悪逆非道な王妃(35)となってしまう元公爵令嬢のお嬢様にお仕えしていた老執事ヴィクター(54)。
彼は、突如巻き起こったクーデターのせいで、王族もろとも捕まり命を落としてしまう。
しかし、次に目が覚めたときにはなぜか時間が三十年も巻き戻っ
ていただけでなく、前世の記憶まで蘇っていた。
もしかしたら、白昼夢でも見ていたのではないかと錯覚したものの、結局は現実に起こった未来での出来事と結論づけ、行動に移す。
かくして、人生やり直しの機会を得た彼は、今度こそ失敗しないようにと、自身が仕える公爵令嬢が悪役令嬢、ひいては悪逆非道な王妃となってしまわないよう、日夜、奔走していくのであった……が。
え? あれれ?
知らない間にお嬢様に惚れられていた?
更には――
お嬢様をお守りするための力『禁じ手』に手を出そうとしたのだが……。
「バカなっ! このようなものが世に出たら、とんでもないことになりますぞ!?」
一人絶句するセバスチャ――もとい、ヴィクターだった。
★本作は執事目線でお送りする、宮廷貴族ファンタジー作品(こじらせ主従愛物語)にございます。
★お嬢様幼年期編からスタートし、青年期編へと移行していく次第にございます(予定)。
※魔導産業が飛躍的な発展を遂げた18世紀前後のヨーロッパを彷彿とさせる世界観となっておりますが、登場する歴史、用語、地名、人名、概念など、すべて実在するものとはいっさい関係ございません。ご承知おきください。
※都合によりタイトルを変更することがございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 06:10:00
164180文字
会話率:30%
スープ専門店の店長ノエルは、天真爛漫な笑顔の裏に、恋への臆病さを隠す23歳。ある日、面接に現れた音大生リアン、K-POPアイドルのような美貌と凍てつく湖のような瞳を持つ「氷の王子」に心を奪われる。ミステリアスな彼に、ノエルは2年前にブックカ
フェで聴いた忘れられないピアノの旋律を重ねる。あのピアニストはリアンなのか? 確かめるように惹かれていく。街に囁かれる噂が頭をよぎる。
「黒い森の魔女のスープを飲ませれば、恋が叶う。ただし代償がある…」
ノエルはリアンを黒い森へ誘い、スープを飲ませるが、それは単なる恋の魔法ではなく、二人の心の奥に眠る“本当の願い”を暴き出すものだった。リアンの秘めた孤独と音楽への葛藤、ノエルの現実と夢の狭間の迷い。スープが映す真実が、二人の運命を絡ませていく…。幻想と現実が交錯する冬の夜、恋と音楽が奏でる切ない旋律が響き始める。
リアン(攻め)年齢:21歳(音楽大学ピアノ専攻)身長180㎝
外見:K-POPアイドルのような整った顔立ち。澄んだ瞳は凍てつく湖のような静寂。周囲から「氷の王子」と呼ばれる。
性格:寡黙でミステリアス。完璧な姿を保とうとするが、その奥には孤独と葛藤を抱え暗闇を彷徨う。
(氷の王子、孤独、完璧主義、音楽への葛藤)
✖
ノエル(受け)年齢:23歳(スウェーデン料理店のスープ専門店『FIKA』店長)身長173㎝
外見:くるんとした柔らかな茶髪に、ビー玉のようなキラキラしたアンバーの瞳。無邪気でどこか子供っぽい仕草が可愛らしい。店の常連客からも「マスコットみたい」と可愛がられている。
性格:天真爛漫で、くるくると表情が変わる。恋には臆病でなかなか踏み出せない。
夢の秘密:時々、夢の中で異世界に迷い込む不思議な体質。現実と幻想の狭間で揺れている。
(可愛げ、無邪気、恋に臆病、幻想と現実、夢見る心)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 18:30:00
25371文字
会話率:43%
剣道部主将でバスケ部のエースで生徒会役員である大和青葉の世界は、体育館裏での出会いから少しずつ歪み始めていく。優等生の仮面の下に執着の炎を秘めた後輩・加賀見蓮は、その儚げな美しさで周囲の目を欺いていた。
『私は美しい顔の中に全てを閉じ込め
ることができる、あなたの欲望も、絶望も、愛も』(蓮)
図書室でのランボーにインスパイアされた自詩の朗読、マッサージを口実にした触れ合い。梅雨の雨音に包まれた放課後、二人の距離は縮まっていく。
「先輩を見ていると、詩が読みたくなる」
芸術的な言葉で狂気を隠す蓮。その美しい詩の奥に潜む危険な想いに、完璧な強さの中に弱さを持つ大和は、気づきながらも次第に心を奪われていくのか?
また見つかった…
…何が?
