異世界転生・転移者が増え過ぎた異世界へ…
神様・エンマ様からのいい加減な手続きを経て転生したリヒトは、転生先の世界が既にディストピアになったと説明される。
絶望感を感じつつ、盛り沢山にふんだくった転生特典を活用して自分の立場を確立していく転
職労働コメディ。
「真面目になんて生きたくない、工夫して気楽に生きていこう」
ダンジョンが魔族に支配された巣窟だけではなく、冒険者の訓練所や市民の住居に倉庫、イベント催事場、アミューズメントパークにまで拡張されて使われている異世界で、天職なしのスカウトもどきからダンジョン運営者へと成り上がるお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-14 15:23:05
85712文字
会話率:22%
ある理由で離婚することになり、辺境地の皇家直轄領で静養していた皇太子妃リアーナ。ひそかにリアーナに想いをよせる護衛騎士デ・マン卿は離婚成立で護衛の任を解かれることを憂いていた。
離婚手続き完了を翌週に控えたある日、アルヘンソ辺境伯邸での
お茶会の帰りにリアーナの馬車が襲撃される。捕まった犯人は皇家のやり方に反発する「反オーラ派」を名乗るが、リアーナの離婚理由ともなったある事件で死亡した侍女の弟であることが判明。さらに、リアーナの夫である皇太子からはリアーナの実の兄フェルディーナ卿が反オーラ派の会合に出入りしているという情報がもたらされる。
デ・マン卿たちはアルヘンソ邸で開かれる舞踏会を利用してフェルディーナ卿を捕まえようと画策するが――。
・・・・・・・
★本作は『巻き添えで召喚された直後に死亡したので幽霊として生きて(?)いきます』内に収録した番外編です。【異世界転生&麻薬事件編】に登場した皇太子妃リアーナと本編では名前がなかった護衛騎士の後日談的な物語。
本編未読でもお読みいただけます。
※エブリスタ、カクヨムでも公開中(カクヨムでは『巻き添えで召喚された直後に死亡したので幽霊として生きて(?)いきます』の中に収録しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-04 17:52:13
74091文字
会話率:56%
ヴァレリー法律事務所に新しい弁護士がやってきた。中国系アメリカ人のリュウガ・シェリンフォード。
入所のその日に彼は事件に巻き込まれる。行きつけのベトナム料理店の女将が頭部を怪我して救急搬送されたのだ。通行人の目撃証言によると、金髪の男性が「
コロナと共に国へ帰れ」とコンクリート片を投げつけ、走り去ったという。
息子のダンが病院へ駆けつけた時には、彼女は既に帰らぬ人になっていた。
ダンはテレビドラマや映画の端役を演じたり、スタントのバイトをしていた。役者仲間のアドルフとジリーのコスビー兄弟は、フランス人の父とドイツ人の母を持ち、アドルフはドイツ系、ジリーはフランス系の容貌をしていた。
ピラールという目撃者は、二人が出演したテレビドラマ『外人部隊』を見ていて、現場から走り去った金髪の男はアドルフであることに気づく。ラファエル警部がアドルフのアパルトマンを捜索した時は既に遅く、アドルフは行方をくらまし、唯一の証拠である指紋も綺麗に消していた。
コスビー兄弟の祖父ヨアヒムは年とともに国粋主義的傾向を強くしており、娘がフランス人と結婚することにも大反対し、親子の縁を切ったという。ドイツ警察がヨアヒム宅を監視するが、アドルフを匿っている様子はないという。
そのヨアヒムから、コスビー兄弟の母クリスタに奇妙なメールが届く。クリスタは警察に届けるべきか悩み、偶然出会ったエラリイにヴァレリー法律事務所に連れてこられる。エラリイがドイツ語がわかる竜導幸葉とエースにヨアヒムのメールを見せると、二人はこれはヨアヒムのSOSで、状況はかなり切迫しているのではと言う。
アドルフは、ヨアヒムの通いのヘルパー、エーリヒの家に匿われており、エーリヒはそれをネタにヨアヒムを脅し、全財産を自分に譲るという遺言書を書かせている可能性があるというのだ。
