おらの名前はエル。エルといっても名探偵ではないし、気になる事もそんなにない、普通の、ちょっぴり不細工な女の子だべ。
瞳はくりくりで、一睨みで相手を威圧するような、凄みや怖さはなく、鼻はしゅっとしていて、理想のりんごっ鼻とは遠い見た目をし
ている。唇も薄く細く、蜂に刺されたような美しい腫れぼったさもない。頬は少し赤みを帯びていて、カサカサとひび割れてもいないし、黄金の髪は細く長くさらさらで、ごわごわとしたたわしのような猛々しさもない。
これはそんなちょっぴり不細工なおらの日常の物語だべ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 10:00:00
1388文字
会話率:36%
あなたはそんなに優しい表情(かお)で……私を通して誰を見ているの?
過去にされた意地悪のせいで男が苦手な浜野 由美(はまの ゆみ)は、ある日ナンパから助けてくれた優しい男子高校生と仲良くなり……
。。。
一部暴力的な描写あります。苦手
な方はご注意ください。
私の前作、『ナイショの王子様』の主人公の両親の物語です。よければそちらも読んでくださると嬉しいです。
〜毎週金曜日 夜8時頃に投稿予定〜
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 20:00:00
77128文字
会話率:59%
時代は遥か未来。
日本は高度な技術発展を遂げていた。
人々の暮らしは豊かになり、都市のビルはより高く、より巨大になっていった。ビル同士を繋ぐ回廊が生まれ、空中を利用した新たな交通手段が生まれ、上層の人々はますます豊かな暮らしを送ってい
た。
ビル群の最上部はガラス張りの豪華な回廊が並び、輝くネオンが絶え間なく光を放っている。空気は清潔で、まるで作り物のような世界だった。空中回廊に漂う香りすら人工的に調整され、どこか冷たさを感じさせるほどに完璧だった。
上層のガラス張りのビルは、太陽光を反射して眩いばかりの白銀の輝きを放っていた。
だが、その下層では、日光がほとんど届かず、陰鬱な空気が街を覆っていた。徐々に地面へと近づくにつれ、錆びたパイプや崩れた壁、荒廃した通りが次第にその存在を主張し始める。
その光僅かな最下層はまるで別の世界。空気は重く、錆びた鉄の匂いが漂い、地面には長く放置された廃墟が放置されていた。ひび割れた路面には雑草が生え、路地には壊れたドローンの残骸が無造作に放置され、不穏な緊張感を漂わせていた。
そして、その下層では貧しい人々が身を寄せ合っている。
AIの進化により、中間層だった人々の仕事は無くなり、貧富の差は拡大する一方だ。
その中をバイクで走り抜ける一人の少年。
これはそんな世界で生きる、彼らの物語である────。
※カクヨムにも挙げています。そちらの方が更新が速いので最新話が読みたい方はそちらのご確認をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 15:24:23
7132文字
会話率:30%
女は姿見の前に立ち、ひび割れた皮膚をじっと見つめた後、ゆっくりと目を閉じた。すると、お腹が膨れ上がり、赤ん坊が姿を現した。女が赤ん坊の頭を揉んだ瞬間、皮膚が剥がれ落ち……。一応残酷描写ありをつけておきます。ノベルアップ+にも投稿しています。
最終更新:2024-09-05 00:19:04
907文字
会話率:0%
あたしのなかから、すてきな歌がうまれてくるのはこんなとき。
最終更新:2024-09-03 07:00:00
348文字
会話率:0%
あたしの胸の水槽を干あがらせたりはしない。
最終更新:2023-10-28 07:11:52
519文字
会話率:0%
主人公の葉(よう)はどこにでもいる少し内気な田舎の高校生だ。しかしある日、夢の中でとある少女と出会い物語は再び動き出す。懐かしさとファンタジーに包まれる世界で繰り広げられる旅の記録。
『光の勇者』ー遠い遠い昔。世界は混沌と魔物に支
配されていた。空は血のように赤く染まり、地面はひび割れ草も腐っていく。人々は魔物から逃げる様に怯えて暮らすことしかできなかった。先の見えない絶望感と恐怖に打ちひしがれ天を仰ぎ人々は願った。
