ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛
の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは活動報告を参照してください。
※アルファポリス様でも別名義にて掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 16:00:00
34008文字
会話率:28%
偏屈で庭いじりが趣味と悪評高い侯爵と、引きこもりの姫君の話。
【他サイトにも公開あり】
最終更新:2021-03-28 15:00:00
8708文字
会話率:31%
その酔客のはるのゆめ
最終更新:2021-03-22 01:42:03
490文字
会話率:0%
雪深い山奥の忘れられそうな神様は、白い折鶴を折って月夜に飛び立たせました。
折鶴は、今夜旅立つ魂を探しに行くのです。
最終更新:2021-01-13 23:40:36
3924文字
会話率:30%
素性不明の自由奔放なシキさんと、人を見ると何かしらの背景を考えてしまう僕。
そんな二人は朧月夜に小さな公園で出会う。
四季が過ぎ、そこに残るものとは。
四話のほぼ短編みたいな小説です。
感想頂けたら嬉しいです。
最終更新:2021-03-08 21:20:41
3827文字
会話率:24%
※2018年~2020年、第6回~8回ネット小説大賞一次通過しました。
黒牡丹の塔には、恐ろしい魔将が住んでいる……。
「黒髪の御方」と呼ばれるその者こそは、すめらの帝国一と恐れられる武神。
帝国を守る柱国将軍のひとりであるという。
その力は一騎当千。しかも不老不死にして、残酷きわまりない気性なのだとか。
「かあさん、かあさん、きれいなおとよ! てんのきらめき、おどるかぜ!」
山奥の村に住んでいた少女クナは、一夜のうちに巫女にされ、「黒髪の御方」に捧げられた。
月神殿の大神官トウイが、手塩にかけて育てたおのが娘、マカリ姫を差し出したくなくて、クナを身代わりにしたのだ。「柱国将軍」は無敵の加護を得るため、巫女をあるものへのいけにえにしてしまうからである。
しかし――
「あたしを、たべてください!」
逃げるわけにはいかない。食べられないわけにはいかない。
飢える家族のために、クナは身代わりの使命をまっとうしようとする。
それを怒って止めたのは、他でもない、黒髪の柱国将軍その人だった。
かくして生きながらえたクナは、知ることになる。
おのれは、「ふつう」とはまったく違うものだということを――
大陸随一の古き超大国すめらを舞台に
時を越えた絆を紐解く、和風大河ファンタジー。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-23 19:14:31
1341808文字
会話率:41%
大学デビューに失敗した橘道人は、所属する写真サークルの合宿に参加する。
行き先の京都で観光したその日。月が霞む夜に一人で歩いていると、突然明るい月明かりに照らされる。すると目の前には十二単を着た女性が。
なんとそれは「源氏物語」の朧月夜だっ
た!
現代に現れた朧月夜に橘は振り回されていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-27 12:18:47
18902文字
会話率:54%
ソフィーナ・マヨルカ侯爵令嬢は十八歳の時に、クライス・ナルジス王太子に求婚を受けて王妃となった。
王妃候補として集められた年頃の令嬢の中からたまたま選ばれてしまったのである。幸せに過ごしたのはほんの一か月、クライスの元へと隣国の姫、エリス・
シルフィードが嫁いできた。
ソフィーナは側妃へと立場をかえ、クライスの正妃になったのはエリスだった。
城には居場所がない。けれど、クライスは離してくれない。マヨルカ侯爵家に帰ってくるようにという兄からの手紙もあり、側妃として過ごすことが限界だったソフィーナは城から逃げ出したところで、どういうわけか死んでしまった。理由はわからないし思い出せないけれど。
私、椎名月夜にはそんな記憶がある。だから今回は王子様とは絶対に結婚しないのだ。この世界には王子様なんて滅多にいないのだけれど。
現代に転生した元王妃と、元兄と元夫の、繰り返し。
ヤンデレ二人に追いかけられる、昼ドラ展開が苦手な楽天家の少女の話。
ジャンルが異世界かどうか微妙なところですが、元世界が異世界なので異世界にしました。
アルファポリス様でも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-03 15:39:07
39636文字
会話率:26%
近未来的な都市の端に広がる高いフェンスやアクリルパネルによって仕切られたその先。廃工場地帯が広がるその先には、世界が発展を遂げるために利用されたある者が眠っているのだった。
少女は目が覚めた。重たい蓋を押し上げて、外に出ると青白く光る多層
構造のラックが広がっていた。恐る恐る外へと足を踏み出すと水槽のような容器に入った人間がいる。 外から溢れる青白い光の元、月夜に惹かれるようにして外へと出ると 時間が止まった空間と、遠くに見える都市があるのだった。
そこに訪れた調査団によって彼女は捕獲される。そして知る真実、人間となれ と言われるのだが...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 18:48:13
1242文字
会話率:28%
「嘘だろ……俺……ルパートになってる……」
父親にビール瓶で頭を殴られた俺は、前世の記憶を思い出す。
「こんな月夜に魔法をかけよう」という漫画のこと。そして、ある出来事をきっかけに、この世界が「こんな月夜に魔法をかけよう」の舞台だということ
を知る。
前世の俺には推しキャラがいた。
その推しキャラの名前はフローレンス・トワイア、通称はフローという悪役だ。
確か……フローは死ぬはずだったな。よし、救済しよう。
