25歳の公務員、酒井政明は、海で溺れたDQN親子を助けようとして、波に呑まれた。意識を失った彼は、不思議な空間で1人の男に出会う。その男の名は里見義重。戦国時代末期に房総里見氏の当主を務めた男だった。時空の管理者から『義重の代わりに戦国時
代を生きてほしい』と頼まれた政明は、現代で生き返るため、都合9回目になる義重の人生に臨むことになる。そんな彼の第1の目標は『自然死すること』だった。
だって、転生先の里見家。親父である義弘さんは溺愛してくれるけど、大酒飲みで、自分が7歳のとき、飲み過ぎが祟って、盛大に家中に火種を振りまいて死ぬんだよ? 義兄でもある叔父、義頼(義継)は、優秀だけど、親父との関係をこじらせて最大の政敵になる(予定だ)し。外交が安定してたら何とかなるかもだけど、関東の覇者、北条家との関係は最悪で、援軍を送ってくれそうな力強い仲間も見当たらない。いずれは房総半島の根本を押さえられて、突端に閉じ込められちゃうはず。まずは『生きること』が大前提でしょう! ……でも、せっかく戦国時代に転生したんだから、できることなら『天下統一』目指したいよね!
ちゃっかりもらったチートを生かしてどこまでのし上がれるか、酒井政明=里見義重、奮闘します。
※里見義弘・義頼兄弟説を採用しています。
※里見義重(梅王丸)の生年は1,568年で設定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 07:00:00
738504文字
会話率:37%
25歳の公務員、酒井政明は、海で溺れたDQN親子を助けようとして波に呑まれ、戦国時代末期に房総里見氏の当主を務めた男、里見梅王丸に転生した。そんな彼が鰻の蒲焼きを食おうと奮闘する物語。
※拙作『南総里見異聞録 ~溺れたら ご先祖様(?)の
代わりに人生を送ることになりました。貰ったチートを駆使して戦国時代を生き抜きます~』の番外編です。
※2023秋の歴史企画参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 07:35:17
7057文字
会話率:13%
とある世界で、コアイは災厄のごとき強者「魔王」として恐れられていた。
コアイには道理や善悪など判らない、だから好きに暴れ、好きに生きた。
しかしある時、コアイは神の寵愛を享けた人間と魔族の謀反によって封印され、滅んだ。
はずだった
。
長い年月の先、ふと居城で目覚めたコアイは異界の人間スノウと出逢う。
コアイは彼女と幸福な日々を過ごすために再起し、人間たちの世界で猛威を振るう。やがてコアイは己の力、彼女の知識、あるいは彼女の存在によって、少しだけワガママを控えた「魔王」として再臨する……
──せめて、彼女にだけは裏切られないように。私はこの世界で、彼女とともに─────
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
各部分のうち「異聞録」と題した部分は、主人公コアイとは別の視点を含む、本作に係る人物等の紹介を兼ねた記述となります。
また「裏面」と題した章は、主人公コアイとは別の視点で描いた部分となります。
21/01/30 副題を変えてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 21:52:59
665808文字
会話率:34%
※アップデート情報―必読―
現在、過去編である"蛇足「東京異聞録」幕間"で更新停止中です。
※本作の並びは本編時系列順となっています。
初めて読まれる方は"第一章「糸絡みて~」"から章順で御覧下さい。
和製ファンタジー、伝奇作品「異聞録:東京異譚」の世界へようこそ。
東京で起きる怪異に、一人の男とその仲間達が夜を駆け、
銃や刀や拳やら肉体言語で語っちゃう、現代伝奇アクション。
となっております。
※本作はフィクションです。
※本文中での宗教、思想解釈はあくまで個人の見解です。
※なので、この世界ではこの解釈になっております。
※後に変わる事もあります。
※本作は台本調のシナリオ文体です。作者が台本を打っているからですね。ご了承ください。
※本作はゲームシナリオを意識した構成となっています。
-以上となります。
準備は良いでしょうか? それでは…
ようこそ、異聞録:東京異譚 へ―
Welcome to the strange story : Tokyo Anomaly
※使用画像は自写したものやフリーサイトのものを使用させて頂いています。
使用させて頂いている黒い男イラストは"澄石アラン"様から頂きました。有り難う御座います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 20:13:42
374958文字
会話率:38%
蓬莱。
東域の『道』を拓く技術と西域の『科学』が融合し、『大道工学』という新たな科学と、それを探求し力を得た『方士』たちが生まれた世界。
大道工学の真髄を独占する九つの方術流派――九道流派が支配する都市『新崑崙』で、人々は陰りゆく繁栄と犯
罪と喧騒と隣り合わせの今を生きていた。
行方不明となった師匠の手がかりを探す方士 蒼玲(そうれい)は、師匠の遺産を調査する最中、敵対する方士の襲撃によって瀕死の重傷を負ってしまう。
そして意識を取り戻した彼を待っていたのは、大道工学も崑崙の字もない世界で――?