この地獄から救ってくれる光を。
そうすると突如として空から一筋の光が雲を掻き分けて差し込みその中から英雄が現れた。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 17:29:08
41873文字
会話率:51%
「悲しいことは昨日まで♪ 今日はきっと良いことがあるわ♪」
目下、継母ブルチャスカとその娘アンジェルに、芋の皮剥きやら食器洗いをさせられている私、ユキファールム。
「こんなことも出来なければ、将来とっても困るわよ」
「そうよ、ユキファー
ルム。私達は貴女のことを思って仕込んでいるんだからね」
うぬぬ、2対1では流石に勝てない。
けれど彼女達は、意地が悪い訳じゃないの。
ただ家事をさせられるだけなの。
その様子を見て、執事アーントや侍女のバタフライは目を輝かせていた。 “素晴らしい教え方です” “本当に良いタイミングでした。姫様は私の言うことは聞かないのです。 「バタフライがやってよぉ」 と甘えてくるのです。可愛いくて駄目なのよ” とか言いながら、ブルチャスカの方を向いている。私が頑張っているところは、目に入らないのかしら?
まあいいや。この2人はもう高齢で、私から見たら祖父母に近い年齢だから、今さら文句も言わないわ。孫のように可愛がって貰ったもの。
それにしても、私に家事なんてさせてどうするつもりなんだろう。目玉焼きさえ焦がすし、味付けはいまいちだし、彩りも美味しそうじゃないし。まあ、何とか煮炊きは出来るようになったけど。
お掃除はハタキをかけて、箒で床を掃いて、水ぶきするのよね。
後はお洗濯。水仕事は指先が荒れるから苦手なの。ささくれとひび割れが酷いわ。洗ったものは重いし、干すのも大変だもの。
どうして私にさせるのかしら?
「お嬢様、私共はここでお別れです。ここから先はお一人で行って頂きます」
「私達はここで敵を迎えうちますから、お嬢様はこの先にある家で一人で隠れていてください。屋敷には生活用品が、庭には野菜も植えてありますから。庭にかかっている網は外しては駄目ですよ。動物避けですからね」
にこやかに笑っているアーントとバタフライだが、彼らが着ているのは鎧だった。
「なによ、その鎧は? 貴方達はもうお年寄りでしょう? 一緒に逃げましょうよ」
私は彼らも一緒に行こうと誘った。
けれど、首を振りここに残ると言う。
「姫様の幸福だけが私達の願いです。その幸せを壊さないで下さいませ」
「さあ、行くのです。必ず迎えに行きますから」
「あぁ………きっとよ、迎えに来てね」
私は真剣な様子の彼らに逆らえず、城裏のずっと奥山にある、二人の言う家屋を目指した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 20:08:46
10880文字
会話率:21%
「つまり――で――なる。ゆえに――だ。私の理論が正しければこれで、正しい、正しい正しい、ああ……」
とある研究所。博士は一人呟き続けていた。もう何回目になるだろうか、自身が掲げる理論の精査をしているのだ。しかし、それはやがて世に向けた呪
詛に変わり、ともすれば、博士の姿もまたそれ相応に見えてくる。伸びきった髪と髭。爪はひび割れ、肌には掻いた痕が残っている。その老体は、修復を諦めた廃寺のように見えた。
――無理だ。タイムマシンの開発など。
突然、博士は叫び声を上げ、嵐で揺れる木のように身を大きく揺らし、机の上にあるものを床に叩き落とした。
その心の声は、かつて自分を冷笑した人々のものと、内から湧き上がる自分のものが重なり混じり合っていた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-10 11:00:00
2240文字
会話率:20%
どこか腑に落ちない、と首を傾げるように地面に立ち並ぶ木の杭。それらを結ぶ鉄線が背の高い茶色の雑草がひしめく平原とひび割れた道路を区切っている。
と、そこから一匹の灰色の犬が出てきた。耳と頬が垂れ下がり、道路をヒョコヒョコと歩いているが、
足を怪我しているわけではない。ただそうしたほうが同情を買えると思っていただけ。そして、それは正しかった。
