狩りの腕前はほどほどの『私』だが、何故だか変わった狩人たちに出会うことが多い。
竜を狩るより狩人を観察するほうが好きなのかもしれない。
『私』にとって印象深かった狩人たちの話をしてみようと思う。
――孤高の太刀
蒼角竜の鎧を身に纏
った男はいつも集会所の一番奥まった椅子に腰掛けていた。
彼と狩りに行った者は、再び彼を誘うことがないという、いわくつきの男だった。
「鋼鱗竜を一緒に狩りませんか?」私は彼に言ってみた。
――地擂りの棍
最近、新しい武具が流行っているらしい。
もともとは虫追いの棒だったらしいのだが、いつの頃からかそれを振り回して武具として使う者が現れた。
虫追い棒では格好が悪いらしく、長尺棍、あるいは単に長尺などと呼ぶようだ。
――片手双剣
片手剣使いだと思って声をかけたところ、彼の得物は双剣の片割れなのだと言う。
確かによく見ると片手持ちなだけで造りそのものは双剣だった。
対になる双剣のもう片方を持つ男を探している、と彼は私に言った。
――飛ぶ男
おかしな話を聞いた。長尺棍で火竜を墜した者がいるというのだ。
それも飛んでいる火竜をだ。
いくら長尺が長めの武具だとはいえ、飛ぶ火竜にとどくはずがない。何かの間違いだろう。
――極彩色の女
極楽鳥の素材でできた狩衣を着る彼女は、その艶やかさから、どこの集会所でも人気者だった。
彼女は常に独りで狩りに行き、誰とも同伴することはなかった。
「あら、あんた」と私を見つけた彼女が言う「あたしと一緒に狩りに行こう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-10 19:04:27
4021文字
会話率:26%
【春編完結。夏編開始!】
女子高生の美咲は、雑貨屋さんを巡るのが趣味。ある日、商店街の片隅に和風の雑貨店【四季堂】を見つけた。「あんなお店、あったっけ?」恐る恐る足を運ぶと、店主の沖常(おきつね)が出迎える。なんと頭には白銀の狐耳が!「素
敵なコスプレですね」と声をかけたら、気に入られてしまった。
【四季堂】の雑貨は、夏の花火みたいな極彩色の絵の具、冬の雪を閉じ込めたスノードームなど、どれも四季の彩りを大切にした逸品。沖常の手作りなのだという。
作品を求めて訪れる神々(狐火、緑坊主、カマイタチ、鬼、花姫、猫娘など)と戯れながら、美咲は心地よく、実は疲れ切っていた心をゆっくり癒していく。
※挿絵があるお話には★がついています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-02 21:55:19
275910文字
会話率:40%
雨上がり東京某所。一人青年が月を見ながらゆったりと歩いていた。街の雰囲気を愉しむかのように歩を進めていると、手に持っていたスマートフォンを徐ろに耳に当て、何者かと電話をし始めた。どうやら相手は知っているものらしく、一通り会話を済ませ、通話を
切ったあと、一通り悪態をつくと、そのまま青年の姿がぼやけていき、景色に消えていった。高層ビル群から漏れる極彩色の光を水溜りが跳ね返し、まるで街全体がパレードでも行っているような景色。こんな、科学技術が発達し、眠らない街と言われている東京でも、摩訶不思議な事象が人知れず起こっているかもしれない。これは現代社会の表舞台から少し外れた者たち話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-04 17:54:08
2226文字
会話率:67%
魔力を扱って事象をおこす魔導技術、魔術が存在する世界。
防護具を介さない魔術行使は人間の脳を破壊し、廃人化させてしまう。そしてその破壊された脳が見せる極彩色の幻影は人を容易く異端者へと堕落させるのだった。
人の尊厳と中央大聖堂の権威のため
に取り締まりを行う異端審問官のロドスは、今日もお告げに従って異端者の巣窟へと赴く……
この作品は「カクヨム」でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-25 17:43:04
9278文字
会話率:48%
多分どこかで垣間見た世界のカケラの断片を文字に起こして披露したい。
身勝手気ままな僕の気持ちを込めての「断片小説」よろしくどうぞご査収の程。
たまーに更新できるかな。できるといいな、な短編集。にしたい予定
最終更新:2020-07-23 16:21:42
1517文字
会話率:0%
各々の、願望を。
掲げる、色彩を。
渇望する、夢を。
真っ直ぐに追いかけ続ける。
歪んだ人たちのお話。
※この作品は「アメブロ(Colorful World)」「カクヨム」にも掲載しています。
最終更新:2020-07-05 23:58:44
8849文字
会話率:7%
剣道少女が迷い込んだのは、なんだかヘンな「江戸時代」……!?
