この世界は産まれつき平等なんかじゃない。産まれてきた家柄、産まれてきた国、産まれてきた場所ーーー。神様というのは不公平にこの世界を作ってしまったのだ。そんな神様が適当に作り出したのか、はたまたなにかのイタズラか。この世界には不思議な能力を
持って産まれてきてしまった者達ーーー通称”ヴァンダー”が存在した。人智を超えたその能力は、ある国では”妖怪”と恐れられ、ある国では”殺戮兵器”として戦場に駆り出され、ある国では”神のお使い”として崇められた。そしてこの世界にはそんなヴァンダー達で構成された謎の組織が存在した。その名もーーーートリカブト。
彼らの目的は世界に散らばる不思議な力を持った”骨董品”を集めること。その骨董品を差し出せば対価として”どんな願いでも叶えてくれる”という。
この物語は、そんなヴァンダー達の苦しみや葛藤を描いた、そんなつまらない旅のお話だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 18:00:00
28862文字
会話率:55%
目が覚めると、そこは平安時代の宮廷だった。
しかも、俺は「光源氏」として生まれ変わっていた——。
俺は現代の日本で普通に生きていたはずだったが、ある日突然、異世界転生のような形で光源氏になってしまった。しかし、恥ずかしながら『源氏物語』の
内容はほとんど知らない。聞いたことがある程度で、どんな物語なのかもよくわからないまま、俺の新たな人生がスタートした。
けれども、これはただの貴族の優雅な恋愛劇なんかじゃない。政治、陰謀、嫉妬、策略——美しくも厳しい宮廷社会の中で、俺は「光源氏」として生き抜いていかなければならないらしい。
平安時代の貴族文化はあまりにも異世界すぎる。言葉遣い、礼儀作法、貴族の身分制度——何もかもが現代とは違う。最初は「まあ、なんとかなるだろう」と思っていたが、甘かった。俺は帝(みかど)の寵愛を受ける皇子でありながら、母の身分が低かったせいで、宮中での立場は決して盤石ではなかった。そして、ある日、俺の人生を大きく揺るがす出来事が起こる。
帝の正妻・弘徽殿の女御(こうきでんのにょうご)から、俺の母が激しく嫌われていたのだ。彼女の嫉妬と権力争いによって、俺の母は病に倒れ、そして——。
この時、俺は思い知った。これはただの恋愛劇なんかじゃない。宮廷という戦場で生き抜くためには、知恵と慎重さ、そして時には策略が必要だと。
しかし、俺は「光源氏」として、あの有名な女性遍歴を辿ることになるのか? それとも、俺自身の選択で未来を変えることができるのか? 物語の運命に逆らうことは許されるのか?
——これは、平安時代に転生してしまった男が「光源氏」として生き抜く物語である。
美と知略が交錯する宮廷の世界で、俺は何を選び、どう生きるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 07:00:00
951文字
会話率:13%
「私は聖女なんかじゃありません!」
「ナセラ嬢はウソを吐いている!」
裁判の場で、平民の娘ナセラの聖女なんかじゃないという主張と、様々な技を見せつけるナセラを聖女として押し立てたい聖輝教会の主張が対立していた。ナセラは堅苦しい聖女なんて嫌だ
った。それに自分が聖女ではなく、シン・聖女であることを知っていたから。シン・聖女の『シン』とは何かに焦点が絞られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 07:42:11
5907文字
会話率:40%
とある田舎の金物加工店の跡取り娘は、決して入ってはならないとされる“アスレタルト森林”の奥に潜む、吸血鬼の生け贄として名指しされた。
手を取って、離して、また繋ぐ。
あなたに出会ったのは、きっと、運命なんかじゃない__。
最終更新:2025-03-14 13:20:00
54692文字
会話率:36%
『私は殺戮の神、アルコアなり……。私は誰の命令も受けぬ……ただしラズリーちゃんは除く……』
私、ラズリーは聖女である。
私の役目は『女神アルコア様』にお祈りという形で『お願い』し、国に祝福をもたらしてもらうこと。私はアルコア様と直接会話
することができるのだ。そんな力を買われ、恩義もあったから『聖女』として300年もお国に仕えてきた訳。
けれどある日、『女神様は人間に対して皆平等である! 祈ることなど誰にでもできる!!』って言われて国を追放されちゃった。
あーあ、女神様はあんた達の思うような『優しい』神様なんかじゃないのに。ご先祖様の伝承も忘れちゃったあんたたちにもう未来はないよ。
けど、まあいっか。300年も繁栄したんだしもう十分でしょ。
さあて、せっかく自由になったんだしスローライフでも送ろうかな?
