舞台は二〇三五年、とある港町バリータウン。人間ともうひとつの知的生命体『ハザード』が存在する世界。
夏の終わりころ、町では毎週のように行方不明者が現れ、その数は十名以上に及んでいた。主人公である警察官シュートはこれを調べていたが、実の妹
であるマーシュまでもが行方不明になってしまう。なんとかマーシュを探し当て一度は助けられたものの、後日、マーシュは浜辺にて水死体で発見される。
実はこの事件は、人間をハザードに変える能力をもつハザード、ジェイニーが引き起こしており、マーシュもジェイニーの能力で怪人にされていたのである。その結果、急激な肉体の変化によりマーシュは精神が分裂し、自殺したのであった。シュートは強い執念と偶然が重なりジェイニーと巡り会うが、自らもまた、ジェイニーに襲われてしまう。そしてハザードとして変身能力を得るのであった。
〈人物紹介〉
○警察陣営
・シュート・ビート……主人公その1。男性。味方陣営の中で唯一飛行能力をもつ。巨大な羽をつかって暴風を起こして攻撃することもできる。ジェイニーに針を刺され、人間からハザードへなった男。
・ルーリー・サイラス……シュートの相棒の女性警察官。
○バナグラス一家
・ハルト・バナグラス……主人公その2。高校生でアメコミが好き。ころしを嫌う。クモの特質をもつハザード。
・ソラト・バナグラス……一六年前を舞台にした「変身世界のグルメパーティー」にも登場した、ウサギの特質をもつハザード。巨大な耳は広範囲の音を聞くことができる。妻と二人の子がいる。
○グリーンコアカンパニー(怪人陣営)
・ジェイニー・フライ……蚊の特質をもつハザード。シュートの妹の仇。
・セイド・セコム……バラの特質をもつハザード。バネッサ・セコムの実の弟で、バネッサとのコンビネーションは抜群。
・ナイン・ナッシュ……サルの特質をもつ上級ハザード。身軽な動きと本人が取得したカンフーによって多彩な技を繰り出す。
・ロデス……オケラの特質をもつハザード。
・ザイラス……サイの特質をもつハザード。ジェイニーの針に刺され、人間からハザードになった。
・バネッサ・セコム……アルマジロの特質をもつハザード。セイド・セコムの姉。
・ボス・ボルカニック……カンパニーのリーダーで、ボスと呼ばれている。能力は分かっていない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 05:00:00
45338文字
会話率:42%
シャルロッテ・ヘインツそれが私の名前。名声、地位、富、容姿すべてが私は完璧だった。
5歳からウィリアム・ローワン第1王子との婚約も決まっており、口で唯一光魔法を使える神託者でもある。
でも…預言者はこう告げていた。
「光魔法を持つもの
異世界から来るであろう、真の光魔法を扱うものが国を繁栄に導き、聖女となる」
その予言を受けて私は、いつか来る異世界の少女に負けないように努力をした…なのに。
「シャルロッテ・ヘインツ!今日をもって婚約破棄を言い渡す!」
私は負けてしまった…そして、あらぬ疑いをかけられ王の剣により命を落とした…と思っていたら。
目が覚めたら5歳の誕生日の朝だった…夢にしてはリアルすぎる夢に目を閉じ考える。
(もし、これが夢だとしても…現実だったとしても…あんな終わり方…私は認められない)
私はあんな終わりを認められないので、平和な余生を目指したいと思います!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 03:14:17
853文字
会話率:28%
謎の生命体、暗魔が人を襲う世界。魔機と呼ばれる武器を持った魔機使いは、暗魔を倒し、世界を救おうとしていた。
主人公千は12本の王の剣を正しい持ち主の元へ渡らせた。しかし、各地ではまだまだ問題が起きている。
これは千が再び旅した、12の地域の
物語。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 19:00:00
54969文字
会話率:0%
謎の生命体、暗魔が人を襲う世界。魔機と呼ばれる武器を持った魔機使いは、暗魔を倒し、世界を救おうとしていた。
全ての王の剣は正しい持ち主の元へ渡ったが、各地ではまだまだ問題が起きている。
これは各地の人物が、問題を解決しようとする物語である。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。
