【あらすじ】
あなたの本当の価値は──。近未来の日本では、企業だけでなく人間の株式までもが市場で売買されるようになっていた。今や人の価値を測る指標は学歴でも年収でもなく、時価総額の個人版である「自己総額」が主流だ。
主人公の藤林陸斗は
証券マンとしてノルマに追われる日々を過ごしていた。そんな、ある日、初めて書いた長編ミステリー小説が著名な新人賞を受賞してしまう。陸斗株の価値(自己総額)は一気に十億円近くまで跳ね上がった。ところが匿名掲示板に「執筆に生成A Iとゴーストライターを使っている」との投稿がされると一変。陸斗の不自然な言動や行動も相まって疑義が深まり株価は急落。陸斗の小説家としての実力は果たして本物なのか? 文壇を舞台にしたSF経済ミステリー小説。
【主要登場人物】
①藤林陸斗(ふじばやし・りくと)
主人公。神楽証券新宿支店の営業マン。初めて書いた長編『ブラック・ディール』がひょんなことから月光ミステリー大賞(月ミス)を受賞し、小説家デビューをすることに。自己総額は一時十億円近くまで跳ね上がるが、生成AIやゴーストライター使用疑惑が出て株価は急落。悪い意味で注目を集めることに。
②神崎 遥(かんざき・はるか)
月夜野書房第一文芸編集部の編集者。陸斗の担当編集になる。
③徳永 尊音(とくなが・みこと)
陸斗の彼女。普段は書店に勤めており、本の話になると熱くなる。
④ 加賀谷 昭信(かがや・あきのぶ)
月夜野書房第一文芸編集部の編集長。神崎の上司。月ミス大賞では最終選考会の司会を務めた。
⑤ 二宮 英夫(にのみや・ひでお)
謎のアマチュア覆面作家。月ミス大賞に5度最終選考作に残ったワナビ界のレジェンド。第16回は決選投票で陸斗に敗れて、またも大賞ならず。
⑥ 関山 大吾(せきやま・だいご)
神楽証券の第七営業部課長。陸斗の上司。パワハラ気質があり、度々、陸斗に対して終始高圧的。
⑦ 黒島 豊子(くろしま・とよこ)
書評界のレジェンドで「浪速の黒豹」の異名を持つ。月ミス最終選考委員で陸斗の受賞に最後まで反対した。
⑧猫田修(ねこた・おさむ)
日本マーケット新聞社の記者。陸斗株の謎の乱高下に興味を持ち取材する。
⑨勅使河原一(てしがわら・はじめ)
証券取引等監視委員会のナンバー2(事務局次長)。何故か陸斗の周辺を探っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:10:00
135499文字
会話率:48%
最年少で東証上場を果たした天才実業家・加賀谷零。
敵対的TOBにより会社を奪われ、すべてを失ったその瞬間──異世界に召喚される。
彼を呼んだのは、破綻寸前のミティア公国。
「この国を救ってほしい」
そう懇願する公女に、彼が下した最初の決断
は――“国の売却”だった。
剣も魔法も使えない。だが、知識がある。交渉力がある。戦略がある。
「国家? 企業と同じだ。価値がないなら、手放すだけだ」
しかし帝国には“買う価値なし”と一蹴され、交渉は決裂。
ならばやるしかない。税制改革、軍制再編、信用制度、資本市場──
あらゆる手を打ち、国の“時価総額”を爆上げしてみせよう。
世界一の企業国家をつくり、帝国が頭を下げる日まで。
これは、異世界に召喚された元社長が、
“剣と魔法”ではなく“M&A”で世界を征す、痛快経済ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 07:00:00
136832文字
会話率:35%
『フィーリングZ』という超能力を巡る男子高校生の物語。人間の五感である視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚。それ以外にかつて人類にはフィーリングZという原始の超常パワーを使う能力があった。人類は地球に過去二度誕生していた。現在の地球人は三代目の人類
だった。そして『フィーリングZ』を使えるのは一代目の地球人(ファースト)、そして二代目の地球人(セカンド)のみで、三代目の地球人である現代人にはその能力は備わってはいなかった。