うん、アルコア様もスローライフしたいと申しておりますしね!
この作品は、『女神様と唯一会話ができる聖女、『神に祈るなど誰にでもできる!』と神聖帝国を追放される~その女神様、私の言うこと以外聞かない殺戮の神ですけど大丈夫ですか?~』《https://ncode.syosetu.com/n2897jn/》
の連載版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 20:59:08
141577文字
会話率:36%
私、ラズリーは聖女である。
私の役目は『女神アルコア様』にお祈りという形で『お願い』し、国に祝福をもたらしてもらうこと。私はアルコア様と直接会話することができるのだ。そんな力を買われて『聖女』として300年もお国に仕えてきた訳。
けれど
ある日、『女神様は人間に対して皆平等である! 祈ることなど誰にでもできる!!』って言われて国を追放されちゃった。
あーあ、女神様はあんた達の思うような『優しい』神様なんかじゃないのに。
けど、まあいっか。300年も繁栄したんだしもう十分でしょ。
(残酷な描写を含みます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 18:19:45
5960文字
会話率:30%
〝プレイヤー〟と呼ばれる存在にゴミのように扱われていた『NPC』の少女は、ついにプレイヤーから見放され経験値として殺されそうになる。
しかしそこで不思議な事が起こり――――
最終更新:2024-07-01 05:29:05
292442文字
会話率:33%
「君はもう俺のものだ」
冷徹、傲慢、完璧。
若きカリスマと呼ばれるエリートCEO烏丸怜は、無駄を何より嫌う氷の男。
私はそんな彼に「無駄のテンプレート」というレッテルをはられ失意のどん底にいた。
……はずだった。
運命の大逆転。
「お前はダイヤモンドの原石だ。俺が磨いてやる」
私を秘書として採用した彼は、うってかわってそんな事を言う。
私はただの石ころだ。
平凡で、どこにでもいる存在。ダイヤなんかじゃないのに……。
「どうして私なんですか……?」
『この俺が選んだからだ』
——世界がひっくり返る。
私はもう、彼から逃げられない。
冷徹魔王CEO×自己肯定感ゼロのヒロイン!
甘くてハッピーなラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 08:30:56
48240文字
会話率:38%
剣道全国大会で優勝経験のある高校生、**神崎蓮(かんざきれん)は、幼馴染でありライバルでもある橘蒼真(たちばなそうま)**との真剣勝負の最中、突如として意識を失った。目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界。そして、自分の身体が"華奢な
少女"に変わっていた。
目の前には、黒いローブを纏った怪しげな魔法使いが立っている。「おお、成功したか。我が王女よ!」と歓喜する声に、蓮は戦慄した。何を言っている? 俺は王女なんかじゃない。だが、鏡に映るのは、透き通るような銀髪と紅い瞳を持つ、美しすぎる少女――つまり、自分自身だった。
蓮は、**滅びた王国の姫「レイシア・フォン・アルザード」**として召喚されてしまったのだ。そして、この国を復興するための希望の存在として、王女としての役割を果たせと言われる。しかし、元々"剣を振るって生きてきた男"だった蓮が、姫として大人しく従うはずがない。
「ふざけるな、俺は男だ!」
だが、異世界ではそんな言葉は通じない。周囲の人々は「王女の気高いお言葉ですわ……!」と完全に誤解。しかも、この世界には「元の性別に戻る方法」はなく、蓮は生き抜くために仕方なく"王女として振る舞う"ことを余儀なくされる。
そんな中、蓮の前に現れたのは――異世界最強と名高い騎士団長ユージン・クラウゼ。彼は蓮を**「王女をお守りする騎士」**として支えるが、どうやら蓮に妙な感情を抱き始めているようだ。
「姫様、どうか私を信じてください」 「ちょっ……そんなに近づくな!」
さらには、幼馴染であり最強のライバルだった橘蒼真も、異世界に**「勇者」**として召喚されており、彼が蓮の正体に気づいてしまう。「まさか、神崎……お前なのか?」「違う、違うからな……!」戸惑う蓮をよそに、蒼真は「お前を守る」と宣言。男女の関係が逆転し、距離感はどんどん縮まっていく。
果たして蓮は、"王女"として生きるのか、それとも"元の性別に戻る方法"を見つけるのか?