クリスタは、幸葉とエースの解読に、長い間、父とアドルフの発していたメッセージに気づけず、二人の人格を誤解していたことに気づく。不幸な行き違いを正すため、彼女はラファエル警部達と共にドイツへ向かう。
一方、ダンは、リュウガに依頼して、母を失ったために経営が立ち行かなくなったベトナム料理店の破産申立を進めていた。ところが、父親が一部の債権者に弁済をしてしまい、手続きに問題が生じる。リュウガは、九回二死のピンチから、逆転打を放てるか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-31 00:31:30
36849文字
会話率:42%
人猫変換施設で猫になった友達を引取る主人公と、その手続きをする担当職員の話。
最終更新:2023-03-09 17:41:07
991文字
会話率:63%
猫になるための手続きを行う話。
最終更新:2018-02-09 14:30:44
1013文字
会話率:0%
とうとう決意し『文筆家になろう』の[ 退会手続き ]へ手を伸ばす。
オレの創作意欲は涸れ果てた、もはやなんの情動も示さない。
心が死んでいる。
心が死んだのだ。
もう、キーボードを押し込む気力すら萎えた。
液晶画面のブルーライトで精神が燃え
尽きた。
[ 退 会 実行 ]を押し、オレのユーザIDが、すべての作品が消え去る……瞬間、それは起きた。
「なんで幼女が?」「 な ろ う の か み さ ま ! 」
転生系の女神様「なろうのかみさま」が顕現したッ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 08:13:11
2486文字
会話率:41%
Fランなろう作家のカレーちゃんはある日、出版社から『事業者登録番号』を知らせろという通知がやってきた。インボイス制度の足音がとうとう零細作家の彼女にも迫ってきていたのだ。だがカレーちゃんはインボイスのことは全然知らないので震えた。カレーちゃ
んはインボイス制度について学び、登録手続きをするべきかしないままでいいのか考えることにしたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 09:27:18
11550文字
会話率:65%
公爵令嬢ナターシャ・ロフスカヤは、自分のことをちょっと間が悪いと思っている。
出先でいつも、昼食を取り損ねた平民の方に出会うためだ。
いたたまれないので、いつでも差し出せるように、侍従にお弁当を持たせるようになった。
昼食を取り損ね
た二人目に出会うようになってからは、日持ちのする焼き菓子を侍女に持たせるようになった。
「ナターシャ・ロフスカヤ!貴女との婚約を破棄させてもらう!!この愛らしいミラーナをはじめ、何人もの平民を毎日のように泣かせているようだな!!貴女のような者は国母には相応しくない!!このような婚約、無かったことにさせてもらおう!!」
ミハイル殿下の言うミラーナさんとは、先日、噴水にお弁当を落としてしまって、わたくしが代わりのお弁当を差し上げたら、泣き出してしまったピンクブロンドの髪の方と思われます。
「婚約の白紙撤回、承りましたわ!!平民の方を泣かせたのは、一部事実のようですが、責められる謂れはございません!!わたくしは、急ぎ婚約の撤回手続きに参りますので、御前失礼いたします」
婚約の撤回は、こちらにとっても渡りに船、そちらの気が変わらないうちに、手続きしましょう。そうしましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-06 15:00:00
4548文字
会話率:36%
【6話完結】
わたくし、レンブラント家の娘・ルナと申します。国内有数の商家の娘です。婚約者がおります。
その婚約者であるバート様から婚約解消、を求められましたわ。隣にサニー様を連れて。……此処、わたくしのレンブラント家ですけど? 普通、
婚約者に婚約解消を申し出るとはいえ、婚約者の家に浮気相手を連れて来ます?
