大河ドラマはファンタジーであり、歴史小説もファンタジーである。
現代を生きる歴史の証人であったも事実を知らず、況して前世の歴史家が正しい歴史を語ったと思えない。
それは風評であり、人聞き、勘違い、思い込みである。
そこに残るのは様々な思惑を
載せた公文書と私的な日記が残るだけであった。
織田信照は天下布武を唱えた織田信長の弟であり、転生した知識を生かして天下を統一した。本能寺で饅頭を喉に詰めて死んだ信長に代わって天下を治めた。そして、戦国時代が終わり、大航海時代を生きた織田信照も死を迎える。慶長15年(1610年)、享年65歳。
愛する妻や子、孫に囲まれた大往生であった。
静かに目を閉じた信照の先にあったのは、懐かしい若きりし母の顔であった。そして、気付いた。
夢ではなく、二度目の転生であり、『ふりだし』に戻った。
うんざりした信照は乳母の乳を飲みながら、すべてを投げ出した。
様々な思いや願い、そして、記憶もどうでもよくなり、いつしか消えていった。
そして……。
・
・
・
信照もまた慶長15年(1610年)まで生き残り、再び終わりが近づいていた。
信照は城から戻ってきた孫に自分の半生を語り出す。
それは知識チートが消えた信照が、織田信照の名を捨てるまでの歴史であった。
戦国引き籠もりニート織田信照伝の開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 10:34:36
82028文字
会話率:41%
音無治郎は15才から20才までの5年間、ブラック企業で住み込みで働いていたが、ある時会社が最悪な形で潰れた。親を頼る事も出来ない彼は保証人や保証金が要らない治安が怪しいアパートに何とか入居して数日……、宝くじが当たったーっ!!
そして……、
最終更新:2025-07-17 08:10:13
741307文字
会話率:12%
かつて、王者と杖は共に歩んでいた。
王者は力、杖は構造。
二人は均衡だった。
今、一方は王城の檻の中で抑え込まれ、
もう一方は、その存在さえ知らずに生きている。
出会ったとき、二人の絆は均衡を呼び戻すのか。
それとも、世界と共に崩れ落ち
るのか。
魔法が癒し、同時に傷つける世界。
これは無敵の英雄譚ではない。
これは、倒れながらも立ち上がる者たちの物語だ。
世界が忘れても――
王者の杖は、まだ生きている。
更新予定:週2回(水曜日・金曜日)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:00:00
61247文字
会話率:15%
勇者により、魔王は倒された。
魔王軍の残党は二つに分かれ、一方は人間との戦を続け、もう一方は人間との共存を目指した。
千年を経て、当時を知る長命種らは今、真実を語らう…はずだった。
一人のエルフが誰も知らない歴史を騙る。誰が為に。
※作
者の都合により当面執筆を進められず、年度中は4週間間隔での投稿をさせていただきます。
※随時改変等行われます。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 11:16:12
18017文字
会話率:53%
【大企業が隠蔽した、ある事故の真実】
東京都心の高層ビルに隠された、目を背けたい現実。
安全管理部の田中圭一が気づいた「軽微な機械トラブル」の裏に、新人作業員の死があった。
会社は事故を隠蔽し、病死として処理した。
「鈴木君か...彼は最近
、精神的に不安定でね。妄想を抱いているのかもしれない」
真実を追う田中を阻む、会社からの圧力と脅迫。
「田中君、君の行為は会社に対する背信行為だ。守秘義務違反にも当たる」
しかし、田中は諦めなかった。
フリージャーナリスト、被害者の妻、そして勇気ある証人たちと共に、巨大な闇に立ち向かう。
「林君は蒸気に巻かれて倒れました。みんな見ていました。でも、上司から『何も見なかった』と言うよう指示されました」
隠蔽された事故の証拠が次々と明るみに出る時、会社の運命は?
そして、田中の正義は、社会を変えることができるのか?
