「妻だ」
5年振りに訪れた実家。父、洋平が何の前触れもなく口にした宣告により、初めて嬢の存在を認識する。
思い起こすと、嬢は今朝ここに来たときから父の近くに居た。けれど存在を認識していなかった。ヘルパーが付き添っていると思い込んでいたから、
無意識に認識対象から排除していた。
父によると嬢の齢は19という。
父母の年齢差は70。しかも母と俺の孫が同い年。
もしも成人したばかりの孫が、後期高齢者と結婚したと告げてきたら――嬢の親類の心情を考えると、胃が痛む。
嬢を詐欺師と疑う第三者。嬢の正体は――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 22:14:31
12882文字
会話率:48%
ウイルス感染症により人類は高齢者を中心に続々と死亡した未来。そんな危機的な世界情勢の中で「an」と呼ばれる学者が否定することを否定せざるを得ない物質が発見される。
これは人体と強く結びつく性質があった。その性質を用いてポセッドという人体を別
の物質で作り変える技術を発明。これを使用したスポーツ『ロード』が世界的に大流行している時代。
規定の人数のチーム同士で戦い陣地の時間占領、敵リーダーを倒すなどと試合ごとに決まった勝利条件を達成する。
これは国ごとで流行した後世界大会も開催された。
記念すべき第一回大会で日本チームが優勝をしたことをきっかけに国がこのスポーツに力を入れ始めて十数年。
この作品の主人公である藍田宗斗はある野望を持って日本国内で有数の『ロード』強化高校へと入学をした。
幼少からの特殊な家庭環境なことから将来がないことに絶望の鎖で縛られていた彼は高校生活をかけてそれから抜け出し自由を掴み取ることを決意している。
そんな彼が所属するのはEクラスでありエンドのクラス、エラー(故障)のクラスなどといった学校内最低のクラスであった。強面の不良、話を聞いても理解が一ミリもない馬鹿、無愛想の中の無愛想なやつ、今時電子マネーが使えないやつなどと一癖も二癖もある連中の巣窟であった。
そんな終わりの故障クラスに『ロード』の試合での災難が次々と襲いかかってくる。
地獄の底から成り上がり近未来型バトルファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 19:00:00
106351文字
会話率:40%
その道の者達から、剣の子、神童と呼ばれた少年が居た。
その少年は相手の剣術を一目見ただけで模倣、術理を解し、更に上回った。
少年は異なる世界に跳ばされた時に更なる才能に目覚め、近しい者達は大いに喜び、少年には輝かしい未来があると期待したが―
―
あれから4……30年。少年は、住所不定無職のおっさんと化していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-26 20:16:47
10706文字
会話率:41%
「おおっ、これこそまさしく聖なる光より出でましし聖女様!」
「麗しの乙女、聖なる乙女!」
気がついたら、後期高齢者な神官風の人々に囲まれていた「わたし」。
いかにも緊迫した空気を制して立ち上がったのは金髪キラキラ王子様。
彼は言った。
「聖剣を出せない偽物聖女に用はない!」
たしかに、「わたし」の胸から出たのは聖剣ではなく、マヨネーズ、だよね、これ。
記憶にあるどこの国とも違う気がする謎の場所で、唐突にポイ捨てされた「わたし」の運命はどっちに向いているんだろう。
ユーザフレンドリーとは程遠い世界に翻弄されつつ生きていく「わたし」のお話です。
※毎日更新です。
※この作品は「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 20:00:00
98648文字
会話率:25%
2300年、日本は高齢化社会が終わり、
第3次ベビーブームが起きる。
高齢者は減り、若者が爆発的に増えた。
日本は0歳から65歳までの人口が9割をしめ、老人は1割になった。
働く場所も、社会も活気を取り戻した日本だが唯一、寂し
い場所がある。
2000年代初期から2200年代には、老人で溢れかえっていた特別養護老人ホームだ。
2300年の日本では、老人病院とも併設し、老人病院と呼ばれ、入居者3人の老人に対して、ヘルパー10人、看護士が1人、医師が3人という社会。
東京都内の小さな老人ホーム「ゼイタク」では、それぞれ悩みを抱えたヘルパーや医者が、3人の老人達の人生を語り聞き...。
※こちらの作品は、アルファポリス様、カクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-20 21:35:34
11659文字
会話率:17%
主人公はごく普通の高校生だったが通学中に困っている高齢者を無視して通学していたらトラックに轢かれて死んでしまい中世に転生されられてしまった
最終更新:2023-04-09 12:47:53
1675文字
会話率:55%
メタバース元年と言われた2022年から数十年。
難病の克服と再生医療によるアンチエイジング技術の向上で、日本は超高齢化・超少子化社会となっていた。
国は、高齢者の生活の場として仮想世界(メタバース)の「シン・ヒノモト」を創設。
年齢にも性別
にもとらわれない自由な世界で、人々は第二の人生を謳歌している。
その一角のピオニタウンの市長として就任してきた若き才媛サチコは、無類の昭和レトロマニア。
同じく昭和時代を愛する部下の誠に惹かれ、仮想世界でのパートナー婚を申し出る。
しかし、なんと誠は本物の昭和生まれの120歳であった。
20歳のサチコとの年の差は100歳。
年の差を理由にプロポーズを断る誠、諦めないサチコ。
周囲の(無責任な)後押しもあって、ふたりはついに――自由な仮想世界だから実現できる、究極の年の差婚。
この作品はnoteにも掲載しています。
https://note.com/aglaya/n/nbd2353f27682折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 19:04:24
24955文字
会話率:42%
近未来、年金制度は崩壊して、定年制は消滅した。
高齢者は、若者はいかにこの世界を生きていくのか?
