かつて大罪を犯し、島流しにあった青年ニゲラ・クローバー。
過去を忘れて平穏な日々を過ごしていたが、島に旅芸人が現れる。
心を閉ざした青年に一筋の光が差し込む。
しかし、人と関わるのを恐れて旅芸人に話しかけることが出来なかった。
その
夜、ニゲラの家に白装束の謎の男が現れる。男の武術により気絶してしまう。
意識を失う直前に男はおかしな事を言い放つ。
「お前がこの島を出なければこの物語は始まらない。今回は計画を狂わせるなよ?」
目を覚めると旅芸人の船に乗せられて居たのだった。
そこから、ニゲラは様々な人達と出会う。
陽気な旅芸人の三人、
革命を促す女騎士、
カルト教団の長、
白装束の男、
二ゲラがかつて住んでいた国の王族の末裔……
ニゲラはこの仕組まれた旅で何を得るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 12:56:41
176707文字
会話率:40%
「んー、あなた、よくない霊に取り憑かれてるわねぇ。詳しく言うと、昔の……そう、お侍さんね」
「やっぱりそうか!」
と、おれが思わず声を上げたところ、占い師はビクッとして、少し身を引いた。
え、まさか正解? といった顔を一瞬見せたので
、やはりこの占い師はインチキで適当なことを言ったのだろう。しかし、我ながら都合がいいもので、おれは占い師にそう言われたことで確信めいたものを抱いた。
おれは幽霊に取り憑かれている。
異変を感じたのは一ヶ月くらい前だ。当初は、体に纏わりついているこの倦怠感は仕事の疲れだろうと思っていたのだが、一人なのに周りに誰かの気配を感じる瞬間があったり、ふと死にたいという希死念慮を抱いたり、ある夢を見たりと、最近では感じたその人の気配というのがどうも男であるようだと徐々に明らかになってきていたのだ。
そして、占い師に幽霊が取り憑いていると言われたことをきっかけに、その幽霊の姿が夢の中に色濃く現れるようになった。
髷を結い、白装束を着た男。侍の霊だ。しかし、おれに取り憑いたその理由がわからなかった。当然、墓を蹴り倒すなど罰当たりなことはしていないし、肝試しに行った覚えもない。質の悪い風邪を引いたと思ってひとまずは理由は置いておくにしても、この状態のまま放置して治る、つまり成仏するかどこか他に行ってくれる保証はない。
だから、おれは夢の中でその幽霊に話しかけてみることに決めた。何か未練があるのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-14 11:00:00
2909文字
会話率:65%
淋小卓町に住む少年、"白百合桑"には"黒い塊"達が視えていた。黒い塊は、いつも、どこにでも居る存在で人を襲う存在だった。
桑にしか視えないようで、誰からの理解も得られず、得る気にもなれず、唯一の家族の
姉にでさえその事を隠し生活をしていたある日、学校の校庭にその黒い塊が現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 22:00:00
51667文字
会話率:27%
時は室町、戦乱の世の日本。
人食い鬼が出ると噂の山で、男は不思議な白装束の旅の坊主と出逢う。
道中、坊主の口から語られるのは、賽の河原で出逢った一人の子供と鬼の物語。
所詮此の世は生き地獄。
その目に泪を浮かべ、情けをかけた罪により地獄と
云う名の浮世に落とされた地獄の鬼「首葛籠」と、彼に見逃されたひとりの鬼の仔「空也」。
時に慈しみ弱きを助け。
時に慈悲なく悪しきを葬る彼ら。
室町の世を渡り歩く彼が語るのは、平安末期の哀しき儚き世の移り変わりと……各地の伝承や妖語り。そして己の父を探し……葬り去るまでの物語。
葛籠になった鬼の真の罪と罰とは、少年の逝く末は……?
琵琶の音と共に此処に語るは、憐れ戯れ珍道中——。
※本作はカクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 21:13:28
32816文字
会話率:37%
『フェンの森』に住む少年、エルマの日常は唐突に食い荒らされた。
人喰いの魔物と、それを操る白装束の男によって。
「これはあなた方にとっても、とても誇らしく喜ばしいことなのです。さぁ……死して我が使い魔の血肉と成り給え!」
エルマは貪られ
る。自分の家族を喰い殺した化け物に。
(喰われるぐらいなら、食ってやる!)