※プロット版を小説として書き直し、新たな話を追加しています。話が飛んでおりますのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 21:30:38
18705文字
会話率:45%
謎の生命体、暗魔が人を襲う世界。魔機と呼ばれる武器を持った魔機使いは、暗魔を倒し、世界を救おうとしていた。
主人公千は王の剣を暗魔から守るため、正しい持ち主の元へ渡らせる事を目的としている。
これは主人公千が旅した、12の地域の物語。
※
この作品はカクヨムにも掲載しています。
※小説として書き直したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-26 22:46:26
28583文字
会話率:42%
労咳を病み、廃城の一角に佇む塔に幽閉された幼き王女。彼女の母である女王に頼まれて、彼女を慰めるべく塔をを訪れた吟遊詩人。彼は竪琴を爪弾き語り始める。若き日の女王の剣士としての誇り高き生き様を。故郷を戦火で失い、憎しみに剣を取った彼女が、吟
遊詩人との出会いにより、真に大陸の平和を願い剣を振るうようになった生まれ変わった姿を。王女は知った。これは死にゆく自分に手向けられた母からの弔辞なのだと……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-29 20:11:04
20063文字
会話率:62%
「王の剣士」シリーズの番外編です。
ある夏の一日。
本編はとても長く結構堅物めですが、完結済みですのでぜひ一度!
最終更新:2023-08-05 11:59:38
3774文字
会話率:56%
三百年前に西海との間に締結された不可侵条約。その再締結の日が月末に迫っていた。
王都を訪れた西海の使者は、不可侵条約再締結に、広大な海中を彷徨う西海の皇都、イスを指定する。
そして王へ、その剣の帯同を認めないと告げた。
(個人サイト
で掲載している作品ですhttp://www.joy.hi-ho.ne.jp/musa/fakestar/novels/novels-index.html)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 12:23:21
2322153文字
会話率:33%
十四年前、右腕ごと剣を失ったまま、バインドはさまよっていた。
身の内に剣を宿す『剣士』
その剣は何のためにあるのか。
失った者の存在意義は。
『剣は守るものも選ぶ』
その意味は。
王の剣士番外編。
※個人サイトに掲載済みの作品です。
最終更新:2022-05-03 15:23:49
17042文字
会話率:14%
5分で読了可能!不幸なヒロインが大逆転でハッピーエンドをつかみ取る。ざまぁ要素強めの短編です。
女性でありながら高い精霊力に恵まれ、【精霊王の剣】に選ばれてしまった公爵令嬢リリー・エルベルト。魔王の呪いによって病魔におかされた王子様を救
うために冒険の旅に出た。
ついに魔王を討伐して王子様を呪いから解放したリリー・エルベルトだったが、その代償として身体が水晶になって動けなくなってしまう。
そんな彼女に待ちうけていたのは、義妹マリアンヌによる裏切り。リリー・エルベルトこそが王子様に呪いをかけていた魔女である、というとんでもない濡れ衣でした。
そして、自分こそが王子様の呪いを解いたと主張する義妹マリアンヌが花嫁に選ばれてしまったのです。
リリー・エルベルトに課せられた過酷な懲罰、それは水晶の身体のまま、幸せに暮らす義妹マリアンヌの新婚生活を見せつけられるという屈辱的な日々。
だが、リリー・エルベルトの怨念が臨界点に達したとき、世界は暗黒に包まれて時間が逆行をはじめたのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 20:29:22
6273文字
会話率:23%
キルスティ・アイリ・フロンツェルは、第3王子の婚約者候補を見つけるお茶会で、自分が乙女ゲームのいわゆる悪役令嬢であることを思い出す。
彼女は、王の剣といわれるフロンツェル公爵家に生まれ、男装の麗人と名を馳せるが、想い人であるリヒャルト王子
からはまったく相手にされないという悲しい役所。
ヒロインから王子を遠ざけ続け、やがて、なんやかんやあって愛する二人を引き裂く女として処罰され、実家から勘当される運命にある。
……私は、王子の剣として、絶対に二人の邪魔をしないと誓います。
と決意したものの…
王子の母妃を救ったことで、なぜか王子の婚約者に?
