「こんな、こんなことって、クソ、クソオオオォォ!」
とある建物の薄暗い部屋。弱々しい裸電球の下、打ちっぱなしのコンクリートの床に跪いた彼は、その腕に恋人を抱き締め、そして慟哭した。
その時だった。部屋の隅に広がる闇から、手を叩きながら
男が現れた。その男は彼に言った。
「いやぁ、ここまで君の行動を見させてもらったが、実にお見事だったよ」
「あんたは……」
「ふふふっ、驚いたかね。だが、もう一つ驚くことがある。……君は合格だよ」
「ごう……かく……?」
「そう、これが最終試験だったのだ。最愛の人を犠牲に、自分が生き残るというね。いやぁ、実に素晴らしい。君は見事にやってのけた! はははっ、これで君はめでたく我々、組織の一員というわけだ! はははははっ!」
「そんな、そんなの……」
「ふふっ、なんだね? ああ、『人の命を何だと思っているのか』かね? そういった凡人たちは、さらにこう言うんだ。『合格が彼女の死と引き換えだと事前に知っていたら辞退していた』とね。でも、君は違うだろう? 君の頭脳は実に素晴らし――」
「知っていましたよ」
「え?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-18 11:00:00
2244文字
会話率:97%
コンクリート打ちっぱなしの話です。
最終更新:2023-10-03 17:00:00
588文字
会話率:0%
打ちっぱなしのコンクリート平屋に店名と「喫茶」の看板。突如再開した謎の店「路の館」は知る人ぞ知るカレーの名店だった。隣のアパートに住む創は常連となりマスターとも知り合いになるが、ある出来事を機に再び閉店してしまい…。
最終更新:2023-04-16 22:08:24
6373文字
会話率:41%
目を覚ましたのは、見覚えのない打ちっぱなしのコンクリート、それに覆われた部屋。
なんでそんなところで、それも分からなければ。誰がここに、それも分からない。
分かる事なんて何一つない。ただ、分かったことは、繰り返す殺し合い、それをしなければい
けない、ただそれだけ。
他の参加者、プレイヤーは一芸に秀でていて、彼は常にかられる立場。しかしそこには問題が。
繰り返される殺し合い。その中で、このゲームの謎を解き明かす。それを目標に参加者たちは知恵を絞る。
誰も彼もなぜこんなところにいるのか、それが分からないのだ。
そして、ある人物、一人以外は一刻も早く、こんな状況を抜け出したい、ただそう願っている。そして、その人間はあまりにも能力が低い。全てにおいて。
彼なりの努力、全力など斟酌にも値しない。だからこそ、このゲームは苛烈さを増していく。
6人の参加者による、そこにあるあらゆるものを利用した上での殺し合い。それが終われば、互いを探る時間。
果たしてこのゲームにエンディングはあるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 22:00:00
23763文字
会話率:38%
今日も空を見上げれば流星群が降ってくる。
隕石による自然災害に悩まされる街「ゾディアック・ストリート」
そこでは【流星打ち】という、ハンマーで隕石を打ち返す、危険な仕事があった。
出稼ぎに来た13歳の少年ニホは、流星打ちになるも、隕石が怖く
て打ち返すことが出来ない。
バディを組む【メテオ・チルドレン】の少女アルミに、怒られながら今日も隕石を打ち返す為、奮闘!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 20:00:00
25057文字
会話率:26%
〇〇っぱなし……な話。
最終更新:2020-04-18 10:36:16
1523文字
会話率:100%
人通りの全くない裏路地にある打ちっぱなしコンクリートのビル。そこの一階に、愉快な仲間達が営むアットホームなカフェがある。そのカフェに王子様が通っているという噂が巷で流れているらしいが、その正体は、ビルの二階にオフィス、三階に住居を構える若社
長だ。容姿端麗、頭脳明晰、そして…、史上最悪に性格が悪いおれ様男。そこに、謎の女が現われる。何やら、零と彼女の間には因縁があるようで…。さらには、幽霊が見えると言い張る彼女と幽霊なんて絶対にいないと言い切る零のもとに、幽霊絡みの事件がいくつも舞い込んできて、さぁ、大変。ドSな王子様と幽霊の見えるお姫様、そして、愉快な仲間達が繰り広げる愛と友情とホラーの推理劇場。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-08 17:36:56
11304文字
会話率:25%
アミューズメント施設に行こうとした僕は。
どこへいくかのオ話しです。
最終更新:2016-04-23 18:47:42
1218文字
会話率:0%
この街の全ての建物は同じ形、同じ色で統一されている。
長さや太さに違いこそあるものの全て四角形で、コンクリート打ちっぱなしの壁、色は薄いグレー。
街灯は全て、白みの少ない薄いブルー。
夜になり街灯が点灯すれば、まるで、海の底へ沈んだような街
へ・・・。
厳しい経済停滞に苛まれるこの街で、僕とあなたは出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-23 02:14:24
11265文字
会話率:15%