“推しのコスプレイヤーが、実の姉だった――”
会社員の尚人は、誰にも言えない趣味として「RINA_cos」というコスプレイヤーを推していた。
けれどある日、ひょんなことからその“推し”が、自分の実の姉・ことりであると知ってしまう。
同じ
く、弟からの“いいね”を受け取っていたことりも、少しずつ真実に気づいていく。
隠していた“好き”が、静かに交差するとき――
ふたりは、やがて「姉弟コスプレイヤー」として、SNSの海へと飛び込んでいく。
これは、“やさしさ”を写真に乗せて届ける、姉と弟の軌跡。
あなたにもきっと、届きますように。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 07:30:00
72439文字
会話率:15%
彼は、まさしく“完璧”の体現者であった。
政治、軍略、学問、剣術──
どれ一つ取っても並ぶ者はなく、その容姿すら神の寵愛を受けたかのように整っていた。
民は彼を敬い、臣下は忠誠を誓い、敵国すらもその才を恐れた。
だが、そんな彼にも、た
った一つだけ欠点がある。
──それは、女遊びだった。
夜毎に名家の令嬢や城下の舞姫を侍らせては、快楽に耽る。
そのせいで朝には目を覚まさず、政務の場で欠伸を噛み殺すことも珍しくない。
「完璧な王」に似つかわしくない、気怠げでわがままな姿は、
ごく限られた者しか知らない、素顔のロザリオであった。
そんな彼が──ある日、旧き忠臣の訃報に接する。
残されたのは、一人の少女。
唯一の家族を亡くした公爵令嬢・レティシアは、爵位の継承を拒み、
その身を王宮へと投じる。
そこで命じられたのは、“あのロザリオ陛下の専属侍女”という過酷な任だった。
毎朝、王の寝室を訪れるレティシアの目に映るのは、
裸で眠る気怠げな男と、その傍らに横たわる女たち。
見下すような視線を向けながらも、
政務の場で見せる彼の鋭さや、ふとした優しさには抗えぬ尊敬を抱いていく。
──家族を失った少女と、気怠けな王。
二人の距離が、少しずつ、静かに近づいていく。
運命すら計算に入れる男が、
唯一、予測できなかった感情に触れる──
完璧な王の、不完全な恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:20:00
41840文字
会話率:30%
TSしたからVTuberになろう(急転直下型人生)
持ち前の美声とスキルでVTuberの天下取ってやろうと意気込んだのに、合法ロリの姿のせいで事務所の先輩方に死ぬほど可愛がられて上手くいかない件。
対面コミュニケーション能力❌️
性格の良
さ❌️
大人っぽさ❌️
の主人公が織り成すVTuber生活。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:10:00
39931文字
会話率:30%
街の片隅に、ひっそりと佇む小さなパティスリー「味覚の記憶」。
このお店を営むパティシエ、味沢譲(あじさわ ゆずる)には、誰にも言えない、とっておきの秘密がありました。
それは、人の心の奥底にある感情を、まるで目の前にあるデザートのように「味
覚」として感じ取ってしまう、ちょっぴり不思議な能力。
喜びは蜜のように甘く、悲しみはしょっぱい涙の味、怒りはピリッと辛いスパイスのように……。
譲は、この特別な能力を活かして、毎日お店を訪れるお客さんたちの心にそっと寄り添います。
失恋で胸がいっぱいの、しょっぱい涙を流す女性には、その悲しみを優しく包み込むようなショートケーキを。
仕事でちょっぴり落ち込んでいる男性には、心をふわりと解きほぐすビターなプディングを。
彼の作るデザートは、ただ美味しいだけじゃありません。
それは、お客さんの心を温め、そっと背中を押してくれる、とっておきの「心のレシピ」なのです。
この物語は、味沢譲が、様々な感情を抱えて「味覚の記憶」の扉を叩く人々との、心温まる出会いを描く連作短編集です。
お客さんたちの感情の「味」を通して、譲自身もまた、人の心の奥深さや、誰かに寄り添うことの温かさを、少しずつ学んでいきます。
さあ、あなたも「味覚の記憶」へ、ようこそ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 06:00:00
21808文字
会話率:9%
転生したら万能回復"薬"だった。
回復役、聖女的なのを想像していたのに。
いや、妙な言い回しだなとは思ってたんだよ?
