※第19回MF文庫Jライトノベル新人賞投稿済み作品です。感想ご意見等お待ちしています!(同じ賞応募した方、これからする方、意見交換や読み合わせしたいです……気軽にお声かけを)
↓あらすじ
『私、結城くんに会えてよかった。大好き』
——
自分が世界一幸せな青春を送っていると信じて疑わなかった18の夏。しかしその幸せは花の落ちる如く脆く儚いものだった。
家事、バイト、学校…そして謎の共感覚に悩まされ灰色の生活を送る男子高校生『蜂谷結城』はある日、前の席に座るクラスメイトの『笛吹彪香』が授業中に倒れるのを間一髪で助け、保健室へ連れていくことに。養護教諭であり、従妹でもある『蜂谷紗希』が笛吹の診察、問診を行った結果、蜂谷家で笛吹を預かり療養させるという決断を下した。
それは笛吹が生まれつき植物の血統因子を持ち、体から特定の植物の特徴が発現する——”花人”という特別な存在であり、尚且つ彼女が唯一の肉親である母を喪ったばかりでメンタルケアが必要だと判断したからであった。
”幸せな家族”に執着する笛吹、他人の人生を背負うことを怖がる結城。各々が生き辛さを抱える二人の男女が同じ屋根の下、どのような関係を築くのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 17:00:00
79784文字
会話率:53%
俗にいう「毒親」の両親に耐え切れず家を飛び出した主人公は、天才的頭脳を駆使しながら詐欺やメンタリストの真似事をして生計を立てていた。善人とは言い難い主人公はある日、悪女だった元恋人に復讐を行おうと企てる。しかし、連れの男と揉み合いになり転落
し、気付けばドラゴンが飛び交う世界に転移していた。そこは魔法と科学が混在する世界であり、一度唱えたら死ぬという、とんでもな呪文が存在する物騒な世界。その呪文を唱えた場合、国をも滅ぼせる強大な魔法を発動できるが、代わりに術者は死亡する。そんな世界の常識も知らない主人公だが、既存の知識と推理だけでとある爆発事件を解決に導いたことで、呪文の脅威と闘う軍隊にスカウトされることとなる。数々の事件を解決することになるのだが、配属先は一癖も二癖もある隊だった。隊長の栄治は、主人公を嫌い横柄な態度を取り続ける。副隊長の美萩は、出会いがしらに主人公を痴漢冤罪で逮捕する。呪文担当の盛は、口数が少なくほとんど笑わない。主戦力である有栖は、ド派手な地雷メイクに長いネイル、ハイヒールといった規律無視の恰好だ。しかし、魔法と科学を上手く融合させて戦う彼らは、年に一度開かれる交流戦で優勝を収めて一躍有名となる。さらに主人公の加入も相まって、日本一強い隊として広まることとなる一方で、そこには大きな陰謀が渦巻いていた。部隊の設立は、局長による金儲けを目的とした日本各地メルトダウン計画の阻害因子となる人材を集める為であった。企みを阻止すべく、局長の座を退いた聖は一人で暗躍することとなるのだが主人公との対峙で敗北する。聖との戦いの最中、盛は信念を貫くべく、例の呪文を放った。この世界の人々の覚悟に当てられた主人公は、昔の自分を思い返し、前向きな思考へと移り変わっていく。聖を捉えた一行は全部隊と合流し、主人公の推理を頼りに方針を練る。局長を討つべく奮闘するも、僅かなタイムリミットに絶望する隊員だが、栄治だけが解決への糸口を見出していた。それは、己の呪文を使うこと。隊員に劣等感を抱いていることを打ち明けながらも、努力の道を後輩に示せたことを誇りに、妻子を託して呪文を唱えた。日本全土を脅かしたメルトダウン計画は、多くの死を持って阻止されることとなる。異世界と推理を掛け合わせたファンタジーミステリー小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-14 12:05:56
122686文字
会話率:62%
遺伝子に特殊な因子を持ち、異能と呼ばれる人外の技を使えるマレビトが、人間と普通に共存する世界。
マレビト高校生の名伏(なぶせ)密(ひそか)は、目があった生物を自分に欲情させる「色(しき)眼(がん)」という異能を完全に持て余していた。異
能が覚醒した際に暴発させ、自分の祖母を欲情させるというトラウマを背負った密。
