大陸ひとつを統一していたエルミタージュ王国。その栄華は永遠に続くかと思われた。
ある時、小さな内乱をきっかけに王国は一気に傾き、ついに滅亡の時を迎えてしまう。
国王と王妃は一人娘を逃すために魔法をかけ、自らはその戦火に姿を消した。
一人残さ
れた王女は何度となく絶望をしたものの生きながらえてしまう。
絶望の果てにやがて落ち着いた王女は、両親の最後の言葉を胸に、気の遠くなるあてのない旅へと出たのだった。
※カクヨムとエブリスタにて先行公開しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 00:10:00
284519文字
会話率:41%
聖杯伝説
火。
焚べる薪。
王は太陽を向いて。
月夜に酒の肴として謳う。
「救世主が現れる。其の者は、この世界に大いなる戦火を齎すであろう。」
人々は、笑った。
新しい人の顔を見る。
其の目に隈は無い。
ただ、闇の中に一筋の光が、全て別れる水流の如く裁く。
人々は知っていた。
其の力が、笑顔に代わる新たなる装いを齎す事を、月明かりの(枕)元、日々の本で知っている。
其の後は知るまい。
本が一冊あるだけだ。
其の本は、まるで、空白が目立つ様に、前半にだけ、びっしりとこびり付いた炭と跡とが、こう記した。
Zeus-metaと。
其の本がある。
主(神)は、雷を遣わした。
(主)人を燃やし尽くさんとする為だ。
(主)人は、雷の中、現れた。
大きな鷲が居た。
其の十字架に居座り、大雨に傘と覆い被さった。
晴れた後、(主)人は鷹を追い求めて、旅に出た。
ハゲワシが十字架の周りに居着いた。
雷は時折、降り、新たな種を蒔いた。
(主)人は、其れを持って、全て焼いた。
パンも家も、本も焼いた。
全ては、(主)神の御導きによる福音。
其の災禍の中、覗き込む様に、主(神)は、眠られた。
幾年もの歳月を経て、(主)神は、降臨した。
最強の伝説に勇姿を記す。
マリンが聖杯を、大海から奪った。
ルシファアが顕現した。
魔王「ヤゴー」が討ち果たされた。
カボチャの竜が復活した。
隣国が魔界と戦争を始めた。
ゴジラ が長き眠りから解き放たれた_
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 09:30:26
35554文字
会話率:19%
西部戦線で戦局が悪化する中、帝国陸軍第八七機甲大隊は勝利への希望を胸に、前進を続けていた。多くの部隊が壊滅し、前線は崩壊寸前。しかし、こウェストリア少佐が率いる大隊はこれ以上の戦局悪化を防ぐため、各地で戦闘任務に従事することとなる。
果たし
て、この戦争を帝国は勝ち抜くことができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 12:39:34
16360文字
会話率:43%
○あらすじ
•1939年9月11日、突如としてガルニアへゲルタニア
が侵攻を開始。この事によって、アルビニア帝国、フランクランド共和国がゲルタニアへ宣戦布告した。
当初はガルニアとその同盟国のアルビニア、フランクランドの三国vsガルニ
アへ侵攻したゲルタニア一国と誰が見てもすぐ終わりそうな戦争であった。
しかし戦火はやがて各地へ波及し、世界大戦にへと発展していくのであった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 18:55:47
10383文字
会話率:39%
おとぎ話のような世界で、フワコとサラミは双子のお姫様だった。姉妹という間柄でありながら愛し合っていた二人は、その事が露見すると城中の者から非難を浴び、戦火の中見捨てられ命を落とした。
現代日本に転生したさら美はフワコに護られるばかりだっ
た臆病で愚かな自分を責め、フワコへの愛を誓ったまま大学生になっていた。
入学式でフワコと念願の再会を果たすも彼女に前世の記憶は無く、挙句男性の恋人がいるという。
前世でお付きをしてくれていた妖精と共に、かつての恋人であるふわ子との「友達」という関係が幕を開けるが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 06:20:00
34569文字
会話率:21%
少年ニックと祖父は十人の刺客に襲われた。くり出される剣をかいくぐった。祖父が刺客に殺された。ニックはひとりぼっちになってひたすら逃げた。刺客たちが追って来る。
