主人公の陽炎は望まれない子供としてこの世に生を受けた。
産まれたときに親に捨てられ、人買いに拾われた。
奴隷としての生活は過酷なものだった。
主人の寵愛を得て、自分だけが境遇から抜けださんとする奴隷同士の裏切り、嫉妬、欺瞞。
陽炎は親のこ
とを恨んではいない。
――ただ、諦めていた。
あるとき、陽炎は奉公先の客人に見初められる。
客人が大枚を払うというと、元の主人は快く陽炎を譲り渡した。
客人の肉奴隷になる直前の日に、不思議な妖術の道具を拾う。
道具は、自分の受けた怪我の体験によって星座の名を持つ人間を生み出す不思議な道具で、陽炎の傷から最初に産まれたのは鴉座の男だった。
星座には、愛属性と忠実属性があり――鴉座は愛属性だった。
星座だけは裏切らない、星座だけは無条件に愛してくれる。
陽炎は、人間を信じる気などなかったが、柘榴という少年が現れ――……。
これは、夜空を愛する孤独な青年が、仲間が出来ていくまでの不器用な話。
大長編の第一部。
※某所にも「ベルベットプラネタリウム(略称)」というタイトルで載せてあります。一部残酷・暴力表現が出てきます。基本的に総受け設定です。
女性キャラも出てくる回がありますので苦手な方はお気をつけください。
※流行病っぽい描写が第二部にて出ますが、これは現実と一切関係ないストーリー上だとキャラの戦略の手法のうち後にどうしてそうなったかも判明するものです。現実の例の病とは一切関係ないことを明記しておきます。不安を煽りたいわけではなく、数年前の作品にそういう表現が偶々あっただけです。この作品は数年前の物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 19:41:03
284260文字
会話率:38%
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日ーー。
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に
立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 09:28:10
231218文字
会話率:36%
大昔の童話にシンデレラがある。継母に拾われ姉にしごかれあー、メイドの真似とかしたくねえと思ってたシンデレラが急にわいてでた魔法つかいが馬車も服もメイクも全部用意して王子に見初められるというあれだ。
最終更新:2024-04-14 21:09:38
562文字
会話率:0%
魔力の強さが何より大切なヴァルネット王国。第2王女のテレーゼは魔法が全く使えないせいで、使用人同然の生活を強いられていた。ある夜、ぼろぼろになった行き倒れのくまのぬいぐるみに出会ったテレーゼは得意の裁縫でぬいぐるみを直してあげる。するとな
んと……突然ぬいぐるみが立ち上がって話しだした。フェル、と名乗るぬいぐるみは不思議な魔法で彼女を助け、元気づける。しかし王国にはやがて不穏な空気が広がり始め……裁縫が得意な王女様が可愛いぬいぐるみの王子様に見初められるお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 12:03:43
15718文字
会話率:54%
魔道具好きの王子に見初められるため、姉に魔道具を作らされていたわたし。家族経営のブラックな魔道具店では引くほどたくさんの雑用を押しつけられて、もう限界!
行き倒れたわたしは、『氷の公爵さま』に拾われる。
「こんな無茶をしていると、君、い
ずれ死ぬぞ」
「君が家から逃げるのに一番手っ取り早い方法は、私と婚約することだ」
ちょっとS気味な公爵さまの命令で、わたしは偽装婚約することに。
怖そうな見た目とは裏腹に、公爵さまはわたしのことを『伝説級の魔道具師』だと言って大切にしてくれるので、わたしはすっかり元気も取り戻せて、このままずっと公爵家に居着きたいくらい。
一方で、わたしがいなくなったことで焦った姉は、わたしがこっそり開発途中だった危険な技術を盗んで発表してしまう。
姉のしくじりで、実家の評判は散々なことに。
両親が借金を踏み倒して逃げたお店は、わたしが引き継ぎます!
お店のお客様は、姉の元婚約者の王子様に王女様、それに騎士団長のお嬢様?