『誰も語らない事故』
これは、一人の男の勇気が、腐敗した企業文化を打ち破る、衝撃の社会派ミステリー。
あなたの知らない「事故」が、今、語られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 06:36:35
13127文字
会話率:49%
聖書の歴史観と予言解釈によるハーベスト・タイムの中川健一の黙示録解説に依拠した普遍的歴史。「キリスト教は歴史観であり世界観である」私はというと聖書が無謬であるということは強く主張しない。聖書は著者が何を信仰していたかの反映であって、何が真実
かを必ずしも意味しない。しかし私はThe Bible Says とビリー・グラハムよろしく言いたいものである。聖書を第一にしつつ、その他参考文献に科学の立場を利用するのも悪くはない。聖書は神の言葉であり人の言葉であるので、間違っていたところで神に責任はないのである。私は聖書が真の歴史を記述するのであればそれほど美しいこともないと思うが、それとは別に合理的な立場に立ちたいとも願っている。聖書の神の真実さは聖書のみに依拠するのではなく、彼を信じる全ての信者の実存にかかっているのである。ある意味で進化論と創造論は対立しない。しかし私は小進化は信じるが大進化はそれほど信じていない。それはこの世界の生物は皆意図を持ってデザインされているように感じるからで、中途半端な種がいない。機能美は本質的に美しい創世記の世界と調和して、神の存在を仮定せざるを得ない。
聖であり義である神は愛であり、イエスは復活した。その意味はイエスは私たちの罪のために十字架につけられ、死んで墓に葬られ、三日目に復活された。今も生きている。ペトロに現れ、十二使徒に現れ、五百人以上の兄弟たちに同時に現れた。彼らは新約聖書が書かれた当時のイエスの生き証人であり、時に殉教に至るまでに忠実な彼らの証言が主の復活を確かなものにしてきた。次いで全ての使徒に現れ、最後にはパウロにも現れたということである。この後新約聖書が完成し、救済はパッケージとして完成して、聖なる普遍の教会の交わりを通して永遠の命にアクセスできるようになったということである。
私は上のことを信じているだけなので、聖書は真理について明かしするものであり、真理そのものであるという立場には立っていない。しかしそれは真理に対してカノニカルであるということに対する批判はしない。聖書は永遠に廃棄されることはないが、イエス・キリストの死と埋葬と復活を信じていれば、神の創造の業は讃えるべきものであり、それは書かれてあることからそれよりも偉大なものへと飛躍させる必要があるのである。この意味では私の立場は新正統福音主義と自称しようと思折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-12 17:42:54
4853文字
会話率:0%
大学院で動物の生態に関する研究を行う青年・八辻圭一は、大学からの帰り道、突如現れた穴に落下して異世界へ飛ばされてしまう。異世界からの転移者を「渡り人」と呼びその身を保護することが義務化された世界で、圭一を拾ったのはアカデミーから追放された魔
法生物の天才研究者、グレンだった。
「研究以外に関心がない」典型的な研究者のグレンだったが、圭一の持つ現代の知識に惹かれ、(半ば無理やり)圭一の身元保証人となる。魔法と現代の知識を掛け合わせて研究を進めていく二人。次第に仲は深まっていくが、グレンには隠し事も多くあって……?
