てたジョゼットは少年のふりをして乗り込む事に!早々に気が付いたジェラール王子は面白がってこの話に加担しだした。ジョゼットの職場は
〝魔の資料室〟大の大人が帰りたいと泣く場所―――
そこの監督指揮をしているのがジェラール王子の従弟のシャブリエ公爵家の嫡男マティアス。彼は次代の宰相と言われる王国一の頭脳を持つ切れ者という事だ。しかし王子が言うには真面目で融通の利かない完璧主義者の鉄仮面。だから今回の仕事は彼についていけず逃げ出す者が多いということだった―――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 23:45:25
48361文字
会話率:52%
※この作品は【永遠にレベル1のまま成長できないと【勇者パーティ】に笑われ【いらない】宣言までされてしまった最下級職の【村娘】ですがこいつらが勝てない相手を打ちのめしたので私の方が上ですよね?】の後編です。
前編を全部視聴した前提で話が進み
ますのであらかじめご了承ください。
この下からあらすじ。
この世界の勇者達に道案内をして欲しいと言われ素直に従う村娘のケロナ。
その道中で【戦闘レベル】なる物の存在を知った彼女は教会でレベルアップに必要な経験値量を言われて唖然とする。
ケロナがたった1レベル上昇する為に必要な経験値は...なんと億越えだったのだ!!
それを勇者パーティの面々に鼻で笑われてしまうケロナだったが彼女はめげない!!
そもそも今の彼女は【村娘】で戦う必要がないから安心だよね?
※1話1話が物凄く短く500文字から1000文字程度で書かせていただくつもりです。
【前編】が12月3日【アクション】にて日刊ランキング3位になりました!
12月7日! 【前編】が1週間で10万PV突破しました!! ありがとうござます!
【前編】が12月1日〜1月1日までの期間で43万PV達成!!
ありがとうございます!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-28 20:17:24
169875文字
会話率:40%
この世界の勇者達に道案内をして欲しいと言われ素直に従う村娘のケロナ。
その道中で【戦闘レベル】なる物の存在を知った彼女は教会でレベルアップに必要な経験値量を言われて唖然とする。
ケロナがたった1レベル上昇する為に必要な経験値は...なん
と億越えだったのだ!!。
それを勇者パーティの面々に鼻で笑われてしまうケロナだったが彼女はめげない!!。
そもそも今の彼女は【村娘】で戦う必要がないから安心だよね?。
※1話1話が物凄く短く500文字から1000文字程度で書かせていただくつもりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 00:11:22
382415文字
会話率:39%
──五元素魔導士。通常は一種とされる五元素すべてを振るう、神話の存在。もはや何処にも存在せず、それを語る者もまた同様である。
魔導学院に通って一年ほど経つ主人公・ミルト。
適性検査では"火魔導士(ファイア・ウィザード)&quo
t;だと伝えられていたものの、一向に高度な魔法が使えるようにならず、利益がないと判断した学院によって退学させられてしまう。
寮からも追い出されてしまい、日銭を稼ぐためにやむなく冒険者になり、民間の依頼をこなし始める。
そこで転機が訪れ、ミルトは自身の才能に気付いてしまう……。
彼は、歴史上数少ない五元素魔導士として、一躍名を馳せることになるのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 04:43:37
2531文字
会話率:24%
さる小藩の下級藩士の三男坊、 田中 数馬とその友人達。
彼らは藩随一の剣術道場。 水瀬道場で腕を競い合う日々を送っていた。
ある男が現れるまでは。
これはある若侍の数奇な半生を記した物語。
最終更新:2022-11-20 12:00:00
22830文字
会話率:34%
「人間は私利私欲の塊であり、自分の利益の為ならば手段を選ばないし、簡単に裏切るものだ…、君も、そして僕自身も。そして、僕は人間の欲望を糧として生き、僕もまた自分の欲望満たす為に生きる。そして、自分の大切なものは自分で守る、自分から手放すのは
愚の骨頂だ!」
剣と魔法、科学が存在する異世界ティエラへ転生した少年は、その意思・観念を胸に秘めて生きて来た。
少女と出会い、少年は巻き込まれ、世界は動き始めた。
夜神黄泉 謀殺・隠密担う下級貴族、夜神子爵家の4男に転生した少年、12歳。悪魔、七つの大罪の力を授かる。幼少期より隠密・暗殺術を身につけられ、任務遂行の為には、人を殺めることも躊躇しない。冒険者ギルドに入り、後、大和皇国特殊任務隊(YSMOT)に仕官することとなる。他人の悪意等ネガティブな感情を察知することには長けるが、好意等に対しては超がつく鈍感。
後に、‘漆黒の閻魔様’と呼ばれる。
「相手をやらなかったら、僕がやられる。僕には守りたいもの、守らなければいけないものがあるんだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-13 14:35:45
8631文字
会話率:55%
映像+悪役令嬢その3です。女性型機械人形、通称“ジョーキ”の交流を主とする物語。
悪役令嬢の抗争が起きた屋敷へと、ジョーキの国営研究所から派遣されたジョーキが破壊されたジョーキの部品を回収する目的で訪れました。その映像を、所長のあなた
は見ることになります。
※変態要素が含まれています。
【登場ジョーキ】
リクス:研究所の所長の助手で、エスティート型ジョーキの改良型。
シャモア:メロリナー陣営のデイムズ型ジョーキのうちの一体。
デイムズ型:メロリナー陣営のメイド型高級ジョーキ。
アクリーム型:シムコ陣営の中級ジョーキ。
アクリーム・スペシャル型:アクリーム型ジョーキの高性能版。
フォーハン型:シムコ陣営の下級ジョーキ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-07 00:45:52
6747文字
会話率:42%
勇者たちの冒険は一刻を争う急務である!