一矢報いるべく、魔物に食らいつくエルマ。噛みちぎり、飲み込んだその一口は、彼の運命を大きく変えた。溢れ出る力と食欲、そして彼は手に入れた……喰らった魔物の能力を。
しかしそれは、獣への扉だった。
欲のままに魔物を喰らい続ける自分自身に、エルマは問う。
──自分は本当に、人間なのか? と。
そんな彼へ、ティルと名乗る女騎士は二つの道を示した。
『ここで死ぬか、騎士として私と共に戦うか』と。
かくして獣は騎士になった。
次の獲物を葬るために。自らが人間であると、信じるために。
(食い尽くしてやる。俺の幸せを邪魔する、全部を)
──これは、いずれ神をも喰らう獣の物語──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 08:28:14
53328文字
会話率:43%
日本を含めた世界中では、かつてあやかしと人間が敵対していた。
今となっては共存しているものの、一部の人間…特に術師の間では、あやかしは未だ憎悪の対象だ。
夢璃(ゆうり)は、術師の名家である花園家に生まれた。
しかし、能力を開花させることが
出来ず、あやかしのような容姿をしていることもあり、両親だけでなく、妹からも蔑まれてしまう。
離れで暮らす彼女に寄り添うのは、幼少期に縁日で迎え入れた霊力を帯びた言葉を交わせる金魚一匹だけ。
ある日、夢璃が成人を迎えると同時に、次期当主として正式に妹が選ばれることを告げられる。
そのお披露目として秘術を披露する場に、夢璃も付き添わされることになった。
しかし当日、夢璃は妹から白装束を渡され、一族のために犠牲になるよう命令される。
家族として慕っていた金魚をも喪い、絶望する夢璃を救ったのは、赤金色の衣と鱗を纏う、夢璃が焦がれた声をした青年だった。
※魔法のiらんど、ベリーズカフェ、ノベマ!、Nolaノベル、ノベルバにも掲載をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 07:30:00
16943文字
会話率:48%
とあるきっかけと出会いから港町、スカータ・マレ・スタに滞在することを決めた白装束の吟遊詩人ビアトロ。
命を預ける武具の修繕に使ってしまった分を賄うため、彼は危険の少ない人探しの依頼を受ける。
不慣れな街をさまようビアトロはこの街が持つ様
々な顔を目撃することとなる。
(注意)
本作は拙作『虹色の英雄伝承歌 紅刃の章~復讐の果て、さまよい続ける死神剣士~』の二章と三章の間に起きた物語となります。
未読の方は先にそちらをご覧いただけると幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 04:00:00
15586文字
会話率:31%
合計 40 曲
問い:
1、盲目
2、フールの仮面
3、死ヲ忘ル事ナカレ
4、ダムナティオメモリアエ
5、ふざけんな
6、No title
7、お知らせ
8、Gamma Ray Burst
9、glass record
10、Help Me
11、呪縛
12、旅人、心ここに在らず
13、あらすじ
14、拝啓、僕らの魂
15、機械仕掛けの僕ら
16、scrap
17、ごめんなさい
18、赤ワインと白装束
19、深夜零時に月は咲く
20、クリームソーダ
答え合わせ:
1、だるまさんは転ばなかった
2、君に届けこの想い
3、生きとし生けるもの
4、私(still alive)
5、SOSの帰り道
6、おしまい
7、かつての君へ
8、敗者へ告ぐ最後の言葉
9、また
10、僕らのメメントモリ
11、この指とまれ
12、生命活動停止志望届提出窓口
13、不死身のワルツと永久機関
14、publicdomain
15、笑えない日々よ、さよなら。
16、独り言
17、リグレットを許して
18、モノクロの世界にも祝福を
19、これから全てを終わらせる君へ
20、ディアナの約束折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 23:00:00
23366文字
会話率:7%
冒頭、いきなり、ある精神科医と絶世の美人との衝撃的な場面から、この物語は始まる。
さて、北陸の富山県と石川県との県境にO市がある。
この市には、かって、千年ほど前に、10メートルを超えると言われる大蛇が出現したと言う伝説があり、当
時、村の若者3人が白装束を着て、大蛇退治の決死隊に出かけたと言う話なのである。その伝説は、現在でも「蛇舞盆」と言われる奇祭で今でも残っている。
その村は、現在も蛇谷村と呼ばれているのだが、約千年ぶりに、その大蛇が再来したような幼児虐殺事件が起きたのだ。202X年の5月のゴールデンウィーク中の事だった。
体には、まるで大蛇が噛んだかのような後も残っており、無残に喰い殺されていたのだ。しかし、その幼児の体の食い荒らされた後から、何と、人間の唾液が発見されたのである。
この「蛇人間」の出現に、富山県・石川県の合同捜査本部は混迷の度合いを深める。
しかし、これは、この北陸連続幼児虐殺事件の、ほんの、始まりに過ぎなかった。
ここに、都会で倒産したオカルト雑誌者からUターンした主人公が、探偵約で現れるのだ。彼は、地元の精神科医が、今から20年程前に出版した『蛇谷村大蛇伝説考』に感銘を受け、O市役所の職員となっていたのだった。
主人公は、その謎の本の出版した、精神科医に会いに行く。多分、その精神科医が、若い時の過ちで、生ませたであろう絶世の若い美女の情報を携えて……。これは上手く行き、やがてこの主人公と、その絶世の美女とが、タッグを組んで、真犯人の探求に挑むのだが。
しかし、その間にも、幼児を殺された実の母親の葬儀中の自殺とその全国生中継。止まらない幼児殺害。ついには、「カニバリズム」の研究で有名な精神科医にまで、探りを入れるのだが……。
そうこうしている内に、6月初旬に例の『蛇舞盆』の実況中継が行われたのだが、「蛇谷神社」の祠を開けたところ、何とどう言う訳か、主人公の実の妹の生首があったではないか……。主人公の妹まで殺されるとは!……どうしてなんだ、何なんだ、この怪事件は!
