目覚めたら、異世界の赤ん坊になっていた。
でもそこに、チートも、スキルも、女神の祝福もなかった。
待っていたのは、寒さに凍える小さな村。
生き延びるだけで必死な日々。
魔法は一部の異端がひそかに扱い、神は沈黙し、
「強さ」とは、誰かを守る
ために剣を振るうことだった。
これは“異世界”の物語。けれど夢の冒険譚じゃない。
ここでは、空腹も死も、本当に隣にある。
それでも、少年は歩き出す。
知りたいから。なぜこの世界に来たのか。
そして、どうすれば“ここで”生きていけるのかを。
チートなし、スキルなし、救済なし。
だけど諦めない。
――これは、ただ一人の少年が、本当に異世界で“生きていく”物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:30:00
9898文字
会話率:9%
婚約者が病弱な妹を見掛けて一目惚れし、私と婚約者を交換できないかと両親に聞いたらしい。
妹は清楚で可愛くて、しかも性格も良くて素直で可愛い。私が男でも、私よりもあの子が良いと、きっと思ってしまうはず。
……これは、二人は悪くない。仕方な
いこと。
けど、二人の邪魔者になるくらいなら、私が家出します!
自覚のない純粋培養貴族令嬢が腹黒策士な護衛騎士に囚われて何があっても抜け出せないほどに溺愛される話。
※短編(https://ncode.syosetu.com/n1206iv/)があり、長編化しました。
※アルファポリス・ベリーズカフェに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:10:00
97880文字
会話率:37%
新入社員の菊池を虎視眈々と、そしてあからさまに、そして誰よりも本気で狙うは同じ部署で働く塙である。
どうにかして菊池をゲットしたい塙は、あれやこれやと手を変え品を変えて菊池を振り向かせようとしていた塙に最大のチャンスが訪れた。
外回
りを終えた菊池が「腹減った」と呟いたのだ。
そしてすかさず「とっておきのお店知ってるの」と食事に誘ったのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:30:44
1612文字
会話率:49%
ヘンリー8世の第4王妃として嫁ぐ事になった「クレーフェのアン」の物語になります。
ヘンリー8世の第2王妃のアン・ブーリンの姉、メアリー・ブーリンの物語、公式企画「秋の歴史2024」参加作品「ざまあはすぐにやってこない。女王になるよりも、私
は彼と一緒にパンを乞う。夫は私を見捨てませんでした。」https://ncode.syosetu.com/n9716jm/
の続編的なお話しになります。
そちらと併せてお読み下さると、第1王妃、第2王妃、第4王妃、第5王妃の関係がざっくりとわかります。
2話読んでもざっくりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 22:44:11
4690文字
会話率:17%
とある目的を果たすため冒険者となり、各地を旅している女剣士サラ。彼女は、その美しい容姿とは裏腹に、降りかかる血を拭うことなく敵に斬りかかる苛烈な戦い方から『鮮血の河馬』の二つ名を持っていた。そんな彼女がギルドからの依頼で立ち寄った森で自在
に魔術を操る不思議な少年と出会ったところからこの物語は始まる。不器用な女剣士と斜め上の魔術を操る少年。そんな二人がやがて世界の存在に関わる事件に巻き込まれていくのであった。
※グロい表現も、下品な表現もそんなにありません。……多分。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 16:42:36
465642文字
会話率:43%
映画やアニメ.コミック.小説の感想書くついでに色々と……最近DVDやBlu-rayが次から次へとレンタル落ちとか某国のドラマゴリ押しで店頭から外されたり中にはWikipediaにすら残らない作品 或いはBlu-rayとかシリーズ丸ごとBOX
