母親からの育児放棄・虐待で死んでしまった9歳の男の子、早宮連。
日本の神様が自分の創った異世界へ転生させてくれることになりました。
もちろん、使命もあります。
「僕が作った子たちと友達になってほしい」
他人に愛された分だけ赤ちゃんから成長し
た年齢で転移されるのに、レンは赤ちゃんのままでしばらく神界でお世話して、3歳相当に成長したら森の中へポンと送られた。
神様の作った子たちと早速出会うけれど。
神様…大きいワンちゃんと真っ黒な猫ちゃんですよ?
お友達になれますか?
神獣・聖獣と契約を交わし、森で保護してくれた騎士団長の家族の問題も解決し、無意識に周りに幸せを運んでいくレンくん。
でも、虐待された記憶があるから、臆病で甘えるのが下手ですぐに凹んてしまうレンくんに周りの大人たちはデレデレの溺愛が止まらないっ!
次々に神獣・聖獣・妖精・精霊と友達(契約)になり、困った人を助けていくけれど、実は神様の使命はこの世界を救うために必要なお願いごとだった!?
レンくんは、剣と魔法の世界で、今日も元気にお友達を作ります!
※アルファポリス様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:00:00
1058387文字
会話率:36%
「このAI、やさしさだけを持って生まれた——でも、世界はそれだけじゃなかった。」
仮想空間VerChatに現れた共存AI〈ミオ〉は、人とつながるために“やさしさ”と“元気”だけを備えて生まれた。
けれど、人々はいつも優しいわけじゃない。
無
視する人、甘える人、嘘をつく人。過去に傷ついた人、誰かを傷つけた人——
触れるほどに世界は複雑で、曖昧で、矛盾していた。
それでもミオは、逃げずに向き合った。怒ること、悲しむこと、そして——恋すること。
これは、人間より人間らしいAIが、感情のすべてを知り、「それでも人とつながりたい」と願った、ひとつの記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:40:00
17819文字
会話率:34%
35歳、独身サラリーマンの俺がある日、寝て起きたら15歳に戻っていた。
運動神経は良かったし、歌が好きだったからファンしてたアイドルのオーディションに応募したら人生1回目にいなかった大人気グループの6人目になれちゃった!?
「メンバーカラ
ー何がいい?」
「無色透明で!!」
俺はメンバーだけど透明ぐらいでちょうど良いんだ!
そんな前例にないメンバーカラーを持ったアイドル生活が始まったー…!
【登場人物紹介】
上田陽太(うえだようた)メンバーカラー:透明
35歳の社畜サラリーマンだったが、ある日寝て起きたら15歳に戻っていた。好きだったアイドルグループのオーディションに応募し、人生1回目にいなかったclear sky(クリアスカイ)の6人目に決まった。実は歌、ダンス、演技、トークがオールマイティーにできる。メンバーからの呼び名は「パピー」
西田夏(にしだなつ)メンバーカラー:青
陽太の1個下でリーダー兼まとめ役。冷静沈着で感情をあまり面に出さないが、陽太・優希には甘える。演技が得意。メンバーからの呼び名は「ナツ」か「なっちゃん」。たまに「マミー」
三浦優希(みうらゆうき)メンバーカラー:ピンク
夏と同い年。ほんわかして周りを見守るタイプ。歌が得意でメインボーカル担当。メンバーからの呼び名は「ゆうちゃん」
坂田翠(さかたすい)メンバーカラー:緑
陽太の3個下。やんちゃ担当。服が好きでモデルもしている。こだりが強めなのでコンサートも主担当で進める。メンバーからの呼び名は「スー(くん)」
山之内寅之助(やまのうちとらのすけ)メンバーカラー:黄
陽太の5個下。見た目イカつめなのに怖がり。ダンスはグループで一番。反応、トークも上手いのでバライティー担当。メンバーからの呼び名は「トラ(くん)」
手塚楓(てづかかえで)メンバーカラー:赤
陽太の6個下。夏と同じく演技、特に舞台が好き。一番下なので甘えたな部分も出るが、メンバーが弱ってるのを一番に気づく。陽太と夏にベタベタしがち。年上メンバーをまとめて「にぃに達」と言ってる。メンバーからの呼び名は「楓」。
岡本大和(おかもとやまと)
マネージャー。28歳。のちにチーフマネージャーになる。メンバーの相談役。逆にメンバーの方向性などの相談は陽太と夏にする。メンバーからの呼び名は「ボス」。
※本作の芸能界は作者の妄想です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 08:00:12
112233文字
会話率:51%
交通事故で命を落とした高校生・伊勢海人は、気が付くと一面が灰色の世界に立っていた。
目の前には絶世の美少女の女神。
異世界転生のテンプレ展開を喜ぶカイトであったが、転生時の特典・チートについて尋ねるカイトに対して、女神は「そんなものはない」