異能は封印したのに、周りからはヤリチン、如意棒、性剣エクスカリバーなんて呼ばれて蔑まれ、不遇の学校生活を余儀なくされる。ついには心のバランスを崩し不登校になってしまうのだが、優しい担任や同居する祖父、一部のクラスメイトの支えのお陰で少しずつ立ち直り、葛原(くずはら)探偵事務所の事務員として働くことになる。
天パーでマイペースな所長に、ナイスバディの毒舌お姉さん秘書、ゲスが服を着たチンピラ従業員に囲まれて新しい生活が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 23:52:13
180708文字
会話率:46%
近未来、人類は新たな進化を遂げた。
西暦2006年、突如として地球近傍に飛来した彗星は地球上に未知なる物質、『シミライ1241』と呼ばれる因子を撒き散らした。
この世紀の天体ショーに世界は湧き、人類はこれら物質を新たる可能性を秘めた大発
見として、挙って研究に努めた。
西暦2019年、『シミライ1241』が発見されてから13年。
世界各地で異変が起きた。
年齢13歳を迎えた少年少女たちに突如として異能とも言える特異能力が発現したのだ。
念力や人体発火、空中浮遊と言った能力を備えた子供たちは当初こそ持て囃されたが、次第に周囲の大人たちからは畏怖の対象となり、やがて弾圧されていく。
そして時が流れ、西暦2025年。
差別や弾圧、圧政を打破すべく立ち上がった特異能力者たちは自らを新人類『シミライ』と名乗り、全世界を相手に一斉蜂起した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 12:20:51
5826文字
会話率:25%
かつて神が存在した世界。アーデンはその神の因子を受け継ぎながらも、髪や目の色の違いから教会からの迫害を受ける「「異端」の英雄」だった。同じく「異端」の妹を持つジャックは現状を変えるためのある方法を思いつく。どうやら聖都に英雄が集まっているら
しいのだが、、、。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-22 08:00:00
140552文字
会話率:49%
ある日、別次元の世界───《異界(シス)》と現実世界が繋がった。異世界より来訪した、科学の通用しない魔物によって世界は蹂躙され、人類領域の縮小した。対抗策にニホン政府は、魔素と呼ばれる因子を適合した《アース》と呼ばれる人工異能者たちで構成
された『討滅魔導軍』を立ち上げた。
其は魔を討ち、世界を取り戻すための軍隊。
そして、若い者ほど魔素との高い緩和性を持ち、アースとなった年齢が若いほど保有する魔力量が一変する。そのため、若きアースを育成するための教育機関が存在し、中で創立して百年の歴史を持つエーデルワイス魔導学園にとある少年が転入した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-18 18:00:00
64354文字
会話率:39%
2130年後半。5度の世界大戦を終え、人類が作り出し、発展させてきたかつての科学や信仰、国家や法制度等などありとあらゆるものが衰退し、再び人類は新たなる世界へ向け歩んでいった。
だがしかし、それでも尚何度も何度も経験しながらも学ぶこと
なく、いや、学びきれなかった人類は再び6度目の世界大戦を始めてしまった。
人間による環境汚染、他動物への人間のあまりにも貪欲な悪質から起こったいきすぎた狩猟、国と国との諍いによる新たなる暴力(ちから)の出現。
それらによって出現してきた新しい生命体や魔力とも言われた人間の可能性。それらを巡り、争った結果人類は〈魔物〉という最悪の敵を生み出すことになってしまった。
奇しくも魔物の出現により人間同士の争いにかける時間すら惜しくなった各国は手を取り、いくつもの討伐隊を組織し、急速に爆増した魔物を討伐した。
しかし、人類が生み出してしまった魔物という存在はあまりに強大で数々の討伐隊が為す術もなく倒れていった。