でもさ、普通思わないじゃん?
喋る薬瓶に転生するなんてさ?
やり直したければ次の転生を待て?
し
かも万能回復薬(エリクサー)としての生涯を全うしろ?
何よその条件!無茶言わないでよ!
エリクサーって誰も使わないやつじゃん!
絶対達成不可能じゃん!
しかも私を拾ったのは欠片も使う気が無いボッチ少女だし!
どうすんのよこの状況!
完全に詰んでるじゃん!!
でも諦めない!
必ず私を飲み干してもらうんだから!
待ってろよ!私の異世界ライフ!
次こそは必ず掴み取ってみせるわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 05:44:35
692034文字
会話率:45%
前世で誤って存在世界ごと壊してしまった、『空中大陸サクラ帝国』の女帝・佐倉 桜は、苗字を少し替えて櫻 桜として、貯蓄していた貯金を全て|叩《はた》いて、地球型惑星を買い取ってその春の山に降り立つ。
桜は山菜を基にまなぽを作ったりと云う金
策をして、その対価を基に再び『空中大陸サクラ帝国』の建国等へ向けて動き出す。
※この作品は、一度掲載した作品の、厳密に言えば二次創作であり、同一作者の作品であるので原作作者の許可は下りており、元の作品を削除してしまった為、そのアドレスを掲載することが不可能となっております。
内容は大幅に変わる予定ですが、気が向いた方にまた読んで頂ければ幸いです。
尚、前作を惜しむ声に応えての執筆を致しております!
※前作と同じく、主人公のボイスイメージはNSさんです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 02:00:00
97257文字
会話率:12%
主人公、高坂久登(こうさか ひさと)は現在、35歳のフリーランスの通訳。久登は一流国立大学卒業後に通訳案内士の資格を取って、フリーとして仕事をしている。現在は英語だけでなく、韓国語、中国語も通訳できることから、生活は安定して、同年代の男性の
3倍ほどの年収がある。家族は可愛い二人の娘と優しい妻。久登の人生は回りの人からは順風満帆に見えるだろう。しかし久登には驚くべき過去があった。13歳だった中2の時に、自分に対して凄惨なイジメをしてきた3人を下半身不随の大ケガを負わせたのだ。あまりにもショッキングな事件であり、新聞、ニュース等、世間を賑わせた。事件後、久登は18歳になるまで医療少年院にいた。職員たちの暖かい協力もあり、久登は人生をやり直し始めた。それと同時にイジメの報復をした相手を電話で挑発して、屈辱感を味あわせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 01:21:25
273020文字
会話率:1%
記憶を売買できる近未来。 両親を失い、病気の妹を抱えた朝倉蒼は、大切な記憶を売りながら生きる最弱F級の記憶屋見習いだった。ある日、チンピラに殺されかけた瞬間、蒼は覚醒する。 他人の記憶を視て、喰らい、自分の力に変える唯一無二の能力『記憶喰ら
い(メモリーイーター)』「お前の記憶、俺が買い取ってやる」幸福な記憶(金)も、トラウマの記憶(黒)も、神の記憶さえも喰らい尽くし、蒼は最弱から最強へと成り上がっていく。美少女たちと出会い、巨大な陰謀に立ち向かい、そして世界の真実へ――。これは記憶を失った少年が、すべての記憶を手に入れ、神になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:28:30
93989文字
会話率:50%
暴君幼女・アリシア=グリーン(10)がチート級ギフトスキルと女神の加護とラッキーボーナスを獲得したところから始まる非日常な異世界転生ファンタジー。
アリシアは、楽してひっそりと暮らしたいが口癖。
だけど今日もやっかいごとのほうからやってき
て、世界を巻き込み&巻き込まれの大暴走!
夢の玉の輿でハーレムな異世界スローライフはどこに行った⁉
*
わたし、アリシア=グリーン10歳!
仮成人を迎えて、もう立派な大人なのです!
