『ベティです。よろしくお願いします』
平民には下の名前が無い。自分の名前を言うだけの簡単な自己紹介をすると、彼女は完全無欠な笑みを浮かべ、薄い色素のしなやかな腕を私に差し伸ばした。
『デビーでいいわ。これからよろしくお願いしますね』
そ
の奇跡のような見た目に私は嫉妬を通り越して感動すら覚えた。
そしてその日を境に私を取り巻く環境は激変した。新しい家の半分血のつながったお姉さまがくれたクマさんは、私の生涯の宝物となった。
やがてお姉様は王太子と婚約し、次々と政策を打ち出した事で賢妃と呼ばれ、王国は最盛期を迎えた。しかし私の長年抱いていた懸念が、悪夢が、徐々に輪郭を帯び始めて現実世界に顕現し始めたのは、まもなくのことだった。
『お前たちは今すぐ帝国に亡命する準備を始めろ。わしは……わしも連座で首が飛ぶかもしれん……その前にまずはお前たちだけでも逃げるんだ!!』
『待って、どういう事? 亡命?? 何を言って――』
そして私が絶望に打ちひしがれていたところに、更に追い打ちをかけられることとなった。
『死んでしまえ!』『この野郎!』
『アンタさえいなければ!』『恥を知れ!!』
どうして。
なんで。
『火を放て!』
そして燃え上がるような恋慕が私の身を焼く。ああ、神の如く尊くあらゆる宝石よりも美しい、私の唯一が、すぐそこにいるだなんて!
『ねえ、お姉さまーー王太子殿下って、さぞ素敵な御方なんでしょうね?』
これは、やがて欲しがり妹と姉に言われるようになった私が、本当に欲しいものを見つける物語。
それを手に入れるためなら、私は何でもする。たとえそれが私の身の破滅を招こうともーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 22:48:11
22053文字
会話率:26%
ごく平凡な会社員だった俺は、いつの間にかリンネという幼女に転生していた。俺の生まれた村が、転生早々ゴブリンの襲撃を受けてピンチに! 村はすでに全滅しており、俺は絶体絶命! ステータスウィンドウを見ると土魔法の土剣を見つける。それは3メート
ルもの大きさをもつ巨大な土剣だった。土剣でピンチを乗り越えて村を脱出した俺。なんと次は森でクマさんに遭遇してしまう。しかしそのクマさんは小さく、まるでぬいぐるみのような容姿をしていた。自称聖獣フェンリルの喋るクマさんに魔法を伝授してもらいながら冒険していく俺に数々の困難が襲い掛かる。はたして俺に幸せな未来は訪れるのだろうか?
この物語は、不思議な珍獣クマさんと、転生者で会社員の男だった幼女リンネが、グルメも含めて面白おかしく冒険していく笑いと涙の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 17:46:52
1950843文字
会話率:35%
アニメ2期化決定しました。放映日未定。
クマの着ぐるみを着た女の子が異世界を冒険するお話です。
小説16巻、コミック5巻まで発売中。
学校に行くこともなく、家に引きこもってVRMMOゲームをやる15歳の少女。
大型アップデートが行われ、
キャンペーンで譲渡不可のクマさん装備一式を当てる。(クマの着ぐるみ、クマさんパペット、クマさんの靴)
さらにアンケートを答えてゲームを再開すると、手に入れたクマの着ぐるみの格好で知らない森の中。
ここはどこ? 神様からメール? 異世界?