天品高校(てんぴんこうこう)に入学した主人公の福沢金児(ふくざわきんじ)は時価総額世界一の企業の御曹司。ある日、同級生のヒメーカという少女にあることを懇願される。それは金児の会社をリストラされた父親をもう一度雇ってもらえないかということだった。それを断った金児は学校の屋上でヒメーカと戦うことになってしまったが、ヒメーカはそこで『フィーリングZ』を解放した。その影響によって金児もフィーリングZに目覚めてしまう。
フィーリングZの使い手となってしまった金児。そんな時、ファーストと名乗る謎の人類がヒメーカの父親イソハチを誘拐した。その現場で金児はジョニーと名乗るヒメーカの叔父のような存在の男にヒメーカの素性を打ち明けられる。その話の中でファーストとはかつて地球に存在した一代目の人類であること、ヒメーカやその父親、そしてジョニーはセカンドという二代目の人類だということを金児は知った。
後日、金児とヒメーカ、ジョニーはファーストが現れる場所を予想してイソハチ奪還を企てる。そして金児はファーストの軍人部隊のメンバーに戦いを挑んだ。金児は命を懸けたその戦いによってある運命を背負うことになる。ファーストのメンバー、そしてセカンド人のイソハチやジョニーは金児が数億年に一人生まれる伝説の『フィーリングZの覚醒者』かもしれないことに気付いた。覚醒者はかつてファーストとセカンドを地球から滅亡させた存在だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 22:57:44
45485文字
会話率:57%
私のカクヨムの小説を転載したものです。
カクヨム@tubotuboaoyamもよろしくお願いします。
【インタビュー:日本の救世主となった男】
──本日はお時間をいただきありがとうございます。まずは、あなたの生い立ちについてお聞かせくださ
い。
「福岡県博多区で生まれ、シンガポール、東京、タイを転々としました。高校1年で統合失調症を発症し、精神的に辛い時期を過ごしました。」
──高校生活はどう過ごしましたか?
「高校2年生で3か月間休学後、復学しました。出席日数確保を最優先し、委員会活動には参加しましたが、部活動の同期とは距離ができ、恋愛トラブルもあり疎遠になりました。」
──その後の人間関係はどうでしたか?
「別の部活の部長と親しくなり、精神的に支えられました。彼女とは高校卒業後も連絡を取り合いました。」
──大学受験についても教えてください。
「第一志望には不合格でしたが、滑り止めの大学に進学。大学では自分と似た気質の人と出会い、人間関係は改善しましたが、高校時代の同級生とは疎遠でした。」
──大学生活はどう過ごしましたか?
「起業を考え、ファイナンシャルプランナー2級を取得。その後、公認会計士試験を目指し、また劇場の案内員のアルバイトを始めました。公認会計士試験には一度不合格でしたが、勉強を続けました。」
──転機となった出来事は?
「宝くじで540億円が当選し、資産運用を始めました。運用目標は年利20%とし、その資金で就活塾にも通いました。」
──就職活動の結果はどうでしたか?
「〇〇〇商事と〇〇商事から内定をいただき、大学4年生で公認会計士試験に合格。総合商社に入社し、3年間勤務しました。」
──起業の道に進んだ結果は?
「最新技術を活用し、ビジネスで莫大な利益を上げ、時価総額5京円の企業に成長しました。日本の物価は10年前の50%に下がり、国内総生産は5京円、国富は50京円に。」
──今後の展望を教えてください。
「さらに時価総額を大きく成長させ、世界を変えるビジネスを生み出し、より多くの人々に利益をもたらすために挑戦し続けます。」
──本日は貴重なお話をありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 10:03:19
10244文字
会話率:9%
危険なダンジョンや洞窟に行く事になったら、どうしますか?
装備を整えて、アイテムを揃える。
他には心強い仲間も揃えると思います。
ですが、それだけで大丈夫ですか?
回復薬を奪われるかもしれない。
仲間が裏切るかもしれない。
明らかに自分
達では勝てない悪魔が目の前に現れるかもしれない……つまり、世の中には危険が沢山あるのです。
そんな時、もし助けてもらえるとしたら……?