わたしの夢は、かわいいお嫁さんになって玉の輿ライフを送ることかな。
今日は愛の女神・ミィシェリア様の洗礼を受けるために神殿に来てるんだけど……愛のギフトスキルを授かろうかなって思ってます♡
え? なんですか? わたし、この世界の人間じゃないって? 異世界から転生してきたって何ですか⁉
そうですか。わたしの前世って不幸だったんですね……。今度はラッキーにまみれた人生を送りたいです……。
って、LUK≪幸運≫ステータスにポイント振ったら、ボーナスポイントやばいいんですけど?
これなら巨乳で調子に乗ってるやつらを倒せたりしますか?
あ、でもミィシェリア様は特別ですよ? 巨乳だけどちょっと好きになっちゃったので結婚してくれてもいいですよ?
あとなんかチート能力ください!
ねぇねぇ、このギフトスキルって何に使えますか?
これで玉の輿に乗って異世界スローライフ送れますか?
絶対ですか? ウソだったら責任取って結婚してくださいよ⁉
もう、うるさいってなんですか!
ミィシェリア様がそんなこと言うなら、信徒が減るようにネガキャンしますよ!
あの……これ、わたしの知ってるスローライフじゃない気がするんですけど。
偉そうな態度の貴族様から呼び出されたり、ゴリラみたいな騎士様に誘拐されそうになったり、王宮にまで。
ねぇねぇ、ミィシェリア様。
気のせいかもしれないですけど、わたし、みんなから注目されてませんか?
うん、知ってた。やっぱり気のせいじゃないですよね。
絶対このスキルのせいだ!
ううん、ちゃんと言われたとおり、ひっそり暮らしてましたもん!
たまにはちょっと気に入らないヤツを……えへへ。ちょっとだけですよ?
うぅ……絶対玉の輿に乗れるって言ったのに、ミィちゃんがウソついたー!
だから暴君幼女って呼ぶな!
今そう呼んだヤツ、一歩前に出ろっっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:28:03
466884文字
会話率:46%
彼はのじゃロリ狐っ娘が大好きだった。大好物だった。
だからこそ、ゲーム『スペルギア』に出てくる主人公の師匠キャラ――九尾族のコヨリにTS転生したことを心底喜んだ。
しかし、コヨリはいずれ妖艶な美女へと成長してしまう存在。
それどころか最後
はゲーム主人公のハーレムメンバーの一員として結婚する羽目になってしまう。
のじゃロリが大好きで中身が男なコヨリはその事実に絶望した。
だから決心した。
永遠に幼女のままでいるために不老長寿を求めると。
そして主人公とのフラグをへし折るために彼のヒロイン達を奪い取ってやると。
ただ、それだけのはずだったのに……コヨリの周りには彼女を神と崇める狂信者共が押し寄せてくることになる。
のじゃロリ狐っ娘は今日も配下と共に世界を駆ける。不老長寿を成し遂げるその日まで――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:15:20
125475文字
会話率:42%
幼馴染達と子どもの頃に『冒険者になって、いつか夢みた英雄譚のようにS級に皆でなろう』、という誓いの言葉。
しかし、その夢は幼くして散った。
ノーマには才能開花が訪れなかったからだ。
だがそれでも諦めきれなかったノーマは冒険者パーティー『開
花』のリーダーとして活動していく事、3年。
ある時を境に無能者の自身の限界を悟ってしまう。
以降は夢を幼馴染達に託して、ノーマは才能ある幼馴染達や他パーティーの裏方に回り支援をするため、クランを創設する事を決意した。
創設時のパーティーが頭角を表し始めた頃、彼は創設メンバーからこう呼ばれだす。
「花園の批評家」と……。
これはノーマがクラン所属の者達を支え、時には自ら低ランクダンジョンに入り、彼等に栄光を掴み取ってもらう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:33:11
314584文字
会話率:35%
迷宮ーー。それはある時突然この世界に現れ、それ以降様々な場所に生まれてその数を増やしてきたと言われている。迷宮内は平原や森林、海、空など多種多様な環境にあふれており、その規模も千差万別である。
当初迷宮がこの世に現れた時、現れた国の対応
