国を上げた救世の聖女探しが始まった。
王宮で薬師をしているアニエスは、懸命に聖女を探している教会の者たちをげんなりと眺めた。
「聖女様も大変だね」
一緒にいた花の精が困惑顔で言った。
「アニエスが聖女なんだけど」
「へ?」
まさか、自分が聖
女だなんて。
迫りくる聖職者の聖女探しの群れ。聖女の報酬は大金にドレスに宝石、更には王子との結婚!?そんなのいらない!私は私らしく生きたいんだから。
――この国の聖女は、大聖堂から出られない。そんなの、絶対に嫌だ。
崖っぷちのアニエスは腐れ縁の幼馴染みに泣きついた。
「じゃあ俺が貰ってやるよ。結婚するぞ、今」
婚約をすっ飛ばし、突然始まった偽装結婚。嘘で固められた新婚生活。
騎士団でも凄腕の幼馴染みとの結婚は、とても羨ましがられたのだけど。
近くなった距離も、少し甘い笑顔も、全部ウソ。
……そのはずだった。
これは鈍感聖女アニエスと、そんなアニエスを愛してやまない口の悪い幼馴染みの、偽装結婚から始まる愛の物語。
「さては私に惚れた?」
「っはぁ!?ふざけんな!」
二人のすれ違いは続く。
完結まで全36話執筆済み!完結まで毎日連投予定です!
ぜひ最後まで安心してご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 08:27:28
158955文字
会話率:53%
本物の"花の精"では!? と謳われるほどの美貌を持つ侯爵令嬢のロゼ。そんな彼女が10年間ずっと思い続けたのは、17歳年上の国の英雄レオノール公爵。父、侯爵に1年という期限を言い渡されるも、何とか再会し思いを告げたロゼ。
ただ、返ってきたのは“そういう対象に見れない(恋愛対象外)”という言葉。それでも諦めきれず、努力を続けるロゼに忍び寄る“フェアリー・コンプレックス(恋の妙薬)”という謎の薬。ロゼの片思いは叶うのか? ロゼを悩ませる、本当の敵は誰なのか? 恋をして強くなっていく、異世界年の差恋愛ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-26 19:00:00
321208文字
会話率:42%
賢者たちはエンスタシナ王国を出てリーフハーバーに向かった。白とアルスとエリスの3人はイトク村で預かったカードを道具屋の店主に渡しに行き、そこで花の精霊と出会い、聖花の蜜を貰った。そしてヘスティアとソイルの2人は、街の外で手合わせをし始めたの
だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 18:03:17
4240文字
会話率:72%
無実の罪で王太子から婚約破棄を言い渡され、罪人にされてしまった侯爵令嬢のダリア。危機に瀕した彼女の目の前に現れたのは、美しい花の精霊ウィリアム。
ウィリアムは女神の庭園を管理する『花守』の役目を担う特別な精霊で、彼は生贄の花嫁としてダリアを
見初める。
「皆があなたの居場所を奪うのであれば、私が攫って花の楽園へお連れしましょう」
そう言い、ダリアの手を引いて女神の庭園へと誘う。
婚約者に疎まれて傷心だったダリアはウィリアムからの愛情に、孤独を抱えていたウィリアムはダリアからの愛情に、救われていく。
これは、悪女にされた令嬢と、そんな彼女を一途に想い続けてきた花の精霊の異類婚姻譚。
※カクヨム様、アルファポリス様にも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 20:00:00
9956文字
会話率:29%
人の恋を叶えてきた精霊とそんな精霊に恋した青年の恋のはじまり。
こちら夏芽玉さま主催 #恋が叶う花BL 企画参加作品になります。2023年6月1日から8月31日まで『とある学園に3年に一度だけ、手に入れると絶対に恋が叶う花が出現する』設
定で様々な作家さんが創作されているためもしかしたらネタ被りがあるかもしれないです。参加作品80作品近いので全く追えておりません。xさんの作品と似てるわ!と思ったら教えていただけるとその旨表記いたします。参加作品ほぼ読まずに書いておりますのでもし被ったらその作者さんにご挨拶に参ります。(創作回路が似てるなら多分その方の作品私の好みだと思う。そんな気がしません?)
絶対に恋が叶う花を咲かせる植物なんて絶対つよつよ精霊付きでしょう!というところから発想でございます。実は失恋のショックで枯れた植物が人間として転生してきたらそこは学園BLゲームの世界でした、という話で書き始めたんですがどう考えても短編の分量じゃなくなってしまうので大幅修正。恋が叶う花の精霊を幸せにしたい男の子の話になりました。読んでいただきありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 00:27:51
1700文字
会話率:21%
花の精霊は、二つに裂けた、焦げ枯れた巨木を見下ろすと、寂しそうにため息をついた。
彼は球の中に座す生命の消えた同胞の姿に、時の残酷を実感するのだった。
キーワード:
最終更新:2023-08-06 20:25:21
1192文字
会話率:0%
花の精に話しかける「ぼく」と一緒に旅に出るサボテンについての詩。
最終更新:2023-02-09 13:48:39
365文字
会話率:0%
夜伽とは一体何かしら?
