俺は、ある女性を殺める夢を幼少期から見続けている。どうやら、それは俺の前世の記憶らしいと気づいた。
夢のせいで、常に寝不足気味ではあるが、何とか高校に進学できた。そして、入学式で出会った女の子が、夢に出てくる女性の生まれ変わりだと一目で分
かった――。
※「カクヨムWEB小説短編賞 2023」中間選考を通過したものを改稿した作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 06:29:47
2826文字
会話率:21%
ぼくはリビングでうとうとしながら『かごめかごめ』の唄を「鶴と亀が転んだ」と口ずさみ、娘から「鶴と亀は滑ったんだよ」と訂正された。ぼくには大切な友だちを裏切って転んだ暗い過去がある。
ぼくは、UFOからツチノコまで不思議な事であれば何でも
扱う雑誌『ユニコーン』のライターである。山形県黒鷹町の地域おこし協力隊員から、町に「隠れキリシタン」とその埋蔵金の情報が送られてきた。実際、今でも「隠れキリシタン」がいるそうだ。そこでぼくは後輩のスズちゃんと一緒に黒鷹町に取材に行くことにした。黒鷹町では、地域おこし協力隊員の佐和山が中心となって「隠れキリシタン」を町の観光資源として活用する計画を進めていた。キリシタンを弾圧した拷問の体験ツアーを組み込もうとしている。一方で、佐和山の計画を壊そうとする者たちがいた。かれらは自分たちを「転び切支丹」の末裔だと名乗っている。そしてこの転びキリシタンの集団の中に一人だけ江戸時代から続く真の「隠れキリシタン」が潜伏しているという。荒唐無稽な、傷ついた者たちの悲喜劇が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-28 00:00:00
236256文字
会話率:44%
あらすじ
72歳の主人公…榊原郁生が、2018年3.11の日に、72歳で自殺した川端康成の「茨木市川端文学記念館」をおとずれ、終活として自分の青春時代の歴史的事件を探りつつ、川端の誕生から自殺に至る人生を重ねて、若いペンの力に未来を期待し、
川端の未完遺作『たんぽぽ』を全世界に飛翔させ「平和な人類未来」を期待するフィクションSDGs小説です。
なお、茨木市の隠れキリシタン歴史から、日本の禁教の歴史にも迫り、21世紀の持続可能な社会SDGsへの、よりグローバルな国際性、信教の自由社会への各自の高次な「地球市民」意識の向上とする、茨木市の市民憲章、三つの都市宣言も基本的考えとして盛り込みました。
従って、本稿は、政治党利党派宗教宗派を超越した現実真理、全地球規模の平和に向けたSDGs「地球市民」、茨木所在学校法人「立命館」憲章も「正義と倫理をもった地球市民」の育成を教育目的として調和させています。「国連SDGs持続可能な開発目標」の宇宙的主観のもの「どうしたらこの世で真のよい人間になれるか」『アンネの日記』的視点で日本人全世代にその国際性を問うものです。
読者各自が後悔の少ない「よい人間」として川端が望んだであろう「平安」の道を歩まれる一助になれば誠に幸いです。
なお本稿はSDGsの近未来小説、フィクションであり、実在する団体組織とは直接的には関係ないことをお断りし、実在する団体組織が本稿以上の立派なSDGs未来集団組織として永続されることを願うものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-27 10:00:00
32383文字
会話率:6%
離島と隠れキリシタンの話。
最終更新:2019-11-02 09:00:00
135878文字
会話率:36%
鹿児島県の離島で、島原・天草一揆を率いた益田四郎の子孫として益田瑞貴は生まれる。
その地ではクロ宗という隠れキリシタンを由来とする密教が信仰されていて、キリスト教が禁教だった時代から益田の一族はクロ宗の要として集落の中で護られ、迫害さ
れぬように隠されて生き続けてきた。
それから現代に至るまで、出生届を出すこともなく、無戸籍のままでクロ宗を守るためだけに生きて生涯を終えるのが慣例となっていた。益田の一族が集落の外に出ると良くないことが起こるという言い伝えもあり、瑞貴の母も外の世界の男に誑かされて島の外に出ようとし、神罰を受けて亡くなったと信じられていた。
瑞貴は両親について知らないまま生きてきたが、あるとき父親と思しき男の手掛かりを見つけて、会いに行くために島の外に出る。
瑞貴は外の世界で出会った清水洸と互いに好意をもって、洸の家で同居生活をする。
外の世界で暮らして二ヶ月半がたったころ、洸が持っていた龍泉寺淵の本がきっかけとなり、自らの父が著名な推理作家、龍泉寺淵だったことを知る。
龍泉寺淵は取材旅行で出会った瑞貴の母と恋におちて、やがて瑞貴をもうけるが、島内で交通事故を起こして瑞貴の母とともに亡くなっていた。
清水洸との結婚を認めてもらうべく単身で島に戻った瑞貴は、クロ宗の司祭であり、伯父である大倉恭一から強硬な反対に遭う。
恭一は戸籍のない瑞貴が外の世界で生きていくことなどできないと告げて、恭一の息子である蒼海との結婚を強制し、瑞貴は蒼海とともに閉じ込められる。