一体、この狂気の犯人は、果たして、誰なのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 14:10:24
48501文字
会話率:26%
同じ日の夕方の帰宅時間を繰り返す、「俺」。繰り返すたびに、「あいつ」の記憶と白装束の子どもが近づいてくる。その遊びに勝つことはできるのか。
最終更新:2023-08-14 20:53:32
3968文字
会話率:57%
インド東部の貧しい村ジャドゥタゴの近くのため池で、ブシュカは、白装束のカワシマと出会った。
日頃から生活を変えたいと願っていたブシュカは、カワシマのことを自分を迎えに来た白馬の王子ではないかと期待する。
だが、カワシマは取材と称して、
村内を撮影してまわったり、兄のルドラに執拗に質問攻めをしたりと、不愉快な行動をとる。家にも泊めてあげたが、部屋に籠るだけで、一緒に食事をとろうともしない。
そんなカワシマに一度は愛想を尽かしたが、次の日に鉱山から帰ってきたカワシマは一変し、ブシュカは胸をときめかせた。
やはり、カワシマはブシュカの待ち焦がれた救世主なのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-08 09:37:45
7411文字
会話率:19%
ある日、堕天使のアルデが庭に落ちてきたことにより、リットは浮遊大陸で堕天使が密造酒を作っていることを知った。
エミリアを利用して浮遊大陸の上層へと向かったリットはだったが、ヴァルキリーの下着を見たことにより結婚を迫られることになってしまった
。
婚儀の日まで下着を見た罪で投獄させられたリットだったが、堕天使に脱獄を手助けされ、堕天使の密造酒にありつくことが出来た。
しかし、そのお酒は酷い中毒性があり、とても飲めたものではなかったのだ。
リットがどうにか毒を抜いて地上へ持ち帰ろうと、密造酒の真相を探ることにした。
堕天使から浮遊大陸には魔族が住む島もあることを知らされると、リットはその島へ向かうことにした。
リットは浮遊大陸を移動するために、弟のマックスへ協力を頼んだのだがやってきたのは母親のミニーだった。
ミニーに翻弄されながら、リットは浮遊大陸の危機を知ることとなる。
そして、ヴァルキリーに見つかったリットは、浮遊大陸の問題を解決するか、逃亡の罪により首をはねられるか迫られることになった。
密造酒を調べているうちに、浮遊大陸の危機と密造酒は密接に関係しているとわかったリットは、新たな問題の解決を引き受けることとなった。
ランプ売りの青年(本編&他外伝)https://ncode.syosetu.com/s3434g/
惑星迷子(更新中)https://ncode.syosetu.com/n2072fs/
2.1チャンネルスピーカーズ(更新中)https://ncode.syosetu.com/n3192ho/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 22:00:00
127825文字
会話率:53%
じたばたするのを諦めて。
観念するのは結構だが、果たして、それに見合うだけの力を尽くしたのか?