伯爵令嬢のアリシアは恋愛小説を愛読する中で疑問に思った。
そして婚約者の王太子ヴィルヘルムに素直に尋ねてみた。
顔を真っ赤にしたヴィルヘルムは何と答えるのか。
そして花の精霊に愛されしアリシアとの恋の行方は世界に繋
がるものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 23:00:00
12013文字
会話率:42%
花の精のメルは、お忍びで人間の街へと出かけた先で、人間の少年エディと出会う。
まだ自覚のない2人の、小さな恋の芽生え。
アルファポリスにも投稿しています。
最終更新:2022-08-09 20:45:44
3844文字
会話率:37%
※連載ではありません。連続投稿後、完結します。
英雄王と呼ばれた、13代目風の王・インティーガ。
死を求めた罪に問われ、初代力の精霊・有限の星に断罪された、大罪の王だ。
太陽の影に封じられた死の蓋が開く皆既日食を境に、インティーガの影と呼ば
れる存在が、精霊達の異界・イシュラースに現れるようになった
インティーガの影は、想い人に忘れられた者と、想い人を忘れた者の前に現れ、憎しみに満ちた言葉を吐く。
「死とは何か。本当に憎むべきモノは何か、わかるか?」
「忘れられる痛みを、知れ。おまえの存在は、苦痛だ。捨てた記憶を、思い出せ」
不可解な言葉を吐くインティーガの影に、散ると共に記憶を失い、また新たに咲くというサイクルを繰り返す花の精霊達は蝕まれていく。
記憶を保持できないのは、風の王のせいだ!
いいえ、リティル様に何の咎がありましょう?
花の精霊達は2分し、現在風を統べている15代目風の王・リティルについに牙を剥く。
花の精霊達の噂に惑わされた初代力の制令に、無実の罪で処刑された13代目風の王・インティーガ
13代目風の王・インティーガを愛し、彼の恋人となったが散ってしまい、彼を忘れた花の姫・シェレラの怨嗟
強引に風の王の補佐官、煌帝・インジュの守護精霊となった、賢魔王の異名を持つ色欲魔、5代目風の王・インラジュールと、想い人、5代目花の姫・シレラの想い
縁結びを司る、花の王の過ちと、結ばれない番の風の王と花の姫の悲恋の物語
煌帝・インジュに恋する2代目智の精霊・リャリスの思惑と、5代目風の王・インラジュールの決断
リティルは、意識の行方不明になったシェラを取り戻し、シェレラを憎しみから救い出せるのか?
ワイルドウインド・シリーズ13作目。花の王編です。
恋愛要素ありのファンタジーです。
※単独で読めるように精進しておりますが、キャラクター、世界観は前作から続いております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 19:59:47
168223文字
会話率:49%
京都市内を散策中に、ふらりと立ち寄った小さな神社。そこで出会った一人の女性は、まるで金木犀の花の精みたいに美しくて……。
彼女が私の青春時代の全てだった。
(この作品は「カクヨム」でも掲載しています。「金木犀」「紅葉」「彼岸花」という
お題の三題噺で書いた短編です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-18 01:00:00
3665文字
会話率:17%
特徴的な赤毛をもった少女・ティアーナ。彼女の正体は、次期王の地位を継ぐはずだった両親を殺され、追い出された次期王女であった。
そんな苦しい過去を持ちながらも日々を悔いなく過ごしている少女に、ある青年との出会いが待っていた。
それがどんな結末
になるかも知らずに――。
※話数横についてる*マークは多少なり殺傷・流血シーンがあるエピソードとなります。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-25 16:40:26
140240文字
会話率:57%
アイスリーヌは、メルギス公爵家へ、先月嫁いだ金髪の背の低い、まだ18歳の公爵夫人だ。
アイスリーヌの実家は伯爵家である。だから、ギルバートは、そんなアイスリーヌを馬鹿にして、酷い仕打ちをしてきたのであった。
とある日、実家へ行っていたアイス
リーヌが公爵家へ帰ってみると、
アイスリーヌの荷物が庭に出されていた。
そして、黒髪の顔のキツい、マリアと言う女性が仁王立ちしていて、アイスリーヌを見て、
馬鹿にしたように笑いながら。
「今日から貴方は、庭の離れに住むことになったのよ。わたくしはギルバート様の愛人。
ギルバート様はいずれ貴方を追い出してわたくしを正妻にすると言っているわ。」
離れに住む事になったアイスリーヌ。どうなるのであろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 21:25:09
3913文字
会話率:40%
『今昔四方山物語集』より。
最終更新:2021-05-31 09:56:42
399文字
会話率:0%
アスファルトの地面を走るのは自動車やバス。立ち並ぶのはコンクリート製のマンション。食料も地球のものと変わりなく、一種を除いて異世界の生物などいない世界。
そんな異世界らしからぬ異世界に数千人の人々が転移して4年。
ほとんどの人々は元の世界に
いたときと変わりない日々を送っていたが、一部の組織に所属している者達は地球に帰るべく異世界固有の生物“植物人”との戦いの日々を過ごしていた。
そんな中、異能の力を宿した武器“神鎌”を振るう組織“ゲルトナー”に所属している日々野は敵である植物人のアヤメと出会い、この世界を変革する決意を持つ。
味方は互いだけ、仲間も街もこの世界もすべてを変えるため二人は果てなき戦いに挑む!