はそれぞれ異なっていた。出現により村が一つ消えたことから周囲一帯を封鎖し立ち入りを禁止したり、不審なものとして入り口を封鎖したりとさまざまであった。なかには静観した結果迷宮から魔物が溢れ、周囲の村や街を飲み込んだ結果制圧できた頃には地図から県が消えたと言われている。
一方で、果敢にも内部へ調査隊を派遣した国もあった。その国も初めのうちは少数精鋭で調査隊を送り込んだものの、一カ月が経過しようとも誰一人として帰ってこなかった。しかし、ある時調査隊の一部が帰還に成功したことで内部の様子が判明した。その結果、迷宮内には大きな危険が存在するが、それ以上に資源や未知のモノに溢れていることが判明した。
それ以降、各国はこぞって迷宮探索に乗り出し、時には多大な犠牲を払いながら、時には危険を持ち帰りながらも探索を進めて行った。
その結果、得られた資源や迷宮内の魔術理論の解析などから急速に武器や魔術が発展し、安全性が向上するに連れさらに大きな成果を持ち帰るようになった。
現在においては迷宮内の探索を専門に行う職業である探索者は当たり前のものとなっている。
しかし、今回記して行くのは現在の迷宮探索の様子ではなく迷宮が出現した初期、いわゆる黎明期と言われる時代のことである。
様々な冒険譚や探索にまつわる手記などを読まれた各人に取っては当時の人々の行動や決心は愚かしく感じる部分も多々あると思われる。しかし、これは紛れもなく当時未知の領域に文字通り生命を賭けて挑んだ人々の物語である。その何かが読者諸氏に響くものが有ればこの話を纏めた甲斐があると思う。
ーー序文より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:04:12
456056文字
会話率:38%
魔法が世界的に普及したことにより、国の主な戦力は、魔法使いへと取って代わる。魔法使いの台頭により、衰退の一途を辿る剣士は、次第に数が減り、その存在すら人々に忘れられようとしていた。そんな時、世界各国に突如、ダンジョンが現れる。ダンジョンには
、魔力を封じる力があり、魔法使いは魔法が使えなくなる。そこに、ダンジョンから現れた魔物が現れ猛威をふるう。人々が魔物に襲われる中、かつて最強の剣士と呼ばれた男ダンテが立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:00:00
142175文字
会話率:33%
――植物の「声」を聞く青年は、ある春、ひとつの桜と恋に落ちた。
大学で植物生態を学ぶ青年・集音路 渉は、国の天然記念物に指定された老木「千年桜」の調査を依頼され、京都北方の小さな町・桜野町を訪れる。
咲く気配を見せない桜を前に、渉はただの
植物として割り切れない“想い”のようなものを感じ始める。
夢に現れる不思議な女性。有名な桜をひと目見ようとする観光客。古文書に記された伝承――。
やがて渉は、植物の「声」を聞くという、自らに芽生えた特異な能力に気づく。
それは、科学では割り切れない“何か”への扉だった。
千年を越えて咲き続けた枝垂桜の記憶と想い。
人と植物の境を越えた出会いと別れの中で、渉はやがて、自らの進むべき道を見出していく。
儚くも力強い、花と心をめぐる幻想植物譚。
今、ひとりの“花守り”の旅が始まる。
<登場人物>
■ 集音路 渉(しゅうおんじ・わたる)
25歳。大学院で植物生態学を学ぶ青年。柳教授の研究室で助手を務めている。
幼いころから植物の“訴え”のような気配を感じ取ってきたが、桜野町での調査を通じて、植物の「声」を“言葉”として聞く能力に目覚める。誠実でやさしく、繊細な感性の奥に芯の強さを持つ。
■ 柳教授
60代。渉の指導教官。冷静で現実的な思考の持ち主だが、渉の特異な感受性を否定せず、穏やかに見守っている。植物庁と大学との橋渡し役も担い、調査全体を後方から支える存在。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:00:00
43458文字
会話率:23%
深沢浩(ふかさわ こう)は小学生の時に親友から「不思議な種子」を貰い育てる。大学生になっても芽吹かない種子に名前をつけたりするが……。
人は独りじゃない。
誰かも自分と同じ。
自分も誰かと同じ。
そんな気持ちを読み取ってくれたら
嬉しい
……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 12:00:00
