「俺、あと半年で死ぬんだ」
そんな嘘みたいな本当を口にした春の日。
高校二年の春、余命半年の僕は、誰にも秘密のまま、静かにこの世界から消えるつもりだった。
でも、転校してきた紬(つむぎ)にだけは、なぜか本音を話してしまった。
人付き
合いが苦手で、どこか冷めたように見える彼女。でも彼女もまた、誰にも言えない傷を抱えていた。
「どうせ死ぬなら、最後に恋くらいしてもいいでしょ」
ふたりで過ごす最後の春が、いつの間にか、本物の想いを育てていく──。
泣きたいほどの恋と、切なすぎる未来。
それでも出会えてよかったと思える、命の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 19:02:51
9461文字
会話率:30%
学校の帰り道、いつものように友達と話しながら帰っていると十字路でガードレールで見えなかった車と接触した主人公。
頭を守る態勢で受け身を取り、地面との衝突をする瞬間に目をつむった。
痛みがないなと思い目が覚めると、見知らぬ人たちに囲まれ何やら
歓喜の声が上がっている。
これが噂の異世界転生か⁉いや死んではないと思うし転移か?と思う中、とりあえずこの世界の情報を探す。
よく見る前世でやっていたゲームや読んでいた小説などの設定ではなく、一度も聞いたことのない国の名前に王族の名前。
公爵でも王族でもないから悪役系の令嬢でも、光の魔力などもないから聖女でもないため主人公じゃなくてよかったと一安心をしたのもつかの間。
何故トラブルが起きるたびにこちらも巻き込まれるんだ!冗談じゃない!
チート能力とかはないし主人公みたいな素質もないけど、異世界あるあると元の世界で培った経験だけで生き抜いてやらぁ!
自分なりの生き方で今の自分の状態がこっちでもあっちでもどのようになっているのかを知るために、自分なりのやり方で生きる自分自身を探すとある尋ね人の日記風のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 11:58:57
65456文字
会話率:40%
ぼっち。
少女、エルフリアは森で独り……つまりは、ぼっちであった。
親はなく、兄弟も居ない。
友も居なければ、語り合う相手も居ない。
少女は悲しいまでにぼっちであった。
しかし、そんな少女にある転機が訪れる。
それは……
空が晴れて
いたとか。
風が心地よかったとか。
湖が綺麗だったとか。
まぁ色々と理由はあるのだが、少女は森を出る決意をしたのだ、
どこかにいる、お友達を求めて。
少女は森から旅立つ。
大いなる勇気と、輝く様な希望を胸に。
「や、やや、やっぱり……やめようかなぁ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 17:10:00
173839文字
会話率:58%
伯爵令嬢カヌセーラが婚約破棄された。
その結果、伯爵領は不景気に見舞われた。
不満を抱える領民たちだったが、まさか伯爵令嬢を名指しで批判するわけにはいかない。
だがある日、誰かがこんなことを言いだした。
「これは『友達の友達のいとこの友達
』の話なんだけど、地味な娘でねえ。地味すぎて結婚相手に逃げられたって言うのよ。まったく情けないったらないわよね!」
『友達の友達のいとこの友達』とは伯爵令嬢カヌセーラを意味する隠語だ。
この隠語を使った悪口は領民たちの間で大流行した。
そんな伯爵領のとある町の一角で、平民の娘ルデーナは少女ベルイエと出会った。
ベルイエは問う。
「『友達の友達のいとこの友達』は自分の恋を最後まであきらめなかったのです。彼女はどうすればよかったと思いますか……?」
ルデーナは、ちょっと彼女をからかってやろうと思った。
「彼女は正しい! 嫌われても疎まれても、愛する人を最後の最後まで信じ続けた! それってとっても素晴らしいことよ!」
「ええっ!?」
ルデーナの指摘する伯爵令嬢カヌセーラの間違いとは?