――剣士としての誇りと、少女としての運命が交錯する、異世界転生TSラブコメ×バトルファンタジー開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 07:20:39
49055文字
会話率:51%
今、国立エクスエラ学園では卒業式が行われていた。
今年の首席はエズメという平民の少女。彼女は在学中に様々な記録を残し、その冷静沈着な性格から『氷の才媛』と呼ばれていた。
しかし彼女の心の内ではというと……。
(私なんて天才とか呼ばれる筋合
い無いよぉぉ!)
「エズメさん、すごい挨拶だったね」
(何も喋ってないよぉぉ)
そんな少女が色々無視して冒険者になるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 22:38:59
18508文字
会話率:35%
男はポエムを送り続ける。
"君"への愛を綴ったポエムを一日一通送り続ける。
返事は全く来ないけど、粘着質な男は決して諦めない。
ストーカーなんかじゃない。だって"君"を深く愛しているから。
※2
010年にニコニコ動画に投稿された同タイトルの楽曲を作者本人が小説化しています
※カクヨムにも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 21:39:47
30812文字
会話率:47%
「ちがーーーーーう!!」
とてつもなく、その声はよく響いた。
「私がお慕いしているのはあんたらなんかじゃないの!勘違い野郎ども、消えろ!」
「え!?」
自分たちが選ばれること前提でいた攻略対象たち。
どうしてそんなに自分に自信があるの
かしら。顔がいい?だからどうした、そんなこと私には関係ないわ。
これは、恋愛シミュレーションゲーム『マジカル☆トゥインクル』といかいうところの世界、らしい。何だマジカルとかトゥインクルとか。
魔法が当たり前にあり、精霊もいるようなこの世界で、何故だかゲームとやらのヒロインになって(されて)しまった私、エリス。
攻略対象がどうとか、貴女の望んだものなら意のまま手に入るとか、やたら私に得をするよなことばかり言ってこられたし、何かよく分かんない知識が頭の中にドバっと入ってきた。
これを使えば、確かに色々と思うままなのかもしれない。でも、私が本当に欲しいのは……。
攻略対象とかいう王太子殿下、宰相閣下のご子息、ギルドマスター、色々な人が私にあれこれと迫ってくる。そうね、私を手に入れたらどうとか、って唆されたらしいものね、貴方たち。
私は私、誰にも私の気持ちを好きにさせたりなんかしませんとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 12:21:56
43251文字
会話率:55%
かつて、魔王が支配した剣と魔法の世界。人々を恐怖に陥れた魔王は、異世界転生者たちの手によって倒されたはずだった───。
しかし、真の悪夢は、そこから始まった。
魔王討伐の英雄「七星天」は、この世界を「東京」という都市に変え、支配し
、人々を欺いていたのだ。
東京に住む、ただの凡人の青年ヴェイン。彼は、愛する恋人ルキナを、七星天の一人、ニューロードに殺されてしまう。
しかし異世界転生者とは、今やアイドルである。絶大な人気を持つ彼らに意見など出来ない。
「なぜ、ルキナは死ななければならなかったのか?」
悲しみに暮れるヴェインの前に、王立騎士を名乗る謎の美女レティシアが現れる。彼女は、ヴェインに、異世界転生者たちの恐るべき真実を告げる。
「彼らは、英雄なんかじゃない。欲望のままに生きる、獣だ」
ルキナの死を彼らは侮辱し、嘲笑う。まるで人の命を羽虫のように。
怒りと悲しみ、絶望に震え、ヴェインは復讐を誓う。しかし、敵は、強大な力と人気を持つ異世界転生者たち。
彼が挑むのは世界の腐敗そのものであった。
七星天の恐るべきチート能力。
トップアイドル・恋ヶ崎凛子の隠された顔。
最強の異世界転生者・オールマンの失踪。
そして、闇に葬られた、魔王フィアレスの真実。
様々な謎が交錯する中、ヴェインは、愛する人の仇を討ち、世界の真実を暴くことができるのか?