7984文字
会話率:44%
醜い王女――それが私、リヴィアの呼び名だった。
妾腹に生まれ、太っていて、誰からも愛されなかった。
けれど唯一、私の手を取ってくれた彼がいた。騎士シリウス。
恋人となり、私は彼だけを信じた。……それが間違いだった。
王城を襲ったクーデター
。
逃げ場を失い、囚われの身となった私を出迎えたのは――恋人の顔をした裏切り者。
「リヴィア王女、あなたのおかげで反乱は成功したよ」
愛されたのは、私ではなかった。
愛されていたのは、誰よりも美しく賢い異母姉。
私はただ、王宮の秘密を喋らせるための駒にすぎなかった。
称号を奪われ、牢に落とされた私に残されたのは、失意と屈辱、そして……これからの人生。
これは、醜い王女がすべてを失ってから始まる、再生の物語。
※本作はカクヨム・ノベルアップ+にも投稿しています。
毎日22時更新。すでに完結済みの作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:00:00
49946文字
会話率:28%
「其方が雨水《うすい》の孫か、よう来たな」
開いた口が塞がらない...とは誇張した言い回しだと馬鹿にしたことがあった。でも、実際目の前に真っ白の子供がまるで自分の部屋だと言わんばかりに迎えられたら驚くしかないだろう...
「雨水の孫にし
ては大きいのぉ、時雨《しぐれ》はもう50手前か、なら妥当か...お主、知っとるか。時雨が赤ん坊の時はずっっっと泣き止まなんで雨水と若葉が必死に機嫌取っての、特に...」
子供が急に近づいたかと思えば、じいちゃんとばあちゃん...そして父親が子供の話を延々と早口で話し始めた。小さい体を必死に動かしてる姿は女が見たら可愛いと言うだろうが、今は25時だ。
都内から県を跨いでの長旅で体力を使い果たしたからか、じいちゃんとばあちゃんの長話に付き合ったからか、頭がぼんやりしてきた。
子供が布団の上から移動した隙を見計らい、横たわる。
ゆっくりと瞬きすると、まだ熱中して話してる真っ白の子供の姿が映った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:59:44
73815文字
会話率:62%
ネタバレ注意:
七人の守護者が精霊神に召喚された乙女を守りながら救世の使命を果たそうとする話です。
守護者や兵士たちに守られながら救世の儀式に必要な品物を揃えていく乙女。何故か時々自分の言動を脳内で決める際に決められた選択肢が思い浮かぶ時が
ありましたが、どうしてもどの選択肢も腑に落ちず、必死で振り払って自分で最も納得のいく言葉あるいは行動を選び取っていきます。そうした時、必ず守護者や案内人は一瞬だけぽかんとするのでした。
これまでは乙女次第で愛を交わす守護者が七人のうちから一人現れたそうですが、あまりに愛情が盛り上がりすぎると使命そっちのけで駆け落ちしてしまい、そうすると別の乙女を召喚して最初から救世のやり直しになります。
実はこれまでは必ず駆け落ちルートに入ってしまっており、世界は一度も救われぬまま今に至っています。
何故駆け落ちしてしまうのかと言うと、二つ理由があります。
一、救世の儀式の締めくくりに精霊神へ操を捧げるよう求められるため
一、駆け落ちと言っても守護者の領地に住むだけであり領地の安全は乙女の加護により確保されてきたため
操というのは、これまでは『処女』と解釈されるのが一般的でした。
しかし今回召喚された乙女は齢二十八にしてまだキスもしていなかったため、それを捧げて難を逃れました。儀式を成功させ無事に世界を救った乙女は守護者の誰とも恋に落ちなかったため、一人で元の世界に帰るのかと思われましたが、この世界でずっと彼女を世話してきた案内役と結ばれ、この世界に止まることを選びます。
用意された道になど興味はない。
自分の道は自分で選び取る。
それを叶える強い意志で、乙女は守護者たちとともに、見事に自分だけのエンディングへとたどり着いたのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:21:54
2326文字
会話率:26%
思索9行動1。そんなスタンスの人が、思っては動いてみて、充電の合間にまた考えて、また動いてみて。そんな合間の一瞬を切り取ってみました。
