今日も、明日も、その先も。代わり映えのしない日々が延々と続いてゆくのだと、何の根拠もなくただ当たり前のようにそう思っていた。
――少年少女の平穏な日常が狂い出した、あの日までは――
旧校舎の第二図書室に集まる6人の高校生達。
彼らは7年
前に起きた児童連続変死事件、通称「十六夜奇譚」を調べてゆく内に、事件の当事者が記したとされる日記「奇譚総集」の存在を知り、その本を手に入れた。
しかし、その出来事を引き金に悲劇への火蓋は切って落とされる。
これはファンタジーなのか。それとも人の手によって創られた悲劇なのか。
ゲームの進行役を名乗る謎の少年ゲームマスターも現れ、非日常に巻き込まれた少年少女の恐怖と猜疑が彩る極彩色の六重奏。終止線は何処にあるのか。
(尚、この作品に登場する地名・名称は一部人物名を除き全て架空のものです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-07 15:45:41
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会話率:37%