そんな中、世界の国々から集められたエリート中のエリート集団〈PARS(パーズ)〉の活躍によって魔物の増加は抑えられ世界は一時の平穏を取り戻した。
それでも、世界中に残ってしまった魔力因子や魔物の生き残りから誕生する魔物達。大戦によって姿を変えてしまった地球。それによって必然的に世に浸透した職業、冒険者。
彼等は姿を変えてしまった地球のあらゆる謎を解明し、秘密を暴露し、未知を発見する。そんな職業が世界の人口のおよそ半分の人々の職となった。
それでも、未だ姿を変えた地球の全貌をあきらかにするには至っていない。
そして時は2142年。第六次世界大戦が集結し世界中に冒険者が出現し始めて1年半の頃である。
もはや大戦以前の面影を無くしてしまった地球と人類の文明。もしも、大戦以前、2000年代初期の人類が現在の地球の姿を見たならば恐らくこの世界のことをこう言うであろう。
――――――異世界と、
過去から現在へと導かれ未来へと繋ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 22:20:29
81081文字
会話率:42%
微妙な厨二病を患う主人公 杉田 啓(すぎた けい)はとある幽霊に悪霊になってしまうまえに身体を譲ってくれと懇願され意味不明な考えで身体を明け渡し天国へと召された。
しかしその結果、神様が書いたシナリオをめちゃくちゃにしてしまった。
彼がい
た世界は独り立ちをしようとしたところだったのだが、彼一人だけが余計なことをしたせいで再び作り直さなければならなくなったからだ。
本来なら規則によって消されるはずだった。
しかし神様は
「彼には自分の身を投げうつことが出来る勇敢な決断力がある」
として魂を消したりはせずに転生を一切許さない処罰を与える。それは天界永久追放と称され、地上に魂を縛りつけられる不老不死を意味していた。
主人公は魔法が飛び交う世界”レーヴェリーア”に降り立ち世界崩壊の阻止、そして崩壊の原因となるイレギュラーと呼ばれる危険因子の排除を基本的な目的とした守護龍の任務を負わされた。
杉田ことハインド・ウォッカの不老不死人生が今、幕を開ける!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 19:58:53
402213文字
会話率:57%
何処にでも居る無気力で、空虚な毎日を送る高校生"小山野 超越"。
ひょんなことから、空間を汚染する"ep因子"の適応者となり、彼は街を侵す闇と、巨悪と立ち向かっていく・・・
不定期更新
最終更新:2022-04-06 04:20:30
5627文字
会話率:55%
王子と幼馴染の騎士には夢があった。
いつか一緒に世界を見に行きたい。
けれど、その夢は叶わなかった。
王子はある日、変貌する。
魔族の手により赤子の頃にすり替えられた王子は、魔王の因子を持つ魔族だった。
自身が得る幸福を養分に発芽する
因子は、王子を魔王へと至らせる。
覚醒した魔王の周囲には瘴気が満ちており、騎士1人だけ平気な姿を見てほくそ笑む。
勇者として立たされた騎士は、その役目を果たすため旅に出る。
長い長い旅を終え、騎士は王子の元へとたどりつく。
「なんだよ…その姿…」
「…僕は、人のふりをしていたんだよ」
暖かくなったら、君と旅をしてみたかった。
「殺し合おう、僕の勇者様」
それは叶わぬ春の夢。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 03:08:12
2999文字
会話率:42%
グッと面白くなってきましたよ。
結末は書いている自分もまだ考えていないのだからね。はは。
ただ、公開前のストックが尽きて苦しい処です。
応援のブックマークと評価を是非、是非、お願いします!
当初考えていたよりも、悪役も個
性を発揮し始めました。お勧めは、
・闇の司祭…主教の手下だけの予定が、中々良い味。
主教と立場が入れ替わりそうです。
・ガイ …単なる乱暴者でレイの方が活躍予定でしたが、
シンとガッツが登場して役割が引き上がりました。
【 ごめんなさい! 】
楽々チートではありません!
ですが、話の展開は中々面白いと思います。
と言うことで、仲間と成長を目指します!
