古代遺跡で発見した魔導書に書かれた呪文。
青年はその力を手に入れるが、あまりに強大な力だった。彼は自らの力と向き合う決意を固める。
迫害されながらも、傷ついたもの達に希望を届けるため、魔法学園を立ち上げる!
そんな1人の男の物語。
最終更新:2025-05-03 22:44:17
22334文字
会話率:34%
王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 12:20:00
111371文字
会話率:35%
もうすぐ10歳になるレオ。
瞬間記憶能力、超記憶を備えてはいるが、幼少のころから他者とのコミュニケーションが苦手なため、隣接する寺子屋の師匠のもとで8歳から職業訓練中。
整った顔立ちであるが、人との接触を極力避けるため、長い銀髪で顔も隠し
背を丸めてローブのフードをかぶって生活をしている。
師匠はこのままではいけないと、レオに他者とコミュニケーションを取らないと生死にかかわるであろう冒険者の道を歩むことを強制する。
1,000人に1人しか魔法を使えない世界において、超記憶を活かして魔法無双にまで成長していく物語。
※無双になるまでは時間がかかります
~~~~~
「カクヨム」でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 18:00:00
345040文字
会話率:53%
100年前に暴れ狂うモンスターを鎮めた伝説の魔導者、マクディルに憧れて研究大好きな少年ことブラウン・アスカード。彼は孤児院兼魔法学校の生徒。
その中でも、黒魔法と白魔法の両方を広く深く学ぶ専攻学級、ルクス=アンブラに通っていた。
彼は
研究三昧の夏休みを過ごし、独自の魔法を作り出した。まだ未完成であったため、図書室で試験的に使用する最中、事故が起きた。
その結果、アスカードは魔導書から拒まれてしまうというデバフを永久的に背負うことになってしまった。
しかし、その状況を研究だけに時間を注げると好機に見た彼は、異世界へと繋がる魔法「ゲート」を完成させた。
そしてそのゲートの先には、彼の世界にはない科学が発展した世界が待ち受けていた。
決して交わることのない、科学と魔法。今、この物語で交差する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:46:44
33047文字
会話率:50%
厨二病だった頃に俺が書いた黒歴史ノートが、なぜか異世界で伝説の魔導書扱いされている!?
「恥ずかしすぎる……! 一刻も早くすべてのノートを取り戻さないと!」
異世界に散らばった七冊の黒歴史ノートを回収するため、主人公・黒澤舛太(く
ろさわますた)は、仕方なく闇の組織を統べる最強の魔導師――《黒歴史の魔導師(ブラツク・ペイジ)》として厨二全開の覇道を往く!!
「さあ我ら《理外の理を識る者達(アンネイブル)》の、そしてなりよりあなたご自身の無比にして無類なるご威光を示すときですお兄様……いえ、マイマスター」
「ああもう厨二ムーブなんてしたくないのに、どうしていつもこんなことに……こほん、――ああ、時は満ちた。月は空に、影は地に。そして理外は彼方を識る者に。すべては在るべき場所に還らねばならぬ。常理への隷属を逃れ得ぬ蒙昧なる愚者よ、頭を垂れて我に原典を返上せよ。さもなくば――我が魔導の真髄を前に敢えなく業と共に散れ」
黒歴史羞恥系主人公による厨二シリアスコメディ×無双バトルファンタジー、ここに開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 22:06:13
101332文字
会話率:36%
主人公は冴えない高校生、代々受け継がれてきた魔導書『死霊組成』を受け継いだ彼の冒険活劇。
魔導書が織りなす残酷で甘美な物語。
テンプレ転移物語です。
とにかくテンプレ転移物語です。
最終更新:2025-04-20 17:50:46
273956文字
会話率:27%
「お前はもう用済みだ!」――パーティを追放された支援術師アルト。
彼に残されたのは、古びた一冊の魔導書だけ。
だが、そこに記されていたのは世界を変える力、『古代魔法』!
過去は振り返らない。復讐より、救いたい未来がある。
地味な支援術
師が手にした規格外の力は、果たして希望か、破滅か。
最強への道が、今、始まる――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 09:36:52
20939文字
会話率:33%
ルクシオル王国の公爵令嬢**ルルティアーナ・エヴァンシェリス**は、十七歳の誕生日を祝う華やかな夜会に身を置いていた。
婚約者である王太子レオディウスとの舞踏も、貴族たちの祝福も、彼女にとってはただの「義務」。退屈を感じながら、夜会の喧
騒を抜け出す。
静寂を求めて向かった書庫で、彼女を待っていたのは執事のフィルリス・アンブローズ。
琥珀色の瞳を湛えた彼の微笑みを見た瞬間、ルルティアーナの胸が僅かにざわめく。手袋を外す彼の指先に触れられるだけで、なぜか意識してしまう自分がいる。
彼と共に足を踏み入れたのは、エヴァンシェリス家の禁書庫。
王族すら立ち入りを禁じられた地下の封印された書庫で、彼女はひとつの魔導書を見つける。
淡いアメジスト色の光を放つその本に、なぜか強く惹かれるルルティアーナ。そして、抗えぬ何かに導かれるようにページを開いた瞬間——。
紫紺の魔法が弾け、光に包まれるルルティアーナ。次の瞬間、彼女はフィルリスと口づけを交わしていた。
引き寄せられるような甘美な口づけ。
彼の腕が強く抱き寄せるが、唇を離した途端、ルルティアーナの胸に紫の紋章が刻まれていた。そして、魔導書には新たな文字が浮かび上がる。
――契約成立。
ーー契約者は決して離れることを許されず、一日に一度、口づけを交わすことを要する。
「……つまり、お嬢様と私は、この呪いが解けるまで離れられないということですね」
琥珀の瞳が静かに微熱を帯び、彼女を見つめるフィルリス。
何かが変わり始めたこの夜、ルルティアーナの運命は大きく揺れ動くのだった——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 23:00:00
14430文字
会話率:25%
転生したら無双できるって誰が言った?