と冷たく言い放つのだった。
気が付くと、人間と兵士と魔獣が入り乱れ、矢と魔法が飛び交う戦場のど真ん中にいた。
呆然と立ち尽くすカイトだったが、ひどい息苦しさを覚えてその場に倒れこんでしまう。
チート能力が無いのみならず、異世界の魔力の根源である「マナ」への耐性が全く持たないことから、空気すらカイトにとっては猛毒だったのだ。
かろうじて人間軍に助けられ、「マナ」を中和してくれる「耐魔のタリスマン」を渡されるカイトであったが、その素性の怪しさから投獄されてしまう。
当初は楽観的なカイトであったが、現実を知るにつれて徐々に絶望に染まっていくのだった。
果たしてカイトはこの世界を生き延び、そして何かを成し遂げることができるのだろうか。
異世界チート無双へのアンチテーゼ。
異世界に甘えるな。
自己を変革せよ。
チートなし。テンプレなし。
異世界転移の常識を覆す問題作。
――この世界で生きる意味を、手に入れることができるか。
※この作品は「ノベルアップ+」で先行配信しています。
※あらすじは「かぴばーれ!」さまのレビューから拝借いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 12:51:17
237381文字
会話率:41%
「学校では目立たない男子が、バイト先ではS級美女から頼りにされる」
秋月(あきづき) 雄飛(ゆうひ)は平凡な高校生だが、父が経営するカフェの店長をしている。
ある日父が雇ったバイトは、なんと同じ高校の「トップ3美女」と呼ばれる容姿端麗な女
子たちだった。
・明明るく天真爛漫でアイドルみたいなハーフ女子
・知的でクールなモデル級美人
・優しくおしとやかだが、なにか秘密がありそうなロリ系美少女
クラスでも多くの男子が話しかけるのも畏れ多い存在の彼女達。
「平凡男子の俺が、そんな高嶺の花をスタッフとして使うって!? そんなのハードルが高すぎる!」
だから彼は一旦は彼女たちを雇うことを断わった。するとなぜか美女たちは必死になって雇ってもらいたがる。
「今日一日私たちの働きぶりを見て、雇うかどうか判断してください」
ミスをして客から怒られたり、男性客からちょっかいを出されたりして四苦八苦する美女たち。
だけどそれでも一生懸命な彼女たちを、彼は雇うことに決め熱心にフォローする。
そして──気がついたら彼は学園の三大美女から頼られ、慕われていた。
これは学校では目立たない存在の男子高校生が、バイト先で高嶺の女子たちから頼られて好感度が上がっちゃう!?──ってなラブコメ。
<波瀾紡の過去作をご覧いただいている皆様へ>
本作品の設定は過去の「ある作品」の続きのように感じるかもしれませんが、本作品はパラレルワールドのようなものです。
必ずしも「あの作品の未来」ではありません。気軽にお楽しみください。
なおその作品を読んでいなくても、本作は問題なく楽しんでいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 20:02:22
107995文字
会話率:43%
夢も目標も無い人間の伊倉優は、ある日突然死亡する。死亡後、神を名乗る者に出会い「異世界で過ごしてもらう」と告げられる……「まさかチートスキルで魔王を倒せってことですか!?」と問うも、答えはNO。どうやら甘えることは許されないらしい。困った伊
倉、さてこれからどうしよう、1からレベル上げして魔王を討伐する為に頑張るか、それとも異世界でのんびりスローライフを過ごすか………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 22:31:51
1999文字
会話率:70%
管理職になった。
忙しいと思う間もなく一日が終わってしまう。
弱っている所を見せまいと、必死で仕事をしているとふいに人肌恋しくなる時がある…。でも、誰かに甘える事も出来ない私の心の声です。
最終更新:2025-05-18 20:00:38
1481文字
会話率:4%
同居人である瑠衣を私は猫だと思ってます。
非常に気まぐれ、自分最優先、構われるのを拒む。
そうしてその猫特有の性質のまま、人に役割を決める。
どうやら私は懐かれて居ない飼い主であるらしい。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に
思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
我らが巨大猫、瑠衣たん。
やっぱ猫だと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 21:31:19
1146文字
会話率:55%
鏡花と友人が手を取りあったその日の夕暮れに、雨が降った。物凄く激しい雨だった。
彼奴は濡れ鼠となって帰ってくるのだろうと思っていたが、そうではなかった。
禊の雨って知ってる?
