その宿屋兼酒場は、村の巨木の上にぽつんと建っている。名は「銀竜亭」。
昼は静かでも、夜になると冒険者たちがジョッキを鳴らし、くだらない話で盛り上がる。
ドラゴンの炎も、派手な戦闘シーンも出てこない。
そこにあるのは、ファンタジーのオフタイム
。
これは、そんな“冒険のない時間”を描いた、小さな物語たち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 23:10:00
4485文字
会話率:53%
剣聖の師匠なんて俺が呼ばれる様になったのは、あの嘘がきっかけだった。
薬草の行商人の俺がドラゴンを倒したなんて……そんなことあるはず無いのに。道端に落ちてたドラゴンの鱗を拾って自慢したばっかりに。健気な妹はその嘘を信じてしまったんだ。
そして俺は、妹に嘘がばれるのが怖くて、デタラメの剣術を彼女に教えてしまった……。
しかしそれがこんな化け物を産んでしまうなんて。
俺が適当に教えたでまかせ修行法は、何故かことごとく成果をみせて、またたく間に妹は……この世界で最強と呼ばれるほどの剣士へと成長してしまう。そして妹に剣技を授けた俺は……
さて、前半の物語は、お兄ちゃんが適当に考えた修行方法で妹がどんどんと強くなっていくシーンがメインです。
しかし一方で、後に剣聖となった妹が、王都で開かれる武術大会を前にして過去を振り返りながら剣の師匠であった兄と生き別れになった経緯を語ります。
果たしてこの仲の良かった兄妹は、この武術大会で再会出来るのか、妹は本当に兄に破門されてしまったのか?
※同タイトル加筆修正版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 23:01:53
32484文字
会話率:24%
ある一族の生き残りであるデュークスは、幼馴染のエミリッタ(通称えっちゃん)とその祖母と暮らしていた。
エミリッタは声を出す事が出来ず、デュークスは彼女の作ったアクセサリーを売って治療費を稼いでいた。
しかしエミリッタの祖母によれば、ケノアの
花さえあればエミリッタは再び声を出せるようになるという。唯一分かっている花の在処は、グラスというドラゴンの背中の上。大切な幼馴染の声を取り戻したいと思ったデュークスは、花探しの旅に出る事を決めた。
一方、デュークスはエミリッタの祖母からもう一つの頼まれごとをされる。
それは一族存続のため、エミリッタとつがいになれという事だったーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:55:23
6771文字
会話率:53%
ブラック企業で社畜として働いていた明日真映視は、仕事中に過労死してしまう。ふと、気が付くと、異世界に転移しており、わけも分からないまま、S級冒険者の認定を受ける。そして、そのまま王様の元へと連れて行かれ、なかば強制的に、S級クエストに参加さ
せられることとなる。クエストの内容は、勇者によって討伐された竜の骨を回収することだった。莫大な報酬に目がくらんだ映視は、他のS級冒険者たちとパーティーを組み、竜の骨の回収へと向かう。しかし、竜の骨が放置されている周辺地域は、《竜骨生物群集帯》と呼ばれる魔境で、そこに棲息する魔物たちには、剣も魔法も通用しなかった。
第一部は、全132話で、30万文字程度で完結します。第一部に関しては、毎日投稿していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:40:00
43887文字
会話率:13%
ブラックな物流会社で身も心もすり減らしていたサラリーマンの主人公(佐々木 健太)。ある日、過労で意識を失い、気づくと剣と魔法の異世界に転移していた。そこは物流が驚くほど未発達な世界。馬車での輸送は当たり前のように数週間かかり、急ぎの荷物は高