そして、なんか、王子怖い…
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強い侯爵令嬢と腹黒王子様のお話。
ゆるっとしてます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-01 17:35:35
26165文字
会話率:33%
主人公の和泉燈火(いずみとおか)は二年前から学校に行かず、引きこもり状態の少女。暇を埋めるために始めた大規模VRMMO《FutureOnline》に夢中になり、時間を注ぎ続けた。それから三回目の大型アップデートの日に事件は起こる。ログインす
ると、いつの間にか気を失い夜の森の中にいた。
怠惰を目指す植物好きのコミュ障で無表情の少女が、成長した幼馴染や、追放された公爵令嬢、魔王の剣など、いろんな人に囲まれながら過ごすようになる。体力のない少女の生き残りサバイバルから始まったお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 18:00:00
25882文字
会話率:27%
この物語は、高校3年生の風早和也という青年が、クラスでの反社会的性質のために、毎日友達からいじめの犠牲者になっていることを物語っています。毎日、彼はいつも友達に殴られ、嫌いな友達にいじめられています。
そんなある日、家の前で謎の少女と出会
う。そして、少女が和也と出会ったとき、少女は和也が非常に強力な闇の魔法を目覚めさせる可能性があることに気づきました。それから少女は和也にナグラドドという剣の武器も与えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-20 14:29:05
14317文字
会話率:38%
この物語は、中学生であるアンディという名の若者の物語であり、彼自身はクラスでの反社会的性質のために同僚による毎日のいじめの犠牲者です。彼はかなり賢い学生であり、彼のクラスで今年2位にランクされていますが、アンディがオタクだと思う奇妙な噂のた
めに、彼のクラスの友人は彼を嫌うようになります。
しかしある日、彼は彼の家の真正面に立っている謎の女の子に会い、女の子はいつも彼の家の方を向いています。そして、少女がアンディと出会った後、少女はアンディが魔法使いになる可能性を秘めていることを知り、非常に高いレベルの魔法を持つ武器である黒鬼の剣でアンディを選び、その瞬間からオニーの人生は変わりました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 20:56:52
17537文字
会話率:28%
紆余曲折ありながらもようやく王都に到着したアグネたち一行。
しかし、城に向かう彼女たちの前に立ち塞がったのは、黄の魔道師ハクジャ。
彼はアグネたちに「このまま帰ってほしい」と頼むが・・・?
「思いあぐねて王の剣」シリーズ第三話です。
最終更新:2023-03-04 10:33:08
19387文字
会話率:37%
色々あって、王都を目指すことになったアグネたち。
が、複雑な事情により中間地点であるローズの町で足止めを食らってしまう。
仕方がないと魔法の訓練に精を出すアグネだが、どうやらここでものんびりは出来ないようで···。
以前投稿
した『思いあぐねて王の剣』の後日談になりますが、一応、ここから読んでも良いように、一話目に前回までのあらすじも載せてます。
更新は遅く。ストーリーの進行も遅く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 21:16:46
18540文字
会話率:32%
千年もの昔。英雄・初代王の剣は魔神・天修羅(あまつしゅら)を倒し、大陸に平和をもたらした━━━。
そして現代。大陸は皇(すめらぎ)王国のもとに統一され、平和を謳歌していた。
貴族の長男に生まれながら事故により記憶を失った青年、穂積宗次郎(ほ
づみそうじろう)は治療に明け暮れる日々を送っていた。英雄になりたいという子供の頃の夢を思い出した彼は、初代王の剣が使った刀・天斬剣(てんざんけん)が祀られている神社へ向かう。そこで彼は、白銀の髪にサファイアの瞳、大輪の華のような美しさと氷の如き異様を併せ持つ皇(すめらぎ)王国の第二王女・皇燈(すめらぎあかり)と出会う。
「私の邪魔をするのなら、踏み潰すわよ」
「えぇ…」
最悪な挨拶。さらに間の悪いことにテロリストに襲われてしまい、宗次郎のせいで天斬剣が強奪されてしまう。
「あなたを国家反逆罪で逮捕するわ」
「嘘だろ?」
性格も、身分も、考え方も、生き方も全く別の二人の出会いは、互いの運命を大きく変えることになる。
果たして宗次郎の記憶は戻るのか。天斬剣は取り戻せるのか。
これは、少年少女が己を乗り越え、過去、現在、未来へ向き合う物語。
※注意!