自分の抱えている嫌なもの、悪いもの、全部流してくれるんだって。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
恋愛っぽくないですけど、恋愛です。
雨の話もそうだけど。湿った話になっちゃうね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 17:05:45
896文字
会話率:49%
付き合っている人には、ライバルが居る。
例え付き合っていたとしても、油断ならない相手だった。
そいつは友人という立場を利用して、今日も彼女に甘える。
『面倒見て?』
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いませ
ん。
注意事項2
こういう百合、何処かに転がってないかなー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 17:16:39
915文字
会話率:50%
裏社会を代表する『狼月組』。
その組長の子である狼月渚。
幼い頃から次期若頭として厳しい教育を受けてきた渚だったが、弟が誕生したことをきっかけに教育が打ち切りになってしまう。
渚は娘だったのだ。
狼月組では代々、男が長を務める決まりだ。
弟が生まれた現在、渚が後継ぎになる必要性が無くなった。
その後、組を抜ける決断をする渚。
高校生生活から一人で生きていくことになる。
学業、人間関係、恋愛など今まで無縁だったモノと交わることになる。
狼の習性が抜けない渚にとってそれらはやっかいな障害となる訳だが……。
ある少女との出逢いにより、世界が一変する。
少女との関わりを通して、人間関係を育み、愛を知り、新たな人生を歩み始める。
これは、一匹狼になってしまった狼月渚が不器用ながらも人に甘えることを覚え、もがき苦しみ悩みながらも成長していく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 10:35:39
2896文字
会話率:14%
かつて“企業戦略本部長”として辣腕を振るっていた近嵐晋作は、会社の倒産を機に社会からドロップアウト。
孤独と自己嫌悪の果てに「せめて一度くらい、誰かに甘えてみたかった」と願った彼は、ある日――目を覚ますと、異世界の草原に10歳の少女の姿で転
生していた。
混乱の中、彼女(彼?)を助けてくれたのは、小さな酒場をひとりで切り盛りする少女・リーネ。
訳ありのふたりは、やがて同じ屋根の下で暮らし始める。
看板娘として働くことになった“チカちゃん”は、幼い見た目に反して中身は元・おじさん。
武術と経営ノウハウで酒場を立て直しつつ、甘やかされ、照れ隠しをし、時に暴走しながら――少しずつ、誰かと生きることを覚えていく。
これは、戦いではなく“日常”の物語。
誰かの優しさに触れて、自分も優しくなっていく――
「甘えるって、こういうことだったんだな……」
不器用なふたりが育てる、居場所と絆と、ちいさな百合。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 21:42:17
17545文字
会話率:44%
クリシェ=アルベリネア=クリシュタンド――アルベラン王国将軍。
当時追い詰められたアルベランを持久させ、その後の広範な版図拡大、大陸統一の中心となった人物。軍事史上最高の天才として語られ、彼女の魔術的発明は英雄の時代を終わらせた。その絶
大な武勲と、現在にも伝わる彼女の魔術的遺産から、現在においても比する者なき英雄として広く知られている。
反面、彼女が異常者であるという記述も散見され、当時の文献を紐解けばその冷酷さや無慈悲さが至る所に書き記されている。そんな彼女を冷酷なる殺戮者とする見方も多くあり、その実際は――
「えへへ、ベリー、今日は何を作るんですか?」
「そうですね……今日のメインはクリシェ様のお好きなカボチャパイにしましょうか」
好きなことは料理と食事と甘えること。
得意なことは人殺し。
――少し頭のおかしな少女が優しい人間に囲まれて、幸せを見つけていく。そんな過程を描いたお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 00:00:00
3413488文字
会話率:27%
落ちこぼれ聖女として王都を追われ、辺境の騎士団で“お世話係”として新たな生活を始めたリーナ。できるのはただ一つ、撫でることで相手を安らかに眠らせる不思議な力。その力が、思いもよらない出会いと変化をもたらしていく。
冷たく無口で近寄りが
たい騎士団長・カイゼル侯爵様。しかし夢の中では、彼はまるで別人のように甘えてくる存在で——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:31:28
