我々人類は、この広い宇宙の中で本当に孤独なのだろうか。誰しも一度はそんな疑問を抱いたことがあるだろう。
今までの観測結果によると、生命が生まれる可能性のある惑星や衛星は、この広い宇宙の中に無数に存在している。
その疑問を解消するため
に、人類は無人探査機を数多く打ち上げてきた。その観測結果によると、木星の第3衛星であるガニメデには、何らかの生命体が存在しているであろうことが判明した。ガニメデの表面上に、隕石で出来たとは思えない程の数、様々な形の穴が空いていたからだ。
まだ理由はある。分厚い氷の地面には、土などないにもかかわらず、苔か藻類のようなものが点々と生えていたのである。更に、ガニメデに近付くと、法則性のわからない、微弱な電波が検出された。
何者かはわからないが、厚さ150kmというこの分厚い氷の下には、何らかの生命が誕生している可能性が高いと、科学者達は分析した。
知らないことは知りたくなるのが、人というものである。ついには、2130年、有人宇宙飛行船をガニメデに飛ばす計画が立った。
〈トムソン号〉と名付けられた有人宇宙飛行船が、ガニメデに到達するのは、7年後である。
ストレス耐性が高く、それぞれの部門で優秀な科学者である人物が、厳正なる試験によって選抜された。人類が、今の技術で作ることのできる宇宙飛行船は、驚く程に狭く、収容可能な人数は5人までとなった。
超高難度の試験を突破した、忍耐力のある英雄たちは、以下の通り。
パイロット ジョージ・エヴァンス
副パイロット ルイス・エヴァンス
通信士 デヴィット・アンダーソン
生物化学者 立花 里香
医師 アルベルト・ホフマン
これは、この5人が繰り広げる、ガニメデの冒険と宇宙の旅の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 11:28:46
60562文字
会話率:61%
天体地質学者ジム・アンダーソン、五十八歳。三十年の経験を持つベテラン科学者の最後の任務は、メタンの異常な同位体比を示す氷の星の調査だった。
探査船「サンダー」が送り込んだクライオボットが、厚さ数キロの氷の地殻を掘り進むなか、予期せぬ温度上
昇が検出される。そして突然、地表が隆起し、正八面体の巨大な物体が出現した。
それは宇宙船ではなかった。ケイ素と窒素を基盤とする、地球型生命とは全く異なる知的生命体そのものだった。
彼らは人類にメッセージを残し、そして消え去った。七十二年後、再び会おう―その約束は、人類への試験問題でもあった。
クラーク、アシモフ、ハイラインらが切り拓いた黄金期SFの伝統を目標とし、本格的ファーストコンタクト小説を目指して。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-14 21:04:03
2802文字
会話率:43%
その彼女は恋を知らぬまま死を迎えた。
特殊な生い立ちの彼女は死に恐怖はなかったが、ただそれだけが心残りであった。
しかし生前の功績、神への信仰心の厚さ、仕える神は違ったが、それでも。と、ある世界の女神があまりにも不憫すぎると彼女の願い
を聞き届けた。
そうして、彼女はステラ=アリアハートとしてかの世界に産み落とされたのだけれど、元々の教養と才能、元の世界ではあまり実感できなかった素質が新たな世界で日の目を見ることになり、誰もが与えられる3つの才能、そのすべてが世界樹に属するものであった。
しかしステラ自身、転生前に才能で決められた檻に閉じ込められていたこともあり、目立ちたくはなかった故に、自身の力を隠しその力の下位互換である錬金術師としての道を歩むことを決めた。
そして商業の勉強をしようと通った学校で、彼女は出会ってしまった。
強くて、優しくて、何よりも何の曇りもない瞳で、ステラを守ると告げたその声を――ある意味一目惚れだった。
そんな彼女が、冒険者でも何でも、力でお金を稼ぐことを目的に学校に通っている、アルフォース=ルビーと出会い、恋を知らない少女が加減もブレーキも出来ずにただただイチャつくだけのお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 10:07:12
65228文字
会話率:57%
婚約破棄の誘引力はすさまじいなぁと実感したお話です。
最終更新:2024-06-11 13:10:39
1031文字
会話率:0%
コンコン
「これが、ね」
コンコン
「これが、な」
透明板を、打つ。
厚手の、プラ板様の物を、打つ。
クリアパーツの様に、輝いている。
打つは、デュム。
もう一人、打つは、ログ。
グラフが描かれた透明板を前に、デュムとログは、駄弁
っている。
透明板の上方片隅には、【F】と、刻まれている。
もう一面には、【B】と、刻まれている。