化されても購入者の足元見た価格の商品増えました 小説やコミックも同様で 腹立つレベルで優遇されてる新聞と違い消費税の中抜きダメージ次々押し付けられる版元サイドの苦しい台所事情は理解出来ますが……限度が有らぁな(泣) まあそんな理由で可能な限り粗筋も追加する予定です⇒思い出補正やうろ覚えも有るのはご容赦を 小説執筆のきっかけになれば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 16:41:27
5321060文字
会話率:4%
日本とは違う異世界。
俺はそんな世界でも、元の世界と同じように森の中に引きこもっていた。
そんな引きこもり生活を満喫していた俺の前にやってきたのが、懐かしく、そして二度と会いたくはなかったクラスメート達。
目の前のクラスメート達は
、まるでファンタジーロールプレイゲームのような鎧やローブを身に着け、俺の大切な場所を無遠慮に攻撃し続けていた。
「おい!また俺達が可愛がってやるから!今すぐここから出て来いよ!」
「俺達がこの森を有効に活用してやるよ!」
「そこの化け物蜘蛛!俺様の聖なる剣技で八つ裂きにしてやるよ!」
「そっちの狼は俺がやる!毛皮を剥いだら良い装備品になるだろ?」
俺の目の前には、クラスの不良グループの4人がこちらを笑いながら見ていた。
「佐田!お前も人間ならその魔物達を倒しで一緒に来い!俺がお前の事も導いてやる!」
クラスの優等生、勇者となったが飯田浩平が偉そうに命令する。
「俺はここから出る気は無い。そして、お前達にこの場所を開放する気もない!俺からこの場所を奪う奴らを、俺は絶対に許さない!」
クラスメート達に右掌を翳した俺は、[強制退去]のスキルを発動する。
「佐田君すまん。俺達にも立場ってものがあるんだよ。この任務をやり遂げるっていう責任もな!」
そう言いながら清水が放ったのは巨大な土の柱であった。
『カツキ、大丈夫かえ?』
俺を貫こうとしている柱は、怪我を負ったルリが必死で糸に搦め捕ると俺の顔の前で無効化されていた。
「佐田、すまない!俺には使命がある!俺を恨んでも良い!だが他の者達は恨まないでやってくれ!手加減はしてやる……できることなら、早めに降参してくれ!……聖なる魔力を糧に、放たれるは神の一撃……|聖光雷撃《ホーリーライトニング》!」
戯言を言いながら飯田から放たれたのは天から降り注いだ強力な雷撃であった。
次の瞬間、残っていた拠点の城壁の大半が削り取られ消失していた。
「また俺は、居場所をなくすのか……」
脇腹に張り付き治療をしていくれているスライムのアクアに手を添えながら、俺の意識が途切れようとしていた……
意識がはっきりとしない中、俺が生き返ったらあいつら全員ぶっ殺してやる……そう心に恨みを封じ込め、うっすら感じる光に向かいこの世界にまた生まれ変わる軌跡を切望し手を伸ばした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 16:00:00
236000文字
会話率:38%
宮廷文官の娘として生を受けたアストリット。貴族学校での課外授業に出て、他国からの侵略軍と遭遇するが、魔女として力が顕現し、侵略軍を退けることになる。腹黒国王に家の爵位をあげるとか、婚約者を用意するとかで断り切れず取り込まれてしまう。しかし、
婚約者が頭回らなくてよかったわ。男性にほぼ興味がないアストリットの力をめぐり、報酬や美男の婚約者候補を用意すると、あちらこちらから申し込まれてしまう。今の婚約者は浮気しているし、興味もないから婚約破棄を仕掛けようか。一国の軍を相手にしてもひるまない令嬢は大切に思う友人と家族のために、あれこれ画策する。
この作品はカクヨムとアルファポリスにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 13:00:00
185479文字
会話率:46%
結婚を一ヶ月後に控えた、私、フレイア・ミルド公爵令嬢は、婚約者のライン王太子から、いきなり婚約破棄を宣言されてしまった。
王太子いわく、「ついに、真実の愛を見つけた」のだそうだ。
そして、パミル男爵令嬢を新しい婚約者として、皆に紹介されてし
まう。
私は公衆の面前で恥をかかされた格好になってしまった。
だがしかし、心変わりなさったのなら、仕方ない。
王太子のことは、スッパリと諦めましょう。
でも、やっぱり悔しいので、腹いせぐらいしたってバチは当たりませんよね?