異世界転生した俺は、魔法戦争の波にのまれて雑用をして生活している。
刺激のない日常を送っていると、上司から使い魔についての魔導書を貸してもらう。
興味を持った俺は、使い魔を作成することにし
た。
―――――――――――――
(今のところ)コメディー中心、恋愛(性行為など過激な描写無し)ありとなりますが、鬱展開が飛び出してくることもあります。
完全見切り発車となりますので、稚拙な部分もあるかと思いますが、応援していただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:49:15
5099文字
会話率:31%
大陸随一を誇る魔法学院の最優秀特待生として入学を許可されたナナキ・レッシュベルは、しかし、なぜか魔導書が読めなかった。
魔導書が読めない者はいくら魔力があろうとも魔法を使うことはできない。
ナナキがその実力を疑われ、学院から追放の危機に
遭ったとき、「生きた魔導書」という伝説級の魔導書を手にする。
これは、失くした希望を取り戻す、一人の少女のたたかいの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 05:50:00
183671文字
会話率:56%
三井寺頼夢は知り合いとなった古書店の店長に呼び出されていた。
頼夢の雇い主であるロビン・リッケンバッカーが仕事で忙しいとの事で、代わりに魔導書を預かりに来て欲しいとの事だった。
帰り道、無数の町長選挙のポスターが貼り付けられた塀を目撃
した頼夢。屋敷の住人が怒っているんじゃないかと思って門から覗き込んでみたところ、そこにはポスターに映っていた男と共にロビンの姿が。
この男、宮本は地蔵に呪われているらしく、ロビンに助けを求めたようなのだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 14:03:13
14618文字
会話率:49%
希少な魔導書を台無しにしてしまった責任をとるべく、稀覯書収集に精を出す三井寺頼夢のもとに届いたメール。雇い主のロビン・リッケンバッカーからの呼び出しだ。
招集に応じた頼夢を迎えたロビン。なんでも、知り合いの古書店での仕事を手伝ってほしい
らしい。
案内された古書店『黒船』では、時折所有者に実害を与える魔導書が紛れ込むらしく、定期的にその排除をロビンに依頼しているとの事だった。
本棚から魔導書を取り除いている最中、頼夢は見知らぬ魔導書を見つけ出す。
その魔導書に憑りついた守護者曰く、『ネクロノミコン』よりも悍ましい魔導書だというのだが。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 13:56:38
10066文字
会話率:56%
自称学者のライトノベル作家、飯田史の家に居候しつつ、今日も今日とてインターネットの荒波の中、魔導書『ネクロノミコン』を探していた鼠怪物の少女、三井寺頼夢。
使い魔仲間からの連絡で新しい魔導書が手に入った事を知り、その本を魔女のロビンに手
渡した帰り道。コソコソした様子の男達が無人の館に消えて行くのを目撃する。
その館の掃除を頼まれてやってきたアルバイトの環と秋水に誘われ建物に入ってみると、そこには無人とは思えない程綺麗に整った客間が広がっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 10:06:40
12969文字
会話率:59%
僕こと嘉瀨涼平は、一見ごくフツーの大学生。今日もテキトーにキャンパスライフを過ごす、適度に真面目にね。
けど、ちょっとフツーじゃないのは、バイト先。人を食ったような笑みを浮かべる店主が売りにしている品は、ちょっとばかし変わったもの。
そしてもう一つ、僕と店主の彼女には、フツーじゃない事がある——
大学生達の現代ファンタジー。雰囲気ゆるめです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 09:00:00
211320文字
会話率:54%
増田蓮。17歳。巨乳好きオタク。そんな俺が
ある日トラックに撥ねられて異世界に転生した。
魔導書収集をする為、仲間を集めるが
貧乳しか寄ってこない?!