デュムとログは、【F】側に立って、話している。
透明板自体は、大きくない、
デュムとログの上半身ぐらい、しかない。
上下左右七十センチの正方形、と云ったところだ。
厚さは、ちょっと、厚手。
一ミリくらいはあるかも、しれない。
それが、アルミらしきポールに嵌められ、固定されている。
透明板が、透明板に描かれたものが、眼の高さに来る様に、固定されている。
「これが」
「わが社に伝わる」
「伝説の」
「透明板、か」
デュムとログは、改めて、透明板を、見る。
しげしげ、見る。
何も、他の、アクリル板やプラ板と、変わったところは無い。
【F】と【B】の刻印が、刻まれているだけだ。
それ以外、特異な点は、無い。
ちょっとばかし、厚手なくらい。
が、この透明板が、伝説化しているのは、理由がある。
この透明板に、描かれたグラフは、現実化する。
業績予想、営業成績予想、売上・利益予想などを、グラフに、示す。
この透明板に、右肩上がりのグラフにして、描き込む。
その予想は、きっかりグラフ通りに、推移する。
最初は、オーナーが、持って来た。
家の押し入れに有ったので、持って来る。
大きさと云い形と云い、プレゼンに便利に使えそうなので、持って来る。
その頃、社の業績は、だだ下がり、どん底行き、だった。
そもそも、透明板を家から持って来たのも、費用削減。
費用削減で、新しくアクリル板等が買えないから、だった。
そんな透明板であるが、ギブ・アンド・テイク、等価交換、エネルギー保存の法則。
利を得るためには、取り扱いに、充分注意しなくては、ならない。
でないと、手酷い損害を、こうむる。
【禁忌三項】と云うものが、ある。
透明板取り扱いの際、犯してはいけないこと、だ。
一.ものを描くのは、【F】(表面)と刻印された側。
二.直接、光を、当てないこと。
三.直接、××を、加えないこと。
以上の三点、だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 10:28:34
13701文字
会話率:22%
異世界と聞き、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
剣と魔法の世界、異人と共生する世界、機械による戦闘を行なう世界…他にも様々な異世界がイメージにはあるだろう。
しかしそれはどれもこれもが架空の…空想の産物でもある。
だがその異世界がそれぞれ
存在しているのだとしたら。
そして厚さの概念を越えた次元の壁を挟み、知覚されることなく各々が絶妙なバランスで存在しているのだとしたら。
…はたして誰がそのバランスを調律しているのだろうか。
この物語はそんな絶妙なバランスを保つべく、異世界を渡り歩き、バランスを乱す異常を消し去るために行動する七人の特殊部隊『エヴォル』の異世界探訪活劇である。
この作品は同名タイトルでエヴリスタ、カクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 21:14:29
67522文字
会話率:45%
バイト先に幼馴染が入店してきた。手にしていた商品は、厚さ0.01mmのゴムだった。
最終更新:2022-06-11 23:43:31
4875文字
会話率:28%
人は誰しもコミュニケーションや人間関係をある程度円滑に進める為に、大なり小なり仮面を被っているものだ。
例えばだが、家族、友達、他人同じ人間なはずなのにステータスが違うだけで口調、雰囲気、態度が違うだろう。
さて本題だ。個人によって仮面
の種類や厚さ、大きさなど、千差万別、もしくは無限にあるだろう。
君たちがこれから読む物語は一人の少年と少女がある出来事、、、
「トラウマ」というべきものから
何人からも好かれる――
もしくは敵を作らないように――
本来の自分を覆い隠す――
あるいは守るために――
道化の仮面を被った少年が脱ぎ捨てるまでの軌跡を記したものである
無数の道化を作った少女が生まれ変わるまでの軌跡を記したものである折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-13 19:02:17
16244文字
会話率:51%
[第九章 燃え上がれ!真夏のヌーフェス編を更新中。]
[※お知らせ…現在週2回程の不定期配信をしています。誤字や表現の追加、不自然な文の改善も順次行っていきます。]
釣りが何よりも大好きなサラリーマンウェブデザイナーの海上 流視(みかみ
りゅうし)は、今日も今日とて釣りにいく。
いつも行っている南伊豆の磯で魚を釣り上げて満足気な流視だったが、嫁とケンカした海神の駄々こねで異世界転移の津波に飲み込まれ、リジュワルドという世界へ流される。
生き抜く為に釣りとレベルアップを頑張る海上流視の異世界冒険釣行記!
