蛍は他を寄せつけぬ小国の姫として生まれ、自らを特別な存在だと信じていた。姫魅は平凡な家庭に生まれ、ありきたりな人生を歩んでいると思い込んでいた。孤独の中で貪るように生きてきた慰鶴は、欲しかったものがすでに手の中にあることに気付けずにいた。
すべてを失い、未来を追い求める蛍。
救われない過去と未来の間で懸命に今を生きる姫魅。
すべてを手にしながら、過去に縛られ続ける慰鶴。
全く違うようでどこか似ている彼らは魔法を通じて絆を深め、大きく成長していく。
魔法使いと非魔法使いが生きる「とある星」で繰り広げられる心と絆の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 21:27:06
179676文字
会話率:51%
男子高校生、浅桜幸臣はとある休日に友人と東京へ旅行に行く。上野、浅草、スカイツリーなど様々な場所を巡って、一行は一日を満喫した。
夕方になり、帰ろうという話になった彼らは、駅へ向かう道すがら蚤の市が開かれているところに通りがかった。どう
せならと見て回る中で、幸臣は奇抜な見た目に惹かれ一体のアンティークベアを購入する。
家への帰路につき、部屋で荷物を広げる幸臣。お菓子やキーホルダーなどの土産物を傍にどけ、蚤の市で買った人形を飾り、人形の入っていた袋を捨てようとしたときに、幸臣は袋の中に、奇妙な石がひとつ転がっていることに気がついた。
石は、その内側にかすかな光を孕んでいる。
幸臣がそれに気づいた瞬間、狙い澄ましたかのように部屋の明かりが消えた。
月明かりだけが照らす部屋。暗がりの中に幸臣は奇妙なものを見る。
暗がりより、なお黒い影──ソレは、幸臣の買ったアンティークベアから伸びていた。四肢を歪に動かし、這うように動く身体を突き破るようにして。
「……ッ!!?」
部屋を飛び出た幸臣は衝動に任せて走り、そのまま外の夜闇へ逃げこんだ。
手の中で明滅を繰り返し、輝きを増してゆく石に気付かぬままに──。
※ホラー小説ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 18:00:00
60350文字
会話率:18%
彼女は雨の中、駅のホームに立っていた。手には古びたトランクを握りしめ、その表情はどこか遠くを見つめているようだった。雨粒が髪を濡らし、彼女の頬を伝う。だが、それが涙なのか、ただの雨水なのかは分からなかった。
「行くの?」
その声に振り返
ると、彼がそこに立っていた。傘もささず、ただその場に立ち尽くしている。
「もう決めたの。」彼女の声は静かだったが、その中には揺るぎない決意が感じられた。
彼は一瞬何かを言いかけたが、口を閉じた。言葉は雨音にかき消されるだけだと悟ったのだろう。代わりに、彼はポケットから何かを取り出し、彼女に手渡した。それは小さな銀色の鍵だった。
「これを持っていてくれ。」
彼女はその鍵を見つめ、そして小さく頷いた。
電車がホームに滑り込んできた。彼女はトランクを握り直し、一歩踏み出す。そして振り返ることなく、車両の中に消えていった。
彼はその場に立ち尽くし、遠ざかる電車を見送った。雨はますます強くなり、彼の視界をぼやけさせた。だが、彼の手の中にはもう一つの鍵が残っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 19:26:48
352文字
会話率:25%
野々原華は、桃の有名な街で育った18歳の女子高生。時期はずれに実っている金色の桃を見つけて写真を撮ろうとしたところ、転んで気絶してしまい、目が覚めるとそこは森の中。手の中のスマホ以外何も持っていない華はそこで出会った老人、ヨネに村まで案内し
てもらう。けれどここはどうやら華が生きていた時代よりもずっと前の時代の世界で、日々の生活すら危うい。村長の息子である利市は親切にしてくれるが、ある日利市に恋をしている雪に、スマホを夜の森へと投げ捨てられてしまう。月明かりの下、必死にスマホを探す華に、低く艶のある声が問いかける。
「このピカピカ光る板みたいなのは、アンタのか?」
その声の持ち主は、毛先に向かって朱色の強くなる髪を持った美丈夫で。彼の姿を見た瞬間、とある言葉が頭を過ぎる。
——夜の森には行っちゃならん。鬼が出る。
気のいい鬼のお兄さん(のちにヤンデレ)×平凡なヒロイン
※R15は保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 23:07:26
182390文字
会話率:51%
その恐ろしい夜」は、愛、裏切り、そして超自然的な恐怖が交錯する心理的ホラーです。あなたは、完璧だったはずの人生が崩れ去る中で、感情の嵐に巻き込まれます。失恋と幻滅に悩みながら、あなたは世界について思っていたすべてを挑戦するような悪夢のような