クマさん装備を付ければチート、脱げば運動不足の少女。クマの着ぐるみを着たユナの気のままの異世界の冒険が始まる。(この物語はクマ成分が大量に入ってますので気を付けてください)
主婦と生活社様より書籍化されました。どうぞ、よろしくお願い致します。
書籍版を基本にするため、設定が変わる場合があります。ご了承ください。
あときがや活動報告にて、報告させて頂きます。
※twitter始めました。https://twitter.com/kumayurukumakyu
※アニメ公式Twitter。https://twitter.com/kumabear_anime
※くまクマ熊ベアーアニメPV1弾。https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=yCt-m4fhynM&fea=
※くまクマ熊ベアーのコミカライズ(最新版はここ)。http://comicpash.jp/kuma/
※くまクマ熊ベアーのニコニコ静画でコミカライズ。http://seiga.nicovideo.jp/comic/36795
※くまクマ熊ベアーのコミカライズ、ピッコマで始まりました。23時間で1話読めます。20話まで読むことができます。
※pixivコミック、こちらもよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:01:24
3725034文字
会話率:44%
くまクマ熊ベアーのSS(ショートストーリー)です。
本編のくまクマ熊ベアーを1話から補完的な話や他の視点にお話になる予定です。
書籍版を基本とするため、web版とは異なる場合があります。
リクエスト募集。1話~74話の間でお願いします。
※ いつ投稿するかは未定です。
以下のお話は書き下ろし及び、店舗購入特典で書いたため、書くことはできませんので、ご了承ください。
1巻
【ヘレン編 始めてのクマとの遭遇の話です】
【ルリーナ編 初めてのクマとの遭遇の話です】
【エレナ編 初めてのクマとの遭遇の話です】
【ユナ編 初めてのくまゆるとくまきゅうを召喚するお話】
2巻
【ティルミナ編 病気が治ったあとの話になります】
【クリフ編 噂のクマを呼びつける話になります】
【ノア編 噂のクマに会いたい話になります】
3巻
【シア編 ノアを待つ、クマと遭遇する話になります】
【エレローラ編 お城でクリフとノアを待ち、クマと遭遇するお話になります】
【ノア編 王都に出発する前日からフィナに会うお話になります】
4巻
【デーガ編 クマさんを心配する】
【ユナ編 子熊化したくまゆるとくまきゅうを初めて召喚したお話になります】
【カリン編、クリモニアに向かうお話です】
【ティルミナ編 クマさんのために仕事をする。ティルミナさんがお店を作るために頑張るお話です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-16 07:00:00
32746文字
会話率:20%
頑張るクマさんのお話。
最終更新:2025-04-23 21:30:00
2463文字
会話率:17%
ある小さな村にハウという少女がいました。その子はとても臆病な性格だけども困ってる人はほっとけない様な子でした。そして両親は臆病な性格を治す為にハウちゃんを隣町に住むおばあちゃんの所にお使いを頼むのですがその間にはとても暗い森が……ハウちゃ
んは無事にお使いをできるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 22:20:08
3535文字
会話率:71%
【ヒューマンドラマ・コメディ系・1000文字・なろラジ応募作品】
「俺も婚約者に弁当を手作りしてもらいたい!」
王立学園の昼食時、いきなり公爵令息のカイルが叫んだ。
そして、カイルの要求に婚約者の公爵令嬢が用意したお弁当は迫力満点だっ
た――。
コメディタッチ。
なろラジ応募作品、使用したお題は「お弁当」です。
設定ゆるいです~お手柔らかにお願いいたします! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 04:10:00
1000文字
会話率:58%
あるところにカラフルなクッキーを持ったうさぎがいました。状態によって味の変化する魔法のようなクッキー、しかしそこに暴れん坊クマさんがあらわれて…
キーワード:
最終更新:2024-12-05 16:24:30
268文字
会話率:0%
クマさんだっていきているんです!人間と同じように美味しくて楽なものがたべたいんです!ね、ころすなんてかわいそうでしょう?
最終更新:2024-12-05 04:36:29
2001文字
会話率:10%
ルシールの旦那様は、侯爵家嫡男ベアード・ガルシア。
新婚ホヤホヤの旦那様が、ある日突然転んで頭を打って、前世を思い出してしまった。
旦那様の前世はなんと「江戸っ子」らしい?
今世の旦那様が消えたわけではないけれど、思い出したばかりで気持ち
の強いクマさんが前世の恋女房に操を立ててなのか、ルシールのことは、そういう目では見れないという。
そんな二人が、事件に巻き込まれ……
週一くらいののろのろ更新です。
完結させます!
アルファポリスにも投稿する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 14:03:00
8040文字
会話率:51%
森に住む少しガサツで薬を作ることのできる小さな魔女、ネモ。優しいけど少しガサツな彼女は 「おなかが空いたらその辺にあるものに手を出していく」という習性を持っていた。ある時はどんぐりを食べようとしてリスに止められ、ある時は変な色の木の実を食
べようとしてオオカミさんに木の実を踏み潰される始末。
それもその筈、全部毒入りなのだ。
大きな魔法の使い方を知らない彼女は危なっかしい存在。
見ているこっちがヒヤヒヤするような行動に動物たちは森に住む精霊と共にネモとごはんを食べるようになった。彼女のご飯調達には目を光らせるエリート(?)集団、そんなカオスのような森で今日もネモが動物たちの検査のもと、変な物(毒無し)を沢山持って家に帰って来た。
動物と小さな魔女さんと家守クマさん(精霊)のお話です。
┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈
童話を書こうとした際の失敗作です。あらすじは随時書き直します。
どうしてか言葉がかたくなってしまうので頑張ってみてはいるのですが、今のところ進歩なしに留まっています、すみませんm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 20:34:29
1326文字
会話率:70%
木に登り、降りられなくなっていた少年を見つけた彩葉。
なんとか少年を助けようと木に登るが、結局力尽きて落ちてしまいそうになる。
そんな綾葉を助けてくれたのは、なんとクマの着ぐるみを着た少年だった。
もともと男子が苦手で、上手く話せない綾葉だ
ったが、着ぐるみのおかげで顔が見えないせいか、その少年とは仲良くなれるが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 19:33:28
6395文字
会話率:46%
ある日、ユーミラが騎士の鍛錬場を掃除しようと扉を開くと、そこにはクマがいた。
「クマぁぁああああ!!?」
「おわぁあああああ!!!!」
実はそのクマは、ユーミラが憧れていた騎士、ベアモンドだった!