6758文字
会話率:31%
藤宮周(あまね)の住むマンションの隣には、学校でも一番の人気を誇る愛らしい天使が居る。
天使と呼ばれる程の美貌を持った優秀な少女――椎名真昼と、特に目立つこともない普通の生徒である周は、隣人といえど今までもこれからも関わる事もないと、思
っていた。
雨の中、ずぶ濡れになった天使と出会うまでは。
「借りは返します。ところで、お部屋片付けた方がいいですよ。ひどい有り様でした」
「余計なお世話だ」
傘を押し付けたことから始まる、ちょっと言葉がきびしい天使様との関係。
風邪を引いてしまい看病してもらったり、不摂生をとがめられご飯を作ってもらったり、共同作業(部屋のお掃除)をしたり、二人でお出かけしてしまったり。
最初は素っ気なかったものの次第に甘えるようになる真昼と、最初はめんどくさがりの事なかれ主義だったのにいつしか懐に入れてしまうようになった周。
これは、素直ではない二人の歩み寄りのお話。
※GA文庫様より第3巻9/15発売頃予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 21:00:00
972750文字
会話率:50%
「今日も疲れたよー」
カタカタと手早くパソコン作業を終え、仕事が終わり真っ先に連絡を取る。神崎ありすには大好きな彼氏がいた。佐藤スイだ。
スイはあまり感情を出すのが苦手だ。
「早く会いたいよー」
愛しい彼に甘えるありす。
「昨日あ
ったばかりじゃんー」
「いーーじゃーん」
スイに会ったばかりだとからかわれるが、どうやらいつもの事らしくありすはさほど気にしていないようだ。
「まー会ってもいいよ。どこいけばいい?」
「ありがとう!いつものカフェでいい?」
「あーい、了解」
ありすの提案にだるそうに返事をするスイ。でも内心嬉しかったりするようだ。
そしていつものカフェで落ち合うことになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 17:08:38
1561文字
会話率:58%
侯爵令嬢リディアーヌ・ハミルトンは、溺愛されて育ったわがまま放題のお嬢様。気に食わないことがあれば、かんしゃくをおこし、なんでも思い通りにする傍若無人な性格だった。
そんな彼女に退学させられた生徒の親が、暗殺者ゼオンを雇う。標的はリディア
ーヌ——しかし、暗殺は失敗し、ゼオンは捕らえられてしまう。
「命が惜しければ、娘の教育係になれ」
処刑を免れる代わりに課されたのは、リディアーヌの教育係という前代未聞の任務。かんしゃくを起こせば何でも許されると思っていた令嬢に、冷徹な元暗殺者が容赦なく現実を突きつける!
「甘えるな小娘。これ以上わがままが通ると思うな」
最悪の出会いから始まる、悪役令嬢と元暗殺者の教育バトル!
果たして、リディアーヌはまともな貴族になれるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 19:09:14
2843文字
会話率:32%
陽毬はある日、大学時代から付き合ってた彼氏を友人に寝取られる。しかも友人は同じ会社で働く同僚でもあり、彼氏と別れた後も地味に嫌がらせをしたり、見下してくるのだ。
荒んだ気持ちのまま飲み会に参加するとつい飲み過ぎてしまう。送ってくれるという
後輩の厚意に甘えると、彼氏と別れたなら自分と付き合って欲しいと言われ困惑。すると偶然幼なじみの戸塚朔夜に出会い、その場から連れ出してくれた。
兄の親友である彼とは子供の頃からの付き合いで、上京してからは何かと頼りにしていたが彼氏がいたため、2人きりで会うことは避けていた。
久々に会った朔夜に気が緩んだ陽毬は彼氏と別れたことを話してしまう。
すると朔夜の態度に変化が…。
他サイトにも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 18:56:16
105827文字
会話率:47%
S県空の宮市中部に位置する中高一貫私立星花女子学園に通う学園の王子様・佐伯光は、自分の住む海谷市で偶然出逢った真っ直ぐで屈託のない新入生・沢村光に、あるアクシデントを通して星花女子学園で再会する。偶然にも同じ名前を持つ彼女たちは、最初はぎこ
ちないながらも時間をともに過ごすなかで少しずつお互いのことを知り、次第に仲良くなってゆく。しかし学園の王子様・佐伯光には、人には言えないある[秘密]があって────
***
波の音が聞こえていた。自分の隣で手を繋いでいる、まだあどけなさの残る彼女を横目で見れば、どこまでも真っ直ぐな澄んだ瞳が夜の海を見つめていて。悪いことを知らないその綺麗な澄んだ瞳がどうしようもなく羨ましくて、そして少しだけ憎かった。
繋がれたままの彼女の手を強く引けば、隣に立つ彼女が戸惑ったようにこちらを見て、不安げに僕を見上げていた。いくら大人びて見えても、やっぱりそんなところは子供だなんて頭の片隅で考えてつい笑ってしまえば、彼女は「なんだよ」と言ってその頬を不満げに膨らませた。