そのため、助けた村の復興や親交を深めた種族との和平協定など、
時間のかかることまで完遂する余裕などない!
勇者に使命を与えた国王はちょっと責任を感じ、
勇者のアフターケアをする「勇者後方支援隊」を
設立する。
勇者が切り開いた安全な道だから。
緊張感のない後方支援隊だが、その冒険はそれなりに危険なようで……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 00:05:10
15598文字
会話率:51%
戦国と呼ばれた時代から5年。
表向き天下泰平とされた世の中、間(かん)と呼ばれる戦働きを主流とした最下級の身分の人々がいた時代。
長身と大太刀を持つ間の少年クロは、心を過去に捕らわれながら、今もなお行われている間同士の戦から逃げ続け、流れ着
いた領地の姫、桜江(おうみ)に愛玩動物同然の存在、万状(ばんじょう)として拾われることとなる。
間の万状と言う前代未聞の存在に屋敷や藩の人間達は動揺するも、クロはその中で桜江や周囲の人々を通じ、自分に出来ることを見つけ、新たな生活を送ろうと奮闘して行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 10:39:20
34958文字
会話率:47%
ガラナ第一王子の婚約者『サレン・グレイクリア』
彼女は、突如王子の誕生日パーティにてガラナ王子から婚約破棄を突きつけられる。
途中から出てきた名家の令嬢『アニス・ペルシア』に様々な彼女から受けてきた今までの嫌がらせなどを暴露していく。
しかしサレンの顔は、反省の色などなく、2人に悪態をつき反撃する。
そして最後に
「そんなに婚約破棄したいならどうぞ、その女狐と偽りの愛を育んでください」
と言い捨てて彼女はその場を離れた。
パーティ終了後、大勢のグレイクリア家の使用人が姿を消したサレンを探索していた。
つい最近成り上がり下級貴族になった『ダリス・クリフォード』もその捜索に協力するハメになってしまう。
そして、ダリスは発見してしまう。
泣きじゃくった彼女を……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 18:17:42
40221文字
会話率:53%
根性だけが取り柄の女子高生の前世を思い出した下級貴族のナタリーは、寒冷・僻地・貧栄養の最悪な土地にボロボロな屋敷で暮らしている。
貴族のお披露目会で家を馬鹿にされたナタリーは、今世でも根性で立派に楽しく生き遂げることを誓う。
彼女は、魔法も
あるファンタジー世界での第二の人生をどのように彩っていくのか。
同世代の友と切磋琢磨し、愛情を育んでいく成長ファンタジー。
習作。新たに公開し直すかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 21:17:26
5612文字
会話率:35%
蒸気の都モルガノ・シティで、下級の技師見習いとして働くアレッサは、彼女を後見する叔父夫婦に疎まれながら、薄給に甘んじて先の見えない日々を送っていた。
そんな彼女の前に現れたのは、かつて世間を騒がした蒸気科学者にして稀代の犯罪芸術家、ジョセフ
・カッセルバンク。脱獄囚として特務警察に追われる彼は、かつてアレッサの母と深い関係にあったらしいのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 00:02:36
7419文字
会話率:42%
子爵令嬢であるエリーゼは、17歳で正式に社交界デビューする。
そこには人間に紛れて、ヴァンパイアもいた。
しかし、エリーゼには誰がヴァンパイアで、誰がそうでないのか見分けがついた。
なぜなら、エリーゼ自身も「ヴァンパイア」だったからだ。
3歳の時に下級ヴァンパイアに襲われて以来、エリーゼはヴァンパイアとして生きていた。
そして、エリーゼは社交界から家に帰ると、家が燃えており両親も生死不明となってしまう。
絶望するエリーゼに、突然現れたヴァンパイアが襲いかかる。
(助けて……)
襲われたエリーゼを助けたのは、純血のヴァンパイアの王であるラインハルト・グラーツ公爵だった。
ショックのあまり意識を手放すエリーゼ。
目が覚めると目の前にはグラーツ公爵がいた。
「僕の婚約者になってほしい」
帰る家もないエリーゼは、彼のプロポーズを受け入れる。
これにより、エリーゼは貴族社会の闇へと足を踏み入れることに……。
そしてエリーゼがヴァンパイアになってしまった事件の真相が明らかになり……!
