板挟みって、面倒だ。
主人公、日向春樹の高校生活はは友人影野志木をはじめとする友人たちと順調な滑り出しを見せていた。ある日、日向の前にスクールカースト上位の美少女榊原波留が現れる。「・・・君、志木の友達?」何かとこじれがちな学生時代の人間関
係にフォーカスを当てた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-13 00:00:00
22985文字
会話率:34%
「あなたは嫉妬に狂って婚約者の真の想い人を陥れる、乙女ゲームの悪役令嬢です」
その日、占い師から告げられたその言葉で彼女の世界は一変した。小鳥姫と巷であだ名される程美しい声と愛らしさを持つ、それこそ鳥籠に閉じ込めて育てられたような深窓の公
爵令嬢フェリシア。生まれた時から決められていた年上の婚約者アルベルトをとても慕っていたが、ある日従兄弟に連れられやって来た占いの館で、所々理解に苦しむワードが挟まれつつも、自分が近い将来悪役になった上、大好きな婚約者の心まで傷付けると予言されて涙ながらに決意する。悪役に堕ちる前に彼との婚約を解消しよう。でもどうしてもこちらから言えないから彼に振ってもらおう、と。そして始まる奮闘と空回り。しかし婚約者アルベルトはどこまでもフェリシアに甘々で、これ以上好きになっても報われないし振られたいのにより心は彼に向かって行く。そんな板挟みで苦闘するフェリシアは知らない。怪しい占い師が舌を出して笑っていたことを……。
※主人公は転生者ではありません。現地?人です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-05 23:28:08
317612文字
会話率:36%
俺には、表立って活躍できない事情がある。
それは、ほぼほぼ、親のせいだ。
俺の父親は、伊世早グループの社長。
そして、母親は、ハリウッドにも出演経験のある日本を代表する女優である。
ここまでで、凄い家族かと思うが、俺の両親は2人とも既婚
者である。
それなのに、俺が生まれた。
つまり、不倫である。
どういう経緯で俺は生まれてしまったのか....。
そんなこんなで、俺の存在がバレると、最悪、世界戦争が勃発するだろう。そうなれば、世界崩壊だ。
そして、母親はテレビ、映画、舞台全てにおいて興行成績トップを叩き出す常連だけに、彼女への不信感は、日本の経済の危機を揺るがす可能性がある。
株の大暴落、リーマンショックも良いところだ。
それなのに、二人とも、危機感が少なすぎる。
母さん、父さん、あのさ、そろそろ、息子が手伝うのは止めにしたいのだが?
しかも、入学した先で、父方、母方の公にしている方の子供たちが居るとか聞いてないから!
い、妹とか!
しかも、ねだった末に手に入れた幼馴染みも色々とヤバイみたいだし。
誰か...、はぁ。
人にものを頼むときは、相手を見極める事が大事だからな!
今更ながらに、自分に忠告。
バレたら絶体絶命!?普通の高校生活を送るために息を潜めるはずが、今にも気付かれそうでヤバイ板挟み状態。
お兄ちゃん!
お兄様?
最近、私をかまってくれないのはなぜ?
メガネくーん!!
ふふふ。面白そうな人を見つけました。
マジ...、透明人間だったら良いな。
次から次に....。
俺の存在消す方法、誰か教えてくれ!
俺が歩けば金が出るんだって....。
うわぁーお。
モデル、気付けば歌手。
秘書、気付けば使用人。
あれ?
気付けば、あの冊子どこ?
決して出回ってはならない闇の資料。
誰かが俺の個人情報で金儲け....?
どうやら、この高校にも俺の個人情報を知っている奴がいるらしい。
何枚だって仮面を被ってやる、それでお前を守れるのなら。
それで、俺は満足なんだよ。
お願い!
