子爵令嬢フォリアンナは銀髪銀眼の美しい令嬢だった。
千年前の伝説的な聖女と同じ銀髪銀眼で、神聖魔法にも秀でていたことから、領民たちから聖女として崇められていた。
しかし教会は、彼女のことを聖女とは認めなかった。
貴族たちは正式な聖女でもない
のに民衆から崇められている彼女のことを『偽りの聖女』と呼び疎ましく思っていた。
そんなフォリアンナに対し、婚約相手クラッファートは婚約破棄を宣言した。
すべては『偽りの聖女』であるフォリアンナを貶め、民衆の支持を失わせるための策略だった。
しかしフォリアンナは動じることなく、こんなことを提案した。
「『真実の愛』をかわしたお二人に祝福をささげたいのです」
フォリアンナのささげた祝福とは?
クラッファートを絶望させた恐るべき結末とは?
※全3話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 06:40:00
20284文字
会話率:19%
伯爵令嬢ヴェトリーナは、婚約者である公爵子息フォーネスタから
婚約をとりやめにしたいという相談を受ける。
彼はヴェトリーナの妹、ラーズナに恋をしてしまったのだ。
ところがヴェトリーナは怒りもせずに受け入れて、
淡々と婚約破棄に関する「作法
」を語り始めた。
「婚約破棄は夜会で宣言してください」
「なぜ公衆の面前でやらなければならないんだ!?」
「私の新しい縁談を用意してください」
「なぜ僕が用意しなくてはならないんだ!?」
はたして、フォーネスタは無事、婚約破棄ができるのか!?
ヴェトリーナの秘めた意図とは!?
そんな感じのメタなコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 15:00:00
8334文字
会話率:49%
リティアーナは王妃として成功し、幸せな一生を終えようとしていた。
だが、彼女には一つの後悔があった。
かつて彼女が公爵令嬢だったころ、別国の王子と婚約していた。
しかしその王子は『真実の愛』などという戯言を宣い、
彼女との婚約を破棄してし
まったのである。
当時のリティアーナはそれに対し、何も言えなかった。
結果、王国は混乱に陥り、数多くの犠牲者が出て、王子は民衆の前で斬首されるという
無残な結果に終わった。
あの時、毅然とした態度で出ていれば、そんな悲劇は防げたかもしれなかった。
ある日、気づけばリティアーナは婚約破棄された日に戻っていた。
それが夢か、あるいは何かの魔法によるものかはわからない。
かつての過ちを正すため、彼女は行動に移る。
果たしてリティアーナは悲劇を防げるのか!?
そして王子の言う『真実の愛』とは!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-23 19:00:00
13057文字
会話率:21%
20XX年夏、米国より日本政府に「中国が2ヶ月後に台湾に侵攻する可能性が高い」とのインテリジェンスがもたらされる。自衛隊は粛々と先島諸島の防衛準備を始めるが、芝浦内閣は党の総裁選が1ヶ月後、衆議院議員の任期満了が2ヶ月後に迫る中、各国の思惑
や政局に翻弄される。そんな中、尖閣諸島魚釣島に某国の活動家が上陸したとの報告がもたらされ・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 05:35:18
135924文字
会話率:43%
この物語は東秀一が異世界転生をして世界を変えていくものである。
この国では民主派勢力の活動が活発化して、武力闘争に発展していくのだが、その裏には政府の謀略があった。民主派リーダー宋清の妹の宋麗を中心に進んでいく偽装革命「特別作戦三八五
号」。主人公シューティングスターの奮闘むなしく民主派勢力の惨殺という形で終結する。反撃に転ずるシューティングスターは民衆派の残党とともに「特別作戦三八六号」を発動させ、政府に対し革命を起こす。シューティングスターと宋麗は民主派の残党の裏切りにもめげずに政府打倒を果たすが、その建国記念式典に向かう途中、覇王にシューティングスターの身体を乗っ取られてしまう。そして一万年の時を経て物語はふたたび動き始める。シューティングスターと名乗る男の前世である宋月によって。かつて革命の女神を輩出した宋一族の養子となった宋月は勇者学校に入学するが、冤罪により退学に追い込まれる。その後、シューティングスターを名乗る男に勇者スーフェンの道を命じられてダンジョウ城にて勇者となる。シューティングスターの活躍と逆行転生により周恩君という存在に転生した前世宋月の物語を描く第一幕 流星伝。
双竜とともに魔界に乗り込み魔王を封じたシューティングスターと宋麗は覇王討伐に動き出すが逆に愛する宋麗が覇王に乗っ取られてしまう。そして、宋麗は周兄の記憶を失う。自分の記憶を失った宋麗を目の当たりにして自我が崩壊するシューティングスターを救い出すために永遠の時の旅路から復活する周恩君という存在に宿るもう一つの人格が宋麗とシューティングスターを救い出すために奮闘する。宋麗を救うため自らを身写しの鏡に消滅させる周兄。そして、宿敵と手を結びイバラヒメを葬る周兄の最期の瞬間、宋麗の悲痛な叫びが魔王城に響き渡る。第三幕は宋麗が周兄と慕う異世界転生を果たした人物が奮闘する物語を描く第二幕 双子鏡編。
