僕がいた国は、遙か昔に強大な妖精の力を借りて、一代で周辺の国を従えた。それからその力を持つ者を巫女と呼び、最上の地位に据えるようになった。周辺国の供物だけで生活する豊かになった国。
男の巫女は僕だけ。能力を使わないように厳命され、あるだ
けで何も無い空気とされていた。
かつての王族には、興味のままに徘徊する僕が目障りで、とうとうどこでもない場所に廃棄されることになる。
かわいそうな僕に虐げられていた人達が同調して、全員で逃亡して町作る。
目指すは、なかよく楽しいのんびりライフ! に美味しいごはん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 22:00:00
4385405文字
会話率:5%
目覚めた先は、「どこでもない」場所だった。
与えられたのは、“力を与える力”。
それは人を救い、そして人を壊す。
与えれば笑顔が生まれ、やがて争いが起きる。
救いたいだけだった。祝福のつもりだった。
けれど世界は、祝福など望んでいなかっ
たのかもしれない。
――これは、「与える者」の孤独な輪廻の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 11:01:16
2382文字
会話率:6%
ここは、どこでもない場所にある、静かな相談所。
かつて大国で“呪術士”として恐れられた魔導士ミルカは、
ある喪失をきっかけに人の声を聞くことを選んだ。
扉を叩くのは——
過去を引きずる元勇者、国を裏切った男、
家族に背を向けた令嬢、そし
て戦場を去った騎士。
ミルカは言う。
「正しさではなく、あなたの真実に寄り添いましょう」
傾聴から始まる対話。
誰もが抱える“選べなかった過去”を癒し、
再び進む勇気を手にするための物語。
——これは、迷える者たちと、ひとりの魔導士が紡ぐ再出発の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 00:00:00
25515文字
会話率:40%
ハジメが目を開けると、導きも答えもなかった。そこには、残酷な帝国に支配された国、貧しく荒廃した街、警告として吊るされた死体…そして不信の目で見つめる者たちがいた。彼は、戦争と差別、そして容赦ない圧政によって引き裂かれた土地に囚われていた。
この世界では、魔法は祝福ではなく、抑圧された者たちに刻まれる呪いであった。そこで彼は、心に炎を宿し、見えない傷を抱えた青年クローバーと出会う。血と帝国への憎しみで染まった過去を持つクローバーは、ハジメを逃れられない争い――反乱へと引き込む。
帝国の残虐さと壊れた抵抗勢力の絶望の狭間で、ハジメは選択を迫られる。自分とは無関係な物語の傍観者でいるか、それともこの知らぬ世界で居場所を勝ち取るために戦うか。彼の来訪が偶然なのか、罰なのか、それとももっと暗い何かなのかを探りながら。
「ここに存在すべきでないなら…なぜ僕はここにいるのか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 02:44:13
28989文字
会話率:43%
どこでもない場所に存在する、誰にも知られることのない、エセクタ魔法魔術学院。
小さくかわいい 風と水の魔法使い オリヴィアは、学院の新入生だ。
賢き南の魔女アガサ・ボナム=カーターの愛娘であるため、皆の期待を一身に受けるものの、彼女は、最初
の実習で、劣等生のレッテルを貼られてしまう。
そんなオリヴィアのことを治癒の魔法使いフローレン・ナイチ先生だけは、評価してくれていた。
しかし、オリヴィアには、ナイチ先生にも誰にも話すことのできない秘密が存在するのだ。
秘密を抱えることに苦痛を感じるオリヴィアは・・・
最初以外は、ゆっくり投稿の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 21:00:00
224351文字
会話率:45%
目が覚めると謎の場所にいた。そこにいた少女はここが「天国」だと告げる……。
キーワード:
最終更新:2025-01-07 22:40:29
3479文字
会話率:30%
部屋へ来てほしいと言われたがわたしは、こういう場合はどこでもない場所が一番いいと思うと答えた。あなたは一瞬すねたようだったが、ため息もいらだちも見事に封じ、代わりに、あなたの指からオレンジ色の予熱がわたしの腕へ伝ってきた。
最終更新:2024-08-31 10:52:50
776文字
会話率:0%
どこでもない時代で全ての時代を繋ぐ場所があったら、そこで生活していたらというSF要素を含む詩と他一篇です。
最終更新:2024-05-16 00:40:16
512文字
会話率:50%
何者かになりたいけど
何者にもなれないから
どこでもないこの場所で
どこにもないセカイを描きたいんだ
キーワード:
最終更新:2023-02-22 12:26:31
590文字
会話率:0%
大みそかの午後に、僕はどこでもない公園のそばの道路に車を停めてホットドッグを食べていた。そして気が付くと僕のそばには少年がいた。
最終更新:2022-12-31 18:28:28
4313文字
会話率:8%
どこでもない平穏なはずの街で、ミイラのような死体が発見されるという平穏ではない事件が起きた。
私立探偵である神藤は相棒の隼戸と共にその奇妙な事件を個人的に捜査していた。
