アトラス王家に受け継がれるは、神託めいた「奇跡の力」――という建前。
実態は、フナムシテロによる戦勝や、ギャンブル強運での大飢饉回避など、伝説という名の茶番の歴史だった。
そんな王家に生まれ落ちた「船長」――本名不明、記憶も曖昧。
彼が持
つのは、“超絶論理分析能力”なる奇妙な才覚。
プリンの味をデータ解析し、ギャグに笑い指数をつけ、トイレットペーパーの芯問題に全力で挑む日々。
船長の「問い」は、いつもズレている。
でも、その問いが、やがて王国を、世界を、ひょっとしたら宇宙までも巻き込むなんて――誰が信じただろう?
「問いとは甘美である。だがプリンは……もっと甘美だ」
常識外れの仲間たちと共に繰り広げる、知的でアホで深い、問いの航海コメディ開幕!
異世界転生じゃない、でもなにかおかしい。
答えはまだ遠く、けれど確かに「今、問いが始まった」!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 17:10:00
16677文字
会話率:47%
輝鑑読みの講談師、語るに曰く――。
時は太陽暦に直して二千百四十二年。但馬に稀代の英傑が生まれようとしていた。
男の名は、垣屋続成。彼はのちに大陸の皇帝にまで上り詰める伝説の大英雄であった。
だが、その続成とて当初から英傑であったわけでは
ない。彼もまた、幼少から無敵の軍神というわけではなかった。
だがそれでも、彼は最強と言いうる名将であった。
今宵は、彼の前半生を彩る一級史料を紐解いてみたいと思う。
その、書の名は「輝鑑」。自叙伝に近い体裁を取ったその書は、公的記録であると同時に、一級史料に相応しいだけの確たる反証を受け止められる名著である。何せ、ツッコミどころが物語という体裁を取ったことと続成特有の方言は多少なりとも誇張されているのではないかというところだけであったというのだから、推して知るべしである。
そしてこの輝鑑に乗せられた垣屋続成の前半生は、おおよそ現在の我々からは知る術のない、波乱に満ちたものであった。齢八十を超え、畳の上で死したとは到底思えない、危難の連続であった。
それでは皆様、お立ち会い。初代富良東皇帝にして、かの伝説の聖君の一生を語ろうぞ!
〽とざい とーざい これに口上を勤めまするは神前成潔なる者にて候 とざい とーざい……
※当作品は、ノベルアッププラスにて一度完結した物語の改訂版です。
※当作品は、本HP[小説家になろう]の他にKADOKAWA様のHP[カクヨム]にて同時掲載されております。
※当作品は、だいぶ前(だいたい7年以上は前)に公開した、「播州公書記」という作品の正統進化版と位置付けております。「播州公書記」は一度なろうさんを退会した関係上閲覧できませんが、よしなに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 06:00:00
155852文字
会話率:59%
播州公書記の敗因は、恐らく歴史上著名な人物、すなわち三信三英傑などが欠片も登場していないことだと認識しました。そして、その播州公書記を借りて、むりやり幻想譚要素をぶち込んだ、現在連載中のN0902IDが一向に更新できないのも、おそらくは幻想
譚要素をうまいこと仕入れることが、まだ経験値が足りないからではないかと思われます。
そこで、私は考えました。恐らく、応仁の乱の延長戦ではなく桶狭間の戦いや、さすがにそれだと新しすぎるか定番すぎるのであれば少しひねって守山崩れくらいのスタートポイントであれば、ひょっとしたらひょっとするのではないか、と。
なので、SQEXの第二回にN0902IDとN8144IBを間に合わせるために、その準備運動兼それが書けない時の予備として、トリガーに逆浦転生を使うとは言え、播州公書記の名にふさわしい本格歴史録の再結成を、此所に宣言します。
……いつもみたいに、粗筋ではありませんが、粗筋はそのうちきちんと書き直します。まずは本編優先ということで。
以下、粗筋。
(現在工事中!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 08:00:00
5646文字
会話率:91%
明の嘉靖年間。福建沿岸の漁村「石橋村」で育った少年・林浩は、厳しい海禁政策により海に出ることすら禁じられた日々を過ごしていた。家族を支えるために密かに舟を出した彼は、謎めいた“海の声”に導かれるように海難に遭い、敵であるはずの倭寇に捕らえら
れる。