額な傭兵を雇って運ぶしかない。人々は「もっと早く、安全に届けばいいのに」と願っていた。現代日本の高度な物流システムを知る主人公は、ここにビジネスチャンスを見出す。「俺の知識と経験があれば、この世界の物流を変えられる!」そんな折、ひょんなことから一頭のはぐれドラゴン、リュウガと出会う。「こいつがいれば……空を飛んで、どこへでも最速で届けられる!」主人公はドラゴンたちを相棒に、現代知識を駆使して、前代未聞のデリバリーサービス『ドラゴン便』を立ち上げる。最初は「ドラゴンなんて危険だ」「どうせすぐ潰れる」と揶揄されるが、その圧倒的なスピードと確実性、そして革新的なサービスで徐々に評判を獲得。既存の運送ギルドや商人からの妨害、空の盗賊団とのチェイス、天候との戦い、そして相棒ドラゴンたちとの絆を深めながら、主人公は異世界の物流に革命を起こしていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:40:00
298413文字
会話率:10%
かつてそこに存在した「帝国」が崩壊して、幾星霜の年月が経った。
ここは、「メルカッタ」。ウロラ大陸南東部に位置するドメロン山脈を隔てた先に存在するメロウ大湖畔地帯の恵みによって発展した平原地帯である。
帝国がまだ存続していたころ、ここ
は「竜騎兵(ドラゴンライダー)」たちの一大拠点であったが、今やその姿はなく、「七大連盟(セブンス・ドミネーター・コネクション)」によって設立された新たな竜の背にまたがる少女兵。「飛竜兵(ヴィヴィアーナ)」たちの教育・育成が盛んに行われている。
しかしこの地では、今も噂が立つ。「この地の夜には、いまだ亡霊が空を飛ぶ」と。
主人公、オーレリウス・ベルベッドは彼らが言うところの「亡霊」であり、黒殻の魔竜「ストルム・ブリンガ」へ自らの肉体の一部を捧げ「契約者」となった
かつて「竜騎兵」と呼ばれた者の一人だ。月と夜の世界を飛び、表向きはただの冒険者として過ごすオーレリウス。
平和なこの世界では既に「竜騎兵」の居場所なぞどこにもない。当然、竜へその身を捧げ、超常の力を人の身に宿した契約者ともなればなおのことである。
それでも、なぜ生きているのか。
これは、英雄譚として謳われるものではない。
これは、帝国の興亡を謳う鎮魂歌ではない。
これは、一人の敗残兵を取り巻く日常。
死ぬ理由を失い、ただ生きている一人の契約者を謳う哀れな喜劇。
それでも生きる、竜騎兵の歌である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:23:49
105509文字
会話率:14%
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞い
たからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:21:23
1415465文字
会話率:36%
「人間は守る価値が無いと思います!」
そう言い放ったのは一匹の妖精だった。
しかしその一言は世界樹の怒りを買ってしまう。
「なるほど。ならば人間になってもらおう」
「え!?」
人間が大嫌いだったこの妖精は、次の瞬間には人間の姿に変えら
れてしまった。
「ぎゃああああ! 私の身体がああああ!」
「地球へ送ってあげよう。人間を知り、頭を冷やして来なさい」
「ま、待ってください世界樹さま! 私は――」
最後まで聞いてもらえず、その妖精は地球へと転送されてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 18:03:24
154420文字
会話率:39%
ブラック企業に勤める社畜木野草也は色々あって過労死し、世界樹に転生した。ただしどんぐりから。
「異世界転生スローライフ!」
転生して意気込んでいたものの、周りの人は優しいが世界は割とハードモード。
神は気まぐれ、精霊はすぐキレる。
エル
フは脳筋だし同類の世界樹は自分を敵視してくる。
異世界なので常識もあまり通用しない。
他の種族に命を狙われ、成長は遅く、木なので自由に動けない。
唯一の味方のエルフ族はいるものの
他の世界樹やドラゴン、魔族などの種族に囲まれて、命や世間体の危機が次から次にやってくる。
それでも世界樹という最高の素材(自分)を切り売りしハードモードの転生をなんとかかんとか乗り越えていく!