今、一台のトラックが停まり、犬は開いたドアから助手席に乗り込んだ。吹いた風は雑草をさざめかせ、まるで映画のエンドロール。遠ざかるトラックの背に拍手を送っているかのようだった。
確かに、物語はこれで終わりだ。だが、それでは何の事かまるでわからない。ゆえに遡るべきである。彼らのためにも。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-27 11:00:00
4540文字
会話率:40%
……今の声は多分、ここに来る時に通った林のミミズク。今振ったライトの光から逃げたのはネズミ。遅れてゴキブリが二匹。一匹は身を翻し、こっちに向かってきたと思えば通路の端を走っていった。
ところどころ塗装が剥げ落ち、剥き出しのコンクリートの
壁。その色濃いひび割れをライトの光で追うと、天井に大きなシミ。ここは雨漏りするようだ。まあ、不思議なことではない。
窓の外は星明りだけ。真っ黒な林が見える。月が出ていない、不気味な夜だ。いや、こんなところに居れば、どんな夜だって不気味に思わずにはいられないだろう。
廃墟となった刑務所。その廊下をなんで、おれが歩いているのか。はははっ、収監されに来たんじゃない。おれは自分の意志でここに来た。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-19 11:00:00
3108文字
会話率:28%
突然人の顔がひび割れて見えるようになった青年の物語。
最終更新:2024-07-27 10:07:02
74098文字
会話率:45%
童話作家の夢叶わず、必死の大病を抱えた17歳の少女・咲野壱花(さきのいちか)。
日本で死ぬよりも憧れの北欧・フィンランドで死のうと考え単身渡った先で美しい刃・ザネリと出会う。
ここで出会ったのも何かの縁として、壱花の死への旅にザネ
リも同行することに。
人にもナイフにもなりきれない半端者と死に向かう少女が願いを叶えるべく過去からの刺客を蹴散らしながら伝説に名を残すのみのオーロラの名所「アザラシの岬」を目指す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 21:26:22
5195文字
会話率:16%
ソフィ=オルゾン、17歳
裕福な商社を営むオルゾン家の一人娘の恵まれた娘は
生まれつき、皮膚の奇病にかかっていた。
その異様な容姿は周囲に『化物譲』と呼ばれ、学園では友に石を投げられた。
優しく繊細な心と、『皮一枚しか治せない』微妙な光の力
を持つ彼女は、ある日自ら命を絶ちかけ思い出す。
自分がかつて日本に生まれ死んだアラカンのオカンだったことを!
「お父様、お母さま、わたくしサロンを開きたく存じます」
皮一枚のことに悩む人を、一人でも多くの人を癒したい。
ひび割れた顔を微笑みに変え
のっしのっしとソフィは進む。
りりりりりん
クレアのベルが鳴り響き
マーサ仕込みの礼をして
レイモンドのおいしいお菓子を食べながら
化け物嬢ソフィが、今日もお客様をお治しいたします。
※この小説はアルファポリスにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 12:15:42
229898文字
会話率:41%
厄災の魔王が遺した呪い。
憎悪が徐々に蝕み、世界を破壊する【漆黒の境界】。
物心ついた時から24時間いかなる時も世界の境界を癒し、終焉を食い止める運命を背負った不遇な少年。
名前すら与えられない過酷な人生の中、少年は光と出会い己の正義を見
出す。
少年の正義が選択した答えとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-08 19:05:06
13889文字
会話率:24%
欠陥の影が闇に潜み、完璧な仮面の裏にひび割れが広がる。欠陥は過ちや傷を抱き、夜に舞い踊りながら美しさを見出す。哀しみの中にも希望の輝きが生まれ、欠陥の中で生命は成長してゆく。
最終更新:2024-01-22 17:48:56
211文字
会話率:0%
――中学一年生のゴールデンウィークに、八神鈴は突如として失踪した