わたしの魔道具はいつの間にか国中からとっても注目を浴びていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 22:50:43
439167文字
会話率:43%
十八歳になった伯爵令嬢エレナは
王子との婚約を果たすために
あこがれの王都へ向かう。
しかし、思わぬ仕打ちに動転し、
婚約は破棄され、
侍女には裏切られ、
伯爵家は断絶、
そして、冥界へ追放されてしまう。
冥界の帝王に見初められるも、
素直に求愛を受け入れられず、
おかしな妖魔にもからかわれ、
子供の世話までしなくてはならなくて、
もう大変……。
あら、いやだ、わたくし、
全部お話してしまいましたわ。
でも、こんなのネタバレでもなんでもなくてよ。
お料理あり、モフモフだって出てきますのよ。
もう何でもありですの。
だって、この物語の主人公は
このわたくしなんですもの!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 00:02:04
87356文字
会話率:32%
故国が滅びた理由が不明なまま、生き延びた王女スウがウサギの魔法使いによって様々な難題から助けられ王子様に見初められるそんなお話。
◆この連載作品は、秋月 忍様主催企画『サマーシンデレラ企画』参加作品です。
最終更新:2023-12-29 22:16:46
10603文字
会話率:36%
「お前のような醜い女と結婚する気はない」
何度も婚約破棄を突き付けられたサラは、ある日、辺境の国の王子に見初められる。
王子の国に招待されたサラは、どんな呪いも解くことができるという温泉を勧められ、言われるがままに浸かることに。
すると彼女
の身体に変化が起きて……。
こちらはラジオ大賞応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 11:12:55
996文字
会話率:20%
婚約者が浮気をしていた。相手の女は将来を誓いあったと触れ回っているらしい。
そっちがその気なら私は婚約者より上の男と浮気してやります。貴方よりいい男に見初められるいい女だと思い知るがいい。
最終更新:2023-11-17 22:42:09
7702文字
会話率:66%
生まれつき『死の呪い』を持って育った第三王子カルス。
日々体を蝕んでいく呪いのせいで歩くことすらままならない彼だったが、とある魔法使いとの出会いで彼の人生は大きく変わることになる。
『光魔法』
呪いを唯一封じ込めるその魔法を見たカルスは、
『普通に生きたい』という願いを叶えるため、魔法使いに弟子入りすることを決意する。
「どうせ何もしなければ死ぬんだ。だったら死ぬ気で頑張ってやる」
死を待つだけだった少年に、決意の炎が宿る。
光魔法は滅多に使い手がいない伝説の魔法、カルスの決断は無謀に思えた。しかし何度も死にかけたことで彼の体内の魔力は常人を遥かに超えるものになっていた。
そこに光明を見た光の魔法使いは、カルスを弟子に迎え入れる。
これは呪われて生まれた王子が、祝福に包まれて成長する英雄譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 13:00:00
315121文字
会話率:41%
リィリアは、生まれつき自分の描いた絵を『具現化』する異能を持つ少女だ。
王都の街酒場で店員兼手品師として働いていた彼女はある日、軍の総司令官で王子であるオーウェルと彼の副官であるディエスによってその”手品”の力を見初められる。
「あなた
の力を軍事転用できれば、この戦争を我が国に有利な形で早期に終結させることもできるかもしれない。俺たちに力を貸してくれないだろうか?」
――泥沼化する隣国との戦争の状況を打開すべく、協力を求められるリィリア。以前の戦争で、家族と住んでいた村を失った彼女は、二度と誰もそのような思いをすることがないようにと、従軍を決意するが――!?
※全48話予定/完結保証有です
※本作品は同様の内容を「カクヨム」にて掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 08:21:08
114575文字
会話率:41%
両親を叔母に殺されたエラは、両親殺しの罪を叔母に擦り付けられて、叔母が略奪した両親の屋敷に囚われてしまった。
叔母やその娘たちから受けた仕打ちによって、エラは極度の人間不信になってしまう。
魔女リーゼロッテは、不幸な人を救いその人に最期
まで寄り添うために神に作られた。
そんなリーゼロッテは不幸なエラを救うために屋敷に現れた。
エラを王城で開催される舞踏会に参加して、王子様に見初められるように促した!
しかし、エラの答えは…
「嫌です。本当にこのままお城に行って王子様に会えるかどうかも分からないじゃないですか。」
まさかの救いの手を払いのける選択だった。
リーゼロッテはエラを最悪の環境から救い出して幸せにすることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 07:00:00
10049文字
会話率:38%
サンドリーヌ・ノヴェールは侯爵令嬢。
ある日、婚約者であるグザヴィエ・アフレが浮気相手アストリ・ソレイユと共に現れ婚約破棄を言い渡す。
そんな二人に二人がしでかしていた事を大衆の前で暴露し、恥をかかせるサンドリーヌ。
激怒したグザヴィエに決
闘を申し込まれ、二人をボコボコにして勝利する。
それを両親に報告すると嫁に行けなくなったらどうするとお叱りを受けていると──
カクヨム、アルファポリス、ノベプラでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 20:16:23
5502文字
会話率:55%
吸血鬼が支配する国に住む人間の娘スフェール・ジェムは、ジェム家の長女、継母と義妹にいじめられる日々。父は仕事で家に帰らぬ日々。
ある日、真実の石の破片を拾い持ち帰る、すると継母の宝石を盗んだといわれの無い事を言われるが、石の破片が光り出
し、人の姿になる。
その人物は自分は真実の石の精霊だといい、継母と義妹を糾弾し、義妹を石ころに変えてしまう──
アルファポリス、カクヨムでも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 18:40:58
5163文字
会話率:55%
魔王城へと向かう勇者パーティ。城を目前に聖女のカイは捨てられてしまった。
復讐の二文字に突き動かされるようにカイは魔王城へと向かう。
魔法の才能皆無な脳筋聖女カイが勇者たちに復讐し、魔王に見初められるまで。
最終更新:2023-05-25 17:38:04
9686文字
会話率:41%
理想を現実に潰されて燻っていた壮年の冒険者『グレイ』が勇者と共に世界を救いその果てに異世界の神に見初められる話。
神はいつでも気紛れに試練を課し、勝手に祝福を贈る。
抗えおじさん (比較的) 平和な異世界で幸せな余生を過ごすために!