なぜ人間国に獣人国の者がいたのか?!
二人は種族違いながらも心を通わせ、恋人となるのだが、獣人国からの遣いがやってくる。
「ベアモンド様。あなたは我が獣人国の正統なる後継者なのです」
人間国育ちのベアモンドは、まさかの獣人国の王子だったのである。
獣人国に帰らなければいけない事態となってしまったベアモンド。
愛し合う二人の運命は!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 21:07:43
23020文字
会話率:43%
あの頃のお礼をしたいんだ
キーワード:
最終更新:2024-01-21 23:00:00
227文字
会話率:0%
あの頃のお礼をしたいんだ
キーワード:
最終更新:2023-06-01 23:36:22
227文字
会話率:0%
さよなら、クマさん。ナターシャは心の中で車に残されるクマに別れを告げた。永遠の別れだ。
キーワード:
最終更新:2023-12-04 20:00:00
989文字
会話率:0%
わたしは、マリア・フォン・フェアチャイルド
こうなる前は、美月茜と言う名前で地球で普通に生活してました。(一部で普通じゃないと言う意見もありますが。)
好奇心が旺盛で、色々と学んだあと、そもそも『世界』とは何と疑問に思い大学院で研究に明け暮
れていました。そして、異なるフェイズでも物が存在していることを発見したけど、実験中についうっかり事故に巻き込まれました。『学びなき者がこの世界でその力を使うことは禁じられています』という言葉が聞こえた?と思ったら意識が飛びました。
次に気づいたら、違う世界で赤ちゃんになってた。
これから、どうなることやら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 14:54:17
2664文字
会話率:40%
ネコさんがクマさんのおうちに行きました。
おや?クマさんは留守のようです。
そのまま帰ろうとすると、松ぼっくりが道に落ちています。
「松ぼっくりにゃあ!」
松ぼっくりを拾い続けていくと、知らないおうちがありました。
そこはサルのおじいさんの
家で、干しイモを作っているようです。
「どろぼうねこがぁ!!」
「にゃあ〜!!」
サルのサルサルじいさん!ねこ違いです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 20:06:54
7014文字
会話率:36%
ネコさん「あついにゃあ…」
クマさん「湖に近いカメコおばあちゃんのところに行こうか」
ネコさん「いくにゃあ〜!」
:ほのぼのネコさんとクマさんの夏休み。のんびりお読みくださいʕ•ᴥ•ʔ
*9月4日完結予定です。
最終更新:2022-09-04 18:06:22
17876文字
会話率:47%
日のあたる森にすんでいるクマさん。
ネコさんが流れ星を見に行こうとさそいにきました。
ちょっと待ってね。
さあ、あずきかぼちゃとゆずシロップ入りのお茶をどうぞ。
おなかいっぱいになったネコさんは、夢を見ます。
その夢で流れ星のひみつをネ
コさんは知りました。
さて、どんなひみつでしょうね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-22 18:00:00
2951文字
会話率:26%
ある日、森の中。ジェシカはクマさんに出会った。
花咲く森の道、クマさんに出会った。
最終更新:2023-05-15 00:17:44
6303文字
会話率:31%
春がやってきました。
雪どけとともに、目をさましたクマさんは、おなかがへって、イライラしています。
からだの大きなクマさんは、食べものをよこせといばりちらします。
ですが、森のどうぶつたちは、そっぽを向いてさっていきます。
おなかがすいたクマさんは、とうとう、すわりこんでしまいます。
……ですが……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 20:00:00
3624文字
会話率:28%
一大巨編堂々完結!(嘘、大袈裟、紛らわしい)
大家さんと私のお話。
ほのぼのは残念ながらないですが、面白みはあるかもしれない?
最終更新:2023-02-02 06:00:00
3166文字
会話率:21%
ノルンは、学校がすきな女の子。
学校のお友だちも、クラスの先生も、知らないことを学べることも。
ノルンは、すきでした。
ある日、スミス先生がクラスのみんなに聞きました。
「みなさんのかなえたいことは、なんですか?」
ノルンは答えます。
「お気に入りのクマさんのぬいぐるみとお話しすることです」
でも、それはかなえられないことだと、みんながわらいます。
かなえられることって、なんだろう?
ノルンには、分かりませんでした。
子どものころ、かなえたいことがいっぱいあったはず。
それが、ゆめのようなことだったとしても。
どんなことでも、ふしぎと口にできていたはず。
あなたがかなえたい、ゆめのようなふしぎを、ノルンと少しさがしに行きませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 22:38:43
7623文字
会話率:47%