「やっぱり、本当にあったんだ。ならあの『警句』も……」
……そこは、黎明想域という絶たれた道の続き。
絶たれた道が続いてしまっていたが故に、その警句は初めて意味を持つ。
師曰く――「道を探す者たちよ、蓬莱と共にあれ」と。
絶たれた道とその続き。その二つがつながった先にあるものは、未来か終焉か――?
図らずも道の続きに踏み入った青年の、そこに住まう人々と共に新たな『道』に手を伸ばす、そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 21:33:51
12591文字
会話率:41%
西暦三千年を越えた時代、世界の文明が衰退していく中ある島国は最盛期の片鱗を残していた。ジパーンと呼ばれる島国は世界トップクラスの暗号通信の精度を誇り、他国ではその情報量はまず実現しない。その秘密を探りに、某国から送り込まれた、スパイのような
情報員のような、ただのお使いのような……とにかく美人な以外は、クセが強すぎて相手にしにくい人で。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-06 20:55:52
5126文字
会話率:67%
平成も終わろうとしている日本国。その終わりの年である平成31年の元日になった直後の深夜、日本国は突如各種衛星からの通信が途絶し、更に世界各国との連絡も取れなくなってしまう。
この事態を不審に思った日本国政府は直後に非常事態宣言を発令し、周
囲の状況を確かめるべく各方面に『P―3C』対潜哨戒機及び『P―1』対潜哨戒機、更に、近海を飛行している筈の航空機を確認するために『E―767』早期警戒管制機を東西南北の各方面に飛ばした。
その間政府はマスコミを通じて国民に真実を伝え、調査中故に報道を待って欲しいという事で国民のパニックを防ぐ事に成功する。
結果判明したのは、日本の西側にある筈のユーラシア大陸が見当たらない事、しかし対馬より更に200km先に巨大な大陸がある事であった。
更に、平成最後の元日を祝して打ち上げる予定だった最新型の観測衛星を急遽打ち上げて調べた結果、その大陸はアメリカ大陸と全く同じ形をしている事が判明する。
しかし、その大陸にアメリカの街並みは確認できず、当然の事ながらアメリカの駐日大使館やアメリカ政府とも全く連絡は取れなかった。だが、哨戒機が飛行する中で原始的な暮らしを営む集落を発見する。
日本政府は急遽使節団を構築し、アメリカ大陸と思しき大陸に上陸、沿岸部に住む集落に接触する。
そこに住んでいた者達は人間に近い容姿をしているが、まるで動物の様な部位を体に備え、動物の様な能力を発揮する事が出来る人々を発見し、接触を試みた。
そしてそれと同時に、ただ過去へタイムスリップしただけでなく、これまで認識していた地球とは異なる進化を遂げた人類……亜人類と呼ぶべき人々が暮らす並行世界に転移してしまったのではないかという判断を下した。
彼らが国を持たない存在であると認識した日本は、アメリカ大陸がまだヨーロッパによって開拓されていない時代の物であると考え、1か月ほどをかけて原住民の部族達に次々と接触を持って友好関係を構築し、瞬く間に大陸を平和裏に制圧下に置いた。
日本は食料と資源の確保のためにこの未開拓のアメリカ大陸を、国を挙げて開拓する事を決意し、次々と関連企業を送り込んで開拓を進めさせる事にした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 05:38:01
1224782文字
会話率:38%
───時は平安時代、妖が跋扈する世。それ故に陰陽師は必要な存在であった。
その陰陽師の中でも名を馳せている【安倍晴明】。
噂では美丈夫だの、強面だの、実は人ではないだの囁かれているが、まさかあの名高い"稀代の陰陽師【安倍晴明
】が幼い少女だとは誰も思うまい。少女は濡れ羽色の長い髪と黒曜石のような瞳を持ち、確かに噂通り美しく…愛らしい。
それなのに、何故か『男装』姿で少女は生活していた。
毒舌・訳あり・引き籠もりの凄腕陰陽師の男装少女【安倍晴明】は、家に籠ってだらだらごろごろしながら暮らしたいのに、舞い込む依頼と面倒事に邪魔されてばかりいる。
腹黒美丈夫にはお説教されてばかり。
猫目の少年は晴明にベッタリひっつき。
自由気ままな兄貴肌の鳥男はすぐいなくなる。
双子の兄妹の主愛は些か重たすぎる。
変人の巣窟の様な自宅(邸)で身内に自堕落生活を邪魔されてばかりの晴明。唯一の癒しはもふもふの白い獣だけ。
職場でも帝・同僚・賀茂家に振り回され、晴明の監視下で暮らす妖達も問題を起こしたり、相談を持ち込んだりで大忙し。
「もう嫌だ……無職になりたい」
それなのに帝の息子までなんて聞いてない!!夢の自堕落生活はいつ来るのか!?