基本は他力本願の異世界転生物語。
※カクヨムで「転生したらどんぐりだった」というタイトルで連載していた作品の加筆修正したバージョンを掲載しています
先が読みたい人はそちらで検索して読んでみてください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:10:11
161314文字
会話率:40%
ワイ、ドラゴン。人間の事は好きやで。
人間もドラゴンの事好きやろ?ワイ知ってるやで。
ドラゴンカーセックスってようわからんミーム作るぐらい、ワイらの事、好きなんやろ?でもすまんな、ワイ、車に欲情せえへんねん。彼女おるし。
直接の性的接
触は無いですが、卑猥な単語を含む為R15タグを付けています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:10:08
2586文字
会話率:11%
断崖大陸アーマンに浮かぶ天空島のひとつであるヴァーミア天領にひとりの少年がいた。
少年の名はルッタ・レゾン。
彼は『この世界のものではない記憶を持つ』という特異性を有してはいたが、地位も名誉もない、魔力も一般人並みにしかないただの子供
であった。けれどもハンタークラン『風の機師団』のメンバーのひとりであるリリ・テスタメント、そしてアーマーダイバーと呼ばれるロボットの量産機である『ブルーバレット』と出会うことで彼の運命は変わっていく。
敵対するのは悪徳ハンターの専用機や敵軍のエース機、アーマーダイバーのオリジナルたるオリジンダイバー、或いは遺跡から発掘された決戦兵器、そして最強の魔獣たるドラゴン等等。
対して人並みの魔力しかないルッタが乗れるのは量産機のみだが、前世の記憶を元にした圧倒的なプレイヤースキルによって愛機ブルーバレットとともに次々と大物喰らい(ジャイアントキリング)を実行し、やがて大陸全土にその名を轟かせていくこととなる。
量産機こそが至高のマスプロダクションロボットファンタジーがここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:00:00
551094文字
会話率:49%
気に入らないやつは棍棒でぶんなぐるアレルは異世界転生者。
口癖は「ぶちのめすぞ」。
アレルは15歳の頃、12歳の妹が聖女候補に選ばれたため、護衛として魔族討伐の聖戦に同行することとなる。
だが、その真の目的は、報奨金で愛する母(精神年齢
が近いからしょうがないよね)と結婚、もしくはふたりでの生活を手に入れるためだ。
アレルが習得するスキルは、X。正式名称Xitter(旧トゥイッター)。
スマホのような板を手に出現させて、短文投稿コミュニケーションをする能力だ。
最初は無能あつかいされるが、Xは他人の思考を盗み見るチート級能力だった。
しかも、魔王とか、伝説の勇者とか、最強ドラゴンとか、「他人のスキルに介入できるような」超越者たちと相互フォローになってしまい、仲良くなってしまう。
強すぎて孤独な暇人たちは、どこかからアレルを見ているらしく、少し困っただけでも「力がほしいか?」「力をかしてやる」などと脳内に語りかけてくる。
倒すべき魔王とはもう仲がいいから倒す必要はないし、超越者達は弄ってくるし、果たしてアレルの旅はどうなるのだろうか――。
とりあえず、魔族やモンスターより、騎士学校の受験生とか村長とか村民とか普通の人間をぶちのめすことの方が多いくらい、「すさんだ価値観の中世風世界」だから、気に入らないやつは棍棒でぶちのめすのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:42:10
44796文字
会話率:18%
ドラゴンの採卵士、ネル。偶然出会った巨大なドラゴンの卵が孵化したとき、彼の運命は大きく変わった。孤独な少年ネルと、巨大なドラゴンの冒険譚。
最終更新:2025-06-07 21:13:15
18249文字
会話率:24%
私の名前はエレノア・ベイカー。今年の春で十歳。赤レンガで有名なライランズタウンにある小さなパン屋の娘に産まれた。赤レンガと水車とドラゴン。大好きな景色を眺めながら、パン屋で店番をするこの暮らしが私は大好き。
※ゆっくり投稿します。
最終更新:2023-09-12 20:26:08
15743文字
会話率:31%
雷が直撃して生まれた主人公セリオンは、暴龍ファーブニルを討伐した。
彼はドラゴンスレイヤーとなり、英雄へと至る。
セリオンは光と闇の戦いの最前線に赴き、闇の勢力と対決する。
セリオンは幼なじみにして義妹エスカローネと再会し、彼女を愛する。
セリオンとエスカローネは力を合わせて闇の勢力と戦う。
そして闇黒の大魔女が物語を動かす。セリオンたちは魔女の支配に対抗し、事実上の戦争を為す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:11:57
662294文字
会話率:34%
国家運営ゲーム『シビュラ』に熱中していた匡花(キョウカ)は、事故をきっかけにゲームそっくりの世界に転生。新しい人生は、推しキャラ竜貴族・ドラグの「後妻」――だったが……。
現実のドラグは、ゲームの勇ましい姿とは程遠い、気弱で引きこもり
の夫だった!?