私達回収専門店が助けます!
出発の一週間前の契約でなんと30%割引!
パーティーでの契約も可能!
出発前までは自信があったけどやっぱり不安だから当店と契約する事も可能です!(当日契約の値段は応相談)
戻ってこないかもしれない恋人、愛する子供や家族、ダンジョンの最深部から戻ってこない恋人の為に関係者が出発後に契約する事も可能です!
(出発後契約は時価となります)
救出、脱出の回収率は驚異の100%!
自分の為、大切な人を守る為、是非当店をお選び下さい!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 23:00:00
85268文字
会話率:56%
全ての生物にうさ耳の生えた世界。
そんな世界でこの世が慈しむべき美バニー(自称)であるラビは、にんじんの中で最も高価で美味とされる黄金にんじんでフルコースを作って食べるという夢があった。
時価一千万という高級にんじんをしこたま手に入れ
るため、あまりに莫大なお金が必要ながら部屋すら追い出されるほど金欠なラビ。
そんな彼女は探索《エクプロ》バニーとして問題に巻き込まれたり、自分で起こしたりしながら、今日も夢と生活のために迷宮《ダンジョン》へとひた潜る──。
本小説はカクヨム様にも投稿させていただいています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 18:06:17
74335文字
会話率:33%
サイリウムを握る黄金の腕…時価50億円相当の美術品"ヲタクの拳"が盗まれ、現場に血塗れの美術館長の死体が残されます。捜査線上にヤタラとセクシーな保険調査員、引退した伝説の美術品泥棒などが浮上する中、真犯人は"ヲタクの拳"オーナーで離婚寸前の
メイド妻と判明するのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 16:23:02
19916文字
会話率:72%
スーパーヒロイン専門の保釈保証業者が殺され、奥歯に隠された古文書"歯科医文書"が発見されます。文書に隠された時価3億円の宝石をめぐり争奪戦が起きますが、結局、犯人はヲ宝を隠した宝石強盗の相棒の老人、ヲ宝は警察が掘り当て押収されるのでした。
最終更新:2024-03-30 19:10:35
20870文字
会話率:73%
ある午後、おれは友人の山本と一緒に街を歩いていた。
「なあ、それで昼飯どうする? そろそろ決めよう」
「ああ、近くに寿司屋があるんだ。そこにしよう」
「え? いや、おれ金ないぞ」
「大丈夫。時価だから」
「あ、そう……いや、ダメ
じゃねーか。高いところだろ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-23 11:00:00
3242文字
会話率:73%
怪盗ルブランの狙うは、宝石がビッシリ連なった、時価数億円は下らぬネックレス。
迎え撃つは、美少女探偵阿笠クリス。
怪盗と探偵の知恵比べはどういった結末に行き着くのか。
最終更新:2022-12-03 22:47:07
1000文字
会話率:39%
時価数十億の資産を持つIT社長からプロポーズされた美緒。幸せの絶頂にある彼女だが、その直後から身の回りで不審な出来事が起こり始める。果たして彼女を待つのは幸せな玉の輿か、それとも破滅への道か?