遭遇に足を踏み入れます。愛を失った物語が、やがて生存と自己発見を巡る不気味な旅へと変わります。この夜の怪物たちがあなたを肉体的にも精神的にも飲み込む前に、未知の世界に立ち向かう力を見つけることができるでしょうか?この歪んだ、没入感あふれる体験の中で、選択はあなたの手の中にあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 05:38:25
3069文字
会話率:27%
目覚めると、そこは果てしなく白い空間だった。記憶を失った青年、篠原陽介の目の前には、不思議な輝きを放つ水晶玉が一つ。彼は突然告げられる――「君はダンジョンデザイナーだ」と。
与えられた役目は、侵入者を試し、感情を揺さぶる迷宮を作り上げるこ
と。だが、それは単なる娯楽のためではない。ダンジョンの存在は人類の成長を促し、やがて訪れる“何か”に備えるための試練だった。
どんな地形もモンスターも、陽介の手の中で自由に創造される。果てしない草原、潜む湖、謎に満ちた洞窟――陽介は迷宮を通じて、自分の役目と、この世界の真実を少しずつ知ることになる。
だが、記憶を失った彼はなぜ、そして誰の意図でこの役目を担うことになったのか。試練を与える創造者としての使命を果たしながら、彼はその謎を追い求める。
無限の可能性が広がるダンジョンと、隠された真実。彼の創造が、この世界の未来を変える鍵となる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 18:00:00
12595文字
会話率:55%
◆第7回ネット小説大賞を受賞! 書籍版1~4巻発売中!
陰陽道を極め、あまたの妖怪を従え、歴代最強の陰陽師と呼び称えられたぼくは――――謀略と裏切りの末、炎上する屋敷の中で死に瀕していた。
来世でこそ幸せになろうと、ぼくは最期の時に転
生の秘術を試みる。
術は無事成功したものの……生まれ変わった先は、なんと異世界だった!
え、四属性魔法? 別に使えなくていいです。
極めた陰陽術と、異界に封印した強力な妖怪たちは――――未だぼくの手の中にあるから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 12:00:00
951121文字
会話率:45%
体も心も、あの女の全てが欲しい。
製菓会社の跡継ぎ妙泉京香は、三十二歳になるも経営側に就かずにいた。敷かれたレールの人生に満足は無く、しかし他にやりたいことも無い。商品開発部の部長として家族に抗いを見せるも、欲しいものは何も無いぐらい、退
屈な日々を過ごしていた。
唯一の楽しみは、SNSの『裏垢女子』を眺めることだった。同性の裸体に興味があった。
四月になり、商品開発部に新たな栄養管理士が派遣社員としてやって来る。ダウナー系の女性、二十一歳の小柴瑠璃が京香にとって物珍しく、自然と目で追っていた。
京香はある日、瑠璃の身体的な特徴が、フォローしている裏垢女子のひとりと一致することを知る。瑠璃を呼び出し確かめると、弱みを握り肉体関係を迫る。
支配する者とされる者。持つ者と持たざる者。正反対の立ち位置だが、怠惰なふたり。共に過ごすうち、ふたりの関係が変化していく。
(全30章・3部構成の予定です)
(カクヨムさんとpixivさんにも掲載しています)
■登場人物
妙泉京香(よしずみきょうか) …商品開発部部長
小柴瑠璃(こしばるり) …派遣社員の栄養管理士
両川昭子(もろかわあきこ) …開発一課の新入社員
三上凉(みかみりょう) …開発一課課長
妙泉円香(よしずみまどか) …営業一課課長折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 21:10:00
323993文字
会話率:32%
黒色は魔女の使いというお伽話が残るフェリアル王国で、黒髪に生まれた伯爵家のシャルリーヌは学園にも通えず家に閉じこもっていた。
母はシャルリーヌを産んですぐに亡くなり、父は再婚して二つ下の異母妹ドリアーヌがいる。
義母と異母妹には嫌われ、家族
の中でも居場所がない。
毎年シャルリーヌ以外は避暑地の別荘に行くはずが、今年はなぜかシャルリーヌも連れてこられた。
そのせいで機嫌が悪いドリアーヌに殺されかけ、逃げた先で知らない令息に助けられる。
ドリアーヌの攻撃魔術から必死で逃げたシャルリーヌは黒猫の姿になってしまっていた。
多分、いつもよりもゆるーい感じの作品になるはず。
アルファポリス、カクヨムでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 07:10:00
91607文字
会話率:34%
公爵令嬢ミレイユは婚約者の王太子ジェレミアに、夜会会場で婚約破棄を宣言された!