現代日本の樹海で自殺したこの物語の主人公 東秀一は異世界転生を果たす。その世界は知らない言葉を話す中国人のような人々が住む不思議な世界。この世界でさまざまなことに巻き込まれるこの物語の主人公 東秀一。そして運命の刻がやってくる。異世界転生から宋麗を助けるため東秀一がふたたびシューティングスターとなるまでの物語を描く第三幕 時の旅人編。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 18:30:44
165743文字
会話率:37%
アメリカ合衆国 ユタ州 セントジョージから、北西に伸びる一本の道路があった────。
───2025年────
町の名はアダマ=エロヒート
そこには19世紀を思わせるような街並みが広がっている。
その地に住む17歳の青年ニック・テ
ネットは、10年に一度行われる儀式に連れられていた。
町の中央に置かれた大釜、そこから天に向かって燃え盛る赤き紅蓮の炎──。
かつて、暗闇の中猛獣に襲われていた時代に、ギリシャ神話の火の神プロメテウスがその地に永遠と燃える炎を与え、暗闇の中光を灯したとされている。
そこからプロメテウスへの敬礼の儀として、大釜に入れられたその炎に、食物や高価な品を投げ入れるという習慣が生まれた。
だが、時は経ち18世紀、この頃聖なる炎がその勢いを落としていた。
人々は炎へとより多くの品物を投げ入れたが、それでも炎は縮まっていくばかり。
そこである聖職者が、自らを生贄に大釜の中へと飛び込んだところ、大釜の炎は再び燃え盛ったというのだ。
このことから、この町では10年に一度『誰か1人をプロメテウスへの生贄として捧げる』という儀式が行われるようになったのだ......
テネットは唇を縫われ、目隠しをされ耳栓も付けられ、両手にロープを繋がると2人の聖職者に炎の元へと連れられた。
大釜の前には木造の階段と、その横で神への祈りの言葉を捧げる神父がいる。
炎のバチバチという弾ける音が辺りに響くが、テネットにはそれを聞くことも許されなかった。
聖職者2人に体を持ち上げられると、テネットは階段を上がるのだと理解し、その瞬間...その心は激しい恐怖に襲われた。
炎の温かみを感じる。
同時に、死の冷たさも感じていた......。
神父が言葉を終えると、抵抗虚しく、ロープを掴んだ2人の聖職者はテネットの肉体を炎の中へと投げ入れた。
テネットは瞬間、燃え盛る炎に全身を燃やされその苦しみで酷くのたうち暴れ。
大釜の外にも響くほどの重厚な金属音が広がった。
その時、目隠しが焼け落ち、テネットは大釜の中で目を開ける。
するとそこには、同様の儀式により焼け死んだ人間の遺骨が積み上がっていた。
テネットは恐怖で目を閉じ、燃える涙を流しその生涯を終えた────。
完結するかは分かりません。
飽きたらすみません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 18:09:06
13907文字
会話率:27%
20XX年。
地球上には国籍とは別に、3つの人種が存在していた。
上流階級として世界を支配している宇宙人、『エラン』。一般大衆として日々を過ごす地球人、『テラン』。
そして宇宙人と地球人の間に生まれた、差別の対象である『ハーフ』。
ハーフ
として生まれた女子中学生──刃金(はがね)哀は、義理の祖父からの暴力と学校での容赦ないいじめを受けながら日々を過ごしていた。
全てを諦めながら生きていた哀の元に、謎の美女、吹雪冬華が姿を現す。
哀に対し、彼女は問いかける。「私と一緒に来ない?」と。
それはハーフがこの世界で唯一まともに生きていける職業、地球外生命体、通称『ET』と戦う『エナジクトのホルダー』への勧誘であった。
不審に思った哀はそれを断り、逃げるように立ち去るが、その日をきっかけに、彼女を取り巻く環境が急変していく。
※地の文苦手なのでセリフ多め、擬音多めになるかもしれません。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 14:34:57
176094文字
会話率:46%
渋谷スクランブル交差点。信号が青に変わり、無数の人々が交錯する、まさにその中心で、彼女は僕の前に現れた。周囲の喧騒が嘘のように遠のき、僕の耳に届いたのは、たった一言。
「昨日貸した500円、返して」
僕は、この500円に隠された意味を、
群衆の沈黙の中に置き忘れられた真実を、探し始める。
これは、一枚の硬貨をめぐる、都会の孤独とささやかな断絶の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 20:40:00
11625文字
会話率:22%
この世界は、聖女と王子が結ばれて幸せになることが決まっているらしい。
そんなもの、知らない。
どうやらそう定められた世界であるらしいが、フェリシアには関係ない。
でも、聖女には一つだけ感謝している。
当主となるべく与えられる力の目覚め方
を、ご丁寧に教えてくれたのだから。
ねぇ、「私」はいらないでしょう?