最終更新:2022-07-19 10:25:26
4027文字
会話率:27%
友達のさっちゃんから「走って、お願い」ってメールがあった。それも時価指定で。何か問題があるのか。とにかく私は走るのでした。
最終更新:2022-07-01 17:28:56
1248文字
会話率:28%
頑張っている人の前だけに現れる天使がいたらいいのにな、と思いながら書きました。
男性アイドルのお話ですが、それに限らず夢に向かって何かを頑張る人に届けばいいなと思っています。
カクヨム、エブリスタ、Nolaノベルにも掲載しています。
* * * * *
四ノ宮類人は時価3000億円(仮)の犬を飼っている。
アメリカと日本のミックスで十七歳、身長190センチ、体重65キロ、毛並みは天然プラチナの大きな立ち耳。
天真爛漫で大らかな性格だがご主人第一主義の超高級忠犬。顔面力もかなり高い。
食費は自分で稼いで来るし散歩も一人で勝手に行けるが、高級料亭よりも類人と並んで食べる立ち食い蕎麦が好きだし、リードに繋がれていたとしても一緒に歩く散歩の方が嬉しくて、大きな尻尾がぶんぶんと揺れる。
好きな食べ物は肉、特技はダンス、嫌いなものはセクハラおやじと嫌味なプロデューサー、将来の夢は類人と一緒にCDデビュー。
この時価3000億円(仮)の犬は、ルーナ・月・ハミルと言う。日本の芸能事務所で夢に踊る、類人と同じアイドルの卵だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 18:03:25
13273文字
会話率:15%
JKがうにに生まれ変わる(予定)
最終更新:2022-05-10 20:21:23
20815文字
会話率:46%
寂れた商店街の、雨の日の一幕。
時価4億円の宝石がここに眠っているかもしれない。私は宝探しをするために、意気揚々とその一歩を踏み出したのだった。
最終更新:2021-06-09 00:53:57
4072文字
会話率:42%
一年前に弟を目の前で轢き殺されてから部屋に閉じこもるようになった神無木円。
彼女は死んだ弟の名前で呼んでくる、狂ってしまった母親に会うのが苦痛で、すべてから逃げるように一年間、両親とも顔をあわさずに暮らしていた。
精神状態が不安定な母親の療
養のためにと、別荘である硝子の館へ出掛けた父の神無木操だったが、固定電話からの連絡を最後に音信不通になってしまう。
硝子の館は時価数億の宝が隠されているという噂があり、十四年前に円の祖父が消息を絶った曰く付きの場所だった。
円は、父の友人を名乗る人物からの手紙に従い、八人の探偵を集めて硝子の館へと向かうが――。
※本格推理小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-03 15:38:07
155289文字
会話率:40%
この世界は、お宝で満ち溢れている!
ある者は、財宝の地図を頼りに宝を探し出し、億万もの富を手にし……。
またある者は、世界の端から端まで駆け回る事で、貴重なレア素材を入手した者もいる。
世界には、まだまだ未知の領域が存在し……そし
て、まだ見ぬ財宝は人知れず眠っているのだ。
しかし、危険もまた大きく存在している!
ある者は、出口のない無限回廊に閉じ込められ、永久に脱出する事が出来なくなった者もいる。
またある者は、凶悪なモンスターの前に破れ去り、ダンジョンの中に存在する屍として背景の一つになった者もいる。
世界の中に存在する神秘……そこに到達するまでに立ちはだかるだろう障害は、決して生易しい代物ではなかった。
だが、如何にハイリスクな障害を知っていようとも……その先にあるハイリターンな財宝を手にしようと、一攫千金を夢見るデンジャラスな精神の持ち主はいるのだ。
……果たして。
そこに存在するだろう幾万とも幾億とも値打ちが付くだろう巨万の富を勝ち得る為に、命知らずの狂ったダンジョンスレイヤー達が、一攫千金を夢見て今日も悪戦苦闘のドラマを紡ぎ続ける。
この世界に生きる者達は、そんな命知らずの狂ったダンジョンスレイヤー達を、呆れと嘲笑を含めつつも……何処か羨望の念を持ってこう呼んだ。
トレジャーハンターと。
今回は、このトレジャーハンターをやっている二人が主人公のお話。
フリーのトレジャーハンターのみかんは、相棒のういういと一緒に、時価五千万マール(Ⅰマール≒Ⅰ円)もの価値のある財宝を求めてクエストを攻略していたのだが………。
突然現れた伝承の道化師と呼ばれる謎の存在によって、状況は一転して行く。
ここから始まる冒険ファンタジーです。
【補足】
三つの本編から、一つの大きな物語を構築して行く三位一体小説の二番目です。
二番目ではあるのですが、根本的に何処からでも読める内容になっているので、ここから読んでも問題ないです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-28 20:00:00
2374164文字
会話率:26%