というか、嫌ですよ、面倒くさい。
婚約を破棄も解消も白紙も手続きが面倒ですわ。条件が当て嵌まるとは思えませんもの。
ご都合主義のゆるふわ設定。
婚約破棄・解消・白紙にはならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 06:00:00
16663文字
会話率:32%
知らないことが怖い女と、手続きが嫌いな男の、恋愛ともなんとも言えない関係。
最終更新:2023-01-20 21:44:15
5112文字
会話率:59%
私は振られることを前提に殿下の側近のエミリオ・グーパー様に告白した。
「あの、好きです」そうしたら何故か結婚の手続きのために神殿に行こうと言われた!
え? 何故?
カッコいいヒーローはいないのでそれでも許せる方よろしくお願いします!
最終更新:2023-01-08 16:40:25
6644文字
会話率:45%
今日からお仕事始まる人もたくさんいましたよね。
休みのない人もいますよね、きっと。
流れがはやい時代だからこそ、自分を整える時間も大切だなと思います。
最終更新:2023-01-04 22:24:13
982文字
会話率:0%
アンジェリカは、ネーブ国の第一王女だった。母親は身分が低すぎて妃になれず、王宮の片隅の小さな離宮で慎ましく暮らしてきた。母を亡くし、喪が明けた十二歳の時に、アンジェリカは正妃と側妃の迫害を逃れるようにドゥッチ侯爵家へ降嫁する。しかし、他に愛
する女性がいたカルロは「あなたを愛することはない」とアンジェリカを拒絶し、結婚初日に屋敷を出て行ってしまった。その三年後、白い結婚を理由に離婚を言い渡されてしまう。王宮に出戻ったアンジェリカは、王命によりトエ帝国に嫁ぐことになった。皇帝のジスランは既に七人の妻を持つ三十歳以上も年の離れたオジサンである。意気消沈するアンジェリカだったが、母方の血筋である星見の一族の能力を開花させ、『祓い清めの神』であるシンナを召喚する。祖父のガイオから託されたシキガミのユッカも仲間に加わり、差し向けられる刺客を躱して、王妃たちを改心させることに成功した。トエ帝国へ向かう途中、野盗に襲われるアクシデントに遭いながらも護衛アルバーノとボルツィ辺境伯の助けを借りて無事に帝都へたどり着く。しかし、正当な手続きで取り決められたはずの縁談に影が差し始めて…………。そんな時、二年に一度の剣技大会が開催されることを知る。優勝者には皇帝から望む褒美が与えられると聞き、アンジェリカは自由になるために優勝を目指すことにするのだった。
シキガミ使いの能力を持つ不遇のお姫様が、幸せになるために頑張るお話です。
テーマが「白い結婚」なので、『閨事』『初夜』などのワードはありますが、性的描写も残酷シーンもございません。
冒険もののような壮大な物語でもありません。のんびりと気楽に読んでいただけたらと思います。
※全45話で完結します。その後、番外編を書く予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 07:23:58
137957文字
会話率:33%
【元警察職員が書くちょっとリアルめファンタジー×警察小説】
≪至急至急!自称勇者と名乗る男が暴れているとの申報≫
※以前投降して諸事情により非公開にしておりましたが、また再構成して投稿しております。
ある日、I県とC県の県境に、
異世界の大陸が地震と共に出現した。
現代日本と文化も種族も原生植物も違う大陸、【ガーランド王国】。
ゴブリンは畑を荒らし、ドラゴンは空を飛び、異種族が不法入国してくるわの大騒ぎでI県警は大パニック。
そんなこんなで県警だけでは対処しきれないと、政府が対応に乗り出した。
種族雇用均等法。正規の移民手続きを経て戸籍を獲得した者は種族問わず日本国で仕事ができる。
それは、警察官も例外ではない。
異種族相手に少ない人員で対応できないと、I県警は種族にかかわらず警察職員の採用を始めた。
今日も異世界との境にある境島警察署の警察官達は、不法就労の異世界人達を強制送還し、自称勇者や騎士を職質するのだ。
元リザード族戦士の 毒島(ぶすじま)巡査部長。
鑑識一筋ドワーフ族 土井頭(どいがしら)警部補。
オーガ族 会計課長 緒方(おがた)課長。
エルフ族 江田島(えだじま)主任。
亡きガーランド王の二男、新人巡査 ユリウス・フォン・ガーランド巡査
個性豊かな面々が、今日も地域の安全を守っている。