*7章からは主人公が覚醒します。
うだうだ負けてんじゃねえ!とか思ったり、俺ツエー系が好きな人はそこからどうぞ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 21:07:04
294306文字
会話率:36%
虹の精霊リースは、雨の精霊アリオのことが好き。たぶんアリオも自分のことが好きだろうという自信もある。気持ちの証として、アリオからの「精霊の花」が欲しいなと思っていた。だがある日、雨の精霊と花の精霊が仲良くなっているという噂を聞いたのだ……。
雨の精霊アリオと、虹の精霊リースの話。ほのぼの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-29 06:00:00
9349文字
会話率:45%
侯爵家の長女として産まれた私はまるで花の精の様だと周りにチヤホヤされながら育っていた。
3日後に4歳の誕生日を控えたその日は大雨で外に出られなくてイライラしていた為、タイミング良くミスをしたメイドに八つ当たりしてストレス解消していた。
「あなた見た目が悪いだけじゃなく仕事もまともに出来ないのね、そんなかんたんな仕事も出来ない人はこの侯爵家のメイドとしてふさわしくないんじゃない?」
泣きそうなメイドを見てせせら笑った次の瞬間、視界を真っ白に染める程の大きな雷が庭に落ちた。
落雷の轟音を聞きながらフラッシュバックの様に蘇る前世の記憶。
絶望感に襲われ、そのまま倒れて1時間。
は? 誰が花の精みたいやって?
溢した紅茶を拭いとったソフィーの方がよっぽど花の精やん、皆私が侯爵令嬢やからってご機嫌取りの為にお世辞を言うとっただけやんか!
こんな幼児の内から成人病まっしぐらな体型やのに花の精なんて言われて喜んでた自分が情けないわ、そやけどリップサービスにしては妙に皆うっとりと私を見とったのは何でなん…?
前世の記憶を取り戻し、麗しき悪役令嬢になりそこねた侯爵令嬢…の話。
◇ ◇ ◇
オチが決まっていない見切り発車です、前作「断罪〜」がお笑い要素少なかった反動で書いてる感じなので気楽に読んでいただけたらなと思います。
出来るだけ毎日投稿しますが不定期更新です。
アルファポリス様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-25 21:19:24
125370文字
会話率:41%
かつて月下美人の花の精霊だった美花。現在はご近所さんの伊織と交際中だ。
美花が二十歳になった年に伊織からプロポーズをされる。それに答えた美花は半月後に結婚式を挙げた。
新婚生活を満喫する美花だったが……?
(短編の「月下美人の花」の続編です
)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 18:09:03
2023文字
会話率:58%
ある満月の夜に月下美人の花の精霊である美花は月の女神様に願い事を告げた。
自分を種の時から育ててくれたお兄さん--伊織に会いたいと。すると不思議な女性が地上に降り立った。
女性は月の女神と名乗り美花が名前を教えた見返りに一晩だけ人間の姿にし
てくれた。
早速、伊織を探しに行った美花だったが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-14 18:00:00
2310文字
会話率:60%
宝物しか愛せない孤独な竜が住む険しい山に、ある日、一輪の花が咲く。
花には、お喋り好きで、好奇心旺盛な花の精が宿っていた。
ずっと宝物しか愛せなかった竜は、花の精と出会って本当の愛を知る。
とびらの様主催【人外短編企画】の参加作
品となります。
ハーメルン様とのマルチ投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-11 22:07:59
16325文字
会話率:33%
ひそかに片思いしていた先輩の結婚式で、二次会の余興として「幸せのタネ」とラベルの貼られた植物の種をもらった。なんか笑える。先輩はわたしの気持ちも知らず結婚しちゃったのに。わたしはそれをアパートの入り口にある花壇に捨てた。しばらくするとそこに
見慣れない花が咲いて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-04 12:00:00
2360文字
会話率:8%