今、絶望の淵から、復讐の戦いが幕を開ける。たとえ、その道が、いばらに満ちた、険しいものであろうとも。
ヴェインは、心の奥底で、静かに誓いを立てる。
───ルキナ、必ず、復讐を果たす。たとえ、この手が穢れようとも。
たとえ、その果てが君の知らない俺で、あろうとも───。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 19:19:28
381449文字
会話率:38%
この小説は依然どこかで書いていたものです。再編して出すことにしました。
九州の少し北に浮かぶ飯見島(いいみじま)。
かつては少ないながら人が住んでおり、複雑な潮流と島を取り囲む岩礁のため、本土や他の島との交流もほとんどなく、細々と暮らして
いたがある事件を境に無人島となってしまう。
徳川三代将軍の頃と昭和の終わり頃に島民の殆どが姿を消す集団失踪が起きた事が原因だ。
江戸時代の時も昭和の時でさえ島民の痕跡は見つからず、この不可解な事件以来、この島は忌み島と異名をとり人の寄りつかぬ無人島となってしまった。
そして現代、その忌み島へ向かう者達がいる。ホラースポットを求める大学生、番組のロケに来たテレビクルー、島の元駐在だった警官や女子高生。
彼らは島で一人の少女と出会う。さらにはシナズビトと呼ばれる不死の怪物とも‥‥‥。
「彼らは死なない化け物なんかじゃない、死ねない人なの!」
「ここは無人島なんかじゃない‥‥‥」
有人島[シビト達の子守唄]
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 12:11:46
85417文字
会話率:40%
彼らの愛は、甘くて、苦しくて、逃げられない。
私は 西原六花《にしはら りっか》。
ただ普通に恋をして、普通に青春を送りたかった――それなのに。
▶ 幼馴染の安原ミチル ――「六花には俺がいれば十分だろ?」
誰かを選べば、誰かが狂う。
なら、私はどうすればいいの??
▶ クラスの王子・千田貴翔 ――「君は俺のアクセサリーなんだから、大人しくしててよ。」
▶ 義弟のリオ ――「お姉ちゃん、僕だけを見てくれるよね?」
彼らの愛は歪んでいて、私を束縛し、逃がしてくれない。
でも私は、ただの所有物なんかじゃない――だから、私は自分の未来を選ぶ。
彼らの執着から逃げるのか、それとも愛に変わるのか。
恋愛と執着、束縛と独占欲が交錯する、心理戦×ラブストーリー!
