山本佳奈はバルクス商事の社員で、仕事のできない落ちこぼれの社員だった。或る日、彼女は中学時代の思い出の夢を見る。その夢の中は夕暮れ時で、少女と石段に座り話す内容だった。しかし、その少女の顔は白いベールで覆われていて、分からない。また声もうろ
覚え状態だった。
或る日、山本が遅刻して会社に向かうと、人事部の山澤部長から「お前は明日から広報部に異動だ」と異動指示を出されて、人事部を追い出されてしまう。
山本佳奈は中学時代に竹迫というイケメンに告白された過去があった。しかし、それは彼の所属するイケメングループのからかいであり、竹迫も面白半分で山本に告白した。山本は本気にしてしまい舞い上がってしまうが、後日、竹迫からブスと言われて、その告白事態が嘘であると知らされる。それから彼女は男性に対して恐怖心を持ってしまい、また精神疾患に陥ってしまう。
中学時代から憂鬱状態であったが、バルクス商事に入社してから木澤クリニックというメンタルクリニックに通っていた。そこでカウンセリングを受ける。その際に山本は夢の中で見た内容を主治医の木澤医師に話す。医師曰く「山本さんが仕事のストレスから見ている夢なのでは?」と言われる。山澤部長から叱責される毎日からなのではと考え、木澤医師は「運動する趣味を一つ持つと良いと思います」とアドバイスする。
後日、山本は再び少女と会話する夢を見る。その際、少女から「……が……あげる」と意味深な言葉を口にしていたことを聞く。しかし、その部分が何を言っていたのかはわからなかった。
広報部異動当日に山本は遅刻してしまう。人事部に行くと、山澤部長が待っていた状態で、二人は広報部に移動する。朝礼で山本が自己紹介しようとすると、茶髪のショートカットの女性と目が合う。一瞬、違和感を覚えるが、そのまま朝礼を済ませた。その後、山本に教育を行う岡田先輩を紹介され、山本はネットショップ運営を任される。
昼休みに裏庭のベンチで食事をしていると、朝礼時に目が合った女性に話しかけられる。彼女は北島巽という名前で、山本より一つ上の役職についていた。山本が山澤部長に怒られていた様を見ていたので、声をかけたくなったという。そこから二人は仲良くなる。山本は、実はこの女性が夢の中で見た少女なのではないかと思い、彼女に興味を抱くようになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 17:00:00
120601文字
会話率:47%
恋愛小説です。少しだけ官能的な表現があります。
あの日、学校でとある女性と目が合った。
綺麗な女性だった。
声は低くて、僕の理想のような女性だった。
好きになるまでにかかった時間は短くて、ひとめぼれなんて馬鹿にされても仕方がないレベ
ルだった。
僕と彼女は気が合った。
でも彼女の趣味は僕の苦手なものばかりだった。
彼女に捨てられるかもしれない。
それだけは、阻止しなければならない。
そんな感情で僕は彼女の好きなものを好きになって、彼女以上に彼女であろうとした。
気づけば、彼女と僕は肉体的な関係になっていた。
何が原因だったか……同じサークルの飲み会の帰りだったような気もする。ただ彼女の体から発せられる蠱惑的な匂いに僕は抗えなかった。
彼女は、僕を好きだという。
からかっているのだろうか。
いや、からかわれているのだろう。
年齢不相応。
精神に合わない行動や言動を繰り返してしまう僕は彼女の愛に疑問を感じる。
好き、好きとは何だろうか。考えすぎだろうか。
僕は彼女と付き合っているのだろうか。考えすぎだろうか。
煙草を吸いながら、僕は愛を考えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 00:51:20
2087文字
会話率:21%
「このような事件が明るみになった以上は私の婚約者のままにしておくことはできぬ!そなたと私の婚約は破棄されると思え!」
ルテティア国立学園の卒業記念パーティーで、第二王子シャルルから唐突に飛び出したその一言で、シャルルの婚約者である公爵家令
嬢ブランディーヌは一気に窮地に立たされることになる。
シャルルによれば、学園で下級生に対する陰湿ないじめが繰り返され、その首謀者がブランディーヌだというのだ。
だが彼女には身に覚えがない。
ブランディーヌは周囲を見渡す。その視線を避けて顔を背ける姿が何人もある。
シャルルの隣にはいじめられているとされる下級生の男爵家令嬢コリンヌの姿が。そのコリンヌが、ブランディーヌと目が合った瞬間、確かに勝ち誇った笑みを浮かべたのが分かった。
ああ、さすがに下位貴族までは盲点でしたわね。
ブランディーヌは敗けを認めるしかない。
だが、彼女は次のシャルルの言葉にさらなる衝撃を受けることになる。
「そして私の婚約は、新たにこのコリンヌと結ぶことになる!」
正式な場でもなく、おそらく父王の承諾さえも得ていないであろう段階で、独断で勝手なことを言い出すシャルル。それも大概だが、本当に男爵家の、下位貴族の娘に王子妃が務まると思っているのか。
これでもブランディーヌは彼の婚約者として10年費やしてきた。その彼の信頼を得られなかったのならば甘んじて婚約破棄も受け入れよう。
だがしかし、シャルルの王子としての立場は守らねばならない。男爵家の娘が立派に務めを果たせるならばいいが、もしも果たせなければ、回り回って婚約者の地位を守れなかったブランディーヌの責任さえも問われかねないのだ。
だから彼女はついコリンヌに問うていた。
「貴女、王子妃となる覚悟はお有りなのよね?