そちらはそちらでお好きになさればいいわ。運命の恋愛でも何でも、好きにどうぞ。こちらを巻き込まないでほしい。
私も、そちらに関わらないから。
ただし、私が関わらないことでこれから起こる出来事についても、私は関係ないわ。
だって、そうでしょう?
私を悪役だと罵った聖女、王太子。そして民衆。
これら全てから手を引きましょう。
反映するはずだった国が衰退するですって?そうでしょうね。でも仕方ないわ。
「悪役令嬢」なんだもの、私(フェリシア)って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 18:20:11
266253文字
会話率:47%
婚約者である王太子に「世界一可愛い妹と結婚する」と言われ、衆人環視の中で婚約破棄された私ミッシェル。
おまけに命じられたのは「国一番の醜男」と噂されるウィットル辺境伯への嫁入りだった。
けれどこの政略結婚、悪いことばかりではない。
前世の
知識を生かして、夫と辺境伯領のサポートと改善に励む日々。
忙しいけど充実した日々を過ごすうちに、環境は次々と変わっていって──。
「どうぞ、世界一可愛い妹とお幸せに。私は私の幸せを掴みます」
これは婚約破棄から始まる、痛快ロマンスと改革の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 18:05:36
8516文字
会話率:28%
私の親友、黒崎沙耶は、世界を呪っている。
彼女が手に取る本の背表紙は、いつも黒く、重たい言葉で埋め尽くされている。二人で過ごす放課後のカフェ。テーブルの上に置かれるのは、凡庸な日常を切り刻むための、冷たく光るメスのような言葉たち。
その
日の議題は、ありふれたウェブ小説だった。無能だと追放された主人公が、隠された力で世界を支配し、美しい少女たちを侍らせる物語。誰もが一度は夢想する、安易な復讐と都合のいい救済。
「吐き気がする」
沙耶は言った。その一言から、私たちの聖戦は始まる。
彼女は、物語に隠された欺瞞を、大衆を慰撫する文化の毒を、鋭く、的確に暴き出す。私もまた、別の角度からその物語の構造を、それが求められる社会の病理を、冷静に解き明かしていく。
私たちは共犯者だ。同じものを見て、同じように嫌悪している。けれど、その嫌悪の根は、決して交わることのない場所から伸びている。私たちの議論は、互いのプライドを賭けたゲーム。相手の論理の僅かな瑕疵を探し、自分の言葉で打ち負かすための、終わりのないチェス。
ねえ、沙耶。私たちは、この物語の登場人物たちを、本当に見下すことができるのかしら。言葉という武器を手に、優越という名の椅子に座って、私たちはいったい、何と戦っているの?