釣りあり、恋愛あり、バトルあり、異世界飯ありの幻想ストーリーが今始まる!
[1話から手直し中、基本的に登場人物いずれかの一人称への書き直し(一人称でない部分はナレーション的なものです。)人物の心情や、登場人物の容姿の表現、バトルの重厚さの追加、誤字修正中。]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-14 22:23:57
447240文字
会話率:40%
「アレッタ・ルド・オルテンシア。この場をもって、あなたとの婚約を破棄させてもらう」
公爵家令嬢アレッタは、第一王子から婚約破棄を告げられた。おまけに領地へ戻る途中、盗賊に出くわしてしまう。絶体絶命の危機。そんな彼女を救ったのはイケメン冒険
者のテトだった。
「彼女を離せ。言うとおりにしなければ、おまえたちを切る」
一緒に過ごすうちに、彼に惹かれていくアレッタ。しかし、テトにはとある秘密があった。
やがて身分違いの恋は、王国をも巻き込む騒動へと発展していく。
「そりゃあ、貴族様の前では猫を被らないと、なにをされるかわかったものじゃないからね。幻滅した?」
「皮の厚さに感心しているわ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-06 15:05:30
108688文字
会話率:48%
信者でもなければ、日本人はあんまり読んだことない聖書。俺も絵画とかで出てくる、カッコいいシーンしか知らなかった。
物語として普通に読むとヤバイ神である。邪神というか祟り神というか。
特にやばそうなところをダイジェストにしてみた。
以前ネットで、「悪魔はこれだけしか人殺してないけど、神はこんなに殺してる」みたいな棒グラフをみたことあるけど、こんな内訳だったわけだ。
物理本の厚さに引いてたが、なろうで鍛えられた今なら、ネットの電子版なら読めそう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-27 15:42:03
5453文字
会話率:50%
冒険者ギルドから魔物の討伐依頼を請け負った初心者のパーティーがあっさり全滅。
なーんてことが日常の世界がおかしいと声を上げたある人間が自らギルドを起業する。
安全マニュアルは鈍器のような分厚さだし討伐依頼は簡単に受けさせてもらえない!?
冒
険者を死なせないために石橋を叩いて渡るような努力をする運営のホワイトなギルド。
これはそんなギルドとそこに集う冒険者達のお話。
異世界転生は添えるだけ。
この作品はカクヨム様でも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 13:41:30
48374文字
会話率:39%
<あらすじ>
悪役貴族に転生した主人公、クーガーは、5000兆枚の金貨と、攻略wikiの知識を駆使して、この世界で成り上がる――。
※※※ 以下、5000兆枚の金貨について ※※※
1)一枚ずつ積み重ねてタワーにすると、地球から太陽まで
の距離の25倍にのぼり、天王星まで余裕で届く(厚さ0.75mmと概算)
2)5000兆枚の金貨の重さは約250億t=人類が2000年以上かけてパソコン・自動車・ビルなどに加工してきた加工鉄鋼総量とほぼ同じ質量(金貨1枚あたり5gと概算)
3)中世スペインの国家予算にして10億年分(15世紀スペインの国家予算500万デュカート金貨として概算)
4)金貨を隙間なく敷き詰めたとき、面積は628万km^2、これは日本の16倍、インド二個弱の面積(金貨の半径20mmとして概算)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-27 19:05:38
261469文字
会話率:40%
全高約5mの人型機械「ネフィリム」。人工筋肉と自己修復する金属の骨格で形成された、人間の技術の精髄。とはいえこの機械。装甲の厚さは戦車に負け、平地を走る速度は車輪に勝てず、ヘリのように空を飛べる訳でもない。
そんな巨人が存在する、生体
兵器が暴走してモンスターと呼ばれ、自衛のためにライフルが握られる戦後の世界。
いつの間にか見知らぬ廃墟にパンツ1枚で寝ていた男が、ミルファと名乗る少女の姿をしたアンドロイドに叩き起こされる。何も分からない状態のまま、ここは危険だと言われて廃墟を脱出する事に。