あなたは、どの愛を選びますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 08:07:12
16598文字
会話率:40%
天使みたいな女の子と仲良くなる話。
誰だって、美しいものは好きなのです。
最終更新:2025-01-30 18:41:09
8637文字
会話率:54%
魔界の補習のため地上に送られた小悪魔マユ。
小が付いても悪魔なんだけど、ついつい人助けしたり悪者をやっつけたりして魔法少女と変わらない働きをしては反省の毎日。人の命を奪ったりするA級魔法は禁止されているが、たいていの魔法はナンデモアリ。た
だ、使い方次第では減点や留年もあり。
マユの冒険が始まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 09:16:17
258290文字
会話率:45%
楽園編
天使――それは男にとって憧れを通り越して何かよく分からない概念と化した存在。
別に翼が生えている必要もない。輪っかを浮かべている必要もない。ただ魅力的な容姿と性格をしていればそれで天使だ。CMAのヒロインならばそれで天使だ――。
第3次世界大戦末期。精神崩壊を繰り返してCMAをプレイし天使に癒されると言うセルフ治療スタイルを確立した軍人の天之玄咲はCMA――1999年発売のポケットボーイ専用ゲーム【CARD&MAGIC ACADEMIA】の重度廃人だった。
地獄のような現実に耐えかねて、その度に狂気をCMAで抑える日々。
そんな玄咲の人生はある日一発の核弾頭によって唐突な終焉を迎える。死の寸前までCMAをプレイし続けた男は地獄に落ちることを確信しながら爆発に呑み込まれ――。
そして気が付いたらCMAの主人公に転生していた。
カードとそれを読み込み発動するリード・デバイスが起こす奇跡――カード魔法。
そのカード魔法を使って戦う魔符士を育成するラグナロク学園に玄咲もまた主人公として入学する。
玄咲は狂喜し、決意する。絶対ヒロイン――天使とエンディングを迎えると。
少しおかしくなったテンションでストーリー、そしてヒロインのゲーム知識を活用した手堅い攻略を目指す玄咲。しかし転生から数秒後に起こしたある事件によりストーリーは初っ端から大脱線し、絶妙に役に立たないゲーム知識に玄咲は翻弄され盛大に空回りする。
そんな玄咲はある一人の天使のような少女と出会う。なぜか玄咲にやたらと好意的な少女に、段々とヒロインそっちのけで玄咲は惹かれていく。
そしてある時、ついに悟る。
「彼女こそが、俺のこの世界での天使だったんだ!」
地獄編
夢は壊れた。
天使は羽をもがれた。
全て俺が間違っていた。
何もかも全て俺のせいだ。
「この世界は楽園なんかじゃない」
だから、
だから。
だから――
「地獄に堕ちろ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 01:02:34
772379文字
会話率:58%
◆カクヨムコン9 恋愛部門・特別賞受賞作品の転載です。
大聖女・コルネリアはある日、第二王子に脅されて強制的に彼の婚約者にされてしまった!
コルネリアがオルドリンデ王国の聖女となったのはかれこれ十年前。長年の聖女不在により国は荒れ果てて
いた。生活に困窮した没落子爵の父が『この娘は聖女だ』と偽って神殿にコルネリアを売ったのが始まりだった。
本来ならば奇跡を行使して行われる聖女の勤めを、薬学の知識と技術、そして生来生まれ持った人柄によって果たしていたコルネリア。自らを慕う人々のことを思うと、コルネリアはなかなか「自分が聖女ではない」と切り出せず苦悩の日々を送っていた。
「……やっぱりだ。アンタ、本当は聖女なんかじゃないんだろう?」
そんな中、聖女コルネリアの元を国の第二王子ジュードが訪れる。
「第二王子の俺が王座につくにはアンタの大聖女って肩書きが必要だ。……俺と結婚しろ。そうしないと……偽者ってバラすよ♡」
脅され、コルネリアは第二王子の婚約者となってしまう。
彼によって語られる第一王子の陰謀、国の闇。偽聖女コルネリアの命運はいかに。
「……あなたが私をこうやって甘やかすのは、私を利用するためよね?」
「ん? さあ、どうだろうね?」
溺愛(演技)ガラ悪(本性)王子×真面目で頑張りやな偽聖女の救国ラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 18:22:20