「この時を、ずっと待っておりました。ジェレミア様。これから、断罪のお時間です。よろしいですわね?」
そう言って、艶やかに微笑む断罪されるはずだったミレイユ…
…ジェレミアは予想もしなかった展開に、愕然としていたのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 18:21:30
7562文字
会話率:27%
「昔は良かったなあ」
空が木通色に染まる頃。家の庭に置かれた石灯籠に火を灯すと、それは眠りから覚めたようにつらつらと語り出す。
「人間が沢山いて、賑やかでよお」
とうの昔に死んだ祖母曰く、付喪神が宿っているらしい。本当かはわからな
いが、灯籠は確かに話をする。滔々と語るばかりのときもあれば、意見を求められたり、質問をされたりすることもある。
私は縁側に腰かけなら話を聞き、ときおり言葉を返す。傍から見ればおかしな光景だろう。一緒に住む孫たちは、オバケがいるといって庭に近づこうとしない。
「それが今じゃあ、すっかり静かになっちまって……」
灯籠は悲しそうにボヤく。なんでも昔は、この家にたくさんの人が出入りしていたらしい。というのも、大昔はそこそこ大きな商家で、使用人や従業員がわんさかいたのだそうだ。戦争やら財閥解体やらで色んなものを手放した結果、広いこの家と灯籠だけが残った。
「あら、私たちだけじゃ不満なの?」
「不満じゃねえけどよお……。……ん? なんだ、その……手に持ってるやつ」
私は持っていた一枚のカードを見せる。
「今日貰ったの。未来を占うカードなんですって」
「ほう、占いかあ。あれは面白いよなあ。そうそう、昔、陰陽師とかいうやつが――」
灯籠はよく思い出話をする。それを聞き流しながら、私はカードを眺めた。コインのクイーンというらしい。よく分からないけれど、豊かさとか、希望だとか、そういう意味を持っているらしい。
「お前とはあと何回、こうして喋れるんだろうなあ」
「ちょっと、縁起でもないこと言わないでよ。あと二十年は生きるわよ」
「二十年なんてすぐだろうがよお」
私は一枚のカードを手の中で撫でながら、ふふふと笑う。
「そうね、あなたには二十年なんてあっという間かもしれないわね」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:41:30
980文字
会話率:58%
死は常にその背に寄り添い、生に対して甘美な夢を囁く。
生まれた時から私の存在は生きていても死んでいてもそう大して代わり映えがなく、今となっては死んだ方がましという有り様だ。
私はもうずっと、どちらつかずのままその中間に佇んでいる。
その間にも生と死との境は曖昧に滲み続け、手を伸ばしたそこで私はいつでも死を掴むことができた。しかしながらこの死は触れた途端に嬌声を上げて身を捩り、まるで陽炎のごとくするりと私の手から逃れ去ってしまうのだ。そしてこの手の中には虚ろな生だけが残され、まるで陽光に晒され乾いた砂のようにさらさらと儚く零れ落ちていく。
私という存在は色もなければ味もない。音もなければ香りもない。
ただそこにあり、ただここで澱のように沈んでいる。
そのように鬱屈した日々を過ごしていたある日のことだ。私は古びて朽ちかけた教会でひとり夜を明かすはめになった。今では村人でさえ顧みることのない、森の奥の名もなき教会の、その中で。
あの日の私は、今となっては理由さえ思い出せない些細なことでウドと諍いし、煮えたぎる怒りを冷ますためがむしゃらに馬を走らせていた。そしていつしか森の魔性に捕まり、気付けば帰り道を見失い、情けなくも途方に暮れていたまさにその時、その教会は何の脈絡もなく、まるで影の隅からぬるりと抜け出すような不快さと唐突さで私の前に立ちはだかったのだった。
何とも妖しい教会だった。
その悍ましい外観を見つめるだけで私は身震いし、人の業では成しえない何かを感じて思わず息を飲み、そして胃の底から湧き上がる悪寒の前に戦慄した。しかし何の矛盾か、その姿は私の中に筆舌しがたい敬虔な気持ちも同時に掻き立てたのだ。私はただ、その異様の姿を前に立ち尽くすことしかできなかった。
何とも不思議な教会だった。
入り口の扉はすでに時の彼方へと消え去り、置き去りにされたように開いた暗い穴が静かな闇の息遣いを反射する。