キーワード:
最終更新:2018-10-30 20:44:30
349文字
会話率:50%
ここは、月霞市国。日本のどこかに存在する小さな国。
ここには、競争や効率、成果を求める日々に疲れた人々が、静かに移り住む国。
この国には、大きな会社はひとつもない。
誰もが、自分の「好き」を大切にしながら、自然体で暮らしている。
必要以上
にに欲しがったりしない。
花を育てたり、物を作ったり、ゆっくりとお茶を飲んだり。子供達も好きな事をたくさん学べる環境。秩序は親が教える。いじめもない。
そんなふうに、心をすり減らすことなく、優しい時間を生きる人たちの国だ。
ここは、心の澄んだ人だけが辿り着ける、優しい世界。
登場人物
◆ リリカ(27歳・女性)
この国に来て、もうすぐ一年。
ロングヘアーに小柄で華奢な体つき。
フリーのフラワーアレンジメント作家として、自宅横のアトリエで花と向き合う日々。
週に一度、木曜日だけは図書館でボランティアをしている。その帰りに立ち寄るカフェが、最近のささやかな楽しみ。人見知りで恥ずかしがり屋。思ったことをすぐに言葉にできない性格。紅茶と本が大好き。
◆ アオイ(32歳・男性)
この国に移住してきて2年になる。
フリーランスのプログラマーとして働く傍ら、地域のイベント企画などにも顔を出す。長身のイケメン。
柔らかな物腰と、どこか色気のある佇まい。
本心はあまり語らないタイプ。
週に数回、お気に入りのカフェで深煎りのコーヒーを飲むのが日課。
◆ シノさん(カフェのマスター)
月霞市国の図書館近くのカフェの店主。
柔らかな笑顔と落ち着いた声で、誰からも愛されている。
カウンターの奥から、静かに客たちの様子を観察していることが多い。
常連たちの微妙な心の動きを、さりげなく後押ししてくれる存在。
◆ ノノ(28歳・男性)
リリカの高校の先輩で、リリカより一足先にこの国に移住した。
木で器やカトラリーを作る職人。
リリカの家の近くに住んでおり、よくお互いのアトリエを行き来している。
おっとりとした雰囲気の中に、時折鋭い観察力を覗かせる。
リリカの良き相談相手であり、心の支えでもある。
◆ 美月(28歳・女性)
アオイの仕事仲間。主にデザインを担当している。
連絡はほぼ毎日のように取っているが、会うのは2ヶ月に1度程度。
必要以上に踏み込まず、程よい距離を保つ関係。
アオイにとって、仕事のパートナーであり、プライベートには深入りしない存在。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:00:00
45339文字
会話率:24%
美唯菜(みいな)は小学校四年生、新菜(にいな)は小学校三年生。二人は家がお隣同士の従姉妹です。きらきらしたものが大好きなにいなは、ある日カラスに大切にしていたきらきら石を奪われてしまいます。きらきら石を取り戻すため、にいなは夜に罠を仕掛けま
すが、逃げられてしまいます。カラスを追いかけて、二人は夜に家を飛び出しました。親切なフクロウの背中に乗ってカラスの巣に追いつくと、そこにいたのは体中にきらきらしたものを身につけたカラスの女王でした。女王は言います。「この下の遺跡にあるきらきらしたものを取ってきたら、きらきら石は返してやってもいいよ」
にいなとみいなは、地下の遺跡に入っていきます。さあ、冒険の始まりです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:30:00
180069文字
会話率:33%
目覚めたら、そこは中世風ファンタジーの革命前夜──。
しかも俺の正体は、ゲーム『革命育成記』に登場する悪名高いモブ貴族・フェルゼン・ボナパルト。
未来では処刑され、首を槍に刺されてパレードされる哀れな末路が確定している存在だった。
貴族と
しての地位?
財産?
名誉?
……そんなもん、いらないから生き延びさせてくれ!!!
革命はどんな選択肢を取っても必ず起こる運命。
王党派についても、革命軍に寝返っても、最終的に俺の首は飛ぶだけ。
ならば俺に残された唯一の道は──
「どっちにも属さない、ただのアホ領主として生きること」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:31:05
4686文字
会話率:23%