では、一度お試しで受けてみられますか?“王子妃教育”を」
そしてコリンヌは、なぜそう問われたのか、その真意を思い知ることになる━━!
◆拙作『今日も姫様がグイグイ来る』と同じ国の同じ時代の物語です。直接の繋がりはありませんが登場人物の一部が被ります。
基本的にはコメディ調なのでざまぁなどは無い、もしくは控えめです。ご了承下さい。
◆全四話(予定)。アルファポリスさんでも投稿します。
◆異世界恋愛ジャンルで投稿しますが恋愛要素はきっと薄め。もし違和感あればご指摘下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 21:00:00
111820文字
会話率:41%
目が合った瞬間、ハッとした。
最終更新:2022-05-02 12:47:12
398文字
会話率:10%
その日、僕は圏央道で渋滞にハマっていた。それは出口のないトンネルをずっと歩いているような、とても長い渋滞だった。間延びしたような退屈な時間は、僕をひどくボンヤリとさせていた。
するとそんな最中、荷台にたくさんの養豚を乗せたトラックが、僕の
乗るトラックの横にふと止まった。僕はその中の一匹の豚と目が合った…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 10:20:03
3897文字
会話率:8%
俺には幼い頃によく遊んでいた女の子、いわゆる幼馴染がいる。
もう10年前の話だ。そいつとは1年も一緒にいなかったが、出会ってから別れるまで毎日のように遊んでいた。そう、そいつは遠くへ引っ越してしまったため、出会ってすぐお別れになってしま
ったのだ。
あの日々は生きている中で一番楽しかったと言っても過言ではない。
「はぁ、あの頃に戻りたいなぁ……」
そんなことを考えていた矢先、毎日のモーニングルーティーンである公園の散歩中に、よく見かけるランニングをしている美少女と初めて目が合った。この美少女は名前すら知らないが、俺の気になっている人だ。
ただ目が合っただけで話せてはいないけど。
目が合っただけで浮かれてんじゃねえよ俺。
しかしこの後、予想外の事態が立て続きに起こるなんて、この時の俺は思ってもみなかった。
俺の幼馴染は─────────
散歩中によく見かける美少女は─────────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-27 01:00:00
19350文字
会話率:43%
一七七〇年五月十四日、コンピエーニュの森にて。
アントワネットは自分の夫となる少年をすぐに見つけた。それは道行きに女官長から「ベルサイユ人らしからぬ王太子」と聞いていたからだった。
ずらりと整列した青年貴族は、みな派手な格好をしていた
。
白い髪粉をふりかけた鬘《かつら》、大げさな飾りのついた帽子、白粉を塗りたくった化粧。その誰もが軽薄な笑いを浮かべている。その中に、静かな眼差しがひとつ。
金糸でふちどられた青の上着をさらりと着こなし、アントワネットを無表情で見つめる少年がいた。彼は髪粉もかけず化粧もしていなかった。
花嫁と花婿の目が合ったことに気付いて、ルイ十五世は機嫌良くこう言った。
「王太子、王太子妃に挨拶を」
アントワネットも女官長に促され、歩みをすすめる。アントワネットは目をまるくした。
────マリー・アントワネットとルイ・オーギュストの出逢いとはじまりの物語。
★この作品はカクヨムにも掲載しています。(R15と残酷な表現ありは保険として入れました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 20:00:00
9670文字
会話率:31%
高山湊は異世界系の小説や漫画が大好きな16歳の女子高生。
学校の帰り道に事故に遭い、気付けは神様が目の前に。話を聞けば神様の過失で、意識不明の重体で入院中とのこと。
神様が湊の希望を聞いてくれると言うので、大好きな小説の世界に精神体となって
見学することに。
誰にも見えないので、大好きなレオンが間近で見れると鼻息を荒くして近づくと「あれ?目が合った?…いやいや気のせいだよね」「誰だ、お前?」「えっ…嘘見えてるの?」
話ができるなら推しが幸せになれるよう協力します!