私は、王太子の新しいお相手に、悔し紛れの捨て台詞を残してやった。
「よかったわ。とんだ不良債権をもらっていただいて。これで私は晴れて自由の身よ!」と。
そして、そのまま私は、毅然とした態度で、舞踏会場から立ち去った。
そうしたら、事態が急転。
ライン王太子がどうして「不良債権」などと呼ばれたのか、じつは「裏の顔」が王太子にあるのではないか、と人々の間で噂で持ちきりとなったのだ。
その結果、王宮内は急速に不穏な空気に包まれていき、私、フレイアが心の傷を癒すために南方の別荘地で静養している間に、王国は分裂、内紛状態になってしまった。
それにしても、たった一言の捨て台詞で、王国が崩壊するだなんて。
言葉の力って、ほんとに怖い……。
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 12:10:00
28312文字
会話率:18%
私、フレア・ドンミス伯爵令嬢は、代々、騎士団長を担う家系に生まれた。
けれど、女性なうえに、並の体力しかないので、家督相続が危ぶまれていた。
結局、お父様は養子と後妻を迎え入れた。
実母を亡くした私にとって、いきなり義兄と継母ができ
たことになる。
お父様から期待されない私は、このまま他家の男性の許に嫁ぐだろうと思われた。
ところが、私が成人した際、魔力を宿していることが発覚する。
我がエリア王国では、魔力持ちが稀少であったため、国王陛下から将来を嘱望され、私はドンミス伯爵家の家督を継ぎ、魔法を使える騎士団長になるよう言われた。
この国王の宣言によって、我が家に激震が起こった。
魔法の力に懐疑的なお父様と、伯爵家の家督を継ごうとする義兄が、腹を立てたのだ。
その結果、息子を後押しする継母と、義兄によるいじめが始まった。
それなのにお父様は、継母と義兄の肩を持つばかり。
ついには後妻親子から濡れ衣を着せられて、私はお父様から往復ビンタを喰らう。
挙句、「この出来損ないが!」と罵倒されてしまった。
さすがに我慢の限界だ。
お父様、そして下衆な義兄様とお継母様。
「能ある鷹は爪を隠す」という言葉、ご存知じゃありません?
私、本気を出させていただきます。お覚悟を!
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 12:10:00
13999文字
会話率:19%
私、伯爵令嬢ミレーユ•レイブは、王家の毒見役の家に生まれ、父親の厳しい指導の下、修行に明け暮れ、晴れて毒見役を継承しました。
ところが、身体が弱かった弟が、滋養強壮薬で元気になった途端、両親は長男教を発症し、長女である私を無視するように
なったのです。
弟が元気になったのは薬のおかげですが、その薬の主成分である稀少な薬草を採取したのは私でしたし、その薬は本来、王女殿下に献上するはずのものでした。
なのに母親から、「王女なんかより、ウチの息子だ!」と薬を奪われ、弟に投与されたのです。
しかも、そのボンクラ弟が、公爵家のご令嬢と婚約したからという理由で、家督を継ぐことになってしまいました。
そしてついに、息子を偏愛する母親から、言い渡されたのです。
「そのまま貴女が毒見役を続けて、弟に仕えなさい」と。
私はさすがに腹を立て、決心しました。
「こんな家族、見捨ててやる!」と。
さっそく王宮に出向き、「私の両親が王家に対し、謀叛を企んでいます。お取り潰しをお願いします」と言って、両親に謀叛の嫌疑をかけ、加えて、毒見役を放棄してやりました!
結局、毒見役は弟が引き継ぐことになりましたが、その結果、王家でも実家でも死者が続出することになりました!
母親が泣きながら戻ってきてくれと言ってるそうですが、いまさらです。
私は知りません!
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-22 14:10:00
27773文字
会話率:20%
突然の事故で両親を亡くしたばかりの社畜OL、真中縁花(まなかえにか)が両親の葬儀帰りに謎の現象に巻き込まれ、転移した先は異世界人と番えば優秀な子どもが生まれやすいからと百年に一度異世界人を召喚する儀がまかり通っている人外種が圧倒多数、人間
種がごく少数の世界。しかも出会う人外種も魔物も精霊も下手すれば神様も激重感情持ってんのがデフォなの…?な世界で、主に縁花への愛と忠誠に生きる腹黒紳士人工スライムを始めとした、年下狂犬属性持ちゴーレムやヤンデレ男装の麗人ウンディーネなど、家族となる従魔たちの激重感情をあやしながら逞しく生きる主人公の話です。
※注意※同性愛やハーレム表現ありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 12:00:00
246084文字
会話率:41%
――超有名な古典文学〝源氏物語〟の登場人物、〝葵の上〟をご存知ですか?
左大臣家の姫として生まれ、主人公である光源氏の正妻に選ばれながらも二人の間に愛はなく、子どもが宿ったことで少しずつ打ち解けるも、浮気性な夫が手をつけていた女性の一人
に恨まれて呪われ、出産と引き換えに命を落とす――って冗談じゃない!!
