魔族の男爵家の六女として生まれた真雪(まゆき)には前世の記憶があった。前世では真雪は人間でアリシアという名前だった。
アリシアは人間であったが魔王の同母弟で魔王軍の元帥を務める魔公爵烈牙(れつが)と恋に落ち結婚して九人の息子をもうけたが病で
あっけなく他界。
魔族の真雪として生まれ変わっても烈牙への愛は変わらない。だが魔族の真雪として生きること16年。真雪は一つの堅い決心をする。
もう一度烈牙に愛されたい。だが真雪はアリシアの生まれ変わりではなく「真雪」として愛されることを目標に立てた。
魔公爵烈牙の侍女となり烈牙の側で真雪を愛してくれるように烈牙に尽くす日々。しかし自分の母親の生まれ変わりと知らない公子たちは真雪を口説いてくる始末。
自分の息子たちからの熱愛アピールを退けつつ真雪は烈牙と再び結ばれるのを夢見る。いまだに亡きアリシアを愛していると評判の烈牙を真雪は振り向かせることができるのか。
真雪は恋の最大のライバル、自分の前世であるアリシアに勝つことはできるのか。真雪の日々の奮闘恋愛物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 14:00:00
129146文字
会話率:41%
私と私の家庭を捨てて逃げたくそばば。
そのお腹の中に私が生まれたことを嫌悪して今まで生きてきた。
家庭に安定を取り戻し、いつの間にか高校2年生になった私は、柔軟な関係を維持し、このまま幸せに新しい生活を送ることができると確信した。
放送部で
あるレミー(REMI)に出てくる新しい転換点を探しながら、多くの学生たちと親しくなって雰囲気に溶け込むことができたその瞬間、まさにその瞬間。 私の人生を複雑にした人が現れた。
それが御腹おなじの妹だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-07 21:00:00
30966文字
会話率:60%
「僧と共に先聖先師の前には立てぬ」
林鳳岡が少年の日に出会った儒者は、厳しい口調でそう言った。京から下ってきたばかりのその男の名は、山崎闇斎。初夏の日射しが地に落とす影にも似た、くっきりと鮮やかなその姿が、幕府に仕える林家の在り方を当た
り前のものとしてきた少年の内に疑念を目覚めさせる。
創作歴史小説。舞台は江戸初期、明暦年間から始まります。時の将軍は四代目徳川家綱。祖父羅山、父鵞峰の跡を継ぎ、林家三代目として、後に幕府が命じる初めての大学頭となる鳳岡の物語。三万字程度の短編になる予定です。
【主な登場人物】
林春勝 林羅山の息子。鵞峰と号する。羅山の跡を継ぎ、幕府の儒臣となる。
林春常 春勝の次男。後に信篤と名乗る。鳳岡と号する。
林春信 春勝の長男。梅洞と号する。春常より一歳年長。
林守勝 春勝の六歳年少の同母弟。読耕斎と号する。
山崎闇斎 京から江戸へ下ってきた儒者。春勝と同年生まれの儒者。後にその門流は崎門といわれた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-18 21:44:06
42118文字
会話率:32%
真綿に包まれて育ったダルテアの王女ユーディト。
この世の苦痛から解放されたる存在・・・。
そんな彼女を凍てつくような目で見つめる
彼女の異母兄ルゼ。
そして彼女の同母弟、シュゼル。
ある日、彼らの父ダルテア国王が崩御する。
青天の霹靂であっ
た。
ユーディトは身分の高い母を持つ
同母弟シュゼルの王位継承を疑わない。
だが彼女は侍女によって知ってしまった。
異母兄ルゼの謀略を・・・。
王族一同が集まる食事会。倒れたのは・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-12 07:28:07
107610文字
会話率:29%