※甘々溺愛ものです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 21:56:34
22749文字
会話率:47%
突然始まった学園の卒業記念パーティーでの婚約破棄と断罪劇。
責めるのはおつむが足りないと評判の王太子、責められるのはその婚約者で筆頭公爵家の公女さま。どっちも卒業生で、俺のひとつ歳上だ。
なんでも、下級生の男爵家令嬢に公女さまがずっと嫌がら
せしてたんだと。
ホントかね?
公女さまは否定していたけれど、証拠や証言を積み上げられて公爵家の責任まで問われかねない事態になって、とうとう涙声で罪を認めて謝罪するところまで追い込まれた。
だというのに王太子殿下は許そうとせず、あろうことか独断で国外追放まで言い渡した。
ちょっとこれはやりすぎじゃねえかなあ。公爵家が黙ってるとも思えんし、将来の王太子妃として知性も教養も礼儀作法も完璧で、いつでも凛々しく一流の淑女だった公女さまを国外追放するとか、国家の損失だろこれ。
だけど陛下ご夫妻は外遊中で、バカ王太子を止められる者などこの場にはいない。
しょうがねえな、と俺は一緒に学園に通ってる幼馴染の使用人に指示をひとつ出した。
うまく行けば、公爵家に恩を売れるかも。その時はそんな程度しか考えていなかった。
それがまさか、とんでもない展開になるなんて━━━!?
◆衝動的に一晩で書き上げたありきたりのテンプレ婚約破棄です。例によって設定は何も作ってない(一部流用した)ので固有名詞はほぼ出てきません。どこの国かもきちんと決めてないです(爆)。
ただ視点がちょっとひと捻りしてあります。
◆全5話、およそ8500字程度でサラッと読めます。お気軽にどうぞ。
◆感想欄は常に開放しています。ご意見ご感想ツッコミやダメ出しなど、何でもお待ちしています。ぶっちゃけ感想もらえるだけでも嬉しいので。
◆この物語も例によってアルファポリスでも公開します。あちらも同じく全5話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-20 20:00:00
18776文字
会話率:37%
「このような事件が明るみになった以上は私の婚約者のままにしておくことはできぬ!そなたと私の婚約は破棄されると思え!」
ルテティア国立学園の卒業記念パーティーで、第二王子シャルルから唐突に飛び出したその一言で、シャルルの婚約者である公爵家令
嬢ブランディーヌは一気に窮地に立たされることになる。
シャルルによれば、学園で下級生に対する陰湿ないじめが繰り返され、その首謀者がブランディーヌだというのだ。
だが彼女には身に覚えがない。
ブランディーヌは周囲を見渡す。その視線を避けて顔を背ける姿が何人もある。
シャルルの隣にはいじめられているとされる下級生の男爵家令嬢コリンヌの姿が。そのコリンヌが、ブランディーヌと目が合った瞬間、確かに勝ち誇った笑みを浮かべたのが分かった。
ああ、さすがに下位貴族までは盲点でしたわね。
ブランディーヌは敗けを認めるしかない。
だが、彼女は次のシャルルの言葉にさらなる衝撃を受けることになる。
「そして私の婚約は、新たにこのコリンヌと結ぶことになる!」
正式な場でもなく、おそらく父王の承諾さえも得ていないであろう段階で、独断で勝手なことを言い出すシャルル。それも大概だが、本当に男爵家の、下位貴族の娘に王子妃が務まると思っているのか。
これでもブランディーヌは彼の婚約者として10年費やしてきた。その彼の信頼を得られなかったのならば甘んじて婚約破棄も受け入れよう。
だがしかし、シャルルの王子としての立場は守らねばならない。男爵家の娘が立派に務めを果たせるならばいいが、もしも果たせなければ、回り回って婚約者の地位を守れなかったブランディーヌの責任さえも問われかねないのだ。
だから彼女はついコリンヌに問うていた。
「貴女、王子妃となる覚悟はお有りなのよね?
では、一度お試しで受けてみられますか?“王子妃教育”を」
そしてコリンヌは、なぜそう問われたのか、その真意を思い知ることになる━━!
◆拙作『今日も姫様がグイグイ来る』と同じ国の同じ時代の物語です。直接の繋がりはありませんが登場人物の一部が被ります。
基本的にはコメディ調なのでざまぁなどは無い、もしくは控えめです。ご了承下さい。
◆全四話(予定)。アルファポリスさんでも投稿します。
◆異世界恋愛ジャンルで投稿しますが恋愛要素はきっと薄め。もし違和感あればご指摘下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 21:00:00
111820文字
会話率:41%