時価の寿司屋に行ったが、そこはぼったくりで……
最終更新:2021-02-17 17:10:38
1671文字
会話率:35%
達也は名の知れた学校を卒業して一流の大企業に就職することこれが人生の正解ルートだと信じて生きてきた。達也は時価総額1位(世界で最も価値のある会社)に入社した
だがその企業は支配する人間『貴族』搾取される人間『奴隷』による身分制度社会だった。
貴族になりたいのであれば3ヶ月の研修期間に与えられたノルマを達成できれば貴族になれる。だが仲間の裏切りにより奴隷に落ちてしまった達也がこの身分制度を撤廃するためにそして愛する幼馴染のため若者が人生をかけて貴族に対して革命を起こす復讐物語である
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 02:24:12
2641文字
会話率:53%
--仕事帰りにふらりと立ち寄ったバーになぜか見覚えが…『霧の奥の記憶』、
--平井千次には、ちょっと変わった収集癖があった。婚約者の佐和子は千次を喜ばせようと、誕生日のプレゼントを計画するが…『コレクター』、
--「時価は二百万円するそうよ
」見栄から出た嘘がまさかの事態に発展する『インカ帝国の宝石』、
ほか厳選したショートショート全16作。
男と女の心模様を色とりどりに描き出す、さらっと読めて切れ味のよいシリーズです。
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*この作品は、二十年ほど前に雑誌に連載したものの一部です。
*「小説家になろう」「カクヨム」で発表しています。
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*YouTubeでは朗読動画シリーズになっています。魅力的な読み手の皆さんが、一話ずつ持ち回りで読んでゆくスタイルで、こちらでの発表と同時公開です。
語り手の魅力もさることながら、ゼンタングルという美しいイラストや、全編を通して流れる音楽もぴったりで、素晴らしい出来になっています。
なぜか私まで読み手として駆り出されてしまった。
ぜひ観て・聴いてみてください。
◆「女の万華鏡」再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PL106eKSLvUr5j_cm4AW8XHpzUSrVekrXF
◆YouTube 大谷羊太郎ミステリCH
https://www.youtube.com/channel/UC0RahJwz9vNMcYj8lMbYQjg
--------------------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 03:00:00
26491文字
会話率:37%
臼井家は千葉県内陸の豪農の家で昔から多くの小作人を抱える大地主
だった。戦争で日本は莫大な負債を抱え、まず1946年2月16日に
夕刻に発令された金融緊急措置令を大きく伝えた。市中に出回る過剰な
お金を吸収する荒療治「預金封鎖」の始め、以
前、紙幣は無効にした。
3月3日からは新しく発行した新円のみ使用可、勤め人の給与は月給
500円まで新円で支給。封鎖預金からの引き出しは1カ月に世帯主が
300円、今の15万円まで、それ以外の世帯員は1人100円、
現在の5万円まで、家族5人で700円、現在の価値に換算すると
35万円となった。
その後の1946年3月3日に財産税によ、日本中の試算から課税価格
が17~20万円は50%、100~150万円は、70%、500~
1500万円は、85%、1500万円以上は90%の税金が課せられた。
つまり日本政府が第二次世界大戦のため莫大な負債を帳消しにするため
国民から資産を取り上げた。臼井重光は古くからの友人が、大蔵省の役人
だったので3月から大増税と預金が制限されるかもという情報を2月末に
知っていた。そのため臼井重蔵は家族7人に命じて金の仏像3点と
宝石類をビニール袋に入れ、それを麻袋に入れて見つからない様に
埋て隠せと命じた。そして大きな掛け軸、陶器、漆器は納屋に置いて
おくように命じた。
そして実際に財産税と預金封鎖・預金引出制限、一定金額の新・
日本銀行券との交換が実施された。臼井重蔵の屋敷にも、税務署の役人が
来て、納屋の大きな掛け軸、陶器、漆器などを詳しく、調査し、時価総額
19万円となり50%の財産税9万5千円を支払った。しかし、その数倍
の高価な品々は隠して見つからなかった。これでひと安心したのも
つかの間1946年 10月,第2次農地改革案の作成され広い農地が
取り上げられた。その隠された。お宝を子孫達が、どう利用して行くか、
それは読んでのお楽しみです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-25 23:02:48
47806文字
会話率:0%