森の中を逃げていると足元から声が聞こえた。二頭身のホビットが助けを求める声だ
った。ニックはホビットのねがいをかなえてやる。お礼に空を飛ぶ能力を持つ木彫りのアヒルをもらった。アヒルには猫と話せる魔法がかけられていた。
ニックはホビットの案内で安全なミルトムント島に向かう。ミルトムント島は五百年前まで魔法の聖地だった。五百年前に三大魔法つかいが残した七つの魔法陣がいまも発見されずに眠っている。七つの魔法陣をすべて解放すると究極の魔法が手に入るという。
船の中でニックは六人の仲間に出会った。
十七歳でのっぽの少年のウィンダミアはお調子者だった。ワインランド王国の王子だ。戦争をやめさせるために七つの魔法陣を求めている。
十四歳のゴスロリ少女はヒルダだ。銀髪のひねくれ娘で修道院にほうりこまれていたのをひっかきまわして追い出された。ヒルダは自分の子守をしていたユグニエルのために七つの魔法陣を見つけたかった。
十八歳で豊乳少女のアリエスはアストラル王国の王女だ。母の無実を証明するために七つの魔法陣を解放して究極の魔法を手に入れたい。
十五歳でメガネの少年オメガはルガノ王国の王子だ。ルガノ王国を守るのはぼくしかいない。ぼくが究極の魔法を手にしてルガノ王国を戦火から守る。そう決意をかためてミルトムント行きの船に乗った。
呪いの仮面がはずれない十七歳少女のケイトはローズキエ王国の王女だ。弟と剣であそんでいて弟を失明させた。弟に王位をゆずるためにあえて呪いの仮面をつけた。呪いの仮面のついた王など誰も認めないからだ。しかし呪いの仮面が取れないと恥ずかしい。ケイトがミルトムントに向かうのは呪いの仮面をはずす方法を知るためだった。
巨体の十七歳少年ブレーデンはリングラスト王国の王子だ。怪力が自慢で戦争では敵国の兵を蹴ちらした。ブレーデンは敵に内通していたセバスチャンをその怪力でなぐり殺した。運が悪いことにその場面をセバスチャンの娘セカルーに見られた。セカルーは住む村が全滅してミルトムント島に送られた。ブレーデンもミルトムント島に避難することになった。
七人それぞれの思惑で七つの魔法陣をさがす冒険がはじまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 19:56:40
116932文字
会話率:49%
〈「サーシェ」と言ったその言葉は、僕達ズミの民が神に祈る時の文句だ。〉
舞台は、魔道大国トレンティアによる侵略を受けた森深き国ズミ。民族の異なる二つの国の戦争の渦中……奇しくも両国の血をともに引く混血の孤児ヨンは、自らの出自を呪いながらも
レジスタンスとして武器を握り、憎悪と復讐の念を胸に決死の戦いへと身を投じていく。
そしてある時絶体絶命の戦場で奇妙な男に出会い、導かれ、共に死地をくぐることとなる――それは敵国であるはずのトレンティアの人間だった。
「お前、稀有な魔法の才能の持ち主だ。俺に魔法を教わる気はないか」――トレンティア人でありながらレジスタンスに味方して戦う謎の魔術師、パウルとの出会い……そこから物語は始まる。
祖国のため、復讐のため、野望のため、あるいは愛する者を守るため、奉ずる正義のため……誰もがそれぞれの信念や苦悩を戦火の中に燃やす、それは凄惨な命の応酬の世界。
その血塗られた道の上で寡黙な少年兵はしかし、多くの仲間と出会い、友と出会い、家族と出会い、時にすれ違い、時に愛を知り、共に自らの進むべき道を切り拓いていく。
これは戦時下の日常で多くの葛藤を抱え、乗り越えて進んでいく少年の成長譚、そして小さな英雄達が共に織り成していく叙事詩。
※
完成済み原稿を順次投稿しております。完結まで170話程度を予定しています。
舞台は剣と魔法のファンタジー世界ですが、異世界要素や魔物や冒険者は出てきません。ちょっと渋めの戦争&日常モノです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 22:56:06
1393365文字
会話率:34%
現在よりもはるか未来の西暦3011年、世界中を巻き込む大戦が起きた。
そこで一つの大国「クレイア」が大きな人型兵器AWW(アーミーウェポンズウェア)を開発、戦火に投入した。
パイロットを目指していた青年、シャノンは大戦から8年後の正暦30
19年、クレイアのAWW整備員として働いていた。