『憲平』と晴明の出会いは、果たして吉と出るか凶と出るか。二人の出会いが互いに変化をもたらしていく。
そして、心に傷を負い、秘密を抱える晴明の胸の内に隠された『本当の願い』は叶うのだろうか……。
これは、少女【安倍晴明】のまだ知られていない…後世に正しく伝わらなかった出来事を綴った異聞録である。
───安倍晴明の生涯を、ここに記す。
※つまりは毒舌鈍感少女×個性的家人(その他同類)×生真面目男のわちゃわちゃ平安物語!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 21:01:50
369239文字
会話率:26%
どこにでもいる普通の高校生の神野剣。彼は部活の帰り道に、突如天使と名乗る男に命を落としかける。しかし、そこにサタン・ウィザードと名乗る少女に命を助けられる。彼女はイギリスの魔術師の名家の娘であり、日本に起きた異変の調査をしている際、偶然助け
る形となってしまった。だが、異変はこれだけに収まらず、剣は自信に宿る能力の発動と共に彼女達の周りに起きる様々な異変に巻き込まれることとなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 18:00:18
1355964文字
会話率:35%
林承天は、ある不正規な小説の世界に転生し、その小説の主人公である大乾王朝の六皇子、楚王殿下として生まれ変わった。原作のヒロインが誰にも愛され、人気を集める中、彼はそれに鼻で笑い、皆から嫌われている悪役妻を守ることに全力を尽くす。しかし、外で
は魔教の勢力が広がり、周囲を敵国に取り囲まれ、内部では政敵たちがうごめく中で、林承天はどのようにして無敵の神遊境に達し、悪役妻との甘い日常を守ることができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 12:29:43
124016文字
会話率:36%
ケヴィンは、どこにでもいる平凡な青年――少なくとも彼自身はそう信じていた。しかし、ある日突然、謎と神秘に満ちた古代の世界へと転生してしまう。そこは、まるで古代西ヨーロッパの風景が甦ったかのようで、荘厳な城や勇敢な騎士、そして戦火に包まれた乱
世が広がっていた。この世界では、魔法や神々が実在し、普通の人間であってもさまざまな方法で超越した力を手に入れる可能性がある。未知で危険に満ちた新天地に足を踏み入れたケヴィンは、その異質な光景に戸惑いながらも、どこか運命を感じずにはいられなかった――一体、どんな力が彼をこの世界へと導いたのか?また、彼の空白の記憶の裏には、どんな秘密が隠されているのだろうか?