倫理観の希薄な年上攻め×常識的な年下受け、の年の差BLです。
※攻めの倫理観が危ういため、残虐な描写を含む可能性があります。
※生態系の学問に関しては素人です。知識の範囲と雰囲気で書いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:01:43
5574文字
会話率:50%
◆ あらすじ
ローマ帝国による弾圧から逃げた吸血鬼エリザベートは、逃亡生活中に陽光を浴びて灰になってしまう。
1000年後に復活した彼女は、目立たずにスローライフを送ることを決意。
しかし彼女が暮らす村は戦争や流行病により滅んでしまう。
時代は14世紀初等。
安住の地を求めた旅だったエリザベートはやがて、南フランスの城塞都市アイガ・モルタス(現エーグ・モルト)にたどりつく。
高い壁に囲まれた都市は、太陽を避ける吸血鬼が隠れ潜むには最適な場所であった。
エリザベートは正体を隠し、理髪外科医として働く。
この時代では「血を抜けば病気が治る」と信じられているため、彼女は白昼堂々と合法的に他者の血を手に入れることができた。
エリザベートは平穏に暮らしていた。
だが、彼女の持つ建物や親方の職位に嫉妬した職人が嫌がらせを始める。
言語知識が豊富で医学に優れた彼女の才能は、男性本位の時代において、男の目からは生意気な存在として映っていたのだ。
さらに、都市内外に不穏な空気が流れ始める。
都市のすぐ近くでオオカミが目撃され人々は城壁外での行動が制限されるようになり、隣の領地では悪魔憑き騒動が起き……。
太陽がちょっと苦手。たま~に、血を少し飲むだけで十分。そんな吸血鬼のエリザベートは、果たして平穏に生きていけるのでしょうか。
◆ 概要
ガチめの中世ヨーロッパです。
当時の文化や宗教、価値観を可能な限り調べて、城塞都市での日常生活を再現しています。
黒死病の大流行や大きな戦争の狭間にあるちょっとした平穏な時期の、城塞都市民の暮らしぶりや、主人公がが中世知識で中世人に冗談を言ったりマウントをとったりする様子を楽しんでください。
◆ 本作は下記作品のリニューアル版です。
1310年南フランス城塞都市の理髪外科医と悪魔憑き ~同業者からの嫌がらせになんか屈しない! 私は「理髪外科医」兼「公証人」でラテン語だって話せるんだから~
https://ncode.syosetu.com/n5699jh/
◆ 主な変更点
・エリザベートの正体を冒頭で読者に公開しています。
・全体的にライト文芸よりに微調整。
・カクヨム版(https://kakuyomu.jp/works/16818093089628941235)からタイトルを若干変更。
・難読語にルビを振りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 19:16:07
149922文字
会話率:55%
女性が冷遇された時代に、自立した女性が活躍するお話です。
14世紀フランスの、実在する城塞都市を舞台にして庶民の生活を描きました。
1310年、地中海に面した南フランスの城塞都市アイガ・モルタス。
若くして都市の一等地に店舗を構
える理髪外科医のエリザベートは、同業者からの嫉妬と嫌がらせに悩まされていた。
ある日、都市の付近で狼が目撃され、都市内に緊張が走った。人々は「異端の教えを崇拝する悪魔憑きは、満月の光を浴びると狼に変身する」と信じており、恐怖が広がっていく。
理髪職人組合は夜警を結成することにし「各店舗は男を一名出すこと」という条件を定める。女一人で店を経営するエリザベートは、夜警に男を参加させなければ組合から除籍処分にすると脅され、困り果てる。そんな時、都市の外から移民希望の少女ヴァンがやってくる。
エリザベートはヴァンを徒弟として雇い、男のフリをして夜警に参加するよう頼んだ。ヴァンは快く引き受けてくれた。
だが、隣人が占星術でヴァンの未来を占うと「壁の崩壊」により「繁栄をもたらす」という結果が出てしまう。さらに後日、ヴァンの出身の村が、何者かに襲撃されて全員殺されていたことが発覚する。
ヴァンは悪魔憑きの仲間だろうか? 都市内部から城壁を壊そうとしているのではないか?
エリザベートはヴァンに対する疑念にさいなまれ、彼女を信じたい気持ちとの間で苦悩する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 19:52:43
143231文字
会話率:56%
今も今、現代の真っただ中。
皆さんご存じ織田信長は燃え盛る本能寺から、古びた温泉旅館に転移したーーー
身元保証人もいなけりゃ日銭もない信長はなんだかんだで温泉旅館で働くことになるが......
「え、儂こんな才あったの?」
戦いや政治だけ
が信長じゃない!