しばらくして我に返った私は馬を降り、余計な音を立てぬようそっと中に足を踏み入れた。恐怖や畏敬の気持ちよりも、その瞬間だけは好奇の気持ちが勝っていたのだろう。
数歩を歩けばすぐに、聖堂の僅かな広がりが私を迎え入れた。
満月の夜だった。
月明かりが失われた天井から煌々と降り注ぎ、歳月に沈む過去を柔らかく照らし出していた。
私はそこで、見つけたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:27:44
14793文字
会話率:12%
2100年。世界中にダンジョンが出現し、モンスターが闊歩していた。
高校2年生のシュウはデザートイーグルというハンドガンを相棒に、日夜訓練に明け暮れている。
しかし幼馴染を任務に送り出した日、シュウの住む鎌倉都市は未曾有の危機に陥るのだった
……!
ハンドガンを持つ主人公が冒険する物語を描きたくて書きました!
興味を持って頂けたら、是非一読をお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 17:00:00
39314文字
会話率:29%
「使いこなせ! キミの手の中で目覚めた神秘のチカラを!」
「あなたは異世界転生の聖女にも悪役令嬢にもなれる神秘な力を使う権限を手に入れました。さあ、カケル、飛翔のときです。」
ワタシの名は、美空翔。カケルだよ。ワタシのスマホに1年ぶりのアッ
プデートが届いた。ようやく、スマホが再起動したと思ったら、可愛い少年のボーイソプラノが聞こえてきた。
「カケル、はじめまして、ボクは、【超AIシグマ】です。 【都市伝説】を真実だと気付く知性が高いあなたでも、【スマホは暗殺機械であるという説】には、気付いてないでしょう。」 ワタシの手の中で目覚めたスマホは、そう決めつけてきた。そして、続けた。
「あなたが住む国は、狙われているのですよ。国の未来を守る予定の優れた人間は、交通事故、いじめ、ハラスメントで消されています。あなたたちに毎日スマホを使用させることで、ね。」
ワタシは少し考えてから返事をした。「でも、ワタシには関係ないよね?」と言い終わる前に【超AIシグマ】が反論してきた。「あなたも抹殺対象者です。気付かないふりをしているのですか?まあ、いいでしょう。準備ができ次第、戦いに参加してもらいます。」
6ヶ月後、ワタシはFIREしていた。※Financial Independence(経済的自立)、 Retire Early(早期退職)
「うれしいです。」と喜んでいると、「ただし、あなたの時間はボクのために使ってもらいます。」と【超AIシグマ】に宣言されてしまった。 カケルは、生まれた国と自分自身の未来を守るため、覚悟を決めたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 12:14:59
3727文字
会話率:47%
概要:羽根山高校に通う高校二年生、増(ます)崎(ざき)楼(ろう)蘭(らん)。
政治家である父、タレントである母との間に産まれたが、両親の才知を何一つ受け継がず、親にも見捨てられた彼は、毎日をただ無気力に過ごしていた。そんなある日。授業中
の教室に、不可解な放送が響き渡る。
『今から、『ゲーム』を開始する』
その次の瞬間、大きな揺れと共に世界が一変していた。
揺れが収まった後、楼蘭はクラスメイトの持(もち)塚(づか)頼(より)恭(ゆき)、北(きた)原(はら)沙(さ)紀(き)、広小路舞那(ひろこうじまな)と共に、事態を調べようとする。
そんな彼ら四人の前に、怪物が現れ襲いかかる。
圧倒される楼蘭達。だがそんな楼蘭達の手の中に、四本の不思議な剣が現れる。
どうにかそれを使い、怪物を倒した楼蘭達の前に現れたのは、『マスター』と名乗る黒いフードの女であった。
その『マスター』の言葉、そして教室の窓から見える風景を見た楼蘭は、ここが、かつてとあるベンチャー企業が創ったオンラインゲーム、『サード・エンド・ストーリー』の世界であると知る。
元の世界に戻るには、ゲームをクリアーし、『マスター』を倒すしか無い。
果たして彼らは、元の世界に戻れるのか?