精神体の湊となぜか湊が見えるレオンの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 06:00:00
18638文字
会話率:42%
「ねえ、今日家に泊めてくれない?」
放課後、居眠りから覚めた同級生女子はたまたま目が合った俺にそう言った。
訳も分からないので放って置いて帰ろうとしたが、勝手に家にまでついてきてしまった。
流石に泊めることはできないと断ろうとしたとこ
ろ、同級生女子からの毎月十万円家に入れるという条件に、金欠だった俺は快く承諾してしまうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 00:41:07
25379文字
会話率:49%
…なにが、間違っていたのだろうか…?
ぼんやりと霞む視界、重い手足。
「…、…」
ああ、そうか。術封じの手枷に足枷のせいだ…。首輪にボロボロのローブに身を包んだ俺。それが今の俺だ。まるで他人事のように思える。どうでもいい、自分よりも大切な…
そう、大切な人がいたから。
ひとりの愛しい人の姿が浮かぶ。
『凪斗…』
途端に視界が広がった。
ああ、俺の、一番…大切な…。自然と笑みが浮かぶ。彼女の事を考えると幸せになるんだ…。誰よりも何よりも俺の大切な…。
ふと視線を感じた。その視線は…聖騎士の後ろから覗きこんでいた彼女だった。彼女を見つけて嬉しくて笑顔になる。だけど俺と目が合った途端に、ふいっと顔を背けた。
なんだよ、それ…。
ガチャ…と鎖の音。
「…?」
何だ、これ…?
枷どころか封術鎖で地面に縛り付けられてる。そして周りは聖騎士隊に囲まれているじゃないか…!
一歩も動けない状態だった。
「…」
俺を悪しきモノとして扱う聖騎士隊。
まさか、俺が君を襲うとーー…??
「…ティアラ…」
…愛しい彼女の名を呼んでしまう。その途端に彼女はカタカタ…と震え始めた。
「…っ、…」
怯えてる、俺に…?
そんな彼女を、そっと抱きしめるのは聖騎士隊長のハーブだった。俺達は親友だ、そう言っていたのに…!彼女の傍らには常にハーブがいた。
「…、…っ…」
悔しいが、まるで寄り添う二人は絵画のようだった。美男美女でお似合いのふたりだと噂されただけはある。噂だけだと思ってたのは俺だけでふたりは心通わせ恋人へとなっていた。
「せめて…友として、あの世におくってやろう」
スラリと構えた剣に俺は嘘だろう…と呟いた。ギラリと輝く、それ。なんだ、それ…俺は…俺は…、親友だと言ったのは嘘だったのか!
守護獣として尽くしてきた聖女の裏切り、親友と信じていたハーブにも見放された凪斗。過去に戻りやり直しする物語。本当の愛を見つけられるか?