そんな神藤には二人の引き取り人がいた。一人は真由美という女子高生であり
、もう一人はヒロキという青年であった。ヒロキは神藤の手伝いをしながらここで生活をしている男性だが、彼には昔の記憶が無かった。
ある日、ヒロキは迷子猫の依頼人に猫を届けた帰り道にある女性と出会うこととなる。
その出会いが、自身の運命を再び目覚めさせると知らずに……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 15:32:07
50993文字
会話率:46%
「天にまさまる聖なる主よ、あなたの全能は我らにはあまる。」
神像の前でうなだれる二人の信徒よ懺悔と告白の瞬間、
なんじの視線の前には何が映っているのか、その罪の重さを告げ、
背負う巡礼の果ての答えを辿る者よ。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16890510
本作は2022年1月29日、ナメクジの名前でpixiv小説に
投稿された小説であることを明らかにします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 23:56:48
4685文字
会話率:19%
誰も私の事は知らない
誰も、私も
存在する場所さえないのだから
悠久を生きる等望んではいないからこそ
私は願った
叶えてくれ
ああ
最終更新:2021-11-10 00:58:53
202文字
会話率:34%
生きていることに意味を見出せなくなり、首吊り自殺をした主人公・水瀬渚。確かに自殺は成功したはずだったが、彼女は気づくと「どこでもない空間」に放り出されていた。そこで出会ったのは、死んだ人間の命を正しく来世へと導き、次の命へ生まれ変わらせる使
命を持った天使・キョウヤ。キョウヤは渚に、この場所が「未練を抱えたまま死んだ者、いわゆる『死んでも死にきれなかった人間』が来る場所」であることを伝える。
キョウヤの話によると、今の状態を脱して無事に来世へと生まれ変わるためには、天使から仮の肉体を借り受け現世に戻り、七日以内に未練を解消しなければならないとのこと。
どれだけ考えても心当たりのある未練を挙げられなかった渚は、それを聞いて更なる絶望感に苛まれ、キョウヤに未練探しを手伝ってくれるよう懇願する。ヒントすらない状態からのスタートとなった、キョウヤと渚の二人がかりで行われる「二度目の自殺」。果たして渚は七日以内に「正しく死ぬ」ことができるのか。渚の未練とは、一体何だったのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-19 23:45:34
30463文字
会話率:50%
彼の行き着く先は何処なのだろうか、またどこでもないのか、、、
最終更新:2020-03-10 17:58:43
323文字
会話率:20%
そこはどこでもあって、どこでもない図書館。
記憶の薄い「僕」は管理人の元を訪れ、唐突に助手に指名される。
奇妙な生活の始まりだった。
最終更新:2019-08-15 15:48:36
15632文字
会話率:54%
トラックに跳ねられそうになった女の子を助けて死んでしまった久住健宏は、どこでもない世界で美しい女に乞われ、異世界へと転生する。与えられた三つの能力を駆使して、世界を変える戦いが今始まる。
最終更新:2018-07-04 00:00:00
518364文字
会話率:43%
彼女が死んでしまったのではないかと、ぼくは思った。
ドリンク二人分を手に戻ると、彼女はデッキチェアの上に身を横たえ、パラソルの作る影の中、死んだ小動物のように丸くなっていた。水着に包まれた腹は呼吸に軽く上下しているように思えたが、さだかでは
なかった。ぼくはドリンクのなみなみと注がれたグラスを傍らのテーブルに置くと、彼女の口元に耳を近づけた。微かな息の音が聞こえた。彼女は生きていた。眠っているだけだ。その表情からは、いかなる種類の苦悩も読み取れず、まるでこの世の不幸すべてを免除されているかのようだった。
若かったころのぼくの話、彼女の話。僕らは分かり合えない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-27 06:31:42
56589文字
会話率:32%
地球ではない、この世のどこでもない異世界クロノス。そのとある国で、強盗事件が起こった。王宮騎士フォルティスは捜査のため、近くを走っていた馬車を止め、乗客を一人一人取り調べる。
しかし乗客の一人、カサドールは類まれなる洞察力と慇懃無礼な態度で
次々と事件の真相を暴いていく“探偵”だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-01 22:49:09
12543文字
会話率:57%
異世界からの『漂着物』が来る湖畔で、女神とニンゲンは静かに暮らしている。
まだ幼いニンゲンの少女は、よく『漂着物』を拾って女神に見せに来る。
これは、たった二人しかいない、どこでもない世界の物語。
湖から湧いてきた異世界の品物をめぐって交
わされる、女神と女の子の優しい日常の一幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-13 09:30:12
1927文字
会話率:57%