ファンタジー世界の森に住む酒造り職人のだらだらな日常
※筆者は酒造りの知識はありません
最終更新:2019-06-17 00:00:00
121079文字
会話率:14%
これは本当は秘密なのだが、俺はこの世で一番美味い酒を飲んだことがある。
この異世界に転生してしまう六年前の事だった。
王都の最高学府、エレヴェンス・ギルト王立上級学校には魔王が住んでいる。
魔術教員棟の二号室に引きこもり、謎の研究を繰り返
し、講義のオファーもなんのその。
週に一度の家庭教師で糊口を凌ぐアラサー手前の客員教授。
謎多き天才学者にして当代最強の魔術師と言われた『異界の魔王』カラン・マルク。
そいつが、この俺を巻き添えに、異世界転生を引き起こした張本人。
今俺の魂が入っている、この身体の事さ。
その、近年稀にも見ぬ大馬鹿者の仕業によって、そいつと中身が入れ替わってしまった俺は、ろくな酒がない転生先の異世界で途方に暮れた。
魔王となった俺に残されていたのは、彼があらゆる視点からこの異世界を記述しようと試みた末の膨大な数の論文と、彼の唯一の教え子であった財閥のお嬢様レゼル、そして魔王の助手を名乗ってはいるが実態はただのお母さんである少女カリラ。そんだけ。
ところで、こっちに来るまで俺は魔術というものにあまり詳しくなかったんだが、回復魔術というのは時間経過を促進させる事で患部の治癒を行うんだな。魔王の残した論文で、その仮説を知った俺は、さっそく回復魔術を用いた酒造りを開始した。……そういえばギルドに酒造の届け出を出してなかった。レゼルに怒られるな、明日出す。今のは聞かなかった事にしてくれ。
最近は剣と魔法の異世界に転生する若者やおじさんが増えていると、前世で大学の後輩が言っていた。
そんな流行りに乗せられておきながら、大変申し訳ないのだが、俺は剣にも魔法にも冒険にもバトルにも一切の興味がない。マジで、ただ美味い酒が飲みたいだけなんだ。本当にすまない。
おっ、カリラが戻ってきたみたいだ。一緒に市場に夕飯の買い出しに行く約束をしてたので、あらすじはこれで終わりとさせて貰う。色々すまない。
そろそろあの子に、酵母が精霊じゃないという事をきちんと説明しなきゃならない。
……ああ、もしよかったら途中まで俺達と一緒に来るかい?
こっからは、いわゆる本編になるわけだけど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-05 22:52:47
192400文字
会話率:42%
高校生の篠村ハルトは光明神ミスラトによって異世界に召喚され、聖女レネスと共に邪悪な魔王を倒すための戦争に駆り出された。
だがハルト達は勇者として目覚めて活躍するうちに権力者に酷使され、あるいは政治的な理由で謀殺されそうになるなど、味方によ
る苦難に足を引っ張られる。更には魔王との戦いが正義のためではなくただの勢力争いや領土紛争であり、自分達はそのための鉄砲玉でしか無いことを知ってしまい、召喚した神からも騙されていたことに気付く。聖女レネスの心は折れて信仰が潰えてしまい、ハルト達は自分を招いた人間達に見切りを付けた。同志と共に軍から脱走する決断をしたのだ。
そしてハルト達は人間の地や魔族の地からも遥か遠い開拓地に村を作り、米や酒造りに精を出す平和なスローライフを始める。しかし村の建設が落ち着いた頃、それを逆恨みした神の手が迫る。だがハルト達は神々さえも圧倒しうる絶大な力を手にしており、襲いかかる神々を虎視眈々と待ち構えていた。
※過去話(召喚直後)と現在の話(スローライフ)を交互に語る感じで進んでいきます。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-16 22:49:06
67518文字
会話率:43%
<黒>
今村玄穂は、城山観光ホテルの床を見つめていた。焼酎鑑評会で入賞を果たせなかった。それに虎珀の焼酎は見事だった。入賞した蔵元の代表として、虎白は表彰状を受け取っている。たまらなく玄穂は悔しかった。父が倒れて病の床についてから、玄穂が今