これは、二人の少女の、秘密の儀式。世界への呪詛と、自分自身に突きつけられた、最も残酷な問いの物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 05:41:30
17602文字
会話率:39%
──《光》としか言いようのないものが日本に現れる。
あるとき、世界中の予知能力者が相次いでおなじ幻視を得た。
そして衆の予知夢能力者《李巍狼》は、その《光》の夢のなかに、破滅の光景と、第一区支部長・麻霧零子の悲鳴、そして凰鵡の姿を視
た。
時を同じくして、凰鵡もまた、夢から警告を受けていた。
──《オメガ》が来る。きみが立ち向かわなきゃいけない。
かくして、衆第三区支部管轄内の上空に、その《光》は出現した。衆をはじめとする対超常機関が調査を開始するが、突如として《光》は地表を焼き尽くした。
消息を絶った調査隊のなかには、維の兄、顗の姿もあった。
《光》こそ《オメガ》であると確信した凰鵡は、維への罪悪感を胸に、師の真嗚や兄の顕醒とともに、《オメガ》討滅に向かうが…………
一方、凰鵡たちの身を案じる大鳥翔のもとには、李巍狼が接触していた。
シリーズ最大規模の敵との闘いを軸に、凰鵡出生の秘密や、不動の《気》の謎にせまり、凰鵡・翔・朱璃の関係にも変化が。
二大脅威、天風鳴夜と雲水はどう動くのか。世界観の広がりと、登場人物の内面をさらに抉り出す第五弾。
※本作は『降魔戦線』シリーズ(https://ncode.syosetu.com/s8577g/)の5作目です。
※前作『怨鎖編』からの直接的な続編となっております。前作までの内容を踏まえた描写が多数あることをご了承ください。
※本作にはグロテスク及び性的表現が含まれます。
※また宗教的なニュアンスを想起する語句がありますが、本作はいかなる宗教および団体とも関係はありません。
※本作はオリジナル原稿から極端に過激な表現をカットあるいは変更してR-15用に仕上げた【ライト版】です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:21:20
93368文字
会話率:37%
シリーズ最大の【残酷描写】でおくる、伝奇アクション第三弾。
ひとりの女が胎に宿した〝それ〟は、世界を滅ぼしうる呪いの神子だった。
人気を博す会員制健康クラブ《チャクラメイト》の裏に怪しげな動きを感じた《衆》だったが、妖種化した
会員達の魔の手は、あろうことか大鳥拓馬の息子、翔に伸びる。
降りしきる雨のなか、再会する凰鵡と翔。だが記憶を奪われた翔が凰鵡を思い出すはずもなかった。
哀しみを抱きながらも凰鵡は「ダチ」と呼んでくれた人を守るために戦う。
一方、翔のなかでは、なにかが目覚めつつあった。
そして凰鵡達と別行動をとる顕醒と維は、やがて《チャクラメイト》の残虐な実態を解き明かしてゆく。
その行く手で糸を引く美女、神室詠利賀の正体は…………
※本作は『降魔戦線』シリーズ(https://ncode.syosetu.com/s8577g/)の第3作となっております。
※前作『邪願塔編』からの直接的な続編となっております。前作までの内容を踏まえた描写が多数あることをご了承ください。
※本作にはグロテスク及び性的表現が含まれます。
※また宗教的なニュアンスを想起する語句がありますが、本作はいかなる宗教および団体とも関係はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 00:54:43
92053文字
会話率:36%
ある夜、二人の僧侶が殺害され、彼らの寺から〝秘物〟が奪い去られた。
その二ヶ月後、某所都市部の地下鉄で、少女の投身自殺が目撃される。
だが、飛び込んだはずの少女の姿は、どこになかった。
同時刻、別の場所で発見される女性の惨殺体。
地下鉄で消えた少女を追う者、惨殺事件の真相を追う者。
対妖組織《衆》の捜査が、バラバラだった事件をひとつにつないでゆく。
そして偶然の出逢いから少女──布留部妃乃──を守ることになった若き闘者、凰鵡は、初めて目の当たりにする強大な敵と、妃乃に秘められた恐ろしい宿命に立ち向かうこととなる。
※前作『序章編』からの直接的な続編となっておりますが、前回のメイン主人公だった大鳥翔は今作ではストーリーに関わってこないことを予めご了承ください。
※本作にはグロテスク及び性的表現が含まれます。
※また宗教的なニュアンスを想起する語句がありますが、本作はいかなる宗教および団体とも関係はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 18:45:58
101054文字
会話率:35%
軍と対立する民衆。
八歳のララは若き兵士に野花を差し出した――
どこかで起こるかもしれない、
どこかで起こっているかもしれない。
少女ララにまつわる物語。
※本作品はフィクションです。
実在の国・地域・人物などとは一切関係ございませ
ん。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 17:00:00
2000文字
会話率:4%
