※既に完結話まで執筆済。
「今まで貴様を真面目に愛していた私が馬鹿だったッ!!」
顔面を真っ赤に染めあげたウルマリガ王国第一王子、ゼルファ=ウルマリガが叫ぶ。
怒りの矛先は自身の婚約者マイナ=ファルナスタ。どうやら彼が別で親睦を深めてい
た少女ルミィに嫉妬し、長年に渡って極悪な嫌がらせを行っていたという。
「貴様……ルミィの自室の壁紙やベットシーツの何から何までの全てを黄土色に塗り替えたそうだなッ!! このド畜生がッ!!」
「いや、現実的に考えて不可能では……?」
まるで身に覚えのない奇行の数々を突き付けられたマイナは、困惑する他無かった。
「こんなくだらない裁判なんていいから早く帰って冒険日誌を読みたい……」
読書好きなマイナの儚い願いも虚しく、外界と隔離された小さな孤島への左遷を言い渡されるその直前───。
「おいゼルファ! 十年ぶりに兄貴が帰ってきたってのに無視かよ!」
十年前に絶縁処分を受けて王国を追い出された筈のゼルファの兄、アルザック=ウルマリガの陽気な声が、判決を遮る。アルザックは勘当後、ウルマリガ王国では珍しい冒険家として活躍しており、マイナがいつも読み耽っている冒険日誌の著者《アルザ=イルズ》本人でもあった。
マイナとゼルファ、そしてルミィを交互に見渡し、アルザックは笑う。
「どうせ裁くならよ。もっと徹底的にやろうぜ」
濡れ衣を着せられた公爵令嬢が、憧れの人物との出会いをきっかけに生まれた夢を掴むべく、国全体を相手に裁判に臨むちょいギャグ復讐譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 19:11:32
37956文字
会話率:47%
それはまだ神々が身近にあった時代。
古の聖皇国、ケイローン。
永く栄えたこの国が滅ぶのは一瞬のことでした。
皇帝サジタリウスの一人娘セレナの17歳の誕生日。
国内外から要人賢人を招き大々的な祝いの場を設けたそのパーティの場で悲劇はおきます。
パーティに招待されなかった事に怒った氷の魔女グラキエスによって、皇国首都サイロンは一瞬にして凍りつき。
そして。
グラキエスはセレナに呪いをかけます。
「お前など、畜生道に堕ちれば良いのよ! 魂が擦り切れるまで動物として生きる呪いをかけてあげるわ!!」
輪廻転生。
全ての魂は死と共に大霊《グレートレイス》に溶け混ざり、新しい生として生まれ変わる。
しかしセレナにはそれすら許される事は無かった。
呪いによって記憶を保ったまま動物に生まれ変わる彼女の心は疲弊し。
絶望を通り越して悲しみの底にまで落ちたセレナ。
しかし。
そのピュアな心は、それでも健気に生きていくことを望んだのでした。
ある時森で狼に襲われて瀕死の状態となったセレナ。
彼女を救ったのは白銀の男性アウグストゥルス。
治癒魔法により一命をとりとめたセレナは、その後彼の居城へと運ばれて。
実は彼こそが今世この世界を支配するドラゴニア帝国の竜帝その人でした。
そして彼の前世は……。
呪いによって白猫の子猫として生を受けたセレナがそれでも健気に生きていくお話です。
※竜帝に愛されたのは可憐な白猫子猫でした。そんなシチュエーションなのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-13 07:00:00
5934文字
会話率:14%
楽園とは程遠い社畜生活を送っていたゲームオタクの三宅光輝は、帰宅中ナイフを持った暴漢に襲われていた少女を助ける為に立ち向かい、命を落としてしまう。
善行により天に召された光輝は神様からささやかな願いを叶えた上でゲームのような異世界へ転生でき
ると聞かされる。
規格外のチートスキルを貰うより、どんなスキルでも自分で選んで習得できるようにして欲しいとお願いし、グラムベルグ王国の貴族の三男、スティール=フォン=レイとして異世界転生を果たした光輝。12歳の神託の儀で神から授かる固有スキルを1つも貰えず、「スキルなし」と周囲から蔑まれるが、レイのスキルは神様にお願いした通り、全てレベルアップで取得するスキルポイントで選んで習得できるという無限の可能性を秘めたものだった。
この物語は、規格外の強さを手に入れた主人公がS級冒険者となり、住み良い世界を作る為、世界平和を目指す物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-01 07:00:00
4010文字
会話率:41%
ブラック企業に勤める会社員の私は、終電に乗り遅れまいと駅までの道を駆けていた。
だが運悪く横断歩道で大型トラックに轢かれて異世界転生をしてしまう。
転生したのは弟との政治争いに敗れた極悪皇女(断罪済み)
居住地は高い塔の最上階、窓には脱出防
止の鉄格子が嵌められ少し埃っぽいが居心地は悪くない。
皇族にしては粗末な生活らしいが社畜にしては高待遇すぎる生活に文句はない!