村商店を切り盛りしてきたが、正直、今の玄穂では父のような焼酎は造れない。長年、父と一緒に焼酎を造ってくれていた蔵人たちとの軋轢も玄穂は感じていた。また、虎白も、今村商店としてのブランド銘柄を捨て、池田酒造と合流して、同じ焼酎を造ると提案してくる。
<白>
池田虎白は、焼酎鑑評会で入賞できて安堵していた。池田酒造は、伊佐市の蔵本がいくつか合併してできた酒造だ。虎白は若くしてその酒造の杜氏を務めていた。他の酒造で長年杜氏をしていた人もいるし、頑固気質の人も多いし実力がものを言う世界だ。その実力を今回、入賞という形で表せて安堵したのだ。今回は入賞できたが、今後は分からない。酒造の合併を契機として、生き残りをかけて池田酒造は大量生産に踏み切ることになった。杜氏としての仕事、池田酒造の経営の仕事など多忙を極めていた。隣で支えてくれる人を見つけろとお見合いを進められるが、今は大事な時期だからとお見合いにどうも虎白は乗り気になれない。もし結婚をするのなら、幼なじみで、ずっと好きだった玄穂とだろうと思うのだが。
<主要参考文献>
『新しい焼酎の時代―新しい焼酎の時代―』日本政策投資銀行(2017)
『ストレスを受けた焼酎原料サツマイモのモノテルペンアルコール含量と芋焼酎の香気特性』神渡 巧, 瀬戸口 眞治, 高峯 和則, 緒方 新一郎(2005)
『夏子の酒』尾瀬あきら(講談社漫画文庫)
『芋焼酎の香りに及ぼすサツマイモ品種の影響』神渡 巧・瀬戸口智子(2011)
『サツマイモの作り方』坂井健吉編著、農山漁村文化協会(1975)
『さつまいも(ものと人間の文化史 90)』坂井健吉、法政大学出版局(2001)
*「まちぶん 鹿児島県伊佐市」落選作品。供養のためになろう様でも公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 18:23:16
45486文字
会話率:18%
出版社の編集者である「私」こと山際公彦は、ライターの矢永敬一郎、後輩編集者の三枝美香とともに、長崎県の島原半島にある造り酒屋「中浦酒造」を取材で訪れる。
山際たちが秋のお披露目会を取材中、社長の中浦隆と顧問弁護士が、何者かによって毒殺さ
れる。当初は、会社内での権力争いに纏わる殺人ではないかと考えていた三人だったが、やがて殺人の裏に隠された大きな秘密を知ることになる。
――お気に召して頂けましたら、目次下の「アルファポリス」のバナーをクリックして頂けますと幸いです。――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 15:09:56
185840文字
会話率:35%
時は昭和29年、鎌倉で酒造業を営む家出生まれた一人娘の千春は跡取り婿を迎える宿命にあった。
最終更新:2018-03-27 18:14:38
14125文字
会話率:74%
それは魔法が貴賎を決める世界でのお話。
中流魔法貴族の少年アークは14歳になっても魔法が使えない落ちこぼれ。
15歳の成人の日までに魔法が使えなければ無能の烙印を押され平民落ちしてしまうと焦る彼だったが、友人達の協力でアークはついに魔法を覚
える事に成功する。
その名は「酒造魔法」、その名の通り酒を作ることの出来る魔法である。
なんとか貴族の座に残ったアークは、たった一つの魔法を唯一の武器に奮闘していく。
本作はカクヨム、アルファポリスでも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-08 07:00:00
179874文字
会話率:42%
若くして酒造りの天才だったツカサ。
彼は幼馴染みのハルカとともに異世界に飛ばされ、それぞれ勇者と賢者の力を授かり、魔王を倒して世界を救った。
魔王を倒しても日本に帰れなかった二人は、暇なので大陸の東方から米を輸入し、酒造りを始めた。
初めて
日本酒を口にした市民や冒険者は大興奮。
ついに女王陛下からも絶賛される。
女王から無制限の資金援助を得たツカサとハルカは、本格的な日本酒を造って異世界のお酒事情を変えてしまう!