この作品の元はpixivにも掲載されています。こちらは少し物語を付け加えています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 22:06:17
11524文字
会話率:28%
「ところでさ、二人とも」
「はい?」
「我が王、なんでしょうか?」
「道行く冒険者の人なんだけど。目が合ったからって、因縁つけるのやめない? まるでバーサーカーみたいだよ俺たち」
「セージ様、それは仕方なきこと」
「王の威光にひれ伏さ
ないなんて……無双してくれと言ってるようなものです」
「威光なんて放ってないから。女性や子ども助けるのはいいけど、次に理不尽な無双したらエルフの里送りね」
「!?」
「セージ様! クーリングオフだけは、クーリングオフだけはぁあああ!!」
「…………」
「わ、我が王よ、なんですかその目は。ご褒美ですか」
「ありがたき幸せ」
「しかもドMでもあるのかよ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-03 19:00:00
139066文字
会話率:50%
初めて彼女に出会ったのは八年前のことだと記憶しているが、その日が暑かったのか寒かったのかさえも覚えていない。とにかく仕事中の昼食で偶然入った和食レストランで、彼女はウエイトレスをしていた。その時の年齢は十六歳で、アルバイトを始めたばかりの高
校生だということが後になって分かったが、丁寧で親しみのある接客からは一人前のものを感じた。いわばそんな子供のことをなぜ32歳にもなる私が気にかけたかというと、ふと、何の気になしに彼女の方へ眼がいった瞬間、といってもガラスの反射に映る彼女を見ただけだが。彼女の顔の前を飛ぶハエを確かに親指と人差し指でつまんでみせたからである。もしくは既につまんでいたと言えばいいか。女子高校生のやる行動としてはあまりにかけ離れていたし、さらに人間離れした手の動きに混乱した。
さらに彼女はためらうこともなく、チョコレートを食べるようにハエを口に運んだ。変な緊張が走り呼吸の仕方を忘れた私は本能的に目をそらしたが、目をそらす間際に彼女とガラス越しに目が合ったような気がした。いや、目が合ってしまった。
見てはいけないものを見たという気持ちと、ただの見間違えだという感情に挟まれつつ思わず小さく咳をしたところ、優しく彼女が駆け寄って声をかけてくれた。なんだか彼女を見ることができず、大丈夫だからと応えてすぐに会計をした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 00:22:10
567文字
会話率:0%
丹羽咲夜はΩで、二つの問題を抱えていた。
そんな咲夜は、幼馴染みの木ノ下暦と一緒に地元の進学校に進学した。
入学式。やけに咲夜に視線を送るαの男子生徒と目が合った。
彼の名前は久留島類。彼を見ると頭痛を引き起こすので、関わりたくなかったが、
彼から咲夜に接触してきた。
彼は言った。
「咲夜くん。久しぶりだね」
だが、咲夜は彼のことを覚えておらず、困惑した――
※今後の更新について、活動報告に記載しています。そちらをお読みください。
※このお話は「カクヨム」「マグネット!」「セルバンテス」にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-26 21:49:11
238000文字
会話率:44%
いじめっ子×いじめられっ子の予定が……。
少女は、少年と目が合った。今日もだ。まただ。少女は座って溜め息を吐く。まただ。思う。いじめは、ごっこ遊びからエスカレートすることは無い。最初は、何でかわからなかった。正直、しばらくしてもわかって
いない。
そして、少女は“秘密のバイト”で少年と出くわす。
少年は少女へ問う。
「家族は標的に出来るのか」
いじめっ子(密かに助けてる)×いじめられっ子(実は気付いている)の駆け落ち……だったんですが、なぜか付与設定(いじめられっ子が復讐代行してたり)が強くてしっとりにはならなかったよ、と言う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-28 06:30:18
9763文字
会話率:45%
ぼくは、恋をしている。相手は親友...和人だ。
しかし、ぼくがどれだけ和人のことが好きでも、和人は男であるぼくを恋愛対象として見てくれないだろう。
だから、ぼくはこのキモチを心の奥に封じ込めなくてはならない。
和人や葵と話をし
ていても、ぼくと和人のふたりしかいない空間で勉強を見ているときも。
しかし、意識しないようにしていても、和人のことを目で追ってしまうし、授業中でも和人のことがきになって、そちらを見てしまう。
和人と目が合っただけで心臓が早鐘を打つ。
ああ、いっそのこと女の子になれたら好きって言えるのに。
そのような悩みを抱えたままぼくは毎日和人と会っている。
これは、女体化願望のあるぼくが本当に女の子になってしまった。
そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-24 00:00:00
8850文字