この物語では転生もしませんし、悪役令嬢も出てきませんし、婚約も破棄されません。
むしろ主人公は後ろ向きなのでウザく感じると思います。
ただ、最後まで読めば、あなたの想像を裏切る展開が待っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 00:34:36
718344文字
会話率:40%
「魔法もダメだと言って!聖剣士もダメだと言って!なんで!」
かなり強硬なムームの態度と話し方に心が痛かったのか、ラースは涙が混ざった悔しさを爆発させた。
そんなラースの反応にムームもとても困った様子を隠せず、ラースをなだめ始める。
「は
ぁ…ラース。魔法は…。そう、魔法なら今すぐ無理でも後はどうなるかもしれない…。しかし、聖剣士だなんて、それは不可能だよ」
話し方が柔らかくなっただけで結論は少しも変わらない。
ムームは空言でも嘘をつかない。
不可能。
多分、ムームではない誰もが同じ結論を下すだろう。
なぜなら、それがこの世の本質であり真理だからだ。
「不可能?どうして?」
「どうしてだって?ふぅ…」
泣きそうな反応に心が弱くなるのも当然だが、ムームは長いため息と共に呆れるようにラースに向かって本棚1ページを広げて差し出した。
「だって、ラース、お前…」
そして、きちんと現実をゆっくり読んでくれた。
「デュラハンだろ」
ムームが広がるページ。
そこにはラースのように頭のない亡者一つが聖剣王の剣に体が両端される姿が描かれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-16 21:52:17
39226文字
会話率:37%
僕、レイ・ライトニングは剣の腕で有名な名家に生まれ日々剣の練習に励んでいたのだが、
家系では遅くても13歳には12段階ある内の1番低い10級を持っているもののまだ無階級!?
父や長男の兄にはガミガミ言われる毎日を過ごす事になっていた
でも、
1つ目標がある四剣王の剣聖という称号を獲得する事!
これは、剣聖になる為にこれから僕が強くなっていく成り上がりの物語だ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 00:53:18
1657文字
会話率:0%
『王国』それは謎が多い秘密結社であり、その影響力は、世界全てにも及ぶとされている。
だがその秘密結社のボスは、名前、姿、過去、力その全てが謎であり、かつてその正体を探ろうとした者はたとえ、一国の王であろうとも国ごと消されたという。
けれども、ある一人の人間が『王国』のボスの呼び名とその側近と主要メンバーの名前の情報を手に入れた。
主要メンバーは、七人であり、序列が下から、『王の辞書』スペルーズ、『王の門』ダーズ、『王の鏡』ミラ、 『王の弓』オリウ、 『王の槍』ラスト、 『王の剣』シザー、 『王の鎧』アーマズ。
これらのメンバーは一人一人が戦略級に至るとされており、情報が名前しかないのに関わらず生死問わずで巨額の賞金が掛けられている。
そして、それを統べるボスとそのボスに最も信頼されていると言われる『王の右目』ジーク そして、ボスの『KING』この2人は情報だけでも下手な賞金首よりも高い賞金が掛けられている。
これは、五大大国全てが同意しており、第一級国際犯罪者とされている。
………転生したら、好きなゲームのラスボス秘密結社のラスボスの側近キャラだった。しかも、人材育成ばっかりやって引きこもりしてたら、第一級犯罪者とされてて、首に賞金掛かってた。同僚は情報隠蔽の為に国一つ滅ぼすイカレゴリラどもばかり、そして肝心のラスボスは俺への視線が怖い。俺前世なんか悪いことしましたかねええええええええええええええええ!