男勝りな性格とぺったんこボディのせいで周りの女の子からモテてしまい、ウンザリな日々を送っていた、剣道一筋の女子中学生・御剣雫(みつるぎ・しずく)。
彼女はある日、祖父の運
営する江戸美術館の中に展示されていた奇妙な絵巻物、「極彩色虚言泡沫絵巻(ごくさいしきそらごとうたかたえまき)」の中へと、入り込んでしまった!
何でもアリでどこか懐かしい、絵巻物の中の「江戸時代」。
そこで出会うちょっと不思議でちょっとヘンな人々からサムライ扱いされる少女は、一人のことさらに風変わりな少年と出会った――。
果たして雫は、泡沫絵巻の世界から脱出することが出来るのか!?
(ラストまで執筆済みです)
(カクヨムにも掲載中。なろうのバージョンが最新版です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-05 02:46:55
93985文字
会話率:29%
誰も覚えていない、極彩色に彩られた本当の話。
十数年前、夜の街で働いていた僕が出会った人、見たもの、知ったことを語るアンダーグラウンドなエッセイ。
読みやすく美しい文章を研究しながら執筆しています。
面白く読んでもらえるように努力していま
すが、大して面白みのない話も多いです。
毎日更新を目指していますが、更新できないこともあり得ます。
全部、実話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-24 14:53:59
53661文字
会話率:10%
とある街に訪れた少女は1つの目的を持っていた。
『画家になりたい』
だが、現実はそうも上手くいかない。
辿り着いた人材派遣協会では画家ではなく、『派遣師』として人々の依頼を解決することになってしまう。
「まぁ、絵が描けるならいいけど
?お金が貯まったら止めて画家になろう。」
けれど、彼女の描く絵に宿る多大な力を頼って次から次へと舞い込む依頼の数々。
果たして彼女が画家になれる日は来るのだろうか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 17:47:58
13118文字
会話率:39%
夢に挫折し今を無気力に生きる美大学生の燕は、かつて一世を風靡した元天才女流画家、律子さんに拾われ、生活の面倒を見て貰うことに。
引き替えとなる条件は、美味しいご飯を作ること。
自分自身の過去や絵で挫けた事実を隠したい燕は、言われるがままに美
味しい食事を作り、彼女と一緒に暮らしはじめます。でもそんな彼女にも隠している過去と秘密が。
無気力な青年と、生活能力皆無のお婆ちゃん。
過去持ち二人の、絵と、過去と、秘密と食事のお話。
1章は2019年6月22日にマイクロマガジン社「ことのは文庫」様にて書籍化しました!
https://syosetu.com/syuppan/view/bookid/3347/
2章は前章から3年後のお話。
相変わらず律子さんの家に住み続ける燕は、ある目的のため、音楽喫茶でキッチンバイトに挑戦。そこで、ピアノを弾けなくなった音楽高校生の桜に出会って……。
2章では燕と律子さんの他に、女子高生+男子高生の幼馴染主人公を加えて、視点変更でお話が進みます。
書籍化していただいた際の設定を継いでの続編ですが、web版のみ読んでいただいていた方でもふんわりわかる感じになってます。
続刊決まりました。2020年5月20日に続刊となる「極彩色の食卓 カルテットキッチン」が発売となります。
書籍化版の前作はpixivノベルで途中まで試し読みもできますのでよろしければどうぞ~
https://novel.pixiv.net/works/1796折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-23 22:03:54
227986文字
会話率:35%
極彩色の食卓(n1515cg)が6/22、発行されることとなりました。
書籍化記念SSとして、台風の夜の、ちょっとした余暇話をアップします。
ちょうど燕くんが律子さんのお家にきて2ヶ月弱というところ。
二人で過ごす深夜の、青いような暗いよう
なそんなお部屋と、心配性な燕くんと、あとは食事と色彩と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-21 19:18:00
8232文字
会話率:35%
大学生の西くんはある日、友達の北澤の彼女である東さんを紹介される。「西」と「東」という正反対の苗字にウケる東さん。彼女は実にユニークな性格で、自由奔放で底抜けに明るく、裏表もない人だった。
人づきあいに関して消極的だった西くんの生活は、彼女
との出会いで一変する。モノクロだった世界がパッと色づくように世の中がすべて明るく照らせれ、極彩色に彩られる。絶対的なものだった「日常」に、「非日常」が入り混じり、何が正しいのかわからなくなってくる。
確かなものはひとつ、「東さんは北澤の彼女だ」ということだけだ。
それは動かない事実だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-11 22:00:00
43158文字
会話率:55%
よくある白い世界。そこへ神様。俺は異世界を希望し、元の身体と記憶を持って転移した。だがそこは辺り一面赤い草に、エメラルドグリーンの太陽の極彩色の世界。そして言葉の通じぬゴブリンが現れた。
最終更新:2019-07-26 09:11:47
5104文字
会話率:27%
火属性特化の赤。
水属性特化の青。
雷属性特化の黄。
補助特化の緑。
隠密特化の紫。
そんな五色の勢力が存在する世界に放り込まれた主人公が、
黒髪なんて存在しないこの世界であれこれ活躍する。
異世界で色々な勢力間のあれそれに巻き込まれつ
つ頑張っていく。
白髪の少女と生きていく。
そんな物語。
ーーー・ーーー
こうした方がいい的なアドバイスや感想お待ちしてます!