生き抜くため、そして自らの出自と転生の謎を解明するため、ケヴィンは決意を固め、傭兵としての道を歩むことにする。次々と舞い込む依頼をこなしながら、彼は冒険の中でこの世界の複雑さと神秘に対する理解を深めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 11:36:46
30610文字
会話率:23%
風は定めを持たぬ。流れ、漂い、時に嵐を呼ぶ。
剣が覇を競い、武がすべてを決する世に、一人の男がいた。
名は銀次。宿命もなく、野心もなく、ただ気の向くままに歩む流浪の剣士。
剣を執らずとも、剣が彼を呼ぶ。
道を往けば、刃が交わる。
海
を渡れば、亡霊が哭く。
影を踏めば、怨恨の火が灯る。
世は乱れ、剣士たちは名を刻まんと争う。
だが彼は、何も求めず、何も誇らず、ただ風のように過ぎゆくだけ。
ゆえに人は彼をこう呼ぶ――「風刃」。
名もなく、旗も持たず、ただ流れ行く剣の道。
その歩みが、いつしか嵐を呼ぶとも知らずに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 01:02:32
1568文字
会話率:32%
―――ヴォートゥミラ大陸には数々の逸話が残され、それらは時として話題の種になり、人々を愉しませている。
霊に救われたと語る修道女。
島国の常世から来訪した、夜盗の守り神を信奉する奇妙な盗賊。
同じく常世の異邦人で武を極めんとする、武闘家の武
勇伝。
どれもこれも信じがたい物語ばかりだが、この際真偽など、どうでもいいだろう。
―――我は異世界にて囁かれた、無名の冒険者や村人の記録を紡ぐのみ。
真実は書き記した奇譚に触れた、君たちが見つけだしてくれたまえ。
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
拙作「異世界のジョン・ドウ 〜オールド・ハリー卿にかけて」の舞台となる、ヴォートゥミラ大陸の世界観を深堀りした短編ファンタジー。
この小説はFC2ブログ、小説家になろう、ハーメルンに投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 18:37:28
53990文字
会話率:32%
空から降りてきた折れた翼の天使。彼女は半分の羽根を失い、傷ついた翼から白い羽を落としていました。高校卒業を目前に控えた折原悠人(おりはら ゆうと)は、彼女が自分のほうへ必死に飛んでくるような不思議な感覚を覚え、彼女の存在が自分の運命と深く関
わっていると感じます。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 00:08:10
13586文字
会話率:19%
この物語は『京都妖怪見聞録』の続きの物語となります。『陰陽師異聞録』から見ると三部目ですね。あらすじとしては……ボインな女の子の恋の物語……になってたら良いなぁ。そんな物語です。
最終更新:2024-11-21 09:00:00
181786文字
会話率:21%
君達、陰陽師って知ってるかね? いやいや、創作物の話じゃない。現実での話だよ。そんな感じで語られる陰陽師の物語です。
最終更新:2024-05-09 10:00:00
96315文字
会話率:27%
田んぼだらけの田舎に住む少年、征司(まさし)は神主の”じいちゃん”が大好きだった。
じいちゃんは数多くの人外の話を征司に聞かせてくれた。
自然に宿る精、山に住まう姫、その恋人である神、妖怪になってしまった人間。
成長するにつれ
、幼い頃に教えてもらった伝承を確かめたいと考えるようになった。
やがて征司をひそかに慕う小紅(こべに)、征司の義兄弟のサスケと共に旅へ出る。
道中で仲間が増えたり、幼い頃の疑問を解決していく度にいつしかなんでも屋として頼られるようになる────。
※この作品はエブリスタ、note、アルファポリス、カクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 22:53:41
107358文字
会話率:48%
『死者の姿が見える』という男がいる。フリーライターの主人公は、知り合いの雑誌編集長からその男を取材してほしいと依頼を受ける。「母が死んだということを、私が理解したのは、ずっと後のことでした。なぜなら私には母がずっと見えていたのですよ」
はた
して、その男の言っていることは本当なのか?