異世界《ギュゼルバハル》では異世界転移者は珍しくない。現代日本。自宅浴室の扉からギュゼルバハルの公衆浴場にトリップした福来瑠美ことルゥは個性強めのギュゼルバハルの人々と異世界転移仲間たちに歓迎されて。すっかり異世界に馴染んでいた。
そんなル
ゥは好意を抱いた相手に福を招く不思議な体質の持ち主で。しかも好意が大きければ与える福も大きい。
元の世界ではこの体質を周囲に利用されて苦労し。誰かを好きにならないよう自分を戒めてきたルゥ。けれども本気で誰かを好きになりたいと強く願うルゥの前に現れたのはこの世に悪がある限り存在し続けるという身体が羽毛に覆われた有翼の蛇の姿をした邪神《アジ・ダハーグ》
ギュゼルバハルではない別の世界からやって来た邪神アジ・ダハーグとの思わぬ出会い。その末に邪神アジ・ダハーグは語る。この心という空の器を満たしてくれたのは他ならぬ君だったと。
「最早、私を魔王と呼称する者は居まい。悪の権化、あらゆる罪咎の主と言われたアジ・ダハーグを。凶ツ竜をお前は人間に堕したのだ。卑小なり蛮勇なりし。愚かくも懸命な小さき命にと。」
心を得て。愛を知った機械仕掛けの神ではなくなった邪神は乞う。慈悲深き乙女よ、可惜夜の乙女よ。君に口付ける幸いを私に与えてくれと。
これは機械仕掛けの神さまと。機械仕掛けの神さまに心を与えてしまったばかりに愛されてしまった女の子が異世界《ギュゼルバハル》で繰り広げる異類婚姻譚の物語。(他の投稿サイトにも別名義で掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 15:47:33
28072文字
会話率:24%
此方は『星映しの陣』の番外編の集まりとなっております。本編では書き切れなない壮大な物語を彩る斑星がピックアップされます。
基本的に一話完結で、前書きに時系列を軽く書き記しておきますので何話からでもどうぞ!※不定期更新
最終更新:2025-07-07 20:14:53
25779文字
会話率:65%
15歳にして絶頂の人気を誇るアイドル、姫歌(ひめか)・スターアントワネット。
彼女は天性の才能と美貌を持ち、武道館を満員にするほどの歌唱力を誇っていた。
しかし、その裏では「愚民どもを支配する姫君」として己の才にうぬぼれ、周囲を見下していた
。
そんな彼女が異世界へと転生したとき――その世界の「歌」は、命を削り聴衆に分け与える聖なる行為だった。
「誰がそんな自己犠牲をするものか!」と反発する姫歌だったが、ある少女・ノォトと出会い、次第にその世界の厳しい運命を知る。
やがて聖女として祭り上げられた姫歌は、王家の命令により大規模コンサートへと招かれる。
しかし、歌うことはすなわち自身の命を削ること――
命を落としてなお誰かを救いたいと願う聖女たちの壮絶なステージを目の当たりにし、彼女は「歌う意味」を問うことになる。
「私の命に、世界が飢えている。」
これは、かつて傲慢だった少女が歌の本質と運命に向き合う壮大な物語。
歌で世界を巡り、誰かの希望になりながら、彼女は本当の聖女へと成長していく――
魂を震わせる異世界アイドル×命の歌ファンタジー!
姫歌が選ぶ未来とは――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 19:07:01
30074文字
会話率:30%
伯爵令嬢のクロエ・エシャロットは18歳の時に婚約者である公爵令息から婚約破棄を告げられる。大々的なパーティーでも公衆の面前でもなく、公爵邸でただ静かに告げられた。噂は巡り巡って結婚相手など見つかるはずもなくクロエは『婚約破棄された売れ残り令
嬢』のレッテルを貼られ27歳を迎えてしまった。家族からも冷遇され敷地の隅の納屋で暮らし、自ら働いて生活費を稼ぐ。婚約破棄されてしまった女性が素敵な男性と恋に落ちる、そんな物語のように現実は甘くない。
だが彼女の職場である魔道所の所長や同僚に恵まれて、クロエはどうにか前向きに生きてきた。
そんなある日、魔道所に5歳年下の魔導師のルークがやってくる。それは、彼女がまだ婚約破棄を告げられるより前に親交のあった少年であった。弟のようだと思っていたルークの大人になった姿に困惑しながらも久しぶりに会うことが出来て喜ぶクロエ。相変わらず子犬のようで可愛いと思っていたら急に距離感が近くなったり、いつでも甘やかしてくるルークにクロエは翻弄され、次第に心が溶かされていく。
「あぁ、どうしよう、沼にはまってしまいそうだわ」
心に傷を負った女性が年下に溺愛される話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 13:40:04
143896文字
会話率:32%
津留見明日太(つるみあすた)は17歳の高校2年生。父親の経営する大衆食堂『つるみ屋』で働く見習い料理人だった。ある日、『つるみ屋』は火災に見舞われ、父親の魂とも言える三徳包丁を救うべく火の海に飛び込んだ明日太は、そこで絶命してしまう。
そして気づけば、そこは見知らぬ密林の真っ只中。イノシシにそっくりの野獣ギバに襲われ、『森辺の民』を名乗るアイ=ファという少女に救われた明日太は、そこが異世界だということを知る。
2020.2/1 追記
章分けの再編集、および一部のエピソードタイトルを修正いたしました。
2015.1/3 追記
ホビージャパン様より書籍化が決定しました!