永遠が。海と溶け合う太陽が…
(地獄の季節・ランボー 引用)
✲ノベマの第1回 BL短編コンテストの最終選考に残して頂いた作品を
一人称に書き換えて文字数を倍位にしました。
〈登場人物〉
《攻め》
加賀見 蓮(かがみ れん)
高校2年生、身長178cm、美術部、図書委員
(詩人のような繊細さと、白昼夢のような狂気を持つ)
•グレージュの髪と儚げな瞳を持つ美形。その繊細な外見からは想像できない執着の深さを秘めている
•天才的な文才の持ち主で、特にフランス象徴派の詩に傾倒
•マッサージの腕前は天才的。これも大和に近づくための周到な準備の一つ
「僕は、先輩の鏡になりたいんです」
「詩は、本当の心を隠すのに丁度いい道具なんです」
✖️
《受け》
大和 青葉(やまと あおば)
高校3年生、身長180cm、剣道部主将、バスケ部エース、生徒会役員
(強さと優しさを併せ持つ)
•剣道とバスケの両方で頭角を現す文武両道の優等生
•表面上は冷静沈着だが、蓮の言動に次第に心を奪われていく
•強さの中に秘めた繊細さが、蓮の罠に絡め取られていく要因に
「俺のどこがそんなに特別なんだ?」
「お前の愛は、俺を殺す愛か?生かす愛か?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 18:00:00
59053文字
会話率:34%
白昼夢の裏面。
おばちゃんの日記
最終更新:2025-07-15 19:05:52
57045文字
会話率:2%
ただただ私のことを書いてみました。
何も誰かにプラスにもマイナスにもならない
私の話です。
最終更新:2025-05-17 11:44:18
97855文字
会話率:3%
滲む涙と微かに漂う汗の匂い。
あの時過ごした時間や記憶が、彷徨うように舞いながらも僕の背中をそっと押す。
大層なものでなくても、どんな映画やドラマよりも美しい瞬間が、きっと誰にでもあるはずだ。
日常の断片を描くシリーズ、十八作目。
最終更新:2025-07-13 12:00:00
1921文字
会話率:13%
靴を履くのと同じように、傘を持つことが当たり前になるこの季節。
僕は放課後の図書室でひとり、雨空を眺めている。
そんな孤独な僕の世界に現れた彼女は、まるで真夏の太陽のようで。
その背を追いかけたくても、まだ雨が恋しい自分もいる。
日常の断片
を描くシリーズ、十七作目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 12:00:00
2055文字
会話率:24%
学校に居場所はなく、家に帰っても一人ぼっち。
そんな僕が唯一心を許せる場所。
姉は今日も病院のベッドに背を預け、狭い部屋で過ごしている。
けれどいつも楽しそうに笑う姉と、僕はあとどれくらい一緒にいられるのだろう。
日常の断片を描くシリーズ、
十六作目。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 12:00:00
2315文字
会話率:30%
遂に出てしまった、「エナジードリンク風味の炭酸水」……。
かつて「エナドリマスターシサマ」を自称し、炭酸水エッセイも書いている私は、多忙を言い訳にこの商品から、いや、この商品のレビューから逃げる訳には行かなかった……。
最終更新:2025-07-13 11:36:51
2989文字
会話率:10%
高校二年生の結芽(ゆめ)は、自分に自信が持てず、他人と比べては落ち込む日々を送っていた。
そんなある日、学校一の優等生・花凛(かりん)と偶然屋上で言葉を交わす。
完璧に見える彼女に、結芽はどこか心を揺さぶられた。
「君といると、わたしは自
分を嫌いじゃなくなる」
ふたりの間には、少しずつ、けれど確かな温度の感情が芽生えていく。
誰にも言えない、誰にも知られたくない。けれど、それは確かに「恋」だった。
名前を呼ぶたびに、心があたたかくなる。
触れ合うたびに、自分の輪郭がやさしく浮かび上がってくる。
これは、ふたりが自分を愛するための、そしてお互いを愛するための、ひとつの春の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-07 19:46:16
1126文字
会話率:33%
2人組バンド、Splice のギタリストである宮坂慎也が目を覚ますと、相方でボーカルの早瀬湊は冷たくなっていた。
早瀬の突然死を受け入れることができず、次第に宮坂は壊れていく。
その一方で、なぜ宮坂はこれほどまでに壊れたのか、周囲は首を傾げ
る。
人の数だけ真実があって、人の数だけ嘘がある。
ならば、彼らの真実は、はたして何だったのか。
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■ 注意事項
・本作はエンターテイメント性皆無です。
・胃薬か、読了後に嗜む趣向品をご用意の上、本作を開いてください。
・数ページ読み進めていただいた際、「なんだ、BL作品か」と思われた方は、早めに本作を閉じていただくことをお勧めします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 22:33:06
78501文字
会話率:36%
どこかに居場所を求めた人が居る。
最終更新:2025-07-03 16:55:21
2403文字
会話率:0%
夢のような幻想のなか、男は小学生に戻っていた。十数年前の、夏の日の下校を追体験する。
自然に囲まれた田舎道を、かつての友達と帰る。あの頃は、毎日しょうもないことを繰り返していた。
たったそれだけのことなのに、男にとってはまぶしすぎる悪夢であ
った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 15:35:01
6811文字
会話率:20%
「オレが豪胆強情文句上等『聖女』様、アルストロメリアだぜ」
世界崩壊現象【廻】。種類は多様。共通するのは、過酷かつ残忍、世界を崩壊させる厄災たることのみ。そして人々は、その世界の危機を救う力を与えられた人間を『聖女』と崇め、『聖女』とと
もに運命をともにする騎士を『番』と伝承した。
聖女アルストロメリアにより、第二十廻【黄金《オー》】か消失され、約一〇〇日が経過した。一〇〇〇日後に神より予言された次なる厄災への対抗として、新たなる『聖女』候補が結集した。灯火の街出身、善良かつ無垢な田舎者のルミエール=カンティークもその一人に選ばれる。彼女を筆頭とした、訳あり四名による、真の『聖女』選別試練が始まる。
【白昼夢】と【精霊殺し】と【直霊】と【巫女柱・啼】。
憧憬と執着と盲信と諦念と。
閉ざされた蓋と眩い夢を。
各々の思惑を抱いて、開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 09:16:58
6475文字
会話率:45%
友人の頼みで行ったコーヒーショップで体験した怖いような不思議な体験。
これは一体なんだったんだろうか…。
最終更新:2025-06-12 06:15:27
6446文字
会話率:58%
ある日突然異世界に来た主人公、アイバメグルが持っていた物は、生まれ持った幸運値。そして元々いた世界から持ってきた少しの物資。
チートスキルは一切無くても、運だけで何とかなる…らしい!?