社畜生活に疲れ切っていた私はこの素晴らしいニート生活を全力で謳歌してやると心に誓ったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-24 23:00:00
59228文字
会話率:24%
「オープニングだけ見たら……明日塾で使う資料を確認し直す、ぞ……」
潤いのない社畜生活で唯一はまっているゲームでバッドエンドを迎え、やさぐれて寝落ちしそうになりながらも、デスクトップのカーソルを【始めから】に合わせてクリックした直後に世界が
暗転。
再び意識を取り戻すと、そこは何故か直前までプレイしていたゲームのオープニング場面。夢だと思って数日すごしたものの、目覚める気配は一向にない。
あれ、これはもしかして寝落ちじゃなくて死んだのでは?
しかしそれなら仕方がない。置かれた場所で咲きましょう。
せっかくあのゲームの世界に転生したのならやることはただ一つ。
今度こそ教え子のバッドエンド回避あるのみ!
そう意気込みプレイを続けるうちに事態は奇妙な方向へ流れ、育成系ゲームの世界が徐々に違う世界観へと変化していって――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-24 02:38:56
561013文字
会話率:38%
廿日市宗弥(はつかいち そうや)は転生者。
不慮の事故で社畜生活にピリオドを打ち、[ソーヤ・トゥエイン]として異世界[ルデアソウト]に転生する。
転生時に神様にお願いしてオリジナル魔法[時空魔法]を作ってもらい、世界で唯一のオリジナル魔法[
ワープ]を使って、運送屋[ソーヤ運送店]を営む事に。
龍神族の少女[フィン]を相棒に、広大なルデアソウトの大地を北へ南へ東に西に。
ソーヤ運送店、本日も元気に営業中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-23 21:00:00
38947文字
会話率:46%
「二度と課金はしませんから」
かつての沼プレイヤー、森名 雫(もりな しずく)は誓いを立て重課金ゲームから去った。
そして時は過ぎ、なぜか彼女は再びゲームをDLしていた。その目に涙を浮かべながら――。
そのゲームアプリとは、聖女×英雄
コネクトという異世界恋愛シミュレーションだった。
灰色の社畜生活に彩りを取り戻すため、“餌付け系女子”シズクは餌付けするイケメンを求めゲームの世界に還っていく。
しかしそのアプリはただのゲームでは無かった。
シズクが出逢った住人たちは本当にその世界で生きていたのだ。
魔族に国を追われ、戦いに身を置き続けるイケメンたち。このままでは彼らを見殺しにすることになってしまう。
何事にも消極的だったシズクは彼らの為、勇気を振り絞り立ち上がるのであった――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-21 09:54:12
24325文字
会話率:38%
【完結保証!(全70話)】
私は飯野 紫愛(いいの しあ)。
白衣を華麗に身にまとい、病院薬剤師として日々を忙しく過ごしているの。
……って気取ってみたけど、実際は廃棄寸前の社畜!!
更に付け加えれば、アラサーで独身のボッチ女。
仕事に
追われ、異性との出会いもロクに無い日常。
日々の楽しみは、手軽に買える社畜メシと仕事終わりのお酒たち。
このままじゃ売れ残り街道まっしぐら。
嗚呼、そんな毎日なんて――“クソ喰らえ”よ。
だけど、そんな私にも野望がある!!
それは『マリアージュ』を探すこと。
あまり贅沢ができない生活だけど、それでもご飯だけは美味しく食べたい!!
だからありふれた組み合わせで、素敵なカップルを作り出してみせる!
ささやかな楽しみを見つけて、素晴らしい社畜生活を送るのだ!!
……そしていつか私にも『マリアージュ』を。
この記録はそんな慎ましくも強欲な私の、人生における『マリアージュ』のレシピ本である。
こちらの作品はカクヨムでも投稿済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 18:00:00
198928文字
会話率:37%
普通の高校生、花園蓮《はなぞの れん》は電車に轢かれて異世界に転生する!?
何もない平原にたった一人、手ぶらで放り出され、途方にくれる蓮を更なる災難が襲う!?
異世界に転生した日本の高校生が世界の理を無視して世界を冒険する、異世界ファンタジ
ー!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 22:01:15
34250文字
会話率:23%
『いつか君を殺す恋愛ゲーム・ラブエンド』。恋愛ゲームの中でもド畜生な悪役令嬢が出てくるゲームとして有名なゲーム。そんなゲームのライバルキャラである男に憑依?してしまった主人公。どうせ婚約破棄されるのであれば自分からしてやる!と意気込んで見た
はいいものの、なんと既に婚約破棄されてしまっていた!だったらこっちはこっちで楽しませてもらおうじゃねぇか!って感じのハーレム系異世界恋愛小説!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-14 19:00:00
3119文字
会話率:70%
アロイスは29歳の夏に死んだ。
麻薬王として。
だが、気づけば彼は10年前の19歳の夏に戻っていた。
父親がドラッグ業界の大物であることを明かされ、そのパートナーとなることを強いられたその日に。そして、麻薬王への第一歩を踏み出
す日に。
もうドラッグに関わるのはごめんだが、周囲はそれを許さない。
国家の思惑が、エゴが、富と権力への渇望が、アロイスを翻弄する。
そして、アロイスの前に立ちふさがるのは、正義を追い求める麻薬取締局捜査官フェリクス。
アロイスはドラッグビジネスと陰謀の中で平穏を得るために成り上がり、フェリクスはそれを追い続ける。
「畜生め! なんとしても平穏を勝ち取ってやる!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 20:56:47
1023818文字
会話率:45%
主人公神薙明が一般的な日常生活をしていたが世界規模の騒動巻き込まれ責任を押し付けられ世界の真理知る。神薙の改革社畜生活開幕
最終更新:2022-03-12 06:00:00
4971文字
会話率:0%
世界平和のため、
勇者ザラディンは仲間たちと魔王を討伐した。
しかし、凱旋直前に仲間に殺されてしまった。
毒で臓腑を焼かれ、
銃士の友が凌辱の果てに殺されて、
剣豪の友が弟子になぶり殺されて、
……勇者は頭を聖剣で切り落とされた。
自
分の頭が転がる中、
思うことは奴らへの「復讐」
世界や魔王のことなんてどうでもいい──。
友を裏切った奴の命を奪い、
貶められた者たち、二人の名誉を護る──。
「……畜生───」
視界が暗くなる中、勇者は転生する。
記憶はそのままに、傭兵一家の長女として───か弱き少女の姿を得て。
……彼女もザラディン。
赤い髪で三白眼。
スッキリとした鼻立ちの美しい少女。
かつては勇者。
いまはただの少女ザラディン。平和な戦後を生きる一人の女の子。
──……それでも、少女は復讐する。
「忘れるもんか……!」
かつての仲間で仇敵、
同じ卑怯者どうし、
同じ薄汚い裏切り者に!
──友の雪辱を晴らす、ただ、それだけのためにッ。
14年ごしの復讐劇を開始する────!
※ セカンドチャンス用にアップ中!! ※
カクヨムにも掲載しておりまするー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 17:20:37
76395文字
会話率:33%
天真爛漫テンション高め女子(?)土御門瑶子は社畜生活を送っていた。弟のデートを終え、車での帰宅中事故に遭う。危うくあの世へと(歩いて)行きかけるが、縁のある神様に呼び止められ(歩いて)異世界へと向かう。着いた異世界は遥か昔に八十神(日本神話
のロクでもない神)が創り、元の世界(葦原の中つ国)より攫われた者達の子孫が暮らす世界であった。
八十神はその世界を捨ててしまった。
元の世界に戻るため、弟に会うため、異世界を安定させるため、力を付ける旅へと出て行く。
日本の神様や仏様、神社や仏閣、刀の有名武器、陰陽術、等々が登場します。
まったり、ふんわり、厨ニの緩急をお楽しみ頂ければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-27 13:48:36
113721文字
会話率:47%
ある日、船長に呼び出された俺は、その場でクビを言い渡される。理由を尋ねた俺に対する船長の回答は「セクハラが多すぎる」という理不尽なものだった。夜の海に突き落とされた俺は、泳ぎが得意だったこともあり、岸まで何とかたどりつくことに成功する。普通
だったら復讐を考えるはずだが、復讐は何も生まないことを知っている有能な俺は、たまたま見つけた海兵募集のチラシを見て、海兵になることを考える。決して復讐のためではない。
面接会場にやってきた俺は、今までの海賊経験から、いかに海賊と戦うのが上手いことをPRしたはいいが、面接は卑劣にも海軍の罠だったのだ。クビになっても所詮海賊は海賊、採用通知を受け取るよりも早く、牢獄にいれられてしまった。
こんな理不尽なことばかり起きていいのかと憤慨していた俺だったが、牢獄で仲間の畜生たちと再会する。牢獄でも案外出会いがあるもの、さらには、自称王子のユウに脱獄および国を救ってくれと頼まれてしまい、もう一度海を目指すことになる。国を救った後に得られる美女を手に入れるために。
俺の名前はエロナルド・ベンベック。通称ビッグベン。海賊の汚点と呼ばれた正真正銘の海賊である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-26 12:00:50
9407文字
会話率:56%
悪役キャラに転生するタイプの小説にハマり、自分だったらどう動くかを妄想しながら死んだ。
そしてこの死因だと更生可能な悪役キャラに転生するパターンだと軽く考えていたら、救いようのないレベルのガ畜生に転生した。
産まれることすら望まれなかっ
たラスボスは、それでも二度目を生きる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 23:31:15
7099文字
会話率:0%
【一言でわかるあらすじ】
元社畜が、10年前である高校生にタイムスリップして、十年ぶりに再会した幼なじみと両片思いでイチャイチャするお話
【ちゃんとしたあらすじ】
高校時代にいじめを受け、ひきこもりになり、何とか立ち直って仕事を探すがブ
ラック企業に就職してしまうという負け組人生を送っていた山岸直人(やまぎしなおと)は、社畜として働かされ続け、ついに過労死してしまう。
死後の世界で性格のきつい天使に出会い、10年前に送ってやると言われるが、長い社畜生活でひねくれてしまった直人は、過去に戻ってやり直しても同じような負け組人生をやり直すことになるだけだと拒否するが、神様の命令だからと無理やり10年前に送られてしまう。
10年前に戻ると、将来は有名声優になっている幼なじみ、佐伯ゆいと再会した。
だが、なぜか佐伯ゆいの様子が本来の10年前と違い、直人に対して積極的で……。
「学校で一緒にいられない分、他の人に見られていないところでは、……もっと仲良くしたいです」
「もっと撫でてくれてもいいんですよ?」
そんな妙に距離が近い佐伯ゆいに動揺しながらも、山岸直人が佐伯ゆいときちんと向き合っていくようになるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 02:05:30
146112文字
会話率:40%
人間とは何か。多くの生物学者、哲学者が様々にそれを定義してきた。その多くは理性や知性を保有する動物として理解されることが多い。人間を人間たらしめる性質を人間性や人間の本能と呼ばれる中、その人間らしさは言葉でのコミュニケーションや道具を使い道
具を作る事等が挙げられる。さて、人間性は時代によって変化していく。嘗て奴隷が使役されてきた中、現代では奴隷を使役する事自体が非人道的な行為として捉えられるが、奴隷が居たからこそ発展してきた人間の文化の基盤が在るのも確かである事は否定できない。
さて、人間と言う言葉自体は必ずしも総ての人間を指すわけではない。自身と同じ思想を持つ仲間を人間と呼び、思想に反する仲間では無い人を「鬼畜」や「畜生にも劣る」と言う表現を使い罵り如何にも劣等種である様に呼び合うのも唯単純に相手の事が気に入らないという理由からであるに違いな
く、要は自分が最も「人間」であるという自負が個に存在するのである。
本作品は、それを大前提とし現代の高度な文化を持つ「人間」が、現在開戦していない第3次世界大戦を経る事で、その人間性を変化させる事で起こり得る思想の変化を妄想し、その人間達が文明開化前の人間達に対してどの様な仕打ちを行うのかを書くための作品である。
嘘である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-24 21:46:28
34863文字
会話率:44%
正直、これ、読まれないかもしれない、何もテーマが無く、クヨクヨした気持ちを、書いただけだ、作品の力も以前程、無くなってる、小説を、そこまでやりたくないって言うのが、今になって効いたなーって言う、昔の僕の作品を、検索して読んでくれる人も今でも
いるみたいだ、この小説は、面白く無い!読まない方がいい。一応、書いたから、アップしただけで、この小説は、存在する小説の中で一番最低な小説だ、
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-01-14 20:58:48
8656文字
会話率:6%
血圧が高すぎるオッサンがリスカして空を飛ぶエモーショナルド畜生青春冒険譚の第1話です。サクッと読める長さに切り分けました。
この作品は同名義でカクヨムにも掲載します。
最終更新:2021-12-29 16:01:37
4282文字
会話率:33%
僕、黒崎剣護はIT企業でSEとして働く社畜だ。高い給料を貰っても日々の激務でちっとも満たされない毎日を送る。自分の本音を口にできないで働き続ける日々のストレスを紛らわそうと始めたのがWEB小説への投稿だった。一向に伸びないPV。増えない
ブクマ。エタった小説は数知れず。
そん満たされない執筆活意外にも、僕には、もう一つの特技がある。それは、夢の中で明晰夢を見ること。普段、見ている夢を「自分は夢を見ている」と自覚することでその夢の中で自由に走ったり、空だって飛べたりできる。自分の記憶がランダムに再生されてそれを紡いで、一筋のストーリーとなる。例えば、マンガやアニメで見た物語の世界を見せてくれる。身近に感じる異世界。
それは、10年前の記憶だったり前世の記憶だったりする。その夢の中で俺は異世界のエルフの少女エトリアと生涯を過ごした夢を何度も見る。夢が見せてくれる最後の記憶の中で老いて命が尽きる間際、「愛している」と言われるのを最期に目を覚ます
夢から覚めるとまた、あの社畜生活に戻らないといけない。仕事を終えて眠りにつくと、
そこは、いつも夢が終わりを迎えてから、再び、夢を見るが、そこは二六年後の世界だった。今まで見ていた夢は僕の前世の記憶だった。僕は、現在、夢の中で一六歳まで若返っていて再びエトリアと再会を果たす。彼女は、たいそう喜び、沢山、ご飯をご馳走してくれた。僕はこの夢の中の世界がいつまでも続いて欲しいと願ってしまう。この世界で眠れば現実世界の僕が目を覚ます。もう、あんなクソみたいな世界に戻らなくてもいいじゃないか。そうだ、俺はあの生活から解放されるのを望んでいたんだ。これでいいじゃないか。そう自分に言い聞かせる。現実世界に戻ることなく、夢の世界に留まっていたけど僕は、辛い現実と向き合う覚悟を決める。そして、リアに別れを告げる。「本当はずっと一緒に居たかった」とそして僕はリアと最後の夜を愛し合い一緒に添い寝する。彼女のむくもりを忘れないように。目を覚ますと僕の右手が柔らかく弾力のあるものに触れる。そう言えば昨日も夢の中でリアに触れた感触が蘇る。忘れないようにとは思ったがここまで手が感触を覚えているとは。と目を開けるとリアと添い寝していて僕の右手は、リアの胸を掴んでいた。えっ?なんでこうなった!夢の中の彼女が現実に現れてエルフさんと同棲生活を送る話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-03 12:33:08
4109文字
会話率:17%