これは、その境界の治安を守る警察官達のお話。
異世界だけどチートもハーレムもない。ファンタジーも混じってるけど等身大のリアルな描写を目指してます。
※ この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 09:55:55
169538文字
会話率:52%
このエッセイの要旨
①手動投稿するとその日時が『掲載日』になる
②予約投稿手続きをして、そにままにしておくと予約投稿に設定した日時が『掲載日』になる
③予約投稿手続きをして掲載前に解除、手動投稿で掲載すると『予約投稿手続きをした日時』が『掲
載日』になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 16:16:27
1755文字
会話率:0%
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてし
まった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※他サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 19:00:00
137538文字
会話率:47%
大陸の二大国家である「魔法帝国」と「機械連邦」からは蛮族あつかいされている大陸からは海で隔たれた東にある「東方諸島国」。
そこから一人の男子「平良薫」こと「カオル・タイラ」が大陸で一番を誇る名門校「大陸中央学園」高等部に入学した。
しか
し、入学手続きミスにより、カオルは女子生徒として女子寮に住むことになってしまう。
はたして、カオル・タイラは無事に女装学園生活をおくれるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 00:00:00
275043文字
会話率:39%
中学卒業を機に、一人暮らしを始めた五宮夏樹。荷物の運び込みに手続き、面倒なことを済ませていざ一人暮らし——そんな夏樹の平穏は、父親から送られてきた一通のメールによって破壊される。
曰く、義理の妹ができると。
そしてその義妹が自分の家に
来ると。
そうしてやって来たのは見目麗しい少女、雪代天音。最初は他人として、探り探りの距離で接していた二人。一緒の家で暮らしている以上、二人は様々な交流を果たしていく。
面倒くさがりの夏樹でも、最初は冷たかった天音でもお互いのことを知っていく。
これは義理の兄妹になった二人が徐々に歩み寄っていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 19:00:00
52515文字
会話率:34%
ある日、アデルは育った教会の孤児院を飛び出して冒険者をしている魔法使いに弟子入りを願い出た。
「保護者なら引き受けてやる」借金苦にあえぐユージンは報酬を受け取ったが魔法は教えず弟子にもしなかった。
アデルはユージンの依頼につきあう形で冒険者
としての生活に馴染み始めたころ、姉リアトリスに見つかった。
リアトリスはユージンを気に入り、アデルを見守ることを名目に居候を始めた。気立ての良い女性の登場にギルドの受付嬢、酒場の看板娘は気が気じゃない。
姉のこともあり、冒険者として独り立ちを考えるアデルはパーティーメンバーを集める。そこにはアデルを連れ戻しにきたラフテラがいた。
手酷い裏切りにあってもラフテラを許すことはできたが、周囲がきな臭くなるとユージンは元居た孤児院へ向かうと決めた。
教会に辿り着き、事情を問う前にアデルは冒険者ギルドの強制命令により勇者ユーリの仲間にされてしまう。
正当な手続きだったが、納得できないユージンと仲間達は行動を起こす。
もう一人の勇者アリエルと共にユーリを討ち倒し、強制命令を出させた教会にも制裁を加えた。
しかし翌日、リアトリスを慕う男にユージンは拉致される。
アデル達が追った先にいたのはユージンの変わり果てた姿だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 00:00:00
7747文字
会話率:34%
オーラシア大陸の南に姉妹国と呼ばれる二つの国があった。
西側のアネーデス王国
東側のイモート王国
過去にはお互いの王族を嫁がせていた事もあり、お互いにそれぞれの王族の血が受け継がれている。
そして、アネーデス王国で周辺国を驚かすニュー