伯爵領は果たしてどうなってしまうのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 06:40:00
12610文字
会話率:40%
絶望も希望もなくただただ生きることしかできない男がひょんなことから異世界転生をしてしまった、なにもかも失敗し後悔だらけの人生を送った男は第二の人生を後悔せず生きててよかったと言える最高の物語を送ると決意する。
最終更新:2025-05-07 18:02:34
2326文字
会話率:22%
このサイトにおける新作の発表を再開して、今週は(パート4・完結ーその3)をおとどけします。このパートのおしまいとなる本稿は気楽に俳句のポエジーを味わうことのできる内容ですが(その1)は夢想することの素晴らしさについて書かれたバシュラールの
文章をずらりとたくさん並べたり(その2)では私たちのこの試みの正当性と有効性を納得させてくれるような長い文章を4つも並べたりしていて、最初のパートの改訂版のあいだに挟まれているせいかあまり読まれていないのは、かえって良かったかもしれないと思っています。それらはこの人生を根底から変えてしまうほど価値あるすごい文章ですが、夢想という言葉がピンとこなくていまだに馴染めないでいるだろう(パート4)で紹介する、は時期尚早だったかもしれないと前から思っていたので。
(パート4-その1とその2)はとてつもないバシュラール的幸福のおすそ分けをこの人生で受けとるためにとても有効なので、日曜日の新作掲載を待つあいだの1週間、ほかのどこでもいい、何度目だろうと、好きなところをくりかえし好きなだけ読んでいただいては、俳句でポエジーを味わうこと、つまり、俳句の言葉を前にして、そんなことを意識しなくたって思わず夢想なんかしてしまう、そのことに少しばかり習熟してから読んでいただければ、その人生的な価値をよく理解していただけるのではないかと思います。まあ、ピンとこなくてもいま読んでいただいて、後日、改めて読んでいただくのも有効かもしれませんが。
もっと早くお知らせすればよかったとちょっと後悔しておりますが、(パート7)からは、少しずつふつうの詩も読んでいただくことになつています。以下にパートごとに読んでいただく詩篇数をあげておきます。7-7篇、8-4篇、9-3篇、10-19篇、11-6篇、12-19篇、13-8篇。はじめて詩を読むことになる(パート7)では文中で2篇そうして残りの5篇は俳句のポエジーを味わったりした最後に。(パート10と12)ではふつうの詩だけを読んでいただくことになっていますが、(パートー8・9・11・13)ではすべて作品の最後に。全部で66篇。……字数を超えてしまうので、つづきは本文の前書きで読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 08:34:31
10763文字
会話率:19%
いつもと変わらないはずの職場で、ふとしたきっかけから “開くはずのない扉” が開いてしまう。
その先にあったのは、見なければよかったと心の底から思う《何か》。
日常の中に紛れていた、決して触れてはならないものに、私たちは足を踏み入れてしまっ
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 15:23:50
1885文字
会話率:22%
彼女の最期の願いは、「あのアバズレ妹を一発ぶん殴って、それに誑かされ、婚約破棄した野郎をぶん殴り、生きててよかったと思って死にたい」だった――。
わらわは、名を持たない。154年もの間生と死の番人を務めた、善き魔女である。しかし、魔女の禁忌
である恋をした結果、想い人に裏切られその命を散らしてしまう。
しかし、死ぬ間際…わらわらの元に、傷ついたとある令嬢の魂がやってくる。名前は『アリセレス』。彼女は義妹によって地位も、名誉も、婚約者さえ奪われ、謂れの無い罪で処刑されてしまった非業の運命の持ち主である。
妙に共感してしまったわらわは、自らの命を対価に彼女の魂を過去に戻す秘術を使ったのだが…気が付いくと、アリセレスの身体の中身は、この154歳のババアの魔女になっていた…!しかも、魔女時代に持っていた『生死の番人の力』が、そのまま継続して使える…が、これは修業が必要かもしれん。と、とにかくアリセレス、おぬしの願いは必ずかなえてやる!!