彼を救ったのは、倭寇頭目・鬼丸兵介の娘、佐久夜(さくや)。冷静さと優しさを併せ持つ彼女に惹かれつつ、林浩は倭寇の中で「異邦の水夫」として生きる道を選ぶ。だが、倭寇の世界は一枚岩ではなく、内に複数の派閥、裏切り、暗躍する密貿易者、そして明朝内部の腐敗官僚とつながっていた。
航海の中、林浩は**海妖(かいよう)**と呼ばれる謎の海の怪異の存在にたびたび遭遇する。それは父の失踪と深く関わっていた。やがて明らかになる父の過去、倭寇との因縁、海禁政策の裏に隠された国家機密。
佐久夜との間に生まれる想いと対立、かつての故郷・福建を襲う倭寇の矛先、そして自らが属する“敵”の世界への疑念と葛藤。林浩は明と倭寇の狭間で揺れながらも、真実と自由を求めて、やがて「東海の英雄」へと成長していく。
最終章では、明軍・倭寇・海妖の三勢力が入り乱れる大激戦が繰り広げられる中、林浩は父の仇と向き合い、佐久夜との運命を決する。そして——東海に、新たな時代の夜明けが訪れる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-29 11:09:34
26581文字
会話率:40%
マリン船長は全ての航海を後悔した。
最終更新:2025-04-22 11:51:08
3037文字
会話率:46%
抜けない。ふとマリンはそう思った。
明くる夜、マリンは船に乗った。
マリンの大航海はここから始まる…と思うじゃん。実際は、ただ働き、必死に身体を動かしても航海も何も教えちゃくれない。
月日だけが過ぎ去ろうとしていたその時、急遽船長が急
な病で倒れ、新しい船長は、えっ!?マリン???それで良いのか。
「アタシら、船長の事何も知らないんですわ。ただ、次の船長には、新しく入って来た娘を選びなさいと、そう言われまして…」
だからって、いきなり船長が木端なマリンなのは、どうかと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 15:46:41
28310文字
会話率:36%
静かな港町に生きる老漁師ケアヴェと、彼の人生を共にした古びた木造船。長年の航海で傷つき、部品を交換するたびに姿を変える船と、その傍らで過ぎ去った日々を慈しむケアヴェ。ある日、彼は物置に眠る古い部品たちを見て、若き日の愛船を再建することを決
意する。
潮の香りをまとう古い木材、嵐に折れたマストの断片、針仕事の跡が残る帆布……。老船大工の手によって蘇ったのは、若々しい輝きを放つ、かつての愛船だった。しかし、そこに並ぶのは、すべての部品が新しくなった現在の船。姿は同じでも、その魂は異なる二隻の船を前に、ケアヴェは深く自問する。「本当に私の『船』は、どちらなのだろうか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 23:00:00
2096文字
会話率:13%
――夢の中にて本物の人生を……ああ、次の夢がもう今から楽しみだなぁ。
これは、夢の中でもう一つの人生を生きた男の物語。
異世界旅行記……になるのでしょうか。不思議な読感の短編だと思います。
お楽しみいただけましたら嬉しいです。
【こ
の作品について】
カクヨムで開催されたイベント「KAC2025 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2025~」のお題 「書き出し: あの夢を見たのは、これで9回目だった。」で書かせていただきました。
※この作品は以下のサイトでも公開されています。
カクヨム: https://kakuyomu.jp/works/16818622171039805090折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 19:12:56
3146文字
会話率:9%
大戦期、それは血と鉄と硝煙の時代。
遥か彼方の碧海で、一隻の潜水艦が海の藻屑と成り果てた、筈だった。
最終更新:2025-04-02 17:24:03
36563文字
会話率:29%
定年後12年を迎えた72歳の元経理マン・野村隆介は、老眼鏡越しにPythonのコードに挑戦する日々を送っていた。VBAで鍛えた論理的思考を武器に、未知の言語に果敢に挑む彼の姿には、年齢を超えた「学び」への情熱がある。高校生の孫・侃汰とのビデ