スが大陸を駆け抜けた。
その国のとある男爵令嬢が、王太子に見初められ【正しい正規の手続き】を踏んで、王太子妃になったのである。
その出来事から1年後、隣のイモート王国でも、その国の男爵令嬢が【第一王子】の【婚約者】になったと騒がれたのだった。
しかし、それには公衆の面前で元婚約者に婚約破棄を突き付けたりと、【正規の手続きを踏まず】に決行した悪質なやり方であった。
この二人の結末はいかに──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-26 21:39:27
9950文字
会話率:37%
「横柄で不親切で思いやりのない態度に加え、その醜さはなんだ。デブで不細工で性格が悪いなどと、最低な女だ。おまえにくらべ、このビクトリアの美しいこと。しかも、聖女のように穏やかで親切で気遣い抜群だ。この二年、夫婦でいてやっただけでもありがたく
思え。おまえなど、顔も見たくない。すでに皇族の許可を得、手続きはすんでいる。おまえを離縁する。さっそくビクトリアが移ってくるからな。荷物をまとめてとっとと出て行け」
この日、クミ・グレンデス(オラーノ)は夫であるセシリオ・グレンデス公爵から離縁された。理由は、彼女の外見と内面の悪さだった。
離縁を快諾するクミ。颯爽とグレンデス公爵家を去る。
二年後、ダイエットして美しくなったクミは、隣国モリーナ王国との国境地域で平和に静かに暮らしていた。
じつは、先の結婚は皇族との約束で幼少の頃に決められていて逃れられなかった。その為、彼女は長期的な計画を立てた。セシリオから離縁してもらう為に、わざと醜くなり最悪な性格にして悪役令嬢や悪妻を演じた。離縁後にしっかりと生計を立てられるよう小説家としてデビューもしていた。そして、念願かなって離縁されたのだ。
念願のスローライフを送っているある日、担当編集から小説家仲間アレックス・オルモスを紹介される。たいそう美しいその小説家との出会いから起こるすべての出来事は、まるで小説のまんまである。
戸惑いながらも、クミはしだいにアレックスに惹かれるようになる。そして、「小説のまんま」を凌駕する大事件に足を突っ込んでしまうことに……。
天然無自覚鈍感のクミ。謎めいているはずのアレックス。個性的な周囲。小説を越えたあっと驚くストーリーを紡ぐ。
※全六十六話。ハッピーエンド確約。ゆるゆる設定です。恋愛要素はゆるめでコメディ要素濃い目。ご容赦ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 21:05:03
103112文字
会話率:39%
「ユイ。結婚前に約束した契約期間を、来月で終了しようと思う。すでに王家には了承を得ている。来月には、あたらしい妻を迎える手続きが必要になる。というわけで、きみもこれからの人生をあたらしいパートナーとすごすもよし、一人を満喫するもよし、とにか
く好きにやってくれ。おたがい、それぞれの人生でしあわせになる。おれたちの結婚は、しょせん親どうしが決めた「幼馴染婚」ってやつだ。おれたちの間には幼い頃からの情みたいなものはあっても、愛はなかった。おれもきみも、来月から自由だ。いいね?おいおい、そんなに笑顔にならないでくれ。なんだって?おれも笑顔だって?おかしいなぁ。一応、神妙な表情にしているつもりなのに」
この日、夫であるアントニー・パウエル公爵から離縁を告げられた。もともと、わたしたちは契約結婚だった。彼には愛する女性がいることも知っている。
何もかもわかっていた。覚悟をしていたはずなのに、その覚悟が足りなかったみたい。
いままで自分の気持ちをごまかしていたけれど、ごまかしようがなくなっている。
しかし、もうどうしようもない。
いずれにせよ、わたしには時間がない。残された命の時間も含めて。
それだったら、命ある限り病を抱えている彼をどうにかしてあげたい。
彼とすごせるわずかな時間だけでも、彼が少しでも元気になるよう努力したい。
そして来月彼の前から去れば、命が尽きるまで彼と彼が愛する女性がしあわせになるよう、祈り続けたい。
彼に離縁を告げられた日、わたしはそう心に誓った。
※全三十五話。ハッピーエンド確約です。とんでもなくゆるゆる設定です。ご容赦いただけましたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-14 21:31:41
62014文字
会話率:26%