会話率:40%
ホリーは影が薄い。顔を覚えてもらえないし存在には気づいてもらえない。一応貴族である彼は、そんな体質を生かして密偵の仕事をしていた。
ヴィオラは目つきが悪い。目が合った相手はもれなくひるんでしまう。おまけに彼女は無愛想でろくに喋ろうとしな
い。そんなこんなで、伯爵令嬢である彼女は悪女として知られていた。
そんな二人は、ある日パーティーで偶然顔を合わせた。ヴィオラはホリーを冷たくあしらい、ホリーはそんな彼女に反感を抱く。それっきり近づくこともなかったであろう二人は、一匹の子猫をきっかけとして互いを理解していくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-09 12:08:25
13680文字
会話率:27%
アーデル伯爵家の令嬢イリスは幼いころに『目が合った相手の心が読める』異能に目覚めた。それはイリスの意思と関係なく本音が頭の中に流れてくるもので、イリスはいつからかあまり人の目を見なくなっていった。
そんなイリスも成人を迎え、建前の渦巻く社
交界へと足を踏み入れることになった。
口にする建前と本音の差異に疲れたイリスは壁の華となって休んでいると、ふと多くの令嬢から視線を向けられている人物がいることに気がついた。
その視線の交点を見れば、そこにいたのは白銀の髪を持つ儚げな美貌の美青年。
そんな彼を憧れの目で見つめていた令嬢の一人が彼にアプローチをかけるも冷たい態度で表情も動かさずに撃退されてしまった。
そんな彼──テオを見て人は彼のことを「氷の騎士様」と呼んでいた。
誰もがテオのことを不機嫌で氷のように冷たい男だと評したがただ一人、心の読めるイリスだけがテオの本性に気がついていた。
テオが……ただ無表情で口下手、不器用な青年だ──ということに。
そんなテオにイリスが興味本位で近づいて声をかけたことがキッカケで二人の関係は急速に縮まっていくことになるのだが──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 11:30:20
11223文字
会話率:24%
自分にはまだ婚約者はいらないと第三王子のシリルは思う。けれど余生を楽しみたい母に早く決めろと告げられてしまった。そんなシリルの為に開かれた婚約者探しの舞踏会。最初に目が合った子でもういいやと投げやりな気持ち全開で舞踏会に参加したシリルの前に
現れたのは、異世界共通。道端に謎に落ちているアレをこよなく愛す一人の少女だった。
ほのぼのです。ざまぁはないです。短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 18:39:01
24709文字
会話率:44%
――『関谷君が好き。大好きです』 うしろから背中に書き書き……
――三月さん……それ……バレバレです……!
その目つきの悪さとクールな雰囲気から、『目が合った者は殺される』とまで言われ、三月弥生(みつきやよい)は美少女ながらクラスで恐れ
られ、孤立していた。
ひょんなことから美化委員を押し付けられた俺――こと関谷侑李(せきやゆうり)が委員の仕事である教室の花の水やりのために朝早くから登校すると、教室には三月さんの姿があった。
美化委員として花を枯らすことができない立場にある侑李は、花の知識がある三月さんに教えられる形で毎朝二人きりの時間を誰もいない教室で過ごす。
侑李は普段恐れられている三月さんの笑っている姿や優しいところ、可愛いところを目にし、次第に惹かれていく。三月さんも同様にクラス内で恐れられている自分に優しく接してくれたことから、侑李に好意を抱いていた。
もっと会話をしたい。もっとこの人のことを知りたい。
そうした思いから二人は前後の席同士で授業中にこっそりやり取りをするのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 20:08:50
6733文字
会話率:30%
《推しから口説かれているのに全部ファンサービスだと勘違いしてそれはそれで喜んでいる女の子と、自分を応援してくれているはずの好きな子へのアプローチが全然通用しなくて困惑する不器用で粗野な青年のすれ違いラブコメ》
主人公のドリーはある日、闘技
場のトップランカーである彼に窮地を救われ一目惚れしてしまう。
雲の上の存在を好きになってしまった主人公に友人が教えてくれたのは”推し”の概念だった。
「推しがいる生活って最高! あ、今! 目が合った気がする!」
内気だった主人公は、推しである彼を応援することで充実した日々を送り始める。
一方、主人公に推されている彼も彼で、粗野で不器用な自分を応援してくれる主人公のことが気になる存在になっていた。
しかし彼が主人公にするアプローチはどこか上滑り。
そのうち、勘違いから主人公が好きなのは他の戦士なのだと思い込んだ彼は──。
ステイホームなゴールデンウイーク中に完結まで走り抜けたいと思っています。全2〜30話ほどになる予定。初日は5話まで更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 19:10:39
80439文字
会話率:27%