【 王都編に入っています 】
アダムたちは王都に到着し、新しい仲間と出会い、新しい冒険が始まります。
・王都にゴブリンの巣が拡がり、戦いが本格化します。
・アダムに続いてアンにも覚醒の兆しが見えてきます。
【 基本設定 】
この世界は神と人の関係が近く、神の因子は受け継がれ、神のご加護として認識されていた。
孤児のアダムとアンは兄妹として育てられていたが、アンは洗礼式で七柱の神のご加護が判明する。アダムもまた太陽神のご加護を受けていた。2人は守り手の息子ドムトルと共に王立学園に入学することになる。そんな中、木から落ちたアダムは、自分が転生者であることを覚醒する。神からアンと共に世界を守れと言われるのだった
【 ザクト編 】
アダムたち三人はセト村とザクト神殿で補講を受け、この世界の仕組みを知り、魔法や剣術を習う。アダムは神の目(鷹)やククロウ(フクロウ)と出会いリンクすることを得た。
王都へ向かう途中、ケイルアンでゴブリンを退治し、ソンフロンドでは盗賊団を討伐した。戦いは因縁のレイの乱入で危機を迎えるが、アンの魔法とアダムの機転で勝利を得たのだった。
※①創作は先行して進めていますが、安定した投稿のため、隔日投稿にしています。
※②カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 23:29:05
781122文字
会話率:47%
魔王が討ち取られてから数百年後、その因子は現代へと時空を超えていた。世界各地で起こる厄災。人々は絶望し、神に祈った。そんな時、また光が舞い降りる。
最終更新:2022-02-16 12:22:48
424文字
会話率:0%
『因子持ち』と呼ばれる異能者を巡る事件と、ひとつの恋愛の顛末。
最終更新:2022-01-08 23:02:12
20074文字
会話率:62%
なんかよく分からんが異世界に飛ばされました(´・ω・`)
最終更新:2022-01-05 04:22:25
376文字
会話率:40%
災害を引き起こす化け物、災害因子(カラミティア)。その存在が明らかにされ、早十年。それを殺す職業、魔法師が生まれたことで人類は生き延びてきた。
日本に十二と存在する最高峰の魔法師。その序列第十位として、史上最年少で十二神将となった少
年、如月千風(きさらぎ ちかぜ)。彼は国内でもエリートしか入ることの許されない学園へと極秘任務で潜入することになる。
神、悪魔。天使に人間。様々な種族の数多の思惑が交錯するとき、世界は破滅の一途をたどる。
――これは今日を殺して明日を生きる、血塗られた手で必死に前へ進もうとする少年少女の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 19:22:13
356613文字
会話率:26%
クールジャパンが誇る文化ーー『漫画』。
それに描かれた様々な悪役に、宇宙で生まれた危険因子・フィアが取りつき、その力を使って地球を攻撃し始めた!
現代日本とは時空を跨いだ所に存在する異世界「ヴェスタ」の少女・ルーは、そんなフィアと戦う
中で力尽き、現代日本に転移する。
そんなルーが出会ったのは、高校生の綿貫廉。窓側一番後ろのプラチナシートを手放したことがない17歳。
漫画でありがちな展開、いわゆる「ベタな展開」の力を使って世界を支配しようとするフィアには、こちらも「ベタな展開」で応戦するしかない!
悪のベタには正義のベタを。そのためには、あらゆる漫画の展開を知らなければ!