領地は荒れ果て、地代すら集められない窮地に、匡花は領主代理として立ち上がる。
「気弱なドラゴン夫? ボロボロ領地?──どちらも華麗に立て直してみせますわ!」
ゲームで鍛えた知識とビジネススキルを武器に、領地再興と夫婦再建の物語が今、幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:10:00
198620文字
会話率:53%
「覚えとけ! お前はいつか俺が倒す!!」
生まれつきチート級の能力を持って生まれた影治。
しかしその力を存分に試せる場もなく、どこか鬱屈した気持ちを引きずっていた影治は、宝くじの当選金でもって無人の島を購入する。
その島で影治が始
めたのは、動画投稿サイトで見たサバイバルのドキュメンタリー動画の再現。
しかし影治がその島でサバイバル生活を始めてしばらくすると、世界に大きな変化が訪れることになる。
それでも持ち前の能力を活かし、影治は30年もの間生き延びることに成功する。
そして重い腰を上げて島を脱出した影治は、廃墟と化した街の中で巨大な生物――ドラゴンと出会う。
人の身でありながら、ドラゴンへと立ち向かう影治。
しかし力の差は歴然であった。
激闘の中、一矢報いることはできたものの、ドラゴンとの戦いで影治は命を落としてしまう。
だが影治の人生はこれで終わりではなかった……。
――これは、無念を抱きながら死んだ男が、チート種族へと転生して悲願を果たす物語。
※すんません! タイトルの割にドラゴンとか出て来るの大分後になりそうです……。
※タイトルの後に「※」が付いている話は画像有りの話になります。
カクヨムさんにて同タイトルで連載中です。
そちらでは7話分先行公開しておりますので、続きが気になる方はカクヨムの方を御覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:10:00
2695833文字
会話率:36%
「貴方様が剣聖アリス様のお師匠様、大剣聖タクミ様で御座いますね」
「え、いや、人違いじゃないか?」
戦力外通知を受けて、パーティーから追放された俺は、冒険者を引退して山で一人のんびりと暮らしていた。
だが、いつのまにか弟子が人類最強に
なっており、その師匠の俺が宇宙最強と噂され、冒険者ランキングの1位になってしまう。
勘違いされて、俺の元に弟子志願や、ドラゴン、果ては勇者や魔王までが次々とやって来てしまう。
いや、やめて下さい。
俺、ただの雑魚ですよ?