2016/12/19追記
『見える』というタイトルで完結をしていた作品ですが、登場人物のキャラクターをもう少し掘り下げてみたくなり、その続きの物語を加え、『降魔一郎の東方異聞録~見える』として改めさせていただきました。
人に見えないものが見える田宮一郎が大衆紙『東方倶楽部』に降魔一郎のペンネームで寄稿する『降魔一郎の東方異聞録』という形で連載を続けていきます。
楽しく、そして時々、怖がっていただければ幸いです
重複投稿
pixiv
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4814695折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 15:12:46
69298文字
会話率:41%
目には目を──
剣には剣を──
そして異能には異能を──。
たとえ異能を持つ者が皆、異能で滅びようとも。
──それは唐突にやって来た。異界からの来訪者<界異>により、終末がもたらされ、世界は滅亡の危機に瀕する。
終末の動乱
期、天からの授かりものいわゆる天能及び神州八島日出処国を統べる天能家を尊び、世界の理から外れた界異や禍憑鬼が憑いた禍異物を異狄として討つ尊能攘異運動が各地で起こり、攘異戦争が勃発した。
攘異戦争の最中、神州八島日出処国天能家の神具夜姫は、魂約結能の儀式により、結能品として、八本の盟神太刀を授けられた。
神打の代償として、魂睡状態に陥った神具夜姫に代わりに、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の令珠を柄頭に持つ神剣八刀と百の影打が、各地にばら撒かれる。界異を祓い異狄を討つ攘異の名の下に、聖痕を持つ攘異志士は八咫烏に導かれ、結集し、対刀伐執行剣兵部隊<神選組>を結成した。これは終末を駆け抜けた漢達の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 22:38:19
14574文字
会話率:31%
時は天元元年、魑魅魍魎が跳梁跋扈する時代――。安倍晴明の弟子となって久しい蘆屋道満は、都で何人もの人を殺しその生き血を飲む”人食い女鬼神”を退治する。そうして、平安京に短くも平穏な時が訪れたと思われた――が、
しかし、暗雲は再び平安京を覆い
始める。――再び連続吸血殺人事件が再発し、犠牲者たちの血が流れる。増え続ける被害者のその状況を見た時、その事件の先に道満への憎悪を宿す”模倣者”を見ることとなる。
一方で、安倍晴明は弟弟子である賀茂光栄との因縁に悩む。光栄は晴明に対抗心むき出しであり、晴明の存在が彼の前途に立ちはだかるものとなっていたのだ。
かくして凄惨な、”連続吸血殺人”事件ははじまり――、それはとうの道満たちすら思わぬ方向へと転がっていくのであった。
「ふん? ――いまさら拙僧(おれ)にそれをことわるとは――、何か企んでおるな?」
「フフフ――、とりあえずは”解決”とするのですよ」
「――は、解決? これでしまいにすると?」
「ええ――、事件は解決いたしました。道満には宴の席を準備して頂こうと――」
蘆屋道満と安倍晴明が、お互いを相棒として平安京の闇に立ち向かう、呪法奇伝ZERO最終編。
”呪法奇伝ZERO~平安京異聞録~”開幕であります!!
※ 本作品はノベルアッププラスでも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 10:45:23
213869文字
会話率:47%
「弱虫サクラ! いつも一人ぼっちのサクラ!」
かつて大陸を席巻した魔種は、奴隷として使役していた純粋種に反逆され、数百年もの間、北の僻地ジェベに押し込められていた。魔種と純粋種の混血として生まれた少年サクラは、同胞である魔種からも虐げら
れる毎日を過ごしていたが、とある事故に巻き込まれ、二代魔王として担ぎ上げられる。己の呪われた力に翻弄されつつも、魔王サクラは長大な戦役に身を投じてゆく。
※2010年に「マイカの魔王異聞録」というタイトルで投稿していた作品を一部修正し、再投稿したものです。
※2023/12/28 第一章投稿しました。
※なるべく毎日1話ずつ投稿予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 12:19:51
179063文字
会話率:35%
明の正徳年間、風雲急を告げる時代に、書香世家出身の若き才人、王守仁は、一連の奇妙で超凡脱俗な事件に偶然巻き込まれる。この物語は彼を中心に展開され、起伏に富んだ、心を揺さぶる一幅の絵巻となっている。本書は単なる歴史の再現に留まらず、心と理性の
深い対話も描かれている。王守仁の旅は、外界の冒険だけでなく、内面世界への深い探求でもある。彼の道のりは陰謀と裏切りに満ちており、真理への渇望と探求もある。「陽明異聞録」は、古典的な文言文の筆触と現代的な物語りの手法を巧みに融合させ、独自の語り口を生み出している。深宮の権謀術数から辺境の荒涼とした景色、錦繍の江南の繁華街、神秘的な幽冥の幻境まで、本書は読者に、現実的でありながら想像力に富んだ世界を描き出している。この伝説的な時代背景のもとでの王守仁の成長の旅は、一代の理学聖賢を形作るだけでなく、歴史の長い流れの中で一節の古い秘密を解き明かす。これは歴史と神話の交錯であり、古今東西の文化に対する深い探求である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-12 02:18:33
3297文字
会話率:13%