ルーと廉の、漫画研究部発足のための日々が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-24 16:11:13
6915文字
会話率:56%
帝都を脅かす<怪異因子>という化け物を討伐するための隊の隊長に、齢十六で就任したのが双子のホノカとヒノカだ。
問題児扱いされている二人。しかし就任した隊もお世辞にも評判が良いとは言えない。
かつて帝都にこの隊ありとまで言われたのが、今は見る
影もない状態で。
「隊の連中は隊長の指示を聞かない、単独行動が多い、やる気がない、出動すれば騒動を起こしてくる」
「どこかで聞いたような話ですね」
「指示を聞かないのと、やる気がない二点を除けば、まんまお前らだよ」
なんて言われる始末。まぁ命令ならば従うのが軍人だ。話を受けてその隊へやって来た双子だったが、その就任初日、とある殺人事件が発生する。
その犯人として浮上したのが、六年前に双子の父を死に追いやった張本人――――帝都の切り裂き男と呼ばれる猟奇殺人犯だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 19:43:29
86869文字
会話率:47%
勇者…それは産まれ変わってもなお前世の記憶を持つ者達の事。
彼らは子供ながらにして前世の記憶を持ちスキルと呼ばれるそれぞれ特殊な能力を持つ。
この世界の住人はそんな危険因子とも取れる僕ら勇者を兵器として扱い管理する為、魔術を僕らに施さ
れる。
管理できなくなった際に殺処分をする為に。
人々からは恐れられる事もあるが讃えられ尊敬の眼差しを受ける事もあるそんな存在。
この世界…人と魔族に大きく2つに別れまだ戦乱に満ちたこの世界で僕らは英雄にも恐怖にもなり得るのだ。
この物語はそんな勇者の中の一人ハイテクビルダーというスキルを手に入れた男の物語。
リオン…この物語の主人公である彼は突如として現れた紅き竜の炎より仲間を庇った。
その代価に右半身を失い生きているかも死んでいるかもわからない状態に。
家族や勇者達、全てに見放されるが幼馴染である彼女ただ一人の存在がリオンをこの世界につなぎ留めた。
魔王討伐?いやそんな事より建築がしたいので。
この物語は勇者からも運命からも解き放たれたリオンは彼女と共に好きなように生きその過程で後の世にも残り続ける程の巨大な帝国を築いていく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-31 00:08:21
2914文字
会話率:27%
「ベルモンド……お、お前は追放だ……!」
死霊使(ネクロマンサー)いのベルモンドは、国王軍魔術研究所主席研究者という輝かしい役職を持ちながら、国王から追放処分を受けることとなる。
闇魔法を極めた研究者で、凄まじい力をもつがゆえに恐ろし
い。だから、追放だと宣言する国王に、全く抗議をせずにベルモンドは追放される。
死者と語らい、死者から力を奪い、闇魔法使いを極めたネクロマンサーとしてだけではなく、数々の武術や魔術を極めた比肩なき最強の男。
しかし、そんなベルモンドには、ただ一つ、目的など一切持たなかった。
何かを情熱的に追い求めるでも、何かに対して生計を立てるでもない。
ただただ、目的もなく浮浪者のように彷徨う。
そんな中、彼は白骨化した遺体を発見する。
身なりや周辺の状況から、遺体を小国の王女、エルだと発覚し、彼女を昔、殺害したと語る夜盗たちを殺害した。
ただ、目的などなく。ただ、突き動かされるように……白骨化した遺体にベルモンドは蘇生魔法を使う。
骨となった少女は蘇り、彼女もまた目的がないのだと語る。
自身の国を滅ぼした者たちへの復讐を考えていない。だが、目的は持っておらず、帰るべき場所もない。
だから、従者となって、ベルモンドと共にする、と。
目的なき旅の果て。
そして、ネクロマンサーと元王女が辿る結末とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 16:29:10
16912文字
会話率:44%
少年ジークは、過去にいじめにあった。理由は彼が魔法因子欠乏症という障害を持ち、魔法が使えないからだ。
そんな彼は、いじめから立ち直った今も、不登校を続けている。
彼曰く、学校に通うのは時間の無駄で、自分にはそんな時間がないそうで、実際、彼は
魔道具と魔法陣の研究開発や、魔物との実戦訓練、剣の鍛錬にあけくれるという青春の日々を送っていた。
最強で最古の生物「原初の龍」が守護する魔泉。その泉の水には、ありとあらゆる病気を治す力があると言われている。その「魔泉の水」を手に入れるため、一人で戦い抜ける強さが必要だったのだ。
寝ても覚めても、力をつけること以外何も考えていないジークだが、ある出来事がきっかけで学校に通うことになり、彼の時間の大半を学生として過ごさなければならないようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 21:21:40
26074文字
会話率:37%