しょうがない。
任せろ。と、毎度、カッコつけてしまい、自分の身は、皮一枚でやっと隠せてる状況。
えっと、どうしましょっか....。
何かいい案あったら教えて下さい。
はぁ。
透明人間になりたい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 16:40:51
116142文字
会話率:24%
小学校の頃から仲が良い1個下の優しい女子。
中学校で久しぶりに一緒になったら、ヤバい奴と友達になってました。
そんなことから2人の女子の板挟みになった、男子中学生の物語です。
今後連載するかどうかは、皆さんからの評価やブックマークを見て
判断いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 23:25:31
4773文字
会話率:52%
タイトル通りの作品です。
この作品は『小動物系幼なじみにフラれた俺は、清楚系幼なじみの元で自分磨きを始めました〜長過ぎる髪を切ってメガネを外して筋トレしたら、なぜか二人の幼なじみに板挟みハーレムされていた件〜』という短編作を元に、超改変し
て作りました。
※この作品はカクヨム様でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 21:11:16
12674文字
会話率:47%
タイトル長くてすみません。
それ通りの作品になります。
秀才でテストは毎回学年一位の幸太郎が、幼なじみにフラれたのをきっかけに、かっこよくなって告白のリベンジを図る物語です。
※この小説はカクヨム様にも投稿しております。
最終更新:2021-07-10 22:10:23
10022文字
会話率:53%
渚ちゃんは風紀ガチ勢。
その鋭い視線と高圧的な態度から、つけられたあだ名が『東中学校の氷姫』。
なもんだから、つき合い初めはびっくりしたものだ。
『男女の適切な距離は1メートル』だとか、『下校の際は寄り道をせず、まっすぐ家に帰ること』だとか
。『校則遵守』の彼女とのおつき合いはなかなかに大変だったが、実際には彼女のほうが大変だったらしい。
『風紀委員としての理想の自分』と『俺の彼女としての理想の自分』の狭間で板挟みになっていて、感情を素直に表すことが出来なかったんだって。
表面上は素っ気ない態度だけど、内心では俺とイチャイチャしたかったりとか、そんなことがたくさんあったんだって。
今から話すのは、大人になった彼女から聞いた、当時の恋愛裏話だ。
※『6年前の中学時代』を『現在』の成長したふたりが懐かしみつつイチャイチャするという構成です。ふたつの時代を交互に繰り返して1話消化となります。
※途中あっと驚く仕掛けがありますが、最後はきっちりハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 23:15:19
129547文字
会話率:46%
新たに第二学年始業式を迎えた、平凡高校生柊凪当夜。新たに始まる新学期も凡庸なものかと思われたが……蓋を開けてみれば、悪女と評判の美少女と転校生の姿でやってきた幼馴染が無視できない存在感でもって彼の前に現れる。そして物語は二人による当夜の取
り合い、さらには他の生徒も巻き込み壮大なスケールで行われる青春の魂のぶつけ合いへ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 21:03:04
310995文字
会話率:44%
「キスも、それ以上のことも、結婚するまでは一切ナシ」
それが彼女、渡井愛佳が僕と付き合う時に出した条件だった。
学園のアイドル的存在である彼女と付き合えるという幸運を前に、凡人である僕はその条件に一も二もなく頷いてしまう。
それが、生殺し
という名の生き地獄の始まりであるとも知らずに。
彼氏なのに触れられない。
手を出せばその瞬間フラれる。
理性と欲望の板挟みに苦しみ抜いた僕は、自らの色欲を絶つために祖父の寺を訪ねる。
そして、厳しい精神修養の果てに――――遂に僕は、悟りを開くのだった。
これは、断食系男子から絶食系男子に進化した主人公と、そんな主人公に戸惑いながら恋に目覚めるクール系女子の話。
※全28話で本編完結しました。
※※この作品は完全なるフィクションです。実在の宗教や団体とは何の関係もありませんし、実際に悟りを開いても本作の主人公のようになるとは限りません。いえ、恐らくなりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-26 20:20:07
133505文字
会話率:46%
旧題【彼女を寝取られた僕は破壊されたが、先輩と後輩に愛され、無事人として更生できました】
ガチ貧乏な主人公が、ある日支えとしていた彼女を寝取られる?
見るに堪えないほど、廃人一歩手前まで破壊されるが、そんな主人公を【家庭科準備室】に集ま
る人たちが更生させていく。
先輩との甘い話や、ぐいぐいアピールしてくる後輩との板挟みにあう青春コメディです。
尚、前半は激しく鬱要素マシマシなので、ご注意ください。
本物の貧乏体験談からヒントを得た作品ですので、嘘だろ?って思う貧乏話は大体実話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-26 10:01:35
77676文字
会話率:39%
「陰陽師とは、妖を祓うための組織ではありません。」
「陰陽師とは、人と妖を繋ぐもの。」
平安の世、師は確かにそう言った。人にとって払われて当然と言われた妖を肯定する一言に、主人公・暁美麗伝(れいでん)はそれを確かなものにしたいという思い
が生まれた。
陰陽師になるべく修行期間を終えた15歳の麗伝は、"人と妖を繋ぐもの"として、新米陰陽師として任務に向かう。優しい心を持つ麗伝とは裏腹にそれを良しとしない先輩陰陽師や、そんな甘い考えに目をつける妖も増え、日常が人と妖の板挟み状態に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-14 23:57:36
220文字
会話率:25%
――人魚は誓いを交わした人間に、航海の安全と永遠の命を約束する。
アルミリア国の辺境から一歩も出ることなく育ったアリオンは、ある日父の訃報を受け取った。
≪人魚≫であるアリオンを手に入れるため、海賊ディアギレフが海軍提督の父を殺したのだ。
あまりにくだらない、そんな理由でたった一人の家族である父を失ったアリオン。
絶望の中、少女はディアギレフに復讐を誓う。
世間知らずの少女は武器を手に、たったひとりで敵である男の海賊船≪海洋の秩序(オーシャン・オーダー)≫に乗り込んだ。
早々に正体を見破られるも、待っいたのは暴力的な支配ではなく予想外の歓待で。
そうして船で過ごしながらディアギレフの命を付け狙ううち、過去から続く男と自分の因縁にアリオンは気づいていく。
ディアギレフ、この男は自分の『何』だったのか。
≪――アリオンとディアギレフはずぅっと一緒にいるの≫
失われた過去の亡霊が自分の前に現われたとき、人魚はすべてを知り、思い出す。
優しかった父の裏の顔、どうして自分は船を降りることになったのか。
ディアギレフの言う、「俺の人魚」とはいったい誰を意味するのか。
幼い過ちの記憶と復讐に板挟みになりながら、少女が漕ぎだす「航海」の果ては。
「――俺が探していた人魚は、お前じゃない」
父を殺しアリオンからすべてを奪いながら、かつてと変わらず残酷なまま男は少女にそう言った――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-09 08:00:00
64142文字
会話率:37%
宇宙冒険SFの新たな可能性を求めて!