最終更新:2025-05-23 20:00:00
124911文字
会話率:27%
高校2年生の春休みを迎えた、主人公のグレイ・グローリア。
休み中、だらだらとした生活を送っていたが、ふと考えた。次はもう受験生だというのに、このまま自堕落な生活をしていたら、駄目になってしまのではないか、と。それはいけない。生活を改善するた
めに、まずは運動だ、と街に出てみれば、自分は死神だと名乗る人物に遭遇する。後に自称天使とも出会ってしまい、穏やかな日常が非日常へと変わっていってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 20:45:08
18979文字
会話率:40%
耳が聞こえない主人公とみんなから慕われる彼女との甘くも切ないラブコメディー。
最終更新:2025-05-15 21:51:03
1057文字
会話率:29%
目が覚めると、そこは真っ白な密室だった——。
心理学修士の沈砚(シン・エン)は、ある日突然「白昼の街」と呼ばれる謎のサバイバルゲームに巻き込まれる。制限時間は7日間。12人のプレイヤーの中から“真実の人間”を見つけ出さなければ、全員が抹消さ
れるという。
冷静沈着な沈砚に運命的に結びついたのは、元軍人の冷酷な男・陸准(ルー・ジュン)。信頼すべきか、利用すべきか——。
無限に続く死と選択の中で、二人は互いの心の奥底へと踏み込んでいく。
鍵となるのは、「信頼」と「裏切り」。
この街で生き残るのは、理性か、感情か。
——白昼夢のような地獄で、ただ一つ確かなのは、“お前を選ぶ”という選択だけ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 09:53:34
988文字
会話率:20%
戦争の無い平和な世界を築く為に作られた『シンギュラリティ』と呼ばれる大規模都市があった。
ある日。幼少期の白昼夢によって、主人公――櫛田陸は謎の少女と出会い、彼女から未来視を手に入れる。
その後。月日は巡り、中学生となった陸は無作為
に反応する未来視に、いつも悩まされていた。
中央区の超高層ビルの屋上に侵入した陸は自殺を決行し、飛び降りる。
――だが陸は謎の少女によって一方的な形で救われ、生き延びてしまう。
そして二度目の自殺も未来視によって阻止され、陸の計画は全てが失敗に終わった。
数日後。友達と一緒に遊びに出掛けた先で、陸はある殺人事件に巻き込まれた。
すると陸はあの時に出会った謎の少女――ガオウと運命的な再会を果たし、クロスレゾナを巡る戦争に次々と巻き込まれていく。
これは【紅き瞳のイミ】の過去作品であり、10年以上前の処女作【クロスレゾナ】をリメイクしています。
尚。この物語は【オリジン版】の内容とかなり似ています。
予めご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 00:00:00
4073文字
会話率:13%
轢かれて死んで来世は楽しむぞ!と思ったらただの狐だった。
最終更新:2025-04-29 10:01:53
3176文字
会話率:41%
家族というものは切っても切り離せない存在である。縁やつながりを越え、私の心や記憶の中でずっと居続ける家族という存在。なぜ物理的に離れていても自分の人生においてこんなにも影響を与えるのであろうか。これまでの私の人生と家族の関係を振り返るために
私が私のために書く物語り。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-28 23:21:18
2900文字
会話率:0%
主人公・梓は、クリスタル症候群にかかり、透明な体で外に出られなくなった。ある日、謎の病院に連れて行かれ、他の患者たちと共に過ごすことに。病院内は現実と幻想が交錯し、不安な空気が漂っていた。受付の男から与えられた「時間」に、梓は次第に病院の奇
妙な雰囲気に疑念を抱き始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 15:50:11
1377文字
会話率:19%
ひとつなぎの大陸、キュロスゲア。
ひとりの少年が、「自分は何者か」を考えながら冒険していく話です。
最終更新:2025-04-20 12:27:52
868文字
会話率:32%