だが…中身は154歳のババアなんだが、だいじょうぶかの?しかも婚約破棄した野郎は、王宮にいるようだが。しかもそいつの顔、見たことあるような…?
ババア令嬢、ファントムハントしつつ、亡霊の力を借りて王子殿下に復讐を代行する。
※ババア令嬢の復讐の概念は、通常の復讐と異なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 00:04:01
594195文字
会話率:60%
楽しくない日本。そう思って海外へ行ける人は金持ちか可能性のある若い人。平成時代は昭和はよかったと言い、令和時代は平成はよかったと言っていますよね。
キーワード:
最終更新:2025-03-15 10:59:55
4109文字
会話率:0%
日本だけでなく、世界中で今までにない規模の洪水被害が発生しています。これは偶然ではありません。インドネシアの首都ジャカルタでは、将来首都が水没します。地球温暖化は、海水面上昇、海水温上昇、酷暑や熱波、大干ばつ、森林大火災等、洪水以外の被害を
もたらしています。20年後、30年後にもっと真剣に取り組んでおけばよかったと後悔する事になるでしょう。温暖化進行は想定より早く、世界の取り組み(解決策)は想定より遅いです。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-04 19:06:11
4391文字
会話率:0%
生きていてよかったと初めて思った
生きていきたいと初めて思った
キーワード:
最終更新:2025-02-28 18:21:05
3482文字
会話率:20%
中年おじさんが異世界転生するファンタジーもの
前世では仕事に家族と一緒懸命に頑張りつつ、裏では悪い遊びを色々していたおじさんが、交通事故で死んじゃって気がついたら魔法がある異世界に転生していたお話
年取ってから若い時ああすればよかったといろ
いろ後悔していたこと、やりたかったことをするお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 12:00:00
101584文字
会話率:41%
夜会の最中、ずっと愛してくれていたと思っていた婚約者のオリヴァーから、他に好きな人ができたので婚約破棄させてくれと言われて思わずビンタしてしまうクレア。ビンタしたことを反省するが、こんな女と一緒にならなくてよかったとオリヴァーに言われてしま
う。しかもその後、オリヴァーが好きになった令嬢に嫌がらせをしているという嘘の噂を流されてしまい、クレアは悪女というレッテルを貼られてしまう。
上流貴族向けの舞踏会に参加したクレアは、幼馴染で兄のように慕っていたギアルと再会する。ギアルに優しくされたクレアは傷ついた心が癒されるように思えたが、近くにいた貴族がギアルにその女は悪女だから関わらない方がいいと伝える。だが、ギアルはクレアを悪女ではないと言って守ろうとする。しかも、クレアは知らなかったがギアルはただの貴族ではなくて……。
大逆転の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 20:05:39
8776文字
会話率:49%
むかしがよかったと云いたいわけではないけれど
キーワード:
最終更新:2025-01-28 15:25:05
219文字
会話率:0%
浦崎みなみは、代官山にあるヘアーサロン、グット・イット・ビューに務めだして一年になる二十一歳の女子。高校時代からの友人マイの応援、協力もあってシャンプー係からメインアシスタントに昇進した。
二階級特進での昇進だ。みなみは何度も転職とい
う言葉が頭を過ぎっていたが、ここまでがんばってきてよかったと感じた。
メインアシスタントに昇進した浦崎みなみは、サブマネージャーでもあるスタイリストのアキラに付くことになった。アキラは一週間後に行われるヘアコンテスト予選へ出場する。
アキラのアシスタントであるみなみも当然、アシスタントとして出場する。そんな昨今、ヘアーサロン、グット・イット・ビューの周辺で、不思議な出来事が多発した。マネージャーの敦史は、ライバル店の妨害行為ではないかと推理する。
そして、コンテスト予選当日を向かえたアキラの周辺で事故が多発。
これも怪しい。
アキラとみなみは敦史へコンテスト予選当日の事故に関して報告をした。やはり、ライバル店の妨害だと結論づけられた。
しかし、その犯人は思いもかけない人物?