***
今から1万年後の宇宙――――。
未開の惑星を発掘しオークションに出典する会社で働く、ティーンエイジャーチームのキャプテンとなった少年ニモイは、チームに嫌われていた。
なぜならニモイはブラッ
ク会社のイエスマンだからである。
チームと会社の板挟みになったニモイは今回の発掘調査でキャプテンを辞めて宇宙船から降りることを決意していた。
その発掘調査とは、彼の受け持つ惑星探索船で500光年彼方の宙域まで行き、ブラックホールに落ちた惑星の引き上げ作業だ。
そこは異世界のような真っ白な宙域で心奪われるが、宇宙船はブラックホールに近づき過ぎてホールの重力に引き寄せられてしまうのだった。
果たして、人望のないキャプテンとキャプテンが嫌いなチームはブラックホールから逃げ切り惑星をサルベージできるのか?
→約8000文字で終わります。
→SNSで宇宙冒険モノは「時代遅れ」や「飽きた、退屈」、「クソ、ゴミ」などの感想があったので違う角度から考えてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 20:00:00
7996文字
会話率:40%
俺はしがないサラリーマン。
ストレス社会で情報社会な世の中で、中間管理職などというものに就いている。
今日も今日とて休日出勤。
上と下の板挟みで、俺の言いたい事は募っていく一方で……。
これは、部下の彼に言いたい事が溜まってく。
言いた
いけど、チキンすぎて言えない。
そんな課長職である俺のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-22 19:10:01
1089文字
会話率:10%
町で市役所の職員をやっていたペイジは仕事を辞めたのを皮切りに田舎に帰ってきた。
祖父がやっている冒険者ギルドの後継ぎとしてきたはずが、ペイジを待っていたのは腐りきった町のつながりと、機能していないも同然の冒険者ギルド。
都会で磨いて
きた営業経験で、何とか持ち直そうとするペイジだったが、そんな彼の状況を変えたのはギルドに不満を持つ魔物たちだった。
人と魔物の板挟みの中、ペイジの冒険者ギルドはどうなってしまうのか。
彼はのちにこう言った。
「こんなはずじゃなかったのに」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 14:21:44
10554文字
会話率:29%
授業中、突如として異世界にクラス転移した高校生アキは、クラスをまとめる中心人物でもなければ、周りから浮くほどのボッチキャラでもない。強いて言うのなら、ゲームの背景にいるような名前も顔もないモブキャラのような立ち位置である。
そしてテンプレ
ート通りといわんばかりに訪れた職業鑑定の儀。意気揚々と期待に胸を膨らませて鑑定に挑むアキではあるが、与えられたのは【魔法使い(水)】という可でも不可でもない、ごく普通の一般的なものだった。
クラスのリーダー的生徒は【勇者】、学年のアイドルは【聖女】だったりと、クラスカースト上位の生徒達は見るからにチート職業ばかり。それでもアキは自分の職業が、いずれ覚醒してチート能力に化ける類のものである可能性を期待した。
しかしその期待は、とある生徒に与えられた職業を見て粉々に砕け散ってしまう。【使用人】という戦闘で役立つこともなければ、後方支援やサポートにだって向かない、いわゆる無能職業を、クラス内で少し浮いていたボッチが引き当てたからだ。
異世界転移モノにおいてハズレモノほど、将来的にチートに化けるというのがお約束だ。
それに比べて【魔法使い(水)】はあまりにも中途半端すぎる。紛れもない、モブキャラに与えられた職業だった。
こうしてアキは、チートで正義感の強い表の主人公と、とてつもない可能性を秘めたボッチな裏の主人公――そんな二人の板挟みになりながらも、一人のモブキャラとして、モブな仲間達と共に異世界攻略を開始する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-05 00:20:32
170950文字
会話率:42%
仕事と家族の板挟み。
最終更新:2020-07-08 19:04:53
2739文字
会話率:59%
女神に導かれ異世界へと転生する主人公。