『新米料理人』織田信長と、温泉街の心優しき人々が繰り広げる、(食材を)斬り合い(食材を)焼き合うハートフルコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 14:00:00
2846文字
会話率:58%
ついに、その時が来た。
何千年もの間、哲学者や聖人、あらゆる学者たちが永遠の問いを追い続けてきた。
「悪の真の起源とは何か?」
キリスト教の教義によれば、人類は堕天使によって堕落し、悪に染まったとされる。
しかし、悪魔たちはその罪を一方
的に背負わされることに耐えかねていた。
今、宇宙の歴史上初めて、魔界は人類を名誉毀損で告訴した。
こうして始まった、宇宙最大の裁判。
果たして悪の真の起源は、悪魔か、それとも人間か?
この裁判の最高裁判官を務めるのは、全能の神であり、猫や犬の共通祖先に似た絶滅種の擬人化生物、ゼンタイです。
天使が検察官を務め、悪魔が告発者となり、あらゆる時代の哲学者が証人として召喚され、
この裁判はついに、呪われた種族の称号を決定する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 05:47:53
1837文字
会話率:18%
初めての彼女、が出来喜んでいた主人公。は彼女の家に行き、彼女の借金25億円の保証人にさせられる。そして父に頼み返済し家から追い出されてしまう。
最終更新:2025-06-30 21:51:23
65080文字
会話率:73%
わたしのうまれもった、デスティニー。
最終更新:2025-06-20 07:00:00
269文字
会話率:0%
あたしが逃亡者へと身を落としたあらまし。
最終更新:2023-11-30 07:00:00
716文字
会話率:0%
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ
方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】(不思議のパルプンテ)
https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos
【ノート】
https://note.com/unique_panda3782
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 17:06:47
408文字
会話率:13%
日系3世のアメリカ人ボビーは、長年勤務した警察をリタイアして、自然溢れる山間で第2の人生を趣味のハンティング等で謳歌しようとしていたところに、以前部下で仲間であり現在は警部に昇進したトムから、ある重罪事件の証人である19歳の少女の保護を裁判
で証言するまでの期間を頼まれる。
被告人の組織から命を狙われる少女を守りながら、いつしか家族のような関係になってゆく過程を描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 21:46:24
115667文字
会話率:42%
作品『黒潮の記憶 ~車窓に映る想い出たち~』は、一人の女性・奈緒子さんの半生を、自動車の変遷を通して描いた感動的な物語です。物語は、黒潮大蛇行の終息を報じる新聞記事をきっかけに始まり、特急列車の車窓を舞台に、彼女が語る「車歴」が紡がれていき
ます。結婚直後に乗ったカローラから始まり、カリーナ、シビック、スカイライン、ランドクルーザー、そしてアルファードに至るまで、車は単なる移動手段ではなく、家業や家庭、時には夢や挑戦を運んだ人生の証人として描かれます。特に桜エビ加工業という地域産業を背景に、時代の変化や経営の葛藤、夫婦の協力、母としての愛情までもが織り込まれ、読者に静かな感動を呼び起こします。最後には、再び巡る黒潮の希望とともに、次の章を予感させる余韻が残る一作です。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-23 23:05:54
6752文字
会話率:60%
学園の卒業パーティーで、王太子が令嬢レイチェルに婚約破棄を宣言!
……と思ったら、今度は令嬢が王子の悪事を告発し始めた!?
俺? 俺はただのモブです。ただの観客です。〈存在透明化〉でこっそり見てただけなんです!
……なのにバレていて、令
嬢に脅され、証人として引っ張り出され、そのまま人生が終わった──かと思ったら。
「当然、責任は取って貰います。よろしいですわね?」こき使われる日々の中、思わぬご褒美が……?