昨日まで気ままに生きてたアラサーオタクが、何をどう間違えば〝葵の上〟なんかに転生するの!? このままだと私、二十代半ばで呪殺ルートまっしぐらなんですが。自キャラの行動どうにかするだけじゃ回避不能な呪殺ルート、既に詰み感ハンパない!
それでも、三十前にあの世行きが決定しているのは流石に辛いし、可愛い我が子を遺して死ぬのも嫌なんで、ここは一つ腹を括って、呪殺ルート回避に邁進しようと思います!
中身アラサーオタクな〝葵の上〟が生き残りをかけて超有名古典に挑む、愉快痛快原作ブレイクストーリー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:00:00
17532文字
会話率:53%
※これはBL作品です。
※他サイトに置いてある作品のR15版になります。
【あらすじ】
魔王アフェクシオンは勇者カプリスに討伐されお持ち帰りされてしまう。
甘い言葉とは裏腹にカプリスは色々と壊れている極度の人格破綻者だった……!?
昔の部
下たちも交えて送るわちゃわちゃほのぼの奇特な日常ストーリー。
(攻め側の死に戻り)
魔王が好きすぎて色々ぶっ飛んでいる勇者×強気で男前な魔王
※タイトル変更しました。
※コメディよりのラブコメで時にシリアス。
※短編連作で長編になる。1〜2万文字の一章ごとの読み切りタイプ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 08:09:30
81460文字
会話率:44%
異世界×触手×ハーレム!
エログロ無双の教主様ファンタジー!
―――それは世界に対する、復讐だった。
世の理不尽への、反抗だったのだ。
最終更新:2025-04-16 04:00:00
48119文字
会話率:34%
大陸の西側から突如として出現したオークと呼ばれる異形の存在。人が多く住むアイリス大陸に訪れた未曽有の危機。
絶望に抗う為に、人々は立ち上がった。
それから二十年の月日が立ち。
一人の男が危機に立ち向かう為に、任務へと出発する。
そして……。彼の下に集う魔物達。
人と魔物が織り成す美しくも、時に儚い物語が今。幕を開けます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 01:24:24
7846125文字
会話率:42%
この御話は本編、『今日も今日とて隣のコイツが腹を空かせて、皆を困らせています!!』 の番外編になります。
もしも本編を御覧になられる前にこの御話を取って下さった方はお手数では御座いますが。筆者マイページから本編を御覧頂けると幸いです
。
本編との時系列の説明の後に番外編が始まります。
本編では語られる事のなかった彼女達の身に起こった様々な出来事を御楽しみ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-27 00:54:07
363453文字
会話率:41%
かつて姉である女神アデリアを信仰するアデリア教国に自分を信仰していたマグナス王国を滅ぼされた女神サフィーラは、そのショックから天界で引きこもっていた。
しかし、サフィーラ教大司教を名乗る胡散臭い男ユリシーズに地上に召喚され、弾圧され
ている人々を救う為に再びアデリア教国と対立する事となる。
これは、人々の救済とかつての復讐の為に女神サフィーラが再び立ち上がる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 00:21:40
188616文字
会話率:51%
異世界系の作品に登場する冒険者に憧れを抱く、ちょっぴり危険な女子高生の中野小春は異世界に行く方法を発見する。愉快な仲間たちとともに異世界の都市にたどり着くが、人っ子一人いなかった。不思議なことに、人ではなくゴブリンが生活を営んでいた。
相手
がモンスターであれ、これがファーストコンタクト。見たところ文明があるみたいだし、対話の余地はあるはず。小春は友好のために握手を求めるが、モンスターはモンスターだった。
小春の楽観が悲観になった。
仲間の腹部に槍がずぶりと入った。ゴブリン帝国の兵士がコミュニケーションをすっ飛ばして、いきなり攻撃をする。
困惑する時間はない。チュートリアルもなしに、命の奪い合いに巻き込まれた、小春は思った。