この物語は、ラスボスの側近キャラ『王の右目』ジークに転生しちまった男が、ゲームの主人公の成長速度に殺されるかもと恐怖したり、同僚の脳筋ぶりに頭を抱えたり、賞金首になったことに対して胃薬を服用したり、ラスボスの視線に恐れをなしたりする話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-11 21:47:22
129396文字
会話率:25%
恵まれた立場に生まれた彼女は、自身の責任を果たすための努力を惜しまない。
ちょっと変わり者と言われる令嬢と、彼女に惹かれる王子の物語。
幼い頃互いの身分も知らず小さな私塾で出会った二人は、国の危難の時に思いがけず再会する。
初めて書いて以
前投稿した作品に加筆、修正いたしました。
50話くらいで完了する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-14 20:00:00
140507文字
会話率:54%
魔王の城で封印されていた自意識を持つ剣と、猫耳の魔物娘(元人間)がそれぞれの記憶と目的を探す物語。
最終更新:2022-06-14 18:26:22
265760文字
会話率:58%
古代の王剣を掘り出してから、雪女の夢を見るようになった高校三年生のダイスケ。
雪女は夢の中で四人の宇宙人たちの物語を語り始めるが、ダイスケは意味が分からず困惑する。
しかし、その夢はやがて世界の終わりへとストーリ展開し、大学受験で苦労するダ
イスケをさらなる恐怖と不安に陥れた。
ダイスケは親友のヒロトと、古代遺跡が縁で知り合ったヒメ、そして片思いのミヒロの同級生四人で、力を合わせて雪女と王剣の謎を解き世界の破滅に立ち向かう。
※ NOVEL DAYSにも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 17:25:53
117562文字
会話率:55%
実の父親に村を焼かれ、母親を殺され、妹を連れていかれた少年『ヴォルフェルク』。
彼は復讐を誓いながら気絶するが、目覚めるとそこには一本の剣があった。
その剣はかつて、『略奪王』と呼ばれた男の剣で、その男の魂は剣に宿っており、魂だけの『略奪
王』は彼に話しかけてくる。
「強くなりたくないか?」と。
彼は『略奪王の剣』を振り、その名の通りありとあらゆるものを、自分自身のためだけに略奪し、生きるために、自身の幸せのために人を殺し、地獄への道を進んで行く。
だが進む先々には、彼に様々な理由でついてくる仲間たち、同じような剣を持つ五人の人間たち、様々な組織に国、ありとあらゆるものが道を塞ぐ。
だがそれでも彼は、自分が幸せになるために、自分が生き残るために、ただひたすら自己のためだけに剣を振り続ける。
これは復讐譚ではない。
復讐はただの過程に過ぎない。
これは世界で最低最悪の犯罪者になった男が、国も大陸も『略奪』した果てに『略奪王』と呼ばれるようになるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-11 02:42:01
4705文字
会話率:28%
ひょんなことから魔王の剣を手にしてしまった少女レイ・エクスナー。魔王の剣はすさまじい強さであるのに対して、彼女はもともと召喚士という職で、魔獣を使役して戦わせる役回り。そのため、自分は全く戦ったこともなかった。
攻撃を狙って当てること
はおろか、闇雲にぶん回すことさえできないレイ。
正にクソザコという状態であった。
そんな彼女にも誇れることがあった。
それは、兄が勇者であるということ。逆に言えば、それ以外は何をとっても凡庸なのである。
そんなこともあってか仕事探しに四苦八苦していたのだが、「雑務をこなしてくれる方募集」と書かれた張り紙を見つける。『ハイドアウト』というギルドからの依頼だった。
どうせ断られるのだろうと予想していたが、ものは試しと向かうレイ。だが、案の定断られた。
絶望していたレイを救ってくれたのは、ギルドの受付嬢のお姉さんことターシャ。
レイの人生はこのギルドとの出会いで大きく変わっていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 20:00:05
3983文字
会話率:25%
舞台は西洋の架空の国。
西洋の覇者として名を馳せたフィリッポ。
彼の死から、物語は始まる。
栄光と破滅、愛と憎しみの中で王座は移り変わり、王家の権威と力の象徴であった「王の剣」には悲劇と呪いの歴史が刻まれてゆく。
並み居る強敵たち
、受け継がれる思い、愛する家族や友との絆、そして別れ……。
平和のために奔走した青年ジュリオの人生と共に、王家とそれを取り巻く人々が織り成す、愛と哀しみの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-14 22:23:49
20234文字
会話率:44%