作品の削除・ダイジェスト化はありません。
2015.2/4 追記
後半に進むにつれ残酷描写の度合いが増してきたためにR15作品としての警告タグをつけさせていただきます。宜しくご理解のほどをお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 17:00:00
16178095文字
会話率:45%
江戸の世となり、八十余年――巷間には妖異が跳梁し、人心を脅かしていた。
嵬空山にて修行を積んだ降魔師・葵は、妖異を討滅するために辺遇の地を彷徨う。
葵がそこで出会ったのは、妖異じみた力を持つ謎の童衆・楓丸であった。
・当作は「ノベルアップ
+」「カクヨム」にも同時掲載しています。
・当作には、挿絵を多数使用しています。挿絵を好まれない御方は、お手数ですが表示調整ボタンから挿絵非表示の設定をお願いいたします。
・挿絵の高画質版、無修正版、原画等は、pixivにて掲載しております。無修正版も全年齢設定ですが、多少過激な表現を含みますので閲覧は自己責任でお願いいたします。
(https://www.pixiv.net/users/7866046)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 17:00:00
399848文字
会話率:36%
世に100の神ゲーあれば、世に1000のクソゲーが存在する。
バグ、エラー、テクスチャ崩壊、矛盾シナリオ………大衆に忌避と後悔を刻み込むゲームというカテゴリにおける影。
そんなクソゲーをこよなく愛する少年が、ちょっとしたきっかけから大衆が認
めた神ゲーに挑む。
それによって少年を中心にゲームも、リアルも変化し始める。だが少年は今日も神ゲーのスペックに恐れおののく。
「凄い! 慣性と重力が常識的だ!!!」
週刊少年マガジンでコミカライズ決定、連載されます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 16:00:00
3001568文字
会話率:48%
去年の冬、親友が亡くなった。
幼なじみでもあった彼女の思い出が詰まった地を離れ、寮制の学校へ進学した私。親友の死から、私はあることに対して過敏に反応するようになった。
それは、命を馬鹿にする言動。
冗談でも悪口でも「死んじゃえ」などと言
う輩は頬を引っ叩くほど、私は命を馬鹿にする、軽んじる奴が大嫌いだ。
新しい住居となる寮には変わった人が沢山いて。頼りになる先輩から下衆な同級生もいて。毎日が慌ただしい。
それでも私の心は未だにあの冬で停まっている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 11:11:22
50125文字
会話率:55%
「姉さん、私、そちらの家に帰ります」「考え直さない?」侯爵家に妹を養子に出したことを秘密にしていたベルベット。ところが肝心の妹が、公衆の面前で第二王子に婚約破棄された結果、なぜかベルベットのもとへ戻ってきた。
幼い頃から、まるで未来を知って
いるかのように先読みを行い、あまつさえ自分は将来王子の婚約者になるのだと予言していた妹。彼女の理解者でありたいと思いつつ、妹の考えがわからないベルベットは帰還を受け入れるも、妹を追って第一王子や近衛隊長に魔法使い...etc.なんやかんやがやってきて動きはじめる脇役(姉)の物語。
要約:転生とかなにもしらない悪役令嬢の実姉が、被害を被りつつ悲鳴を上げなら苦難を躱す話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 12:00:00
398475文字
会話率:54%
MMORPGで仲良くなった三人の女子が、ゲームのアバター(♂)の姿で異世界転移。
しかしその外見は何故か年齢が増えており、つまりはイケオジになっていた!
それぞれが個性的なイケオジ達の、それぞれの旅が今始まる。
彼等は無事に再会することが出
来るのか───!?
※オジサマ好きのオジサマ好きによる、オジサマ好きが書いた自己満足小説でありますので、読むのは基本自己責任でお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 11:30:27
229350文字
会話率:57%