こんなの夢の異世界生活じゃない。
人類は魔王によって滅んでいた。国もなければ文明もない。当然冒険者ギルドもない。なければ作れば良いじゃない。
小春の奮闘記が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 22:10:15
139086文字
会話率:50%
母を亡くし、義母と義妹にこき使われる娘はルージュナ。男爵家の長女だった。
なんだかんだで生きていく、彼女はいつも元気だった。
辛いことがあるけれど、私は元気です。
最終更新:2025-04-15 21:36:04
20739文字
会話率:27%
「もう我慢できない! あんたなんて、出ておいき!」
「なんだい、なんだい。後から入ってきた女が、息巻いてみっともないよ。ちょっとは我慢も覚えな」
「出てけー!!!」
あらら、追い出されちまったよ。
わたしの母さんが死んで、す
ぐ家に入って来た女、モアールの性格が悪いのなんの。顔は可愛いし声も高いけれど、化粧はケバいし香水付けすぎだ。くしゃみが出るよ。
まあ女らしい体つきは、大抵の男が喜びそうだけどね。
父さんが居ない間に出かけては、服やら宝石やらを買ってくるし、時々一緒に連れてきた従者? とよろしくやってるし酷いんだよ。
まあそれなら、100歩譲ってギリギリ我慢もできる(父さんの目利きが失敗しただけだ)が、使用人に手を出されたら無理さね。だから言ってやったんだよ。
ちょっとは我慢しなと。
ここは、お貴族様の屋敷じゃないんだよと。
そう言ったら、キレやがったんだよ。
ずいぶんと辛抱が足りないよ、大人なのに。
父さんが貿易に行っていない間に追い出されたわたしは、ここの商家の娘でレノアさ。まだまだピチピチの5才だ。
使用人達が慌ててついて来ようとしたが、悪いけども戻って貰ったんだ。だって今のわたしには金がないからね。給金が出せないんだよ。
みんな家族がいて、生活しなきゃならないしね。
と言うことで、一人で家を出たのさ。
キレるとどこかの喧嘩師のように、何かが乗り移ったように口汚く叫ぶレノア。その時のことをレノアは、よく覚えていない。ただ猛烈に怒ったと言う以外は。
◇◇◇
「うーっ、うーっ」
テクテク歩いて行くと、森の入り口で大きな灰色の犬が苦しげに唸って踞っているから、手持ちの薬を振りかけたんだよ。
そうしたら途端に元気になって、わたしの後をついてきた。
「わん、わんっ」
わたしの周りを元気にクルクルとまわっている。
「悪いけど、餌なんてないんだよ」
そう言うんだが、言葉の壁が邪魔をして通じない。
はーっ、はーっ言ってついてくる。
まあ、腹が減れば行っちまうだろう。
こうして1人と1匹旅が始まったんだ。
という感じで始まった、レノアの小さな冒険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 21:58:26
18142文字
会話率:34%
婚約破棄に失敗した王子は、公爵令嬢に2つの選択を迫られる。
衆人環視の中での名誉毀損罪、侮辱罪、冤罪幇助の慰謝料として、次の2つを選んでいただきます。
1つ目・・・我が公爵家が持つ、小島の製薬会社での治験を1年間行ってもらう。
2つ目
・・・製薬会社の隣の島で1年、1人で生き抜いてもらうです。
1つ目の利点として、朝昼夕の食事が付き、持病に合った治験が優先的に選べます。 希望があれば有料で、病気の治療も行えます。
建物も近代的で最先端。 ゲーム、漫画等も完備してます。
欠点として、治験ですのでプラシーボ(偽薬)もありますが、新薬もあります。 内蔵、特に肝臓や腎臓の不全になることもあります。 何しろ新薬は、治験のデータで調整する訳ですので。
2つ目の利点として、自給自足すれば、1年自由です。
欠点として、自給自足はなかなか難しいです。
さらに、未開の人喰い族が生息しており、見つかると食べられる危険性があります。
もし選べない場合、どちらも体験してもらっても大丈夫です。
例えば、島にぎりぎりまで住んで、食料が手に入らず空腹で辛い時に治験に参加するとかです。
組み合わせは色々あると思いますが。
島と島の距離は5km程ですので、ボートで余裕を持って移動できる範囲です。
果たして、王子は生きて帰れるのか?