こ
の作品はハーメルン カクヨム にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 21:08:17
15395文字
会話率:35%
「ねぇ、お姉様? 私の代わりに獣人国まで行って謝ってきてくれない?」「なんですって」
子爵家の長女──ドロテア・ランビリスは、ある日、妹のシェリーと両親から尻拭いを仰せつかった。
ドロテアの暮らすサフィール王国では美しい女性には聖女の称号
を与えられる。シェリーはその聖女の一人であり、王族の婚約者でもある。
反対に、ドロテアは産まれた瞬間から『将来は売れ残り』と言われ続け、現に誰一人からも求婚されたことがなかったため、生きていくために侍女として働いていた、のだけれど。
「ドロテア、お前が気に入った。俺の妻になれ」
謝罪先に獣人国で、ドロテアは当たり前の行動をしただけなのに、何故か王である黒狼のヴィンスに見初められ──。
「ドロテア教えてやろう。今までサフィール王国で求められなかったのは、お前が──過ぎるからだ」
「はい?」
これは結婚願望があるのに誰からも相手にされず、自身の秘めた才能に気付いていないドロテアが、思慮深いヴィンスに見初められる、そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 19:04:26
13626文字
会話率:46%
貴族は優れた魔法使いであることが求められるエルトルード帝国でアンナは1つも魔法が使えない落ちこぼれだった。……妹のエルザと違って。エルザは何でも持っていた。だから、皇子と結婚するのもエルザだと思われていた。「俺が妻にするのはアンナだよ」皇子
がそういうまでは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 18:10:14
17903文字
会話率:46%
マリリン・モントワール伯爵令嬢。
実家が運営するモントワール商会は王国随一の大商会で、優秀な兄が二人に、姉が一人いる末っ子令嬢。
地味な外観でパーティには来るものの、いつも壁側で1人静かに佇んでいる。そのため他の令嬢たちからは『地味な
壁の花』と小馬鹿にされているのだが、そんな嘲笑をものととせず彼女が壁の花に甘んじているのには理由があった。
「商売において重要なのは『信頼』と『情報』ですから」
※設定はゆるめ。そこまで腹立たしいキャラも出てきませんのでお気軽にお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 19:17:18
19797文字
会話率:55%
「あなたを買い取らせてください」それが訳あり底辺魔術師の救いの手だった──。
17歳になるソフィアは、10歳の頃からチャップマン家の使用人として雇われていたが、使用人以下の扱いを受け虐げられる日々が続いていた。
そんなある日、チャップマ
ン家の不穏な噂を聞きつけたフィレンツェ男爵と名乗る男が現れ、ソフィアの本当の正体を見抜くと「なぜここにいるのですか、姫」とソフィアに訊ねる。
なんのことか分からないソフィアを前に、フィレンツェ男爵は「また後日、迎えに来ます」と残し去っていく。それから一週間後、迎えに来たフィレンツェ男爵は、実は魔術が盛んなノクターン王都で最も容姿が端麗な第二王子ルイスだったことが判明する。
シンデレラのように救い出されると思った矢先──
「大変申し訳ないのですが、僕の魔術は底辺で、そろそろ王の爵位をはく奪されそうなんです」
一難去ってまた一難。偽りの姫と底辺魔術師のこれから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 23:42:08
32361文字
会話率:52%
聖女のサラとユラは双子。姉のサラは真面目に聖女業を務めるも、妹のユラは天真爛漫で、遊んでばかり。でもみんな妹に惹かれる。姉の真似ばかりする妹に、辟易としていたサラだが、ついには婚約者まで取られてしまう。人生諦めていたサラに、意外な人物が現れ
て……。
妹に仕事の功績も婚約者も取られてしまった姉が、実はずっと見ていた王子様に見初められるストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 20:02:16
7780文字
会話率:36%