瑞貴の理解者で、もともとクロ宗の在り方に疑問を持っていた蒼海は結婚を拒み、父親である恭一を説得しようとする。その過程で瑞貴は、母と龍泉寺淵が亡くなったのは、司祭を補佐する橋口誠志の祖父が車に細工をしたためだったと知る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-24 09:00:00
146183文字
会話率:43%
出版社の編集者である「私」こと山際公彦は、ライターの矢永敬一郎、後輩編集者の三枝美香とともに、長崎県の島原半島にある造り酒屋「中浦酒造」を取材で訪れる。
山際たちが秋のお披露目会を取材中、社長の中浦隆と顧問弁護士が、何者かによって毒殺さ
れる。当初は、会社内での権力争いに纏わる殺人ではないかと考えていた三人だったが、やがて殺人の裏に隠された大きな秘密を知ることになる。
――お気に召して頂けましたら、目次下の「アルファポリス」のバナーをクリックして頂けますと幸いです。――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 15:09:56
185840文字
会話率:35%
幕末の時代。日本のどこかには、まだ、きっと、キリシタンが潜んでいるに違いない。こう確信した、フランス人神父、ベルナール・プティジャンは、その事実を確かめるべく、はるばる、長崎にやって来た。
しかし、なかなか、思うようにことは、運ばなかっ
た。半ば諦めかけていた時、彼の教会に、浦上の隠れキリシタンの一行がやって来た。
狂喜乱舞した彼は、一行を最高にもてなそうとする。しかし、彼が雇っていた下女が、キリシタンではなく、一向門徒だと判明すると、隠れキリシタン達の様相が一変した。
些細なキリシタン用語の違いも加わって、彼らの間には、齟齬が生じ始める。そして、それは、とんでもない事態に発展していくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-07 19:18:00
4933文字
会話率:70%
始まりは江戸の前期、ある地域にキリシタンが追放される。
追放されたキリシタンたちは迫害を恐れキリシタンであること隠匿した。
そう、隠れキリシタンとして生活していたのだ。
追放された地は鬼の住む里といわれる地であり、鬼を氏神として祀っていた
。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-22 17:18:06
984文字
会話率:27%
雪江は、普通の高校生。
失恋した直後に江戸時代へタイムスリップしてしまう。
電気もガスもない生活。着物も一人で着ることもできない自分に自信喪失。何不自由なく過ごしていた21世紀と江戸時代、どちらが幸せなのか。
雪江がなぜ、タイムスリップして
しまったのか・・・・。侍との恋はかなうのか。意外な事実が判明。
第三部、始まりました。他のサイトにも掲載中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-08 07:31:42
653124文字
会話率:40%
人類学者の小野寺は、教え子の姉と一緒に消息を絶った彼女の恋人を探す為、長崎県五島列島の隠れキリシタンの末裔の島にやってくる。しかしそこは彼らの想像を絶する場所であった。
キーワード:
最終更新:2015-10-12 12:07:13
15711文字
会話率:48%
社会不適格者暦45年、もはや第3世界の粋に突入か、
前世は隠れキリシタンか?平家の落人か?
浮遊レゲエマンの脳内妄想ワールド
最終更新:2014-03-11 14:41:21
29449文字
会話率:4%
時は、戦国時代末期、シャム(現在のタイ)にて当時世界最強だった侍の傭兵部隊を率いていた山田長政が暗殺された後、各地に散った一団の中に中東に辿り着いた者たちがいた。
砂漠を彷徨い、食料、水も尽き、もはやこれまでと自決を覚悟した彼らは通りがかっ
たキャラバンに命を救われる。異教徒である日本人侍達を快く迎え入れる人々がいる一方で原理主義的なイスラム宗教指導者は決して彼らに心を開こうとはしなかった。
ある日、日本人侍の中に隠れキリシタンがいることが甲冑の兜の前たての十字架によって露見してしまう。前たてに三日月を模した弥次郎一派はイスラム教徒達の下に留まり。隠れキリシタンの友親一派は集団を追われることになった。
彼らが再び再会を果たした場所は、十字軍残党勢力とイスラム勢力が対峙する戦場であった。
劣勢を強いられるイスラム勢力の戦況のなかで一騎打ちを申し出た弥次郎に受けてたったのは、かつての盟友、友親であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-30 13:45:59
599文字
会話率:12%
諏訪 御国(すわ みくに)は隠れキリシタンの末裔の17歳。
家族親族、村人合わせての筋金入りのクリスチャンに囲まれて生活している。しかし本人はそんなお堅いクリスチャンたちに辟易としている。
そんなとき、村の教会の牧師の息子、英知から告白され
…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-05 18:32:22
25274文字
会話率:30%