脇フェチモブ×覚悟ガチ令嬢による、策士ラブ(?)コメディ、ここに開帳。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 07:03:54
4883文字
会話率:34%
高校生の凪花は、友達と別れて一人静かに帰宅する途中、桜並木の中でひときわ目を引く古びた桜の木に出会う。その木は不思議な雰囲気を纏い、長い年月を感じさせる存在感を放っていた。幼い頃、亡くなった祖母が語った「桜の木には人の想いが宿る」という言葉
が脳裏によみがえり、凪花はその木に引き寄せられる。
木の根元には、雨上がりの柔らかな土から顔を覗かせる古びた箱があった。興味を引かれた凪花はその箱を取り出し、錆びついたふたを慎重に開けると、一冊の古い日記が姿を現す。表紙には「楓」と記されており、その名前に胸が高鳴る凪花は、日記を手に取る。
日記のページをめくると、そこには時を超えて語りかけるような美しい言葉が綴られていた。「桜の木は、僕の記憶の証人だ。いつかこの言葉が誰かに届くことを願っている。」その言葉が、亡き祖母との記憶と重なり合い、凪花の心に温かな感覚を広げる。
日記を通じて広がる新たな物語は、凪花の過去と現在、そして未来を結び付ける鍵となる。桜の木と楓の日記が、凪花の人生に新たな希望を与え、彼女を未知の旅へと誘う——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 00:31:17
14108文字
会話率:21%
45歳、独身、冴えないサラリーマン――寿篠我利(ことしの がり)。
真面目だが騙されやすい性格が災いし、職場では借金の保証人にされ、婚活アプリでは貢ぎ体質で失恋を繰り返してきた。
自作した「騙されないための心得マニュアル」だけが、彼の小さな
武器だった。
ある日、彼の人生は突如終わりを迎え、目覚めた先は「異世界」。
女神に「あなたは勇者です!」と騙されかけたが、これまでの痛い経験が活きる。
「具体的な契約書をください」と求め、女神をしどろもどろにさせた末に――
特典として、謎の神器【しゃもじ】を与えられた。
異世界に降り立った我利は、まず「焦らず、現地の人を信用しない」ことを徹底。
近くの小さな村へ向かうが、早速、怪しい商人に「魔石だ」と偽ったガラクタを売りつけられそうになる。
慎重にしゃもじで商品を調べた結果、偽物であることを暴露。
怒った商人は逃げ出し、我利は思わぬかたちで村人たちから信頼を得ることになる。
"騙されないため"に慎重を重ねた一歩が、結果的に異世界での小さな成功につながった。
――寿篠我利、異世界生活スタート。
地味だが確かな歩みが、やがてこの世界を変えていくことになるとは、まだ誰も知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 13:52:26
3352文字
会話率:20%
墨田 剣汰には、高校二年生の初夏だというのに友達がいなかった。ある日の学校帰りカラオケ屋のアルバイト店員である白井 夢にチラシを渡されそうになる。そんな時、夢の頭上に鳥の糞が落ち、剣汰は、カラオケ屋の店番を任されてしまうのだった。しかし、
臆病者の剣汰は店番の途中で逃げ出してしまうのだった。
次の日の学校帰り、カラオケ屋の前を急いで通り過ぎようとした剣汰だったが、昨日の出来事を店長に話す証人として剣汰を待ち構えていた夢に捕まるのだった。剣汰の運命や如何に?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 00:22:33
8261文字
会話率:57%
借金なんて他人事――そう思っていた48歳サラリーマン・村井大樹。
だが旧友の頼みで軽い気持ちで連帯保証人になった結果、地獄が始まる。
取り立て、暴力、無理な労働。
そのせいでついには命を落としてしまう――。
目覚めた先は異世界。
女神に「
よく頑張りました」と労われた大樹は、特別なスキル【徳政令】を授かる。
それは――「あらゆる契約を無効化する」というものだった!
転生先は裕福な商家の息子。
平和な日々を送っていたものの、父の放漫経営で再び破産の危機に陥る。
義妹を奪おうと迫る悪徳金貸し、借金返済を迫る闇組織。
しかしもう過去の自分とは違う。
「スキル――『徳政令』発動だ!」
借金を、契約を、相手の攻撃すらも無効化し――新たな人生を勝ち取れ!
これは、かつて借金地獄に沈んだ男が、異世界でリベンジする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 12:10:59
4909文字
会話率:38%