※書籍化が決まりました。12月22日発売です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-31 14:46:45
196766文字
会話率:35%
明治初期、文明開化の東京を舞台に、主人公の少女、14歳~36歳までの波乱万丈の人生を取り巻く、純愛物語です。中盤まで夫婦愛全開です・笑(主役は夫婦です)
酒蔵の次女、14歳の少女「高倉志乃」は、東京女子模範学校に通う途中、一心不乱に剣道の稽
古に励む青年に出会う。淡い恋心を抱きながら2年半が過ぎた16歳の時、青年が「徴兵制度」で居なくなると神保町の文具店主から聞かされる。
衝撃を受けた志乃に突如見合い話しがもちあがり、そこに現れたのは、あの青年だった・・・・・。
19歳の『惣一朗』と名乗る青年と、晴れて夫婦となった志乃。
父の酒造店の跡取りとして、高倉家に婿入りした惣一朗は一年後、義父の薦めで一緒に栃木県の酒造元へ酒の新規買い付けの旅に出る。
出発の日まで何も知らされていなかった志乃は、留守番を父から言い渡されて動揺し、川を進む蒸気船を追いかけて川の中に飛び込んでしまう。
何とか助けられた志乃は、惣一朗と共に栃木への旅に行くことになるが、そこで待ち受けていたのは生江家という地域を支配する冷血な一族だった。
年数と共に二人を取り巻く環境が、どんどん変わって行きます。
テレビの連続ドラマの様に読んでいただけると幸いです。
(1年前に書いた物です。どこかしら被ってますが、けして某NHKの真似ではございません)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-30 23:34:34
203772文字
会話率:26%
呆気なく死んだ俺を哀れに?思った女神様から異世界へと転生させて貰いました!
お酒が飲めればそれでいい!酒が飲めれば天国だろうと地獄だろうと構いませんとも!
チート能力?酒に強い体質の身体さえ貰えれば何も文句はありませんよ!
おいぃ
!赤ん坊から始まるの!?
冗談じゃねぇ、我慢出来るか!飲まずにいられるかってんだ!!
ピロリロリ~ン!俺はレベルが上がった!!
は!?何、ひょっとして酒に強い身体じゃなくて酒で強い身体を貰ってるのか俺……
チート呑んだくれが巻き起こす、地味で普通の異世界成り上り物語ここに開宴!
目指すは戦闘:酒造の1:1ですけど、どうなる事やら……
アルファポリス様でも掲載中です
<a href="http://www.alphapolis.co.jp/cont_access2.php?citi_cont_id=746057031" target="_blank"><img src="http://www.alphapolis.co.jp/cont_access.php?citi_cont_id=746057031&size=135" width="135" height="35" /></a>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-28 19:00:00
23375文字
会話率:33%
日本の高校生、氷堂(ひょうどう) 誠(まこと) は、現実世界で助けた男の子?に巻き込まれ、異世界へと飛ばされてしまう。
男の子?の支援もあって、徐々に飛ばされた先の世界、ラヴィエンテの事を学んでいく誠。 そして気付くのだった、この世界に
は酒がない。 しかも冒険者がいないという事に。
異世界に飛ばされた、酒造り職人の息子、誠が、世界初のお酒と、世界初の酒場、そして世界初の冒険者ギルドを立ち上げる!
やがてギルドは、始まりの冒険者の国へと……!?
一癖もふた癖もある冒険者達に囲まれながら、誠は今日も皆に酒を振舞う。
冒険者達の無事と、冒険の成功を願って。
今宵もギルドには、賑やかな笑い声が響き渡るのだった。
──異世界に飛ばされた少年が、その世界にはないお酒とギルドを作り、冒険者達を育てていくという開拓話です。 そしていつかは冒険者の王国を……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-22 17:41:39
48663文字
会話率:41%
酒造りと水妖の話。
能楽・猩々をもととしています。
最終更新:2014-11-17 20:05:54
3905文字
会話率:19%
雨の日は傷が疼く。
シクシクと身体の内に浸透するような、そんな嫌な痛みだ。
少年に荷物を盗まれたフィール・フォン・クレラは、かつて酒造りが盛んだった村を訪れていた。
寂れていく一方の村でフォンが巻き込まれた騒動とは――
***
一次創作サイト「Ende der Welt」にて公開しています。
十年以上前に某少女小説雑誌の短編新人賞に投稿した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-21 23:28:10
9451文字
会話率:32%
ボロ屋を拠点にドラッグの密造と販売する女リカコは、酒造会社の息子で薬物依存症の小柄な男マサキに、いつも自分が作ったクスリの『味見』をさせていた。
今また、何かしらの試作品を使わせようとする。
彼女の思い描くドラッグらしさがカタチになる
までそれは続くのかに思えたが、リカコにだけは不穏な空気と、それにまつわる想いがあるようで……。
※mixi、facebookで重複投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-19 22:51:56
6201文字
会話率:50%
投稿練習。昔書いてた冒頭の冒頭を暴投してみる。
最終更新:2012-03-11 02:49:28
510文字
会話率:0%
酒造メーカーに、「持ち込み原稿」というかたちで原稿を郵送したのだが‥‥
最終更新:2011-12-16 11:12:42
3126文字
会話率:37%