最終更新:2025-03-27 20:41:02
943文字
会話率:59%
三年前、校庭に異世界が生えた。
物理的に生えた。
以来、うちの高校には【魔王】が数学教師として赴任し、【ドラゴン】が体育祭でバク転し、【謎の魔導書】が図書室で貸し出されるようになった。
それでも俺たちは生きている。
平和に、たまに爆発し
ながら、生きている。
俺は料理部の部長。部員1(+α)名。
今日も部室の鍋で、“桜スープ”を煮ていた。
材料:異世界桜の花びら、魔界ニンジン、あと購買の割引ベーコン。
そこに現れるのは、なぜか毎日やってくる無所属の美少女・ユウリ。
「ねえ、これ食べて死なないやつ?」
「たぶん昨日より安全」
これは、異世界に“地味に”侵食された学園で、
ツッコミとスープと変な連中に囲まれながら、
今日も全力で“普通”を目指す男の、壮絶な日常(?)記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 18:27:13
63921文字
会話率:43%
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200年前、シュツルベルク魔導大戦により多くの命が失われた。
残された人々は、自分たちの過ちを改心し平和の名の基各国協力し合い、文明の発達に尽力してきた。
しかし、魔力を持った人間は戦に殆どが出
向していたため、残っていたのは少しの王族・中枢研究機関・貴族平民の女性と子どもであった。
戦後100年、世界人口は10億を超えているが魔力を持つ者の人口は5千万を満たない。
魔力を持った者同士の間に誕生した子どもでも魔力を持たない事例が多く、減少するばかり。
そこで中枢機関が統合された国際魔導研究機関は、魔力を持った者の魔力細胞を保存させ遺伝子学的に導き出した相性の良い者に提供され魔力を持った子を増やす『ギフト』という登録システムを導入した。
このシステムにより魔力持ちの人口増加は次の年から顕著に表れた。
そうした過去を持つ現在、魔導士の増加により人々の生活も明確に豊かになり、更なる発展を遂げた。
しかし、『ギフト』による魔力交配は上手くいっても自・然・に魔力を持つ子どもができることは殆どなく1%に等しいほどだった。
ーーーーーーーーー。
お昼ご飯食べていたら思いついたので、忘れないうちにメモしました。
今後編集あると思いますが、暇つぶしにでも読んでいただけると嬉しいです。
ちなみに食べていたのはジェノベーゼです。美味しかったです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 17:00:00
6074文字
会話率:56%
警察官の『俺』は、証拠品として押収された『その本』にこれから目を通すところだった。イワクツキのそれを目の前に、しかし恐怖を感じていない『俺』はコーヒーを手に表紙を捲る。――照明が少し、暗くなった気がした。
本作品は『カクヨム』様にも掲載さ
せていただいています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 22:54:12
3367文字
会話率:33%
世界の大半が砂漠に覆われた黄金の世界〈ドラド〉。かつて存在していた文明の証〈廃墟(エリピア)〉と高度な蒸気機関と失われつつある魔術、地上を彷徨う〈亡霊(レムレース)〉だけが残されていた。
失われた500年以前の技術と歴史を取り戻すべく、トレ
ジャーハンター達は亡霊彷徨う地上へ繰り出し、〈遺産〉と呼ばれる魔導機械や貴重書を掘り起こして生計を立てていた。フィデルもその一人だった。
フィデルが単独での発掘調査中、魔導書サナと、その主シュイ・オルティスを助けたことをきっかけに、シュイが作った高額な食事代のツケを肩代わりしたことで、ツケを稼ぐまで期間限定でバディを組むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 12:10:00
89826文字
会話率:56%
——「この世界は、作られた世界だ」
大学生・**春川悠真(はるかわ ゆうま)は、突然異世界に転移する。
手元には「技能書」**と呼ばれる本があり、そこには彼の持つ技能が記されていた。
仲間、ライバル、戦い、選択——成長と冒険の物語が、
今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 22:20:48
13121文字
会話率:42%
虎の獣人に番と見いだされ、囚われの身となっているレティシア。何度逃げだそうと捕まり、閉じ込められる。そんな状況に悲観したレティシアは死を望むけれど……。思い出したのは前世の記憶。前世で彼女は大魔導師と呼ばれていた。邪竜との死闘の末、命を落と
した彼女が神々に望んだのは《平凡な人生》。なのにどうしてこんな状況になっているのか。「責任者出てこいやー!」。力を取り戻したレティシアはこの状況から逃げ出すことを選ぶが、その屋敷の地下には邪竜の生まれ変わりの男の子も捕まっているのが判明して……。邪竜の生まれ変わりの子と逃げ出したレティシアは、前世で自分が結界を張った場所に国ができていると知り、千年王国と呼ばれる国を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 21:56:45
97570文字
会話率:33%
月齢200年の海の子は知らなかった——
透明な触手に宿る呪いの甘美を
深淵の城で輝く《言葉なき種族の奇跡》が
神々の愛を背負う危うさを
珊瑚が磨いたガラスペンは
隠し部屋の魔導書の頁(ページ)を穿ち
古の魔女が残した《隣人》たちの宴へ誘う
「貴方は蜂蜜酒のように愛される」
トリトンの涙が泉に落ちる夜
異種混合の宿命が螺旋階段を昇り始める——
光の精霊たちが囁く契約の代償
母が遺した命の砂時計が逆流する時
深海に眠る《月の水瓶》が告げる:「汝は言葉を孕む海月(くらげ)となれ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 10:24:50
4897文字
会話率:65%