最終更新:2023-03-29 20:30:11
1290文字
会話率:30%
少子高齢化問題の具体的な対策案として人口や経済の活性化や離島にショッピングモールの様な施設を設置し、高齢者の受け皿となる「愛LAND」生活の体験的な物語です。
最終更新:2023-03-24 02:22:45
7425文字
会話率:56%
オレ、ユウタ。6才。毎週金曜は、保育園の帰りに母ちゃんとひぃじいの家に行く。オレ、ひぃじいが大好き!ひぃじいの家の気持ちよいお風呂で、一緒に海賊ごっこをするのがホント楽しいんだ。海賊には掟があったり、大砲ごっこもするんだよ。それとね、ひぃじ
いがいつも懐かしそう話すことがあるんだけどね、オレ、大人になったらその夢かなえてあげたいなあ。
――ひい爺とひ孫のお風呂場での微笑ましいやりとりと、元気な母ちゃんを描いた、家族の物語。
霜月透子さま 鈴木りんさま主催の「ひだまり童話館」開館8周年記念祭 参加作品です。
お題:「たぷたぷな話」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 00:00:00
4613文字
会話率:48%
えっちしたいという欲望視点から、高齢者は自決したほうがいいという言葉を考えてみた結果
最終更新:2023-02-18 19:14:59
2742文字
会話率:0%
政府は高齢化社会の対策として、高齢者に自殺を奨励する法案を提出した。小金井健一74歳はどう生きたか。
最終更新:2023-02-15 16:41:46
606文字
会話率:0%
ここ数年は特に聞くようになった、高齢者による車両事故。
それによって失われた命を思えば許されることではなく、決して擁護していいことではない。
しかし、それでも高齢者が車を乗るのにはちゃんと理由があるのです。
実際に介護をしているパンダからの
お願いの文です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 00:00:00
1261文字
会話率:0%
秋に母が急逝した。
父は孤独に耐性がなく、母がいなくなって寂しい、と母がなくなりわずか3ヶ月で恋人をつくった。
父は後期高齢者、新しい彼女は娘である私の1歳歳下である。
好きにしたらいい、と思う私、激怒する姉、心配する妹。
最終更新:2022-12-28 23:40:43
2161文字
会話率:0%
富裕層の老人たちによる贈収賄事件が頻発し、強欲な老人たちに対して国民の怒りが爆発し、国会にこの問題が取り上げられ紛糾して解散した。衆参同日選挙の結果、「遺産相続禁止法」の制定を掲げた新党が衆参で多数派を占め、国会で「遺産相続禁止法」が可決
し、すぐに施行された。これまでの世襲制は崩壊の危機を迎え、政治家の二世議員は激減していくことになった。一部の既得権益者や識者は、憲法違反だ革命だと騒ぎ立てたが、絶対多数の国民の支持によって沈黙を余儀なくされた。一方、富裕層の老人たちは、築き上げた財産を死ぬまでに使い切ることに奔走することになった。かれらは美食、ギャンブル、旅行、趣味へと、湯水のようにお金を使っていった。日本は、亡くなった人から没収した財産と、老人たちの莫大な浪費によって、国家財政は瞬く間に豊かになり、教育費と医療費、介護費は無料になった。さらに、老人介護施設も無料になって、すべての国民は老後を安心して暮らせるようになった。話は、富裕層の老人たちが織りなす滑稽な消費活動を中心に展開されていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 00:00:00
80878文字
会話率:38%
近未来の世界の話、超高齢化社会、世界の食糧危機、先進国の深刻化する少子化、これらを解消すべく人工知能を用いて
国家運営を行う国が増えていった!最先端の人工知能を導入した国家は少しずつではあるが、国益が上向いて行った!