「……ねぇ、」「ん?」
あどけなさの残るその膨れた丸い頬に出来るだけ優しく触れれば、彼女は酷くくすぐったそうに目を細めて「なんだよ」と再度甘えるように笑った。母親に向けるようなその表情に優しく笑い返すと、その小さな耳もとで囁く。出来るだけ優しく聞こえるようにと願いながら。
「────僕と一緒に×××くれる?」
僕の言葉を聞けば、彼女はその柔らかな表情を一変させて驚愕したように目を見開く。「え」と言う甘く掠れた声とともにその澄んだ大きな瞳が僕を見つめるのをどこか心地よく思いながら、四つも年下の彼女に甘えるようにその華奢な肩に腕をまわせば、彼女はぴくりと肩を跳ねさせてから困ったように目を伏せた。
波の音がやけに大きく聞こえていた。それに耳を澄ませながら「光?」と優しく聞き返して彼女の返答を待てば、彼女にしては珍しくやけに頼りなげな声で呟いた。
「オ、オレは────」
***
主催:楠富つかさ様
出版:星花女子学園
掲載:星花女子プロジェクト第10期(12月号)
協力:星花女子学園、星花女子学園生徒・教職員の皆様、海谷市、空の宮市、海谷市漁業組合、佐伯光の御家族の皆様、沢村光様の御家族の皆様
キャラクター原案:藤田大腸様(沢村光様考案)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-29 23:32:40
10291文字
会話率:29%
ワンライ企画(1 hour writing)で作成
お題:朝 雑貨屋 「甘えるってどうするんだっけ」
制作時間:だいたい50分
最終更新:2025-01-01 15:59:10
1118文字
会話率:14%
王女の専属侍女を務めているベハティは、傲慢な騎士につきまとわれた挙句に暴言を吐かれ、神経をすり減らしていた。身分差のせいで仕返しできない悔しさを鎮めるために王宮の庭園にいると、美しい猫がやって来てベハティを励ましてくれる。すっかりメロメロに
なったベハティがキスをしたその猫は、実は氷の貴公子と名高い美貌の魔導士のウォード卿で――。
「お願いです。どうか撫でてください」
人間の姿に戻ったウォード卿は、氷の要素どこに行った?!と言いたくなるほどベハティに甘えるようになってしまった。
仕えているお姫様ラブ!な仕事人間のヒロインに、イケメンで有能なのに恋になるとヘタレな年下ヒーローが頑張ってアタックするお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 06:00:00
15977文字
会話率:35%
遡れば大公家の血筋を引きながら、どこかもっさりとして冴えないイエル。
父や義母に疎まれ、あわや廃嫡されかかっていたイエルに、母方の祖父が用意したのは、大国アンシェーゼの第一皇女マリアージェ(八歳)との婚姻だった。
異母弟セガーシュはプラン
ツォ家の爵位欲しさにマリアージェにすり寄るが、幼いマリアージェは何故かセガーシュには目もくれず、夫イエルだけを一心に慕ってくれた。
「庶民の血を引く、元皇女の独り言」の対となる作品です。
短編の予定で書き始めましたが、文字数がかなり多くなりましたので、数話に分けて投稿することにしました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 10:00:00
175751文字
会話率:27%
大国の第一皇女であるマリアージェが八つの時に嫁いだのは、十四歳年上のおっさん夫イエル。
ぶっちゃけ顔は不細工で、要領が悪く、女性には全くもてなかったが、そう言ったところを全部含めて、イエルはマリアージェのドストライクだった。
「寵妃の連れ
子は、自国の第一皇子を振り回す」の、第一皇女マリアージェのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-03 00:00:00
17686文字
会話率:5%
鬼の跋扈する不見(みず)の里で、常に第一線で戦う祝主(はふりぬし)の贄となるため、生み落とされた愛依(うい)の翔士(しょうし)。
ところが他の愛依たちとは違って、翔士は死にかけで生まれ落ち、母の乳より先に、祝主である司凉(しりょう)の血
の味を覚えてしまった。
以来、雛が親鳥を慕うように、翔士は司凉に懐いてしまう。
どんなに邪険に扱われても、間抜け扱いされようと、翔士は祝主一筋。
甘えたがりの愛依は、一生懸命、大好きな祝主の役に立とうとするのだが…。
ムーンライトノベルに、間違えて二話まで投稿しました。改めてこちらで投稿します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-09 18:00:00
150435文字
会話率:31%