終わるまでは、続いてく生涯。
消えるまでは、燃える生命。
幕引きがまだなら、やれることはあるはずだ。
最終更新:2022-05-19 14:31:35
464文字
会話率:0%
前世を謎の白装束に殺された魔王と勇者は双子に転生して仲良くすることは果たしてできるのだろうか
そして謎の白装束の招待を暴くことはできるのだろうか。
キーワード:
最終更新:2022-05-07 20:32:28
1935文字
会話率:70%
今週から僕がリモート勤務になったことで、妻の期限が悪くなった。
気晴らしに僕は平日の昼間からランニングをするために外に出た。山下公園を抜け、みなとみらいに向かう大さん橋のあたりで、全身白装束のランニングウェアに身を包み、キャップとサングラス
とネックオォーマーで顔を覆ってウォーキングをしている女を見かけた。前にも見たことがある。気になった僕はあとをつけた。
彼女はマンションの前で止まった。一人の男が彼女を待っていた。男は彼女に近づくと、離れた場所にいた僕を睨みつけ、いきなり彼女の頬にビンタをくらわせると、そのまま泣き崩れた。彼女はしゃがみこんで愛おしむように男に触れた。
DV男と依存症の女か、そう理解したらいきなり興味が萎えた。僕はその場から立ち去った。
その女の名前は奈美と言う。彼女の一連の行動には理由があった…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 13:21:46
9543文字
会話率:38%
素間の命を受けた庄助は、伊勢の鬼門を守る、金剛證寺を訪れる。三八は金剛證寺の坊主だ。三つで八つを知る三八は、素間が頼みとする手先の一人でもある。
三八から、太兵が会っていた相手の居所を聞いた庄助は、和尚の付け髪を預かって寺を出る。山門を出た
庄助は、付け髪のおかげで階段を滑り落ちる。
腰をやられた庄助は、乞食興行に出るが、降り出した雨にひとり取り残される。
猫のお玉と戻った小屋で、庄助は付け髪様に酒を供える。庄助が、山門の階段から転げ落ちた原因は、付け髪に絡まっていた針にあると理解したからだ。遊女の髪でできた付け髪は、庄助を守ってくれたらしい。
勘違いで、庄助の小屋に乗り込んできた母から、美代の神隠しを知る。拝田の若衆として、捜索に加わりたいが、体重く起き上がれない庄助は苛立ちを感じる。
そこに現れたは、愛しい美月で、庄助は美月に手を引かれて小屋を出る。
いよいよ美月と、と心躍る庄助は、いきなり襲いかかった狐に捕まった。
乳母のおねう、おこうに白装束を着せられた庄助は、付け髷を付けられて御師邸に向う羽目となる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 22:22:12
21103文字
会話率:27%
――最近の若者は忍耐がない。最近の若者はすぐ諦める。
何度となく若者に対し言われ続けているこの言葉に異論・反論を呈した文章を、よりにもよって提出する授業ノートに書き上げ見事呼び出しをくらった高校生 黒薙奈月(くろなぎなつき)。そんなひねく
れ、そして友達が0である彼の幼馴染が亡くなった。そんな知らせを聞いたその日から、彼の生活は一変する。
「ーー私のこと、見えてるよね?」そんな言葉とともに現れたのは1人の女の子。なんと彼女は先日死んだはずの幼馴染 八重洲飛鳥(やえすあすか)だった。白装束を着ていない、浮いてない、透けてない、障害物にぶつかる、そんな彼女が幽霊になってから奈月の元に遊びに来たのだ。
さらには才色兼備と噂の美少女 湊玲衣(みなとれい)と共に、奈月は一緒に部活を立ち上げることになってしまう。
死んでいるのに活発な幼馴染、そして噂に違うポンコツと毒づきを見せる美少女との学園ラブコメディ。
※カクヨムでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-29 18:29:38
103965文字
会話率:53%
電線渡りの幽霊。
日本各地で噂になっている、妙な噂。
電柱から電柱へ、電線を渡って歩く少女がいるらしい。
幽霊みたいな白装束というわけでもなく、黒のライダースーツにピンクのプリーツミニを合わせた女の子。
誰が始めたのかも分
からず流れる噂は、不思議と信じられていて。
いつ見れるのだろうと僕たちは空を眺めるんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-19 00:06:29
6453文字
会話率:39%
なぜだか気づくとねねに転生していた主人公が目指すのは信長による天下統一だったが、本能寺の変を避けようとする主人公の動きから、明智光秀謀反と言う未来を感じ取った者たちが策を巡らせ、明智光秀を謀反へと向かわせてしまった。
信長亡き後、立ち塞がる
お市様、柴田勝家を力で葬り、徳川家康も力で従わせると、小田原城に立て籠もる北条をブラフと伊達政宗の白装束姿で追い込み、豊臣の天下を確実なものとした。
後は豊臣の天下が崩れるのを避けるだけ……。
だが、その天下を崩そうとする者は政権の内部にこそいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 20:02:21
243519文字
会話率:38%
詠み人のシキミは、カナメというきれいな鳥を飼っている。カナメは、白の羽毛に覆われた全身を白装束で包んで、鳥足で二足歩行する上に、お山の管理者もしているという不思議な生き物だ。ある日、カナメが耳輪をくれた。何の気なしに受け取ったが、カナメの友
人が言うには、これがなかなか深い意味をもつものだったらしい。その意味を知ったシキミは、大事な鳥からの可愛い意思表示に、飼い主としてお返しをしなければならないと思った。
きれいな鳥を捕まえた飼い主と、その飼い主を囲い込もうとしている鳥の話。
「飼い主編」本編4話、番外編4話。「伴侶編」本編2話。Twitter(@torikaitai_yo)で小ネタ。11月27日、番外編1つ追加。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-27 06:00:00
42377文字
会話率:40%