人望とビジネスの再建が同じ床の上で行われるものであると気づかされる作品。
【2010年作】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 19:00:00
77369文字
会話率:45%
クリスマスと同じ月に生まれて、よかったこと、損なこと、いろいろあった。今はどうだろう、思い出になったから、よかったと思う。誰かの夢、生きる勇気、溢れる笑顔、そう考えた。
最終更新:2024-12-10 06:31:49
421文字
会話率:0%
ジャガイモを見ていて思うことがある。自分の出会いを思うことがある。なるべくなら、踏まえておいたほうがよかったと、そう思うようなこと。
最終更新:2022-06-16 07:05:58
680文字
会話率:0%
優しかった人のことは、特別な箱に入っている気がする。硬い箱ではなくて、匂い袋のような、柔らかな、それでいて、しっかりした箱。もっと話しておけばよかったと、やはり思う。
最終更新:2020-08-05 22:20:28
306文字
会話率:8%
気づけば、アンドロイドになってしまったけど。
五番目で、よかったと思ったのです。
最終更新:2024-11-28 23:59:24
200文字
会話率:0%
羽村善子は、先輩のミスをみんなの前で指摘、恥をかかせたことで、左遷させられる。移動先は、回収一課。三人だけなのに課。善子を残して上司の二人はほぼ毎日外回り。彼女の仕事はお留守番で残業なしの素晴らしいもの。左遷でよかったと喜んでいたらトラブル
に巻き込まれてしまい、課の本当の姿を知ることになる。
資金回収はその通りだが、回収相手が人間ではなかった。上司の二人は人外エキスパート。
善子の平和な日々は、上司たちと青年カケル、そして人外によって壊されていく。
第二十二回書き出し祭り参加作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 14:09:12
11326文字
会話率:48%
ダンジョンや魔物が突如出現し、同時に『スキル持ち』と呼ばれる人間が現れてから数年が経った世界。
スキル『元気』を取得した、仕事に疲れ果てたアラフォーの主人公。どうせなら他のスキルがよかったと後悔していたけれど、実は凄い能力だったようです。
最終更新:2024-10-14 20:28:47
2005文字
会話率:25%
2028年7月25日、地上は滅んだ。
その日、太陽の表面でスーパーフレアが発生した。通常の太陽フレアの1000万倍のエネルギーをもつスーパーフレアは地球のオゾン層を一瞬で消滅させた。それにより地球の表面には強力な殺戮光線である超高光度
UV‐Cが降り注いだ。超高光度UV‐Cは屋外に存在する全ての動植物を焼き殺した。
アトランタも、当然この惨劇の例外ではなかった。スーパーフレアが発生したとき、アトランタ市内で陽の光を浴びる環境にいた全ての人々が、超高光度UV‐Cに焼かれて絶命した。
地下鉄、アトランタ首都圏高速交通局(Metropolitan Atlanta Rapid Transit Authority)〝MARTA・マルタ〟の駅構内にいた者は、運がよかったと言えよう。
超高光度UV‐Cの猛威から逃れることができた命ある者たちは、地下鉄マルタ内での生活をはじめた。当初、地下鉄マルタで繰り広げられたのは、苦難に満ちた生存競争だった。だが人々の生活は、少しずつ安定していった。
人間は社会の構築を欲する生き物だ。やがて、地下鉄マルタの住人たちは、自治政府を樹立させた。
スーパーフレアの発生から21年が経過した。
※「カクヨム」さんにも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 08:41:05
19232文字
会話率:30%
遅いのはわかっています。
いまさらなのは痛いほど知っています。
もっと前に気づけばよかったと、何度も思いました。
―――それでも、恋をしたんです。
最終更新:2024-08-21 23:17:30
13746文字
会話率:50%