しかし途中でゴブリンの群れに襲われ、逃げた先で打ち捨てられた人型機械「ネフィリム」と出会う。
記憶の無い男と地味な人型ロボットが、整備や運用に困りつつも、戦争で歪んだ世界を冒険していく物語。
※『エブリスタ』の方にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-27 20:00:00
1042460文字
会話率:46%
厚さ数キロの氷に閉ざされた自由惑星<ハイシャイン>。その氷の下に僅かに残された人間の世界に生まれ育った浅葱(あさぎ)は、十三歳を迎え一人前の砕氷(さいひ)となるべく先人達が永久凍土を掘り進めた氷窟に挑む。そこで彼女が事故のようにして巡り会っ
たのは、氷点下四十度の中で眠り続ける、女性の姿をした何者かであった。浅葱はそれを<ねむりひめ>と名付け、村へと連れ帰ろうとするのだが……。
筆者より。
遠からず完結するこちらとは別に、アルファポリスの方で、「こおりのほしのねむりひめ(ほのぼのばーじょん)」の連載を開始しました。
大まかな筋は変えず、表現をマイルドにしたほのぼのばーじょんです。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/751367328/364184883
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-05 06:00:00
152575文字
会話率:27%
極道、それは敵に対しては残酷非道な一面と仲間になら己の面子を掛けて命まで掛けて助けるような温厚さを持つ、そんな極端な野郎達を指して言う。
これはそんな極道の頭目が死んでそのまま異世界に転生する物語。
覚悟と信念を貫き通す、そんな漢の物語。
最終更新:2018-05-17 20:00:00
87858文字
会話率:36%
どうにも鎧の話をすると――
「私は30キロの鎧を持っていて、何の遜色もなく動けるぜ」
とか――
「兵士の装備は50キロだから、鎧が30キロぐらいは平気平気」
や――
「実際に斧で斬られて痛い程度で済んだ」
さらには――
「曲面装甲フ
ィールドというのがあり、それがバリアとなって敵を防ぐ」
そして――
「厚さ1ミリは間違っていないが、部分的に厚くて1.5ミリなんだぜ」
などとご意見を頂きます。
正直、鎧警察コワイ!
でも、「現代刀で厚さ1ミリの鋼鉄を斬る動画」とか実在してたりで――
「いや、その意見は無理がある」
だったりするんですよね。
※
ちなみに動画の方は……やはり疑問点もある感じです。
作者が拝見したのは、ちょっと斬りやすく配置してたので参考程度?
……ただ、条件良ければスパッといける証左でもある。
それに作者も――
「本当なのか? 実のところ鎧は、もっと効果的だったのでは?」
と考えなくもないですし、疑問点は調査したりもしています。
――が、今回の流れ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-02 12:11:40
5652文字
会話率:18%
戦闘系のデータを漁っていると、時折とんでもない数字や主張を拝見することがあります。
いわく――
「火縄銃や弓ではプレートメイルを貫通できない」
「数ミリの鉄板だから平気」
「薄くても2ミリはある」
などなど。
いや、あり得ませんか
ら!
もう「この人の頭の中では、厚さ1センチの鎧とか実在してるんだろうな」と思える時すらあります。
なので、そういった民間信仰を打ち砕くべく、現実的な日本人に理解しやすい計算でもって説明します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-07 12:12:17
5036文字
会話率:4%
宇宙図書館<アカシックレコード>から持ち出した一冊の本。彼は三千頁以上もあろうかと云う分厚さに躊躇しつつも、己を知る手がかりを得る為に本を開くが…。
最終更新:2018-02-18 01:29:51
12052文字
会話率:47%
マヨネェェェェェェェェェェェズ!!
ノリと勢いだけの作品。文章力? そんなの知らん。ストーリー? そんなの紙一枚の厚さもあるかわからん。
さあさあ、気楽に読もう。気楽に。
最終更新:2018-01-22 00:05:36
3639文字
会話率:22%
一枚の紙を折り畳んで…。
最終更新:2016-08-01 01:24:06
200文字
会話率:0%