オ通話や共同プロジェクトを通じて、世代を超えた知識の交流と絆が育まれていく。失敗を重ねながらも挑戦を続ける姿は、やがてシニア世代の共感を呼び、「シルバープログラマーズクラブ」の設立へとつながる。人生の終盤においても「新しい航海」は可能だというメッセージを、優しさとユーモアに包んで描いた感動作。コードの行間にあふれるのは、好奇心、挫折、再起動、そして希望である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-25 21:46:47
8205文字
会話率:60%
時間と空間の壁を人類文明が越えられるようになってすぐ、時空汚染による問題に人類文明がまだ目をつぶっていられた時代のこと…時空の大航海時代が訪れ、人類は様々な時代の地球に植民都市を築き、時空旅行は旅行の花形となった。しかし、急激に進む開発と利
用にもかかわらずその環境についての理解は遅々として進まなかった。そのため博物学者たちは廃れて久しい学問「古生物学」を古の書物をもとに再発見・再構築し、かつて記載された”化石種(フォッシル・タクサ)”を生きた姿と照らし合わせて再記載することを“明白な天命”として様々な古生物を狩り、記録していった。
そんな時代の、アマチュアの生き物オタクによる採集記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 18:07:02
87319文字
会話率:16%
大人気スペースシミュレーション&サンドボックスゲーム 『スターオーシャン』。
プレイヤーは小舟て宇宙に投げ出され、それこそなんでも出来るのがこのゲーム、いくつものコロニーと艦隊を運用しついには巨大移動要塞 「バベル」 を建造、 「バクズ戦役
」 後の「黄昏の大航海時代」と呼ばれるスペース戦国時代で、登場勢力の殆どを組み込む経済圏を作り上げた主人公プレイヤーネーム【オーナー】は、ゲームではなく、原作小説『星の大海に沈む』の世界 へと迷い込んでしまう。
そこは、 バグワームと呼ばれる巨大機械の侵略 から始まる、五種族による防衛戦争 「バクズ戦役」 の時代。
本来、この戦争には バベルのような要塞は存在しないはずだった。
・ 原作と異なる歴史の流れに困惑する主人公陣営
・バベルのNPCたちからすればこの世界は過去であり、歴史の流れに手を加える事への葛藤
・ゲームでは無敵の要塞も、何処とも交易を行えないために資源・補給の制約がある
過ぎた力はこの世界の毒となるか薬となるか、宇宙を舞台にした壮大な
戦争や外交が今始まる折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-12 07:20:00
5706文字
会話率:36%
増えた人口を別の星系に移住させるための播種船は、知的生命体との争いのない星を探して永い航海に出た。乗組員であったベントはちょっとした事故により、移住開始から50年後に冷凍睡眠から覚めることになる。その50年の間に人類のそれとは異なる人体改造
がなされてしまっているのだが、本人にその自覚は薄く、やりたい放題が始まるようである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 09:00:00
62921文字
会話率:52%
私の名前は、古瀬莉子!
職業は考古学者をしていて、世界を飛び回りながら、人類の軌跡を追い求めています!昔の人が生きていた遺跡とか、化石とか、出土品とか、すべてがロマンでしか無い!
ある日、論文発表のため、アメリカへ飛び立つ飛行機に乗っていた
ら、飛行機に異常がっ!そのまま、私の意識は途切れたのでした………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 17:00:00
2062文字
会話率:13%
21世紀の日本列島が、16世紀の地球に転移しました。
織田信長が健在な戦国時代、世界的には大航海時代です。イスパニア、在日米軍との軋轢を踏まえて日本国生き残りの戦いを描写します。
最終更新:2025-03-06 19:37:56
218737文字
会話率:47%
主人公は女キャバ嬢で現実世界のDVにより精神が壊れていて、実家も居場所がなく苦しんでいた。
心も体もボロボロになり彼女は何となく死ねたらいいなと思い岬にいると、偶然海に転落し異世界転移をする。
その世界は魔法と科学が入り交じる海の世界だった
。
金もないし、時間もなくなった。
だからこそ私はこの世界で叶えられなかった大航海をするんだ!