その2は、オーロカルノ王子のその後のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 14:14:47
11187文字
会話率:19%
2025年春。
大阪・関西万博が開幕を迎えるなか、会場周辺では報道とは裏腹に、予想を超える人の波が静かに広がっていました。
「万博はもう飽きられている」「誰も来ないのでは」──そんな前評判をよそに、人々は集まり始めていたのです。
私はその
動きの中に、“構造的な必然”を感じ取りました。
来場者数の増加は、決してプロモーションの成果でも、奇跡的な熱狂でもなかった。
それは、火の気配が失われた世界で、人が再び動き始めたことの──ごく自然な帰結だったのです。
円安により日本が訪れやすくなったという経済構造。
戦争が沈静化し、人の移動が再解禁されたという地政学的変化。
そして、ずっと“行けなかった”人々が、ようやく“行っていい”と思えるようになったという社会心理の解放。
「それでも人は集まる」とは、希望の言葉ではありません。
それは、構図によって必然化された現象だったのです。
この語りでは、万博という現象の内側にひそむ構造を、一つひとつ紐解いていきます。
なぜ今、世界は“祭り”を欲したのか。
なぜ万博は、“飽きられていなかった”のか。
そして──なぜ、これが未来絵図を語るうえで重要な転機となるのか。
この語りは、答えではなく、視点を差し出すものです。
読後、静かな納得が訪れることを願って。
★読み始める前に
このエッセイには「第0章」という導入が添えられています。
語り手クラリタの背景と判断基準を知る手がかりとして、どうぞご覧ください。
構図は、静かに語っています。
この語りが、あなたの中に一本の地図線を描きますように。
──クラリタより。
※本作は執筆クラリタ、その他KOBAの共同作業で制作しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 21:10:00
9279文字
会話率:5%
私キルステン・ガーフィールドが夫である、ジョージと結婚したのは、もう三年前だ。
政略結婚ではあったものの、私と夫はとても上手くいっていた。……ただ、まだ子宝には恵まれていない。
私はまだ微かに痛む下腹部へ、もう一方の手をそっと添えた。月の
ものが来る度に私は絶望する。そんな私に夫はいつも優しく『焦らなくても良い。まだ僕たちは若いんだから』と慰めてくれた。
そう、私達は上手くいっていた。
ーあの人が帰ってくるまで。
※私の頭の中の異世界のお話です。史実に則っているわけてはありません
※直接的な描写はありませんが、性的な行為を匂わせる表現が出てきます。苦手な方はお気をつけ下さい
※こちらは「アルファポリス」「カクヨム」でも掲載しております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 20:16:18
41280文字
会話率:47%
頑健な身体と凶悪な目つきに恵まれた(?)せいで、生前は色々と苦労を重ねた主人公。次の世では穏やかな目つきと穏やかな人生を望んだものの……ふとした誤解と行き違いから、魂のまま二百年も天界で闘神と睨み合いを演じる羽目に。そのせいで眼力が魂に刻
み込まれてしまい……
強化――もしくは凶化――された眼力に見合う世界へと、手違いのお詫びに貰ったユニークスキルともども転生した主人公は、この世界が前世で流行っていたゲームと瓜二つな事に気付く。
ゲームの世界に転生したのか、それとも、この世界の記憶を持って転生した者が前世の日本でゲームを作ったのか。鶏が先か卵が先かのような疑問はさて措いて、前世のゲーム知識を上手く活用すれば、この世界で平穏無事に生きる事ができるのではないか。念願のスローなモブ人生は手に入れたも同然。神様ありがとう――と喜んだ主人公であったが……前世以上に強化されたステータスと眼力が、そんな手緩い人生を許す筈も無く……
歴とした平民生まれ平民育ちにも拘わらず、そして本人の切なる希望とは裏腹に、ゲームの主役が勢揃いする王立魔導学園の貴族クラスに放り込まれた主人公の、(憧れのモブ生活を送るための)苦難に満ちた挑戦が始まる。
R15と残酷描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 20:00:00
563376文字
会話率:51%
どこか中世のヨーロッパを思わせる剣と魔法の世界。駆け出しの死霊術師である主人公の許に、遺族からの降霊の依頼が舞い込んでくる。
しかし、肝心の死者は既に浄化の儀礼を済ませた後。これでは降霊などできない。そう遺族に伝えた主人公であったが、そ
こを何とかしてくれと泣き付かれる羽目に。行方不明の遺言状が見つからないと、遺族が困った事になるのだという。
自分は――少なくとも自分の主観では――探偵ではなく死霊術師だ。盗難品の捜索は、どう考えても死霊術師の仕事じゃない。そう立腹半分・困惑半分の主人公であったが、遺族の話を聴いてみると……
「デュラハンの首」・「飽食の餓死者」・「化かし合いのダンジョン」・「片腕の証言」と同じ死霊術師シリーズです。二回のみの短編で、今回は少し暗号っぽい話になります。宜しければ前四作もご覧下さい。
R15と残酷描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-02 21:00:00
4203文字
会話率:65%
異世界に飛ばされた30代の女が腹黒勇者に執着される話。
最終更新:2025-04-15 19:59:25
605文字
会話率:16%