しかし、訪れた世界は彼の想像とは少し……いや、かなり違っていた。
思い描いていた理想と世知辛い現実の板挟みに悩みながらも、なんだかんだで楽しい日々を送る、ゆるめのファンタジー作品。
最終更新:2020-07-06 17:39:09
2179文字
会話率:12%
異世界に転生したら魔王の娘だった――――。魔法≪ロマン≫があるなら無問題、むしろ自分にはラッキー案件、いっそこの世界を満喫してやろうと意気込んでいた主人公に、(暫定)父親の魔王から告げられた、「お前に前世があるのは余がそう造ったから」という
衝撃の事実。そこは主人公が考えたハッピーな剣と魔法の世界ではなく、神々が人間から信仰心を集めるための徹底した管理世界、を、造り上げるための準備段階の世界だった。
さらに、魔王とは人間が信仰心を忘れぬように神々によって造られた報復機構であり、自分は次期魔王就任≪アップデート≫のために魂だけ元の世界からちょろまかされたと明かされる主人公。そのアップデートとはすなわち、「人間が信仰心を忘れないような世界造り」を確実なものとすること。
人間の感覚を持ったままの魔王の娘が、神々と魔王と人間の間で板挟みになって苦労する話。
※習作です。一通り上げきったら多分書き直す予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-24 18:00:00
43935文字
会話率:44%
――――寵愛が毒となり、邪悪が正義を寿ぐ。
早瀬川夏美、十八歳、浪人生――――ある日、“天使”だか“使徒”に襲われる。
窮地を救ったのはこの世で一目散に大嫌いな人種に認定される、御門阿偉矛と名乗る人物はまさしく“死なぬ邪悪”だった。
あらゆる生物に愛される“寵愛”を持つ早瀬川夏美に天使の手が伸びる。それを食い止めると嗤う御門阿偉矛はいまいち信用に足らないうつけ者で。
両者に板挟みにされる一般人、早瀬川夏美は今日も事件の中心で息を吐く。
天使と堕天と少女。これは世界の終わりの裏で繰り広げられるもう一つの終わりの始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-10 13:00:00
27413文字
会話率:37%
天保七年春、歴史的な大凶作は三年続いていた。大坂城代土井利位は、米商人高津屋に依頼し江戸への廻米を秘かに画策し成功した。ところが秋になり、幕府は更なる糧米確保を目論み、江戸への廻米の幕命を発令した。米不足の中での強権発動で、京・大阪の不満は
高まった。
城代の近習、牧野小次郎は、町人に扮し、治安目的で大塩平八郎の私塾『洗心洞』の内偵を進めた。しかし、役人の私利私欲や豪商との癒着に嫌気がさし、次第に洗心洞一派の義憤に共感するようになった。また、同じ裏長屋に住む通い女中おせんに惹かれ、将来、所帯を持って小商いを一緒に営もうという夢を持っていた。
高津屋の一人娘おしのには、商家の息子で伝八という許嫁がいたが、伝八は突然婚約解消を申し出た。正義感の強い伝八は『洗心洞』で住込みの塾生になったので、決起した時、おしのに累が及ばないように、予め離縁を決意したのだった。しかし、おしのは一途で、伝八の決起と共に、自決する心積もりだった。
洗心洞は、知行同一を教えの根幹に据えていた。塾頭の平八郎は、東町奉行跡部良弼に政治改革の上書を提出した。しかし、分限も弁えず無礼者と、無視され叱責を受けただけだった。ついに、廻米令を機に天誅を下さんと決意する。かつて同僚だった与力、栗林隼人は平八郎に遺恨があり、塾生に返り忠(裏切り)をそそのかした。
翌、天保八年二月、小次郎は決起直前に檄文を入手、義と忠の板挟みに悩んだが城代に通報。一部塾生の返り忠も生じた。
洗心洞一党は、役人と豪商に天誅を下さんと決起し、大坂各所に火を放った。事件の当日、伝八は銃火を浴びて死亡、さらし首となった。自決を覚悟していたおしのだが、お腹の子のため、小次郎の説得で思い止まった。小次郎も騒乱の中、死亡。事件後、おせんは、小次郎との夢であったうどん屋の女将になった。大坂の町の炎上と共に武家社会の終焉を迎えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-14 21:55:18
161787文字
会話率:65%