その中でかつて世界第三
位の先進国家であった日本は、少子化、超高齢化社会に突入し、高齢者の有利な政策ばかりを優先し、政治家の不正が横行して日本政府の国家経営は空前の灯火と成り果てていた!新しき国を再建するためある組織が動く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 11:28:30
17912文字
会話率:72%
朝日を拝むおばあちゃん。
私の看護の原点。
最終更新:2022-10-15 15:13:05
579文字
会話率:13%
【全10話 約2.5万文字中編】
☆異世界でゼロから始めるケアマネ稼業☆
17歳のある日、私は唐突に前世の記憶を取り戻した。
私が転生したのは『ネル・クラム伯爵令嬢』、前世で忙しい仕事の合間に熱中していた乙女ゲームの『悪役令嬢』だ。
ネルは
王子様の婚約者だが、学院の卒業パーティーで『ヒロインへのいじめを断罪されて婚約破棄を言い渡される』という不遇の運命が待っている。しかもヒロインは『聖女』として崇められることになり、ネルは国外に追放されてしまう……。
「違う!そうじゃない!問題は今私の前にいる、この老夫婦ですわ!」
寝たきりになった妻の介護をするのは同じく年老いた夫。絵に書いたような老々介護で互いに疲弊している……。この世界に介護保険制度はなく、ヘルパーもデイサービスも、ない。もちろん、便利な介護グッズも介護用のベッドも、なんなら紙おむつも、ない!
私にできることは……と、周囲を見渡せば見えてくる街の現状。
「この街、ヤバいですわ!」
少子高齢化に、寝たきり高齢者、認知症高齢者の数は右肩上がり、しかも高齢者は軒並み運動不足で足腰ガタガタ!
「なんとかしなければ!だって、私は……【ケアマネ】ですから!」
「悪役令嬢なんかやっている場合ではございませんわ!」
と、決意した私に、なぜか急接近してくる王子様。
「王子様、あなたに構っている暇はございませんのよ!」
冷たくあしらっても諦めない王子様に、日に日に増える高齢者、毎日のように駆け込んでくる相談者……。
どうなる、私の異世界ケアマネ稼業!?
※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは 一切関係ありません。
※作中に登場するTips(専門用語の解説)は、簡潔に、かつ一部を簡単な(馴染みのある)言葉に言い換えて記載しています。悪しからずご了承ください。
※本作はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-13 20:55:47
24579文字
会話率:47%
国が少子高齢化対策の目玉として打ち出した政策が奴隷制度の導入だ。
狂った制度である事は間違いないのだが、高齢者が自分を介護させる為に、奴隷を購入する。奴隷も、介護が終われば開放される事になる。そして、住む場所やうまくすれば財産も手に
入る。制度としては間違っているが、すがる人がいるのも事実だった。
男は、奴隷市場で1人の少女と出会った。家族を無くし、親戚からは疎まれた少女。
男は、少女に惹かれる。入札するなと言われていた、少女に男は入札した。
徐々に明らかになっていく、二人の因果。そして、その先に待ち受けていた事とは・・・。
二人が得た物は、そして失った物は?
奴隷市場で男は少女に惹かれる。二人の出会いは必然だったのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-24 11:27:11
194503文字
会話率:53%
この短編は、今までの、私の、中年以降の小説活動の、極、簡単な話の羅列である。
この中に、書いてある事は、全部、ホントの話なのだが、今でも、小説で賞を取れない、高齢者の、ボヤキ話のみである。
特に、イヤミスの女王と呼ばれるM氏を、何故
、私がライバル視するその理由が、書いてある。
で、これが、果たして、文芸にまで昇華できたのか?
それは、この短編を読まれた方々の、判断にお任せしよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-22 11:17:05
5980文字
会話率:0%
これは、一見、韓国映画「イカ・ゲーム」のパクリのように思われるかもしれないが、似ているのは、「ゲーム名」だけで、全く、何の関係も無い事を最初に断っておく。
場所は、近未来の日本。
この時、日本には、80歳以上の高齢者が、二千万人を
超えて、社会保障費の増大、更に、日銀の政策金利引き上げに伴い、国家の公債費の莫大な増大が直面。
ここで、有志の国会議員らが、超過激政党を結成。
反対する野党議員らが、国会を爆破するが、全員、即、死刑。
実は、これは、超過激政党の自作自演だったが、後の、祭り。
やがて、超過激政党は、一人の女性総理を選び、これが独裁者となって、この日本に『80歳定命制』を生み出したのだ。
日本は、世界でも、最も独裁的な国になってしまった。
しかも、原発の使用済み各燃料から、プルトニウムを取り出し、国・大学等を上げて、わずか、1週間で、1万発の原爆を作成したと、宣言。
満80歳を迎えた高齢者は、黒紙が来れば、究極の選択をしなければならない。
つまり、「安楽死」を受け入れるか、「タコ・ゲーム」に参加するかである。
「タコ・ゲーム」とは、タコが空腹の時、自分の手足を喰って生き延びる事から、名付けられたゲーム名であって、極、簡単に言えば、無人島に送り込まれた10,000人の中から、どんな手段を使っても、生き延びたたった一人のみが、自然死を迎えられのだと言う……。
これは韓国映画「イカ・ゲーム」や、日本映画「バトルロワイヤル」のパクリと思われるだろうが、実は、根本的に違いがあるのだ。
決してパクりでは無い。断言する。
さて、物語は、松下洋介に黒紙が届いた事から、話は、進んでいく。
最後まで読まれた時に、読者の皆さんは、衝撃の結末に、驚かれるだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 11:04:27
14998文字
会話率:14%