身元不明の孤児である鈴と共に育った義兄の八神伊月は、鈴の行方を捜し続けていたものの、空振りに終わり、五年の月日が経った。しかし、行方不明になってちょうど五年目のゴールデンウィ
ークに、鈴は突然伊月の目の前に帰還した
行方不明になっていた間の記憶はすっぽりと抜け落ちていたものの、他には異常は見受けられなかったため、鈴は日常へと戻っていく。伊月や幼馴染たちと無事を喜び合い、失われた青春を取り戻そうとする
しかし、それぞれに凄惨な過去を抱える少年少女を嘲笑うかのように、薄氷の上に成り立っていた日常は少しずつ、少しずつ、ひび割れていく
「確かに、俺たちは呪われてる。――でも、呪われてるのは君もだ」
――これは異類婚姻譚から始まった、呪いと再生と解放の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 12:00:00
366786文字
会話率:31%
浄化の力を与えられ魔女になったフジコ09ことウヅキ・ウィステリア。
情勢が安定した途端、お払い箱となった彼女は、僻地の島の灯台守として派遣される。
その島の入江には、名もなき黒い一つ目の泥の獣が住んでいた。自らの醜さから彼は綺麗なものが好き
だったが、新しく赴任したウィステリアの歌声に惚れ込んでしまい、密かに彼女の歌を聴きにくるようになる。
そんな夢見る獣はどこか"彼"に似ていた。
かつて廃墟のテーマパークでウィステリアを守ってくれ、一緒に旅をした、彼女の初恋の相手の黒騎士に。
過去と現在が交錯し、やがてひび割れた約束が浮かびあがる。
※2022年文披31題参加作品です。
SFファンタジー風味。『霜月は雨、楽園廃墟の観覧車』(シリーズよりどうぞ)の続編ですが単体でも読めるかと思います(ただ前作のネタバレはあります)。
また「U-RED in THE HELL ーナラクノネザアスー」と世界観が共通しています。
それにより丹下左膳をオマージュ・モチーフにした部分が含まれます。(オマージュしました作品は著作権保護期間が終了したものでありますが、問題があれば対応いたします)
カクヨムと重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 07:06:23
284177文字
会話率:43%
人の「残酷性」を読み取って排除する選別兵器。その人工知能は鉄の体を持ち、ひび割れた道路を巡回していた。そこに、浮浪者のような男が立ちはだかり……。
最終更新:2023-12-06 01:58:37
3331文字
会話率:47%
“何気ない平凡な日常、それがこんなにも幸せだったなんて”
平凡な生活を送っていた風見 隼人は、通学中の電車で大地震に見舞われた。
電車は止まり、がやがやと困惑の声が車内の響いていた...外を見るまでは。
窓の外を見た隼人は、驚愕に目を見
開いた。
そこに広がっていた光景は、ひび割れていく空とその罅から這い出して来る化け物たちの姿だった。
終末世界で化け物に襲われる日々を隼人は生き抜いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 09:26:08
21412文字
会話率:27%
自己は
自分から見た自分 主観と
他人から見た自分 客観と
互いが気付いていない領域から成る
自己を見失った時
その後の自分は元ある自分だと
どうすれば証明できるのだろうか
最終更新:2023-11-04 13:52:59
482文字
会話率:0%
乾いて
ひび割れた心に
温もりの水を注いでも
ただこぼれていくばかりで
キーワード:
最終更新:2022-09-17 06:56:28
222文字
会話率:0%
持っているから失う
幸せを
温もりを
それでも、望むのは
きっと愚かなんだろう
最終更新:2022-09-03 17:39:38
437文字
会話率:0%
ボトルメールを題材としたオムニバス。夏の香りをお楽しみください。
※この作品はpixivにも投稿しています。
最終更新:2023-10-22 12:02:12
3381文字
会話率:45%
コンクリート打ちっぱなしの話です。
最終更新:2023-10-03 17:00:00
588文字
会話率:0%