こうして、俺のフロー救済作戦が始まったのだが!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 15:24:24
20172文字
会話率:35%
おれは死なない男だ。
いや正確に言うと死んでも夜になると蘇る男だ。
理由は分からない。
別世界でサラリーマンだったおれは多分死んだのだろう。
おれは行く先々でトラブルに巻き込まれる。
そういう仕組みになっているらしい。
異世界ファンタジー
×B級アクション×スプラッター×薄味ハードボイルド
主人公はドンドン死にます。他の人もバンバン死にます。
作者は殺人狂じゃありません。
あくまで明るい作風で、鬱にはならないぞ と。
カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-13 23:00:00
48456文字
会話率:34%
月が落とされる……
エフェクトを駆使して、陰謀を阻止せよ。
最終更新:2020-11-12 10:04:59
2281文字
会話率:29%
“わたくし”は、とある大国の貴族令嬢である。上流階級の尊い生まれである彼女は、婚約を控える身。しかし、彼女はその婚約に乗り気ではない。何故なら彼女は、彼女の国の“王子さま”と愛し合っているのだから……。
これは、そんな“わたくし”の婚約前
夜。隣国に嫁ぎに行く前日の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 17:25:30
2682文字
会話率:49%
朧月夜にまいりましょう。
最終更新:2020-10-05 07:04:14
262文字
会話率:0%
70年前、人類は滅びた。
世界中で使われていたアンドロイド、『機傀(ドール)』たちが暴走し、人類のほとんどが殺しつくされたのだ。
月日が経った今の時代、最効率で人類を殺し続ける機傀たちに対抗し続けているのは、影に潜み生きていた魔法使いだ
けであった……。
毒、銃、爆弾、ミサイル、火炎放射器、音響兵器、あらゆる手段を用いて人間を殺そうとしてくる機傀たちと魔法使いとの戦いが続くさなか、彼らは一人と存在と出会う。
それは、体の半分以上が機械でできているのに魔法も使える、機傀とも人間ともつかない存在であった。
名前も記憶も持たない彼は、殺伐とした世界の動乱に巻き込まれ、そして魔法使いと機傀の戦争を大きく変えていくことになる……。
「お前は、機傀かそれとも人間か」
未来兵器 VS 魔法!
異質な力同士のぶつかり合いをお届けします!
完結済み作品ですので、結末までお届けします。
毎週 水、金、日に更新します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-02 20:00:00
131386文字
会話率:40%
それは、明るい満月の夜のことでした。
町外れの一軒家の庭のかたすみに、色のあせた
リボンを、頭の後ろにつけたおばあさんが座
っていました。
おばあさんの前の小さな花だんには、まっす
ぐ伸びた一本の草が、古ぼけたヒモのような
もので物干
し台に結ばれていました。
おばあさんは、想い出していました。遠い
昔の、まだおさげの似合う女の子だった、あ
の日のことを…。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2020-08-04 19:12:54
3130文字
会話率:29%
社会人になり、何年かの「ボク」。社会の波にもまれつつ、あきらめの境地におぼれた日常。
最終更新:2020-05-25 00:16:28
630文字
会話率:38%
※こちらの小説は現在連載中の【Last Rotor - Resurrected as Kit -】本編の主人公である、【キット=レイター】の過去編になります。どちらから読まれても大丈夫なのですが、過去編の更新は不定期なので本編をゆっくりと
読まれた後での閲覧を推奨します。(本編の方も同じ様な更新頻度なのでご了承頂けると幸いです)
月夜に照らされた淡く儚い桜の花びらを悠々と舞い散らせる、ある春の季節、少年は凛とした弓士の少女に出会った。青く照らされた黒い髪の少女を、この夜を飛ぶ【青い烏】と例えた。聖域と呼べる、真夜中の神社の中で巡り合わせは神が起こした必然的偶然かそれとも____。
四月の初め春の風が心地良い季節。
少年の通う、高校に一人の転校生が来た。それは紛れもなく、あの月夜の少女だった。お互いにあの日の記憶は鮮明に残っており、意図的に避けるようになりいつしか言葉を交わさなくなっていた。
しかし、それを次第に【気になる】という感情の裏返しだという事に気づき初めた矢先、少女を放課後の教室で見る。同じクラスと言う時点で遭遇率ではかなりの高確率な事は分かり切ったことだったのだが、それでも確率で言えば今のこの時だけは、【低確率】だった。普段は気丈な態度と清楚な少女が俺の瞳の中で悲しく泣いていた____。
もしかしたら、この時点で二人の結末は決まっていたのかもしれない。
どれだけ、距離を取っても切り離せない見えない【何か】から逃げようとする少女と【何か】を探し続けている少年の二人の____
________たった、数ヶ月の時間の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-24 20:50:10
57002文字
会話率:45%
月夜に揺れるカーテンのように。
キーワード:
最終更新:2020-05-10 00:52:15
335文字
会話率:0%
一匹の猫と、夢を見た天文学者の話です。
夜道で見た霞む満月と、二週間前に亡くなった自身の猫を照らし合わせて書いてみました。
キーワード:
最終更新:2020-05-09 13:11:42
6283文字
会話率:3%
過去の思いを今につなげたい。そんな願い星たちを月は見守っていた。
大学生最後の夏にみた星空の下、新たな日常をはじめよう。
最終更新:2020-04-27 06:00:00
1084文字
会話率:50%