ある日、一機の黒いAWWがクレイアの国防軍の元へそのテストパイロットとともに送られてくる。
それからシャノンと世界の運命は、大きく変わることになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 22:23:33
10048文字
会話率:13%
魔族と人間族が相対するこの世界では、1000年以上前からお互いの侵略と協定を繰り返していた。しかし、ここ100年では魔族が世界の4/5を支配し、人間側は魔王どころか10人いる魔王軍幹部の1人すら落とせない状況が続いていた。150年前に魔王を
あと一歩まで追い詰めた勇者を輩出し、現在でも各国から対抗国家として一目置かれている国[サルタントス]では、国王の子として生まれてきた王子を勇者として、国王が亡くなったとき、もっとも戦火を挙げた勇者、もとい王子が次期国王となることが決まっている。現在までに成人し勇者となった王子は全部で10人となっている。現国王である[トートス国王]が病に倒れてから、勇者たちの魔王討伐は一層激化し、同時に勇者たちの訃報も次々に挙がっている。そんな中、[サルタントスの勇者が魔王軍の幹部を落とした]との朗報が各国に流れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-07 13:45:47
13194文字
会話率:55%
第二次世界大戦頃のオーストラリアとイギリスが舞台の物語。物心つく前、貧困と育児放棄が原因で、親戚の営む孤児院に小間使いとして引き取られた、天性の歌好きの幼い少女、アンジェリークこと、アンジュ。
初めての友情、恋、裏切りを経て、外の世界で
歌い手という夢を追うことに。様々な出会いと別れの中で、戦争という時代の荒波に巻き込まれていくうちに、やがて、自らの心の闇という壁に向き合うことになり……
“愛”を知らず、失った一人の少女が、歌うことを通して、大人の女性に成長していく上での苦難と喪失、再生を、恋愛を主軸に描いた波瀾万丈の人生譚。
【史実を元にしたフィクションです。以前、他サイトに別名で投稿していた作品を再編成して、改めて掲載したものになります。更新後、加筆修正する可能性があるのでご了承下さい。】
※この作品は「カクヨム」「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 23:56:40
142214文字
会話率:37%
舞台はサイバーと戦国文化の入り混じる現代。
かつて、12の大名が争いに疲れ天に願った。
「こんなに辛く、悲しい事ばかりの戦乱を終わらせておくれ」、と。
天はその願いを聞き入れた。
引き換えに陽の光を奪い
12の「欠片」にして各大名へ渡
した。
戦乱の世は終わりを告げ、常闇の争いのない平和な夢のような世が今も続いている。
主人公は現代を生きる雑賀衆の末裔。
無気力であり、ボーッと生きている。
好きなものはハニーチーズナンで、嫌いなものはスポーツ観戦。
そんな至って普通の女の子。
生まれてから見たことがない陽の光に憧れる。
ある日A◯azonで彼女へ差出人不明の銃が届く。
その銃を手に取ると、途端に無気力から一転
快活な性格となる。
そして、各地の大名と戦い「陽の欠片」を集め
陽の光を世に戻す事を決意する。
「この世界は夜が明けない。忍びは潜み疲れて潜むのもやめて跋扈し、戦火の火は常に燃え盛る。が、それはそれとしてネオン街も光るのをやめないし、コンビニは24時間空いている。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 17:15:00
7006文字
会話率:39%
『パパ、ママ……、どうか生きていて欲しい……』
彼女の切なる祈りが響いた。
そして異郷の青年は彼女と共に旅に出る――。
西暦2112年、ヨーロッパ。
見た目は女性である“青年”クシード・シュラクスは、突然、異世界へ迷い込んだ
。そこで、クシードは遠く離れた故郷へ帰るために、護衛を探している女性と出会う。
彼女の故郷は、遠く離れた西の都市オウレ。ここは突如として復活した魔神と、その軍勢による戦いの最前線となっていた。
戦火の中、彼女は東の都市へ疎開するが、ある日を境に両親からの便りが途絶えてしまう。胸が張り裂けそうな日々に彼女は帰省を考えるも、極度の人見知りが邪魔をしていた……。
そんな時、彼女はクシードと思いがけない出会いを果たす。勇気を振り絞り、彼に護衛を依頼して形見の銃を託した。
