中学に通うまで入院生活を繰り返していた少女、藤堂千春。ある日、奇跡的に病気が治った千春だったが、足りない栄養を補うように食べ物を求める特殊体質になってしまった。
食べても、食べてもお腹がすく。何を食べても満ち足りない。何かが足りない。そ
んな空腹を抱いている千春は、謎の青年と出会う。
初めて会ったはずなのに、なぜか初めてな気がしない。なぜか知っている気がする青年、クティ。クティと一緒にいると空腹感が収まることに気づいた千春はクティのことをもっと知りたいと望むように。
一方クティは千春とは親しくなりたくない理由があるようで。
近づきたい千春と近づきたくないクティの追いかけっこが始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 19:00:00
195066文字
会話率:49%
反則の魔女キールはかつて圧倒的な魔力によって数多の戦場で王国を勝利に導いてきた。
キールの固有魔法である「反則魔法」は、どのような魔術でも一度だけ使うことができるというもの。
例えば、「見ただけで人間を殺す魔法」や「全ての攻撃を防ぐ防御魔法
」など。しかし、同じような内容の魔法は以後使えなくなる。
その固有魔法を買われ、王国の「国将」として軍の指揮を執っていた。国将は国の中でも実力のある一握りの者にしか与えられない称号で、独断で軍を動かすことができる。
しかし、その魔法を知った国王は、キールに国将として軍を率いるのではなく、魔法学校の教師として国に尽くすことを命令する。
国王は、キールの「反則魔法」の中の未使用魔法「死者を蘇らせる魔法」に目をつけ、自分や王子達のためにその魔法を使うことをキールに命じた。
その魔法を迂闊に戦場で使わせないために、キールを戦線から外したのだ。
戦線から外されたキールは、魔法学校の教師として生きていくが、戦場にいた頃と比べて、どこか満ち足りない日々を送っていた。
そんなある日、国王の息子がキールの担当するクラスに入学してくる。しかし、横柄な態度をとりキールの怒りに触れ、病院送りにされてしまう。
そして、それを知って怒った国王がキールを罪人として処刑するために、他の国将達を招集した。
命を狙われたが逃げずに、国将との闘いを望むキール。
国将全員から命を狙われたら、いくら反則の魔女といえど殺されてしまう。
キールを救うため、魔法学校の同僚であるリアンはキールとともに国を去るため、一緒に逃げることを提案するが…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 20:00:00
183438文字
会話率:35%
持っているから失う
幸せを
温もりを
それでも、望むのは
きっと愚かなんだろう
最終更新:2022-09-03 17:39:38
437文字
会話率:0%
大人しく従順な伯爵令嬢アマンディーヌは、淫乱な母や色狂いの婚約者、意地悪な侍従など、周囲の人々に侮られつづけていた。それに反発することもできず、笑って受け流すアマンディーヌだったが、ある日母と婚約者の手酷い裏切りにあう。
それからアマンデ
ィーヌは豹変し、母親や婚約者につぎつぎ残酷な復讐を繰り広げた。
やがて復讐を終えても、満ち足りない気持ちで日々を送っていたアマンディーヌは、父の勧める婚約者候補に出会う。
婚約者候補の侯爵様は、アマンディーヌよりもっと残酷で、だけど妖しい魅力的な年下の美少年だった。
お互いを知るうちに、2人は惹かあう。
しかしただの両思いでは終わらない2人は、周りを巻き込んでお互いを歪んだ愛で陥れようとする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-27 23:25:30
81603文字
会話率:27%