この話は俺が本当に宇宙最強になるとか、そういう物語ではない。
ただ、ただ、人外の者達に巻き込まれながら、勘違いされ続ける悲劇、いや……
喜劇の物語である。
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第7回ネット小説大賞受賞、書籍化しました。
これも読書の皆様が応援してくださったおかげです。
本当にありがとうございます。
一二三書房様のレーベル、サーガフォレストから発売しました。
イラストはtoi8様です。
素敵なイラストを描かれる方に絵を担当して頂き、作者は舞い上がっております。
また、ページ数ギリギリまで書き下ろしを書かせて頂きましたので、かなり本は分厚くなり、お買い得でございます。【宣伝】
⬇︎下の方にある書報からamazon様で注文も出来ます⬇︎
皆様、どうか、よろしくお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:05:20
951690文字
会話率:39%
小都市が形成されたクニに突如として現れたエネルギー源「ソル」。
ソルに引き寄せられるように集まった異能が人間に新しい力を与えた。ソルを中心に集まった異能組織を人々は「パラソルシステム」と呼び、それは都市同士が侵略するため、また自らを守るため
の主要戦力となっていた。
小都市「エデン」の市街で生活していた炎威がある日突然何者かに拘束される。炎威が連れて来られたのはエデンを守る異能集団「黒い牙」だった。
幼い頃から黒い牙に憧れ、エデンを守るドラゴンに焦がれていた炎威。
しかし黒い牙で知った異能の正体、そしてドラゴンの本当の姿は予想していたものではなかった。
戸惑いながらも憧れの黒い牙で少し変わったパートナーや仲間たちと出会っていく。
パラソルシステムとは何か、異能とは、隠された真実とは。渦巻く現実に翻弄されながら、本当の絆を知って行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:03:26
118543文字
会話率:51%
ドラゴンが好きな主人公がドラゴン達の住む世界に転生し、何故か聖竜として扱われ成長していく物語。
ドラゴン達が主役のお話です。
最終更新:2025-06-07 21:02:04
139496文字
会話率:55%
早乙女 雄太、26歳。 彼は誕生日を迎えたその日の朝、身体が少女になっていた。
混乱しながらも病院へ向かった矢先、謎の秘密組織SICKに拉致され、「カフカ症候群」という病名を告げられる。
それは発症者の肉体を、本人が望む理想の姿へと変身さ
せる未知の病だった。
そして早乙女雄太は、かつて高校時代に自分が作成したTRPGのキャラクター、「藍上 おかき」として高校生活をやり直すことを余儀なくされた。
彼……いや、彼女の周りに集まるのは同じ病に侵された者たち。
天災発明家、ドラゴン、稲荷神、忍者、ネコ、魔女……
思ったよりも“なんでもあり”だった世界の中で、彼女の失ったものを集め直す日々が始まる。
これは、なにも手に入らなかった“俺”に渡す“私”からのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:01:07
1259981文字
会話率:67%
―――お前が神だと自称するなら、僕の要求はただ一つ。
ドラゴンが住まう理想郷へと生まれ変わらせてくれ!!!
ドラゴンという幻想体に人生を捧げた1人の科学者、竜永 夜澄(たつなが よすみ)
狂気じみた崇拝レベルのドラゴンに対する強い
想いが講じて、長い年月の末、ついに自らの夢を叶えるに至った。
魔法のない現実世界で、ドラゴンを生み出すという偉業を成した夜澄は、誰も知らない孤島を買い取り、そこに移住して生まれたばかりのドラゴンの幼体を育てていた。一匹、また一匹と新たなドラゴンを生み出し、いつしかその島は、龍の巣《エル・ドラド》と呼ばれるようになった。
そして、その名前は夜澄以外の人間にとっても魅惑の存在となった。
龍の巣は各国に襲撃され、夜澄はその身をもってドラゴンたちを守るため瀕死の重傷を負ってしまった。
夜澄は消えゆく意識の中、自らを慕うドラゴンたちに見守られ、静かに命を落とす。
次に目を覚ますと、目の前に自称神を名乗る怪しい人物が立っていた。
―――人の子よ。人の身でありながら、汝の成した偉業を称え、望みを一つ叶えよう。さあ、言うてみるがよい。
「僕の望み…。こういう状況は妻がよく見ていた小説の展開で見たことがある。よくある異世界転生物の定番だったな。なら、僕の望みはたった一つだ。
僕を、ドラゴンが住まう理想郷へと生まれ変わらせてくれ!!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:00:00
1969760文字
会話率:46%