女はそこで同い年の船乗りのエレノアと出会い意気投合し大航海の旅に出かける。
彼女はそこで成長をし、夢を叶えていく。
ブルーローズの花言葉は夢叶う。
「ところであんたの名前は?」
「あやかだけど」
「なんだい、締まらないねぇ、じゃああんたの名前考えてやるよ……そうだなアイリス・フィオレンツァだな!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 10:44:21
88578文字
会話率:44%
世界のどこかにあるとされている「ビルダーの呪われた洋館」。有名航海士「ビルダー」が親友の建築家「イスメル」に建てさせた。彼が自身の生涯を閉じた最後の場所とされており、その中の隠し部屋には彼の遺体と財宝が安置されているという言い伝えがあった。
だがその館を目にしたものは少なくとも今世紀や前世紀にはいないという。一体なぜ隠れて暮らす必要があったのか、彼の人生に何があったのか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 16:04:35
424文字
会話率:0%
オカルト誌『Argo』の名は、ギリシャ神話に出て来るアルゴナウタイ(Ἀργοναῦται)から、航海に挑む英雄の志で未知なるモノにも立ち向かわんとして付けました。
最終更新:2025-02-26 11:00:00
30257文字
会話率:5%
島
アルト海の島々の住民達は、すでに絶滅した民族を含め、例外なく航海者であり、冒険家だった。
ある島民達は、交易を軸とし商業都市を興し、またある島民達は大きな船を作り、大陸へ遠征をし、また別の島民達は略奪や戦争を行った。
アルト海に浮
かぶ、100を超える島々にはそれぞれ違った規律と風習が存在しており、島々の統治を目論む者や、自らの島以外の絶滅を願う者、大陸へ戦争を仕向けようと挑む者など、各島々の向かう未来も100を超える。
当然、島によって大きさなどの環境の違いはバラバラで、大きな島の中で3つの部族が争っていたり、6つの部族が共栄している事もある。小さな島で数人規模で生きる島民達もいる。
大陸を追われた王族や、根絶やしにされたと思われていた種族、独特の進化をした動植物など、ひとつの島の誕生と振興にどれだけの物語があるのか。
そんなアルト海を周り、その地に生きる者と対話する。冒険家の夢の一つであるこの旅をエルフの青年が行う物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 07:20:00
165681文字
会話率:36%
時は2023年、陸上自衛隊及び海上自衛隊は旗艦〝いずも〟をはじめ〝みょうこう〟〝むらさめ〟〝おおすみ〟〝とわだ〟の計5隻の艦艇に乗り米軍との合同演習のためハワイに向けて出港した。しかし、航海の途中、異常な嵐に遭遇し護衛艦隊は自力での航行がで
きなくなってしまう。しかも、たどり着いた場所は〝幻想郷〟という謎の世界であった…
彼らはこの世界で何を守るのか、そして彼らは元の世界に戻ることが出来るのか...
※この作品は上海アリス幻楽団様の製作物である東方projectの二次創作です。オリキャラの勝手な幻想入り、キャラ崩壊、独自解釈、ミリタリーなどが含まれます。これらの要素が苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
この作品はフィクションです。実在する企業、団体、人物、国家等とは一切関係有りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 21:18:52
377546文字
会話率:60%
少女・琳娜(リンナ)が、商人である養父や仲間と共に海を渡って様々な国を旅する中で、たくさんの人と出会い、たくさんの問題に直面し、たくさん悩んで成長してゆく物語(ファンタジー)です。
最終更新:2025-02-12 18:22:01
15977文字
会話率:25%
<登場人物>
伊沢悠木・・・・主人公、「涙の魔術師」の生まれ変わり
白猫フェン・・・悠木の使い魔
天野瞳・・・・・悠木の従姉、天之神の生まれ変わり
伊沢桐子・・・・悠木の姉、地之神の生まれ変わり
一条リリス・・・魔女
瑠璃子・・・・・防空隊
地球圏第一艦隊司令、内親王
佐藤恵子・・・・朝風の副艦長、中尉
山本綾子・・・・朝風の航海長、少尉
岩田早苗・・・・朝風の砲雷長、少尉
栗原舞・・・・・朝風の機関長、中尉
白石エリカ・・・朝風の通信課技術長、少尉
佐々木孝子・・・朝風の航空隊隊長、中尉
川本サキ・・・・悠木の副官、少尉
宮崎涼子・・・・朝風の軍医、中尉
佐々木武史・・・暫定統治機構防衛統合本部議長
リコ・ファレン・・・フォックス重工の最高経営責任者折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 19:10:00
100242文字
会話率:22%