116346文字
会話率:50%
突然通り魔に殺されたと思ったら望んでもないのに記憶を持ったまま転生してしまう主人公。転生したは良いが見目が怪しいと実親に捨てられて、代わりにその怪しい見た目から宗教系のお家に拾われてしまう。
そこには自分と同い年で、神の子と崇められる兄が
いた。
自分ははっきりと神の子なんかじゃないと拒否したので助かったが、兄は大人たちの期待に応えようと頑張っている。
そんな兄に気を遣っていたら、いつのまにやらかなり溺愛、執着されていたお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 16:40:56
108175文字
会話率:44%
ざまぁは第三王子の浮気相手さんに対してほんのちょっとだけ。やらかした第三王子がけちょんけちょんに罵られるお話。
リリアンヌは新しい婚約者、レオナルドに醜女とか言われてブチ切れる。ちなみにもちろん醜女なんかじゃない。レオナルドはリリアンヌか
ら殴られ、罵られてようやく自分を見つめ直す。
アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-23 22:51:17
3020文字
会話率:78%
2006年3月、僕は松戸市横須賀一丁目の一番地に生まれた…猫。
名前はニャン太、と言っても生まれた時に名前なんて無い。
後々、僕を飼ってくれた飼い主が名付けてくれた。
僕は普通のどこにでもいるオス猫。
ひょんなことから三十代前半
の男に飼われることとなる。
男の名前は剛と言った。
剛はペットを飼ってはいけないおんぼろアパートに住んでいて、僕を飼い始めたのはいいものの大家さんにバレないように苦難続きだった。
剛との思い出はと言うと、沢山ある。
家出をして剛を困らせたり、ペット禁止のアパートで大家さんに僕を飼ってることがバレて大変だったこともあった。剛のくつろぐ部屋にスズメバチが侵入して来た時、剛が必死に僕を守ってくれたこともあった。
剛の車で芝生の生い茂る公園に連れて行ってもらったこともあった。
剛のたった一人の兄弟である弟が亡くなった時、辛そうに泣いていた剛を慰めてあげたこともあった。
【剛…剛は一人ぼっちなんかじゃない。
剛には僕がいて、僕には剛がいるから…】
嫌なこともあったけど、楽しい思い出の方が沢山ある。
しかし、2020年の夏くらいから、僕はたまらない吐き気に襲われ、二日に一度は吐いてしまうほど体調を崩した。
2021年8月21日、僕は剛に動物病院へ連れて行かれ何とそこで告げられた病名はリンパ腫とのことだ。
獣医さんが告げた僕の余命は残り1〜2ヶ月だと言う。
いきなり告げられたガンと言う事実と余命宣告に僕は唖然とした。
獣医さんにそう告げられた剛は泣きじゃくっていた。
【まさかこんなことって嘘だろ】
そう思いつつ、最悪の事態も覚悟し僕は検査入院するためのゲージに入れられた。
治療すればまだまだ長く生きられるかもしれない。
しかし、これが最後になるかもしれない。
そんな状況で僕は今こうして剛との15年間を振り返って見みた。
そして、改めて思う。
【剛…君と出会えて、僕は幸せだった】
…と。
私とニャン太とのほぼ実話の物語です。
2021年10月17日の特集「心を揺さぶる物語」に掲載されイチオシ作品にもなりました。
また、日間トレンド・ヒューマンドラマ最高22位獲得作品です。
ぜひご拝読いただければ嬉しい限りです。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-12 19:00:00
1905文字
会話率:7%
聖騎士と竜騎士。
それは、ともにこの世界を守るもの。
神々の両翼ともいうべき存在。
しかし、竜騎士たちが離反した。
影に生きることをやめ、歴史の正道を歩むために。
そしてその背後には
復活をもくろむ魔王ザッガーリアがいた。
人と魔の、未来を
賭けた戦いが始まる。
「ここは理想郷なんかじゃない。天国でもない。
たくさんの矛盾や不公平を抱えた世界だ。
だけど‥‥それでも、護るために!」
●開催期間/2004,02~04折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 19:00:00
71122文字
会話率:24%