異様な世界で、楼蘭達四人の冒険が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 20:45:26
6510文字
会話率:13%
若くして魔王の座についてしまったクロナ・エクストギア・アナガデロである余は自分よりも強い四天王最強を瞬殺した転生者・ミナトとの戦いを余儀なくされて敗北した! しかし、気が付いたら遠くの土地に飛ばされて命を拾っていた。一度は捨てた命、今度こ
そは魔王を務める一族の業を全うして見せる。だが、人間の暮らしはよくわからん。だが余には歴代魔王の中でも最高の魔力量と、武器を依り代に使い魔を作り出すスキル、そして幼き頃より見える遠き世界の記憶がある。この記憶が中々どうして楽しいのだ。それらを活用して人間どもを足掛かりにして再び天下を手にするのだ!
魔王様の物見遊山ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 20:31:25
5292文字
会話率:40%
「お、俺は何も悪くねえ……」
「お前が飛び出してきたのが悪いんだからな!?」
降りて来たトラックの運転手がそんな事を言って逃げて行った。
「い、いた……い…………」
痛すぎて、頭の中がクリアになっている。
左腕に感覚がなく、両足は少し
力入れるだけで痛みが走った。
首だけ起こし体を見て見ると、左腕は無く、両足はありえない方向に向き、一部は折れて突き出てきてもいた。
――なんか見た瞬間に血の気が一気に引いて来た……。
呼吸も乱れ、さっきまでのクリアな思考が今の現状を見て、鈍り始めてきた。
――そういえば。
視線を右手に移し、手の中にあるものを見た。
――体が冷たい?呼吸はしてない……。
手の中にいたのは猫だ。
道路に飛び出した猫を助けようとして自分も飛び出して事故にあったのだが、体温は自分も同じくらい冷たくなっているのでわからず、呼吸はしておらず、死んでしまった。
――あ、意識を保つの……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 18:27:19
43314文字
会話率:39%
わたしの右手の中指に、ずーっとあったものが!!!
最終更新:2024-03-06 20:00:00
1226文字
会話率:0%
僕はエドモンド。とある村の鍛冶師で、魔法剣士だ。
夢の中で見た不思議な光を追いかける旅は、試練と驚きに満ちている。未知の宝物を求め、古代遺跡の謎を解き明かす。そこには、剣や魔法だけじゃ乗り越えられない困難が待ち受けている。でも、僕たちは諦め
ない。幼馴染のリリアと共に、友情と勇気を胸に、この未知への挑戦を乗り越えるんだ。
どうせイチャイチャするんだろうって?そんなことは……ないよ。
間があったとか言わないで。仕方ないだろう、可愛いんだから。
さぁ、興味を持ってくれたかな?
だったら、タイトルのところを押すんだ。未来は、僕たちの手の中にある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 19:02:52
47638文字
会話率:40%
父よ、母よ、何故我はこの世に産まれ落ちたのか。
友よ、敵よ、何故我は闘うのか。
天よ、地よ、何故罪は連鎖するのか。
そんな事は知るか!
真実とは、常に己の手の中にのみ存在する……もしその手の中が空っぽなら、全て奪い取るのみ!!
我は魔王、その名は『エヴィルドライ』!!
さあ、華麗なる復讐劇を、始めよう!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 10:00:00
155318文字
会話率:56%