カクヨムで書いていたものの世界観を引き継ぎつつ大幅に改変しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-08 08:00:00
32088文字
会話率:59%
残響聖歌の雑音たちへ
最終更新:2019-07-07 16:05:05
2637文字
会話率:4%
目が見えなくても色が分かります。
ピンクは優しい、可愛い色。
雨上がりには必ず僕は聞きます。
「虹はかかっていますか?」
最終更新:2019-06-28 17:06:27
1817文字
会話率:2%
エブリスタに書いていた主人公の次世代コメディーストーリーです。エブリスタにも投稿します。
読みやすい方でご堪能くださいませ。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
地毛プラチナヘアの美人ヤンキー
桐島翡翠(きりしまひすい)
地毛黒髪美少年無
敵ヤンキー
桐島琥珀(きりしまこはく)
2人は龍櫻会桐島組の若頭の子供
ヤンキーなんて言葉で済まないモノホンだけど
中身はただの高校生だし!?
なんなら楽しい事に全力使いたいし!?
なのに喧嘩売られてばっかり!!
ハッピーライフはどこにある!?
そんな双子のドタバタコメディー。
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-25 01:21:46
4449文字
会話率:57%
中学二年のとき、ちょっとしたきっかけで世界が極彩色に見えてしまうようになった。彼女は『数』に『色』を幻視するのだ。
しかし100という数にだけは色が見えない。代わりに見えるのは……。
エブリスタで開催中の<100>がテーマの妄想コンテスト
用に書き下ろした短編小説です。
https://estar.jp/novels/25473569折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 23:11:58
5514文字
会話率:30%
なんとなく書いたものです。
最終更新:2019-01-22 17:03:30
443文字
会話率:0%
科学技術 「白紙化装置」
その装置で創り出された世界''レイヤー2''は
鉛筆が剣になり、定規が盾になり、
言葉選びによって業(ワザ)が出現する世界
科学とオカルトが、衰退しかけだった文芸界に革命を起こし
文芸が競技として成り立った世界
主人公の女の子 藤堂 明日真は
思いや記憶がその人の筆に宿り、1色の黒が極彩色に変わっていくその世界に憧れ
仲間と共に、無名から日本に名を轟かせるまでのバトルと青春のストーリー(?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-14 17:07:46
325文字
会話率:13%
今日も、明日も、その先も。代わり映えのしない日々が延々と続いてゆくのだと、何の根拠もなくただ当たり前のようにそう思っていた。
――少年少女の平穏な日常が狂い出した、あの日までは――
旧校舎の第二図書室に集まる6人の高校生達。
彼らは7年
前に起きた児童連続変死事件、通称「十六夜奇譚」を調べてゆく内に、事件の当事者が記したとされる日記「奇譚総集」の存在を知り、その本を手に入れた。
しかし、その出来事を引き金に悲劇への火蓋は切って落とされる。
これはファンタジーなのか。それとも人の手によって創られた悲劇なのか。
ゲームの進行役を名乗る謎の少年ゲームマスターも現れ、非日常に巻き込まれた少年少女の恐怖と猜疑が彩る極彩色の六重奏。終止線は何処にあるのか。
(尚、この作品に登場する地名・名称は一部人物名を除き全て架空のものです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-07 15:45:41
138189文字
会話率:37%