クシードは、彼女の覚悟に戸惑いつつ銃を受け取るが、異世界での戦闘は武器以外に、魔法も駆使しなければならない。頼れるスキルは、持ち前の知恵と経験のみ。他に必要なものは全て現地調達だ――。
彼らが命を懸けて征く旅路の果てに待つもの……。
これは、与えられた環境でスキルを駆使しながら、命を懸ける覚悟を決めた彼女と、その護衛人クシードが歩む帰省の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 22:03:39
129302文字
会話率:33%
太平洋戦争末期の神島では、大日日本軍とアメリカ軍が泥沼の地上戦を戦っていた。戦場を生き延びた北川たちは、避難場所として自然豪を発見する。しかし、そこには戦火を逃れてきた住民がいた。豪の暗闇の中で悲鳴があがる。
戦争とミステリを掛け合わせた
試みの作品です。
この物語はフィクションです。史実をもとにした部分もありますが、登場人物や舞台は全くの架空です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 08:24:52
7741文字
会話率:42%
ケイオス・クリスタルの力で魔法と信仰を撃ち払う大帝国フレイティア・エフィアの皇帝、最後の暴君と呼ばれた男、ギルベルト13世
神々を根絶するために数多の戦火を撒き散らし、やがて美少女勇者ミライヴィアに倒された彼は二千年の後に転生し、月の御子ー
ールナディアとして新たな生を得た。
転生の謎、衰退した文明、砕かれた世界。知りたいこと、嘆いたいことは多い。
異世界から召喚された謎の巨大ロボットとの遭遇をきっかけに、彼は...彼女は動いた。
帝国がないなら、再び立て直せばいい!
TS力補給したいけど自分好みの子がみんな完結したため、勝手に自分で書いたと思った
この物語はご都合神もRPGぽいシステムはないややリアル系(?)、時に厳粛けど大体気楽でいく感じのやや真面目な異世界物語
まだまだ処女作なのでご指摘よろしく
この小説はカクヨム、ハーメルンにも投稿します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 15:51:17
37912文字
会話率:33%
戦争の抑止力となっていた〈薬の国〉の英雄が死んだ。かつて罪を犯した老兵ゲルグは、英雄を生き返らせる為、自らの命と引き換えに死んだ生物を生き返らせる能力をもつ種族、授命族《ヴィルデ》を敵国〈命の国〉から盗み出した。ゲルグは盗み出した授命族《ヴ
ィルデ》の少女にレーテーと名付け、〈薬の国〉に帰還する旅を始めた。だが授命族《ヴィルデ》を取り戻す為、王の直属部隊レナトゥスが彼らを追う……。
逃走劇の中、ゲルグは無垢なる少女レーテーを、生かしてやりたいと考える。だが彼女が死なねば国は戦火に晒される。
異形の種族が跋扈し、剣と魔法がぶつかる世界で、老兵ゲルグの下した決断とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 23:49:10
87733文字
会話率:47%
大陸中を覆った戦火に見舞われ、若干三歳で天涯孤独となった少女ジョゼ。
それから十数年後、ヴィエルジェ島の香水店「ルール・ブルー」の調香師となった彼女は、忙しい毎日を送っていた。
年に一度の花祭り、今年の「女王」に選ばれた伯爵令嬢のお求めは
、ちょっぴり不思議な魔法の香り。
可愛らしいお姫様の恋を応援しようと快諾したジョゼだったが、少女の惨殺死体を見つけてしまったことから、事件に巻き込まれていく。
祭りと香りと殺人事件、ついでに概ね悪魔のファンタジー。
* * *
こちらはカクヨムに掲載した作品を改稿したものです。
本文完結済。毎日1章ずつ更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 20:00:00
102083文字
会話率:50%
人類が宇宙に移り住んで五百年余りが過ぎたころ、防衛技術の発展により銃火器と兵器は軒並み使えなくなってしまい、戦争は剣や槍をつかった白兵戦に戻っていた。帝星マリアーテのレイラ・ハインリッヒは天賦の剣才を持ち、若くして六人いる「剣聖」の一人と
して皇帝マリアーテ四世の命を受け、戦火に身を投じていた。
しかしある日、マリアーテ四世が崩御してしまう。彼の正統な後継は王子のケヴィンだけだったが彼はまだ三歳だった。
これを好機と、次々に反乱を起こす属国星の鎮圧に向かったレイラだったが、彼女はそこでアンドロイドの少女に出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 19:32:32
9612文字
会話率:56%
「僕は2か月後に死ぬ。そして君はその2日後、僕に殺されるんだよ」//
国境の修道院に母親と共に捨てられた、王の妾の子――王女・ヴィオレッタ。
彼女は母親が病で臥せってからは、一人で写字塔に閉じ込められるような毎日を送り、写本技師として
一生を終える覚悟をしていた。
そんなヴィオレッタの元に、近づく戦火のために修道院周辺を警護することになったという、美貌の神殿騎士が現れる。
彼は修道院に大金を積んで彼女を技師として指名し、「迫る戦いの前に、免罪符ならぬ免罪書を書いて欲しい」と依頼する。
ヴィオレッタは仕事として告解される罪を綴っていくが、偽名を使う彼が語る罪である過去は、自身と交錯していたことを知る。
そして彼の目的には、修道院の調査と、何よりヴィオレッタに自由を与えることが含まれているとも。
やがて免罪書の制作が終わりに近づいたとき、戦火が修道院に忍び寄り……。
この作品はカクヨムにも掲載しています。
お題「『君を逃がさない』系ヒーロー」で書きました中編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 07:24:44
59842文字
会話率:40%
大昔、王国にまだ戦火が灯っていた頃、大聖女として生きていた1人の少女が、何百年も後の其の国で貴族となり、我が身惜しさに自分を見捨てた憎き王子、そして同じ血を引く王族への復讐が記憶の覚醒と共に幕を開ける。
復讐を終えた先で彼女を待ち構えるのは
地獄の炎か、はたまた天使の微笑みか...
人によってはバットエンドにもハッピーエンドにも捉えられる作品です。
全然スパっと人死にます。文字なのであんまり支障ないかとも思ってますが全然死にます。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 00:00:00
12666文字
会話率:9%
2105年。その日、世界中に衝撃が走った。
15年後、銀河の中心から地球に向かって、隕石群が飛来する。しかも、その数は1000を超えると。
この揺るぎない事実を突きつけられた人類の対応は速かった。すぐさま地球政府が結成され、打開策が検
討された。3日間にわたる協議の末、地球政府が下した決断は、【ワームホールを製作し、星ごと移動する】という物だった。
計画の全容はこうだ。
8年前に、完成したばかりのワームホールを地球ごと覆えるサイズまで巨大化し、【くじら座タウ星】のそばに超遠距離移動。
隕石群が太陽系を通り抜けるまでの半年間は、そこに滞在し、隕石群が通り抜けた後、再度ワームホールを使って、地球圏に帰ってくる。
馬鹿げた希望だった。だが、人類に選択肢は無かった。第四次世界大戦間近と言われていた人類は、手を取り合い巨大ワームホールの制作に取り掛かった。
この15年間は、ある意味平和な毎日だった。
【壱弦ラグド《いちげんらぐど》】は、その束の間の平和を生きてきた。
少し刺激が欲しい。友人にはそう言ったが、本当の動機は【人々の記憶に残るものを作る仕事がしたい】だった。ハイスクールを出たラグドは、ワームホールを宇宙空間に設置する仕事に志願した。
「ラグド。このパーツを取り付ければ、ワームホールが完成だ」
「シモン。いよいよだね」
人類は予定通り、超巨大なワームホールを作り上げ、無事に【くじら座タウ星】のそばに転移することに成功した。
見慣れない空には、双星の惑星が輝いていた。
「無事ワームホールを抜けたようです! 成功です!」
「「おーーーー!!」」
地球政府の司令室は歓声に包まれた。あとは隕石群が通り抜けるまでの半年間、この場所で過ごせば良いだけ。計画は順調に思えた……。
が、不測の事態が起こる。転移したばかりの地球が双星からの攻撃にさらされたのだ。
広がる戦火。双星の惑星が輝く地で、ラグドは命をかけた戦いに巻き込まれていく。
「戦